<640> 2005.6/13〜2005.6/19
 私は迷っています。人は誰でも「安定を願う心」と「いやこのままではいけない。変わろう!とする心」の2つを持ち合わせていると思います。
 若い頃は安定なんて考えもしませんでした。絶えず刺激を追い求め、よく言えば意欲的、傍から見れば無謀とも思えるような毎日を送っておりました。しかし、外から受ける刺激なんてすぐに飽きるもの。所詮、喜びと感じるのは以前との違いの分だけですから。
 もっと内面を充実させねばと気付き、自分自身を見つめ直すようになったのは30歳を過ぎてからです。(遅い。遅すぎますね)家庭を持ち、息子達と過ごすささやかながらも幸せな時間。この子達のために生きようと、次第に家族の幸せを第一に考えるようになっていきました。今でも、その気持ちに変わりはありません。
 それでも、やはり思うのです。このままでいいのか?それだけでいいのか?と。
不惑をとうに過ぎ、今週また一つ齢を重ねるというのに、いまだに惑い続ける中年の独り言でした。
<641> 2005.6/20〜2005.6/26
 算数オリンピックトライアル大会が催されました。今年のHOPESからの参加者は18名。例年より少なめでした。せっかくのチャンスですから、成績や結果を気にすることなく、もっと積極的にチャレンジしてほしいものです。特に中学生諸君。
 参加者は全員一生懸命問題に取り組みました。中にはどうしても問題が解けずに天を仰いでいる生徒や早々とあきらめた?ような生徒もいましたが、多くの人は最後まで頑張っていました。どうですか?手応えはありましたか。ジュニアオリンピックには出口先生が作った問題(推理算)も出ておりました。HOPESの生徒たちならできたはずです。ジュニア広中杯の問題は少し簡単だったかな。終了後の生徒達の反応は「半分はできた」「自信ある」など、強気の発言が目立ちました。果たして、決勝大会に進める人はいるでしょうか。生徒達の言葉を信じ?て、結果を楽しみにしたいと思います。
<642> 2005.6/27〜2005.7/3
 毎週書いているこの欄。実はなかなか大変なのです。ネタがなくて本当に困った週も多々ありました。そんな私がエンジョイコースの作文教室を担当しているのも変な話です。作文教室でも、最初の頃は何のテーマで書いてもらおうかとずいぶん悩みました。ようやく最近になって、文字通りエンジョイしながら授業できるようになりました。
 私の作文教室では、まず全員の作文を原文通り紹介し、自分で発表させます。発表することによって、自分の作文のおかしな所に気づいてもらうのがねらいです。生徒達の作文にはどうしても書きっぱなしのものが多く、なかなか推敲まではしてくれません。誤字脱字や変な箇所を一部私が訂正したものを発表させていたこともありました。しかし、それではあまり効果がないようなので、今のスタイルにしました。次に、各回のテーマで書いた私の作文を例として記します。1学期は想像力が豊かになるようにテーマを選びました。例を挙げることで、とっつきやすくし、書くことへの抵抗を減らそうと考えたのです。そのまま真似をしたような作文もありましたし、変な言い回しが流行った?こともありましたが、それもいいと思います。楽しく書けたらそれで十分。第一段階の目標は達成されたといえるでしょう。もちろん、最終目標は表現力をつけることです。しかし、慌てずにいきたいと思います。次なるステップは観察力です。2学期以降、多少細かいことを注意しながら、生徒達が物事をありのまま捉えることができるように練習させていくつもりです。ただ、作文に限らず、締め切りに追われてギリギリでやっても余りよいものは生まれません。偉そうに言える立場ではありませんが、何事にも余裕を持って臨んで欲しいものです。
<643> 2005.7/4〜2005.7/10
 冨士中学校校長の土居宗千代先生とお会いしました。夏の体験入学の案内のためにお見えになったのです。朝の飛行機で来られ、真っ先に私どもの所にお越し下さいました。
 土居先生は、いつもながらエネルギッシュでした。現在取り組まれている学校改革(寮の施設の有効利用)について、熱く語って下さいました。生徒のためになることなら労を厭わない。まさに教師の鑑。そのひたむきな姿勢にはいつも心を打たれます。
 また、今回も大きなヒントをいただきました。先生の仰ることと私が考えていたことには相通じるものがあり、さっそく新企画?に取り入れることにいたしました。詳細については、今度の全体保護者会にて発表いたします。
※ 冨士中学見学会のリポートはこちら
<644> 2005.7/11〜2005.7/17
 先日の夏期集中講座説明会には、ご多忙中にもかかわらず多数ご参加いただき、誠にありがとうございました。幸い天候にも恵まれ、無事行うことができました。
