カッパの日記 

2015年8月

15.8.1 オフ

 講習会に入って初めてのオフ。
 まあ、例年に比べてもそんなにハードでもないから、言うほど大したことはないのだけど。
 毎日の暑さと生徒達のやる気なさに負けそうになっていることも慥かだ。

 以前、心に誓ったことがある。
 休日だけを楽しみにするようなつまらない日々だけは送るまいとね。
 なぜなら、そう思った段階で、仕事は目的ではなくなっており、ただの手段に成り下がっているから。

 けど、かく言う私。
 実は、このオフをとても楽しみにしていた。
 楽しいイベントや予定がある訳ではない。
 むしろ、普段できない家の用事でスケジュールは詰まっている。
 それでも、この開放感は有り難い。
 こんな事を言っちゃ駄目なのは承知しているが、ホントにクタクタだったんだも〜ん。

 まだまだ続く夏休み。と、言ってももう30日しかない。
 その貴重な日々を、ただ単に消化するつもりはない。
 生徒達のために、そして己のために燃え尽きるまでがんばるのだ。
 今日は、そのための貴重なエネルギー充足の日にしたいと思う。
 明日からのためにね。

15.8.2 申し込み状況

 37℃?38℃?なんじゃそりゃ〜!って暑さが続いている。
 この暑さで母もダウンしたらしい。
 実際、この暑さは年寄りには酷だと思う。私でもしんどいのに。

 さて、大同窓会まで1週間。
 参加申し込みの締め切りは(一応)先月末なので、現況を報告しておこう。
 成人  参加25名 未定1名 不参加30名
 未成年 参加15名 未定1名 不参加16名

 悲しいかな、圧倒的に未回答が多い。
 何故だろう?返事するのも面倒なのか?それとも、もうどうでも良いのか?
 今年で同窓会を最後にしようと思った原因の一つはこれだ。
 個人的に訪ねて来てくれて、一緒に呑んだことも何度かあるのに、返事を寄越さない者。
 スタッフで一緒に働いていたメンバーなのに、なしのつぶて。
 う〜ん。理解に苦しむ。
 いろいろな事情もあるだろう。忙しさ故に、うっかりしているのだろうか?
 まあ、例年、返事を忘れてギリギリに問い合わせてくる者も少なからずいる。
 けど、届いているなら返事くらいはして欲しい。

 今日から、食べ物などの手配に入るつもり。
 ギリギリ3日前までなら調整は可能なので、連絡下され。
 待っているよ。

15.8.3 電子レンジ

 ボキュは馬鹿かも知れない。いや、おそらく馬鹿だろう。
 電子レンジを購入した。購入したと言うより、購入してしまった(の方が正しいか)。
 何の為に?
 もちろん、教室で使うためにだ。
 え?いつ使うの?
 そうだ、まず必要がない。
 生徒達のお弁当を温めるため?
 う〜ん。冬場になれば暖かいジャーみたいな弁当箱をみな持ってくるしな〜。
 では、自分のため?
 いいえ、教室で飲み食いは滅多にしない。
 コンビニで弁当を買ったは良いが、食べそびれて冷たくなってしまい、不便を感じることもたまにはあったが、我慢できないレベルじゃない。
 そもそも、この25年間、レンジの必要性を感じたことは、まずなかった。
 じゃあ、一体何故?

 ふぉふぉふぉ!今度の同窓会のためにじゃよ。
 当日のメニューをばらすのは気が進まないが、焼き鳥を供す予定にしている。
 唐揚げ200個。焼き鳥の串150本は確保済みだ。
 ただ、問題は、焼き鳥は冷たくなってしまうと余り美味しくないこと。
 どうせなら美味しく食べてもらいたい。
 そこで、考えたのだ。レンジがあったら良いじゃないか。冷めても温め直せる。とね。
 簡単な温め機能さえあれば十分なので、そんな高性能の物は必要ない。
 レンタルも考えたが、調べてみると、購入しても値段にさほど差は無い。
 じゃ、思い切って買ってしまえ!とね。
 同窓会が終われば、ぼぼ無用の長物と化すのは見えているが、まあ良いだろう。
 卒業生のためだもん。無駄遣いじゃないよね。

 それにしても、生ビールに焼き鳥!って、完璧にオッサンの発想だね。
 ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ〜!

15.8.4 過ぎたるは

 酷暑の毎日。正直、これだけ暑いと、呑まなきゃやってられない。
 呑めば気分は最高。暑さも忘れる。
 しかし、調子に乗って呑みすぎると、次の日が辛い。
 後悔と反省の毎日。

 今宵はとある方との会食だ。
 とっても楽しみ。さて、どうなることやら。

15.8.5 反省

 けして呑みすぎることのないように!
 ハニーにも釘を100本以上刺されていたのに・・・。

 はい、またもややらかしてしまいま酒た。
 楽しさに我を忘れ、ついつい度を超してしまった。
 あ〜!お馬鹿なカッパちゃん。
 ごめんね。ばあちゃん。失礼の数々、平にお許しを。
 けど、お元気になられて本当に良かった。

15.8.6 クーラー病

 一日中事務所に居ると、暑さは感じないで済む。
 けど、一歩外に出ると、いきなりド〜ンと来る。
 そのギャップを楽しむ余裕があれば良いのだが、この年になると・・・。
 流石に辛い。

 早い話が、私はほぼ一日中冷えた室内で過ごしているのだ。
 生徒達も同じような状況だろう。
 私は、通勤に電車を使っているから、その行き帰りに汗をかけるが、完全に送り迎え態勢が整っている子ならば?
 まして、受験生ともなれば、ほぼ教室にカンヅメ状態だ。
 外の空気を感じることすら少ないかも。

 道理で、最近、鼻をぐずぐず言わせている者が目に付くはずだ。

 かく言う私、また頭痛が出てきた。
 原因は、おそらく前回と同じだろう。

 クーラーは有り難い。
 けど、一日20時間以上当たっていたら、そりゃね。
 みなさんも、ご用心。

15.8.7 ピンチ

 クーラーに文句なんて言うんじゃなかった。
 えらいこっちゃえらいこっちゃ!
 さて、どうするべきか?
 今、真剣に悩んでいる私。

 同窓会は教室の下の階が空いていたので、大家さんに無理を言って使わせてもらうことにしていた。
 ただ、数日前に初めて中を見せてもらったのだが、結構長い期間空き部屋状態らしく、そのまますぐに使用できる状態ではなかった。
 まあ、根性入れて掃除をすれば何とかなるだろう。と高を括っていた。
 ところが、本日も準備をしていたのだが、驚くべき事実が発覚。
 何とクーラーが効かない。
 2台あるうちの1台は作動するのだが、1台は全くダメ。
 扇風機が備え付けてあるのが謎だったのだが、その訳がやっと分かった。
 きっと、以前の使用者がクーラーが効かないから取り付けたのだ。
 とすると、かなり前から故障していたはずだから、今さら騒いだところで、どうしようもない。
 ドレーンが詰まっているのかも知れない。
 一応、大家さんはちょっと調べてみるわと言って下さったが、業者に修理を頼んだとしてもおそらく間に合わないだろう。
 だって、会は明後日なのだから。

 選択肢は3つ。
 1.会場を3階にする。教室の机を全て2階に降ろせば、一応スペースは確保できる。
  ただ、それでも50人が一堂に会するなると・・・。
 2.予定通り2階を使う。1台のクーラーを最強にして、扇風機で冷気を回す。
  明日試してみるが、人数が多い状態でどこまで効果があるか。
 3.思い切って中止にする。安全を考えれば、中止にすべきかも知れないが、これは余りに悲しい。

 さあ、どうするべ。
 そうだ!たった今、良いことを思いついた。
 2階も3階も両方使える状態にしておくのだ。
 とりあえず2階でスタートし、状況が厳しくなれば、3階に避難する。
 そうだ!これで行こう。けど、こりゃ、準備が大変だぞ〜。
 けど、やるしかない。ファイト〜オ〜!頑張れ!カッパちゃん。

15.8.8 前夜

 設営完了。
 設営のプロを自他共に認めておられる、N学園のT様の協力のおかげで、何とか形になったかなと思う。
 T様。本当にありがとうございま酒た。

 蛍光灯の取り替えから始まり、数時間の苦闘だった。
 最初は「やっぱあかんかな」との思いが勝っていた。
 部屋は暗いし、冷房は効かない。
 さらに、今からの作業を考えると、正直泣きたくなった。

 しかし、一通のメールが私を元気づけた。
 3期生のY君。在籍当時は真面目なナイスガイ。私からすれば、(努力を惜しまない)模範的な生徒だった。
 卒業後も、同窓会にはほぼ毎回参加してくれていた。
 その彼から連絡が無かったことが、ここ数日、私の気を重くしていたのは確かだ。
 え?どんなメール?ってかい?
 そんな長文でもなんでもないんだよ。
 もう、嬉しいからそのまま転載しちゃおう。
 「明日の同窓会ですが、入っていた仕事が急遽無しになったので、参加できることになりました。
 ギリギリになってしまい、誠に申し訳ありませんが、参加可能でしょうか?
 可能なら是非出席したく存じます。よろしくお願いいたします」

 そうか?!みんな、忘れていた訳じゃないんだ。
 きっと、いろいろな事情があって、ギリギリの調整をしてくれていたのだろう。
 嬉しいじゃないか。
 こんなメールをもらっておきながら、くすぶっているほど私も馬鹿じゃない。
 俄然張り切るカッパちゃん。

 スタッフもボチボチ集まってきてくれた。
 3階から2階に机を下ろすだけでも、結構な重労働だったが、何度か繰り返すうちに、台車の扱いが上手くなっていくのが嬉しかった。

同窓会会場。これでもいけそうじゃん?!

 まあ先ずは、この会場の写真をご覧下され。
 汗だくになりながらも4時間ほどで、設営完了。
 やっぱり、共同作業をした人とは仲間意識が芽生える。高校時代の体育祭を思い出した。

 さあ、後は祈るばかりじゃ。
 トラブルが起きないように。
 いや、それ以前に、どうか熱くなりませんようにだ。(修造さん、どうか控えめにね)

 みんなおいでよ〜!待ってるよ。

15.8.9 同窓会当日

 同窓会。最後の同窓会。だから頑張った。
 みんな。ありがとう。
 お陰さまで、無事終了いたしま酒た。

 実は、暗雲立ちこめるスタートだった。
 真夜中に背中に痛みを覚えて、目が覚めた。
 今にして思えば、準備で重い物を運んだだけからなのだろうが、突然のことで狼狽えた。
 「あかんねん。今は倒れられへんねん。せめて、今日だけは乗り切らせてくれ!」
 相変わらず大袈裟だと、我ながら呆れる。ただ、その時は脂汗を流しながら、本気で祈った。
 それでも、いつの間にか眠りに落ちていたようだ。
 目覚めは爽やかではなかったが、痛みはない。
 ほっとする間もなく、さらにアクシデントは続く。
 出かける直前にデジカメ落下。
 げ!液晶が壊れた。全く写らない。
 長年連れ添ったカメコとの別れを惜しむ間もなく、出立の時間が迫ってきた。
 ハニーも心なしか元気がない。(これは昨夜の呑みすぎが原因か?)
 何か、いや〜な予感が漂ってきた。

 教室到着。
 先ずは、会場の2階へ。
 エアコンのスイッチをつける。君だけが頼りだと、思わず手を合わせた。
 午前10時の段階で室温31度。開始まであと3時間。少しでも室温を下げなければならない。
 設定はもちろん最強。扇風機5台もフル稼働。冷気を回す。

 クーラーボックスと水そうにありったけの保冷剤をぶち込み、ジュース類を冷やす。氷を買って生ビールサーバーもセット。
 バタバタしている内に開始1時間前になってしまった。
 前日に引き続き、T様が応援に来て下さった。スタッフより早いって、申し訳なさ過ぎる。
 2階の温度が気になる。祈りが通じたか、室温は26度にまで下がった。
 もうこれ以上は無理かも知れない。欲は言うまい。お願いだから、壊れずに保ってくれ!と再び手を合わせた。

 ボチボチ、卒業生達が集まってきた。
 懐かしい顔ばかりだ。
 さあ、いよいよ始まりだ。

 と言うことで、少々引っ張りま酒。
 続く。(テヘ!)

15.8.10 未来

 集まってくれたのは、総勢50人超。
 前日の申し込みの3名に驚いていてはいけない。当日申し込みも2名あった。

 実は、準備でバタバタしたが、同窓会の進行に関しては心配していなかった。
 何故なら、今回は心強い助っ人を頼んでいたからだ。
 7期生のT君。正月の入試激励会での彼の見事な話しぶりに魅せられ、同窓会を企画した段階で「司会は彼に」と決めていたのだ。
 ところが、その日も仕事だったようで、スーツ姿で(文字通り)駆けつけてくれた。
 ろくに打ち合わせもできなかったが、全くノープロブレム。実に見事な進行だった。
 先輩を立て、場を盛り上げ、しかも聞かせるところはちゃんと皆を引きつける。
 世話になっておきながら言うべきセリフではないが、小学生時代のやんちゃな彼とは全くの別人だ。
 カメラはハニーに任せ、ビールのサーバーは長男に。おかげで、私は懐かしいメンバー達との話に専念できた。

 過去の痛い経験から、今回は極力呑むのを控えようと思っていたのだが、あの暑さの中で我慢するのは、流石に無理だった。
 それでも、セーブが効いたのか、生徒達一人一人の近況報告(&思い出話)を今回はしっかり聞くことができた。

 彼らの話を聞きながら、しみじみと感じていた私。
 私はなんて幸せ者なのだ!」と。
 彼らにすれば、長い人生の中でのほんの短い時間を共有しただけの関係にすぎない。
 しかも、楽しさよりは苦しさの方が大きかっただろう数年間だ。
 なのに、10年経っても20年経っても会いに来てくれる。
 今回は家族同伴で参加してくれた者も多かった。
 その幸せそうな姿を見ていると、それだけで嬉しくなる。
 いや、懐かしさからばかりではない。
 上手く言えないが、彼らの未来を感じることができたからだ。
 皆が皆、順風満帆の人生を歩んできたとは思わない。辛い経験もあっただろう。
 それでも笑っていられるのは、その困難を乗り越えてきたから。精一杯頑張ってきたからなのだ。
 そして、きっとこれからも、逞しく自分の未来を切り拓いていくに違いない。
 偉そうに言う資格はない私だが、そんな彼らの人生に、ほんの一時でも関われたことを誇りに思う。

 同窓会は今回で最後だが、またどこかで彼らには会いたいと思う。
 いや、会えなくても構わない。
 お互いが忘れることなく、臭いセリフだが、心で繋がってさえいられれば、それで十分だ。
 そうだ!今回参加できなかった人たちとも、きっと繋がっているはず。そう信じよう。
 とにかく、みんな、元気に生きて欲しい。
 あじゅ〜!

15.8.11 事故

 あまり、同窓会ネタばかりだと、お叱りを受けそうだが。

 簡単に片付けをし、さあ打ち上げだ