 その場で述べましたのは、生徒への管理の強化です。参加されなかった方は、え?これ以上の管理?!と思われるかもしれませんね。しかし、実際に全く本人任せで「ちゃんとやっておきや。信じているからね」と言ったところで、半数以上の生徒はいい加減なことしかやりません。悲しいかな、これが現実です。また、私どもの生徒に多く見受けられるのは、科目間のアンバランスです。厳しく注意されれば仕方なくやるけれど、何も言われなければほとんどやらない。そしてその結果は・・・。当然ながら、きちんとやりもしないのに力がつくはずはありません。やるのは本人。結局は本人のやる気次第だとは言え、これはとてももったいないことです。大事なお子様をお預け頂いた保護者の方々の信頼を裏切ることにもなります。結果がともなわなければ何を言っても絵空事にすぎません。そこで、私どもは考えました。「やるべき事は当然やる」この当たり前のことをもっと徹底させようと。それが出来ない者に対しては、強制力をもってしても必ずやらせる。スパルタ的な方法を採るつもりはありませんが、甘えや妥協は一切許さないつもりです。
 まずは第一弾。「MYDOのーと」なるものを考案しました。毎日、ノートにその日にやるべき事を全て書き出し、それが終了するごとに一つずつ消していく。とりあえず、夏休みから実行してもらおうと考えています。1ページ目には夏休みの目標を書き、毎日の計画は次のページから。1日1ページを使います。ともすれば、ダラダラと過ごしがちな夏休み。毎日の目標を設定し、そしてそれを実行することでメリハリのある日々を送ることがねらいです。また、その日にできなかったことでも、そのままにしないで日を改めて必ず実行すれば、やり残しはなくなるはずです。「MYDOのーと」は塾のある日は必ず持参し、私どもに提出してもらいます。一夏実行できたらきっと素晴らしい充実感が残ることでしょう。活用して下さい。効果を期待しております。
 え?MYDOは何の略ですかって?それはひ・み・つ!ご想像におまかせいたします。
<645> 2005.7/18〜2005.8/2
 さーて、夏休み。長いようでもあっと言う間の40日間です。充実した毎日が送れるかどうかは、すべて自分の気持ち次第。まずは、各自しっかりとした目標を定めること。そして、毎日その目標に向かって努力することです。たとえその目標がすぐには到達できそうにない大きなものであっても、こつこつとやれば必ず届きます。「努力は必ず報われる」そう信じてがんばりましょう。私も心に期すものがあります。毎年途中で諦めてしまい、実行できずにいるので、今年こそはやり遂げたいと思っております。大げさに言うようなことじゃないんですけどね。簡単に言えば「完全燃焼」かな?
 6年生諸君、この夏が勝負です。一回きりの夏休み。自分の力を精一杯出しましょう。きちんと計画を立てて、規則正しい生活を心がけなさい。もっと努力しておけばよかった、と後悔しないように精進すること。応援大会で先輩方や先生方からいただいたアドバイスを忘れないで下さい。
 低学年の人達は、勉強以外にも積極的に取り組んで下さい。大切なのは時間を有効に使うことです。だらだらと過ごさず、オンとオフを上手く使い分けるようにしましょう。
 「MYDOのーと」も活用して下さいね。健康には十分注意して、素晴らしい夏休みにして下さい。
<646> 2005.8/3〜2005.8/17
 夏休みが始まって早くも2週間。みなさん、元気にしていますか。それにしても暑いですね。私は、毎朝汗の湖の中で目が覚めます。(海まではいかないと思うので湖)時刻はたいてい6時ごろ。枕は汗でプールのような状態になっています。前の晩に冷たいものを摂り過ぎたせいか、朝は暖かいものが欲しくなります。朝食でまた汗をかき、シャワーを浴びてから家を出ます。汗をかくのはなかなか爽快。こうして私の暑い一日が始まります。今年の私の夏のテーマは完全燃焼。体はすでに限界寸前ですが、現在のところ、何とか実行できているように思えます。
 ところでみなさん。MYDOのーとは活用していますか。実は私もつけています。その日の目標が全部達成できたら、なかなか気持ちいいものですね。
 6年生諸君。毎日長時間の授業で大変ですね。正直、気持ちが萎えてしまうこともあるでしょう。しかし、まとまった時間がとれるのは今しかありません。日々の目標をこなすことも大事ですが、夏休みの最初にたてた大きな目標も忘れず、精一杯努力してください。
 低学年のみなさんは、まだ比較的楽なスケジュールだと思います。それなのに、各学年ともいい加減な勉強しかしていない人が数名ずついます。長期の休みの後、はっきりと差が現れてきます。大切なことは、勉強にしろ遊びにしろ、自分の意志で行動することです。言われたからやるのでは、面白くありませんよ。
 さて、3年生と4年生はしばらく授業がありませんね。規則正しい生活を忘れずに。後半、また元気な顔を見せてください。
<647> 2005.8/18〜2005.8/31
 さあ、夏休みもあと2週間。暑い暑いと言いながらも、晩などは結構涼しく感じられるようになってきましたね。みなさん、お元気ですか。充実した毎日を送れていますか。私はここまでは順調です。
 お盆特訓の前の休みには、東京まで行ってきました。車で行った(往復約1100km,片道8時間のドライブでした)ため、とても疲れました。算数オリンピック(中学生は広中杯)ファイナル大会に出場する生徒達の応援がメインの目的です。HOPESから今年は3名。中国からの招待選手たちとの交流会のメンバーにも選ばれており、アルゴゲームをして遊びました。それにしても中国の選手たちは賢いですね。毎年私は、ここに集まる人たちの優秀さに身震いするほどの興奮を覚えるのですが、中国の選手たちにはその彼らでも敵わないように思います。ゲームの取り組み方一つにしても、まず目の輝きが違います。集中力もすごい。おそらく当日初めてアルゴゲームなるものを知ったであろうのに、かなり深いところまで理解しているように思えました。さて、ファイナル大会。何とHOPESから初のメダリストが誕生しました。それも金メダル。もうびっくり。感激でした。ピーターフランクル氏ともお話しすることができました(ちゃんと「般若さん」と呼んでもらえました)し、とても心に残る大会となりました。
 お盆特訓終了後の休みには、同窓会を行いました。高校生の参加が少なくてさびしく思いましたが、それでも最高に楽しい時間を過ごすことができました。大人の部は特に盛り上がりました。1期生や2期生の多くはもう社会人。各方面で活躍している彼らがとても頼もしく、そしてまぶしく見えました。それにしても、卒業してから10数年経つというのに、いまだに集まってきてくれる卒業生たち。ありがたい限りです。このようなつながりをこれからも大切にしていきたいと感じるとともに、私ももっとがんばらにゃあかんなあと思いました。
 さて、現役生諸君。宿題はたまっていないでしょうね。毎年必ず、各学年に数人ずつ、いい加減なことをしてきて、私を激怒&落胆させる者がいます。結局、意志が弱いのでしょうね。また、誰のための勉強で、何のためにしているのかもわかっていないのでしょう。今年はそういう愚か者が少ないことを願いたいと思います。(本当はいないことを願っていたのですが、6年生にすでにおりました。6年?!・・・。ああ情けない)
<648> 2005.9/1〜2005.9/11
 とうとう夏期集中講座が終わりました。『喉元過ぎれば熱さ忘れる』のことば通り、終わってしまえばそれ程大したことなかったように思えます。実際、スケジュール的には例年よりかなり楽でした。なのに、どうしたことでしょう。生徒達から手応えがあまり感じられなかったのです。特に6年生。君達の精一杯はあんなものですか。自分なりには頑張っているつもりなのでしょうが、どこか物足りないのです。一言で言えば、真剣さでしょうか。今のままでは志望校合格など夢のまた夢。そのことは彼らも十分承知しているはずです。なのに「このままじゃいけない。何とかしなくっちゃ」という気迫が彼らからは全く伝わってきませんでした。依然として、言われるから仕方なくやる。注意されなければ全くやらない。と言う有様。自主性や自発性は感じられません。考えの甘さはテストなどの成績にも現れてきます。この時期ならば当然正解すべき問題(過去に何度も類題をやってきた問題)ですら、平気で間違える。同じ間違いを何度繰り返せば気が済むのでしょうか。復習を適当にやっていることが最大の原因ですが、結局は「こんな調子でも何とかなるだろう」と高をくくっているから、一向に改まらないのです。このことは6年生だけに限った話ではありません。低学年でも、着実に力をつけてきている生徒と、相変わらず授業中に同じ注意を繰り返されている生徒との差が、とても大きなものになってきています。今一度「何のために頑張るのか。だれのための勉強なのか」を考え直してもらいたいと思います。6年生には、目標の再確認と現状の認識を早急に求めます。
<649> 2005.9/12〜2005.9/18
 先日の全体保護者会にはご多忙中にも関わらずご参加頂き、誠にありがとうございました。夏期集中講座の報告を通じて、各学年の問題点を申し上げました。どの生徒もみな様々な問題を抱えています。ですから、一概にこうすればよいとは言い切れませんが、いくつかの例を挙げて、解決策を述べさせていただきました。生徒達の学力向上のヒントになれば幸いです。しかし、一番困るのは、本人も保護者もその問題に気がついていないケースです。いや、何となくこのままでいいのだろうかと感じながらも、頑張っているからいいじゃないかと、思い込もうとしておられることは稀ではありません。あれ?我が家の事かしらと、思い当たる点がおありの方はご相談下さい。
 さて、その席で、いろいろな学校を見てきて下さいとお願いいたしました。秋は文化祭、体育祭、学校説明会など、各学校でいろいろと行われています。学校の価値は入試問題の難しさ(合格偏差値)や大学の合格実績だけで、判断できるものではありません。ご自身の目でごらんになり、校風などを実際にお感じになって、ふさわしい学校をお選びいただきたいと思います。ところで、ある学校の文化祭に行った際に、何人もの生徒と保護者の方々にお会いしました。早速実践して下さったのかと、少し嬉しく思いました。

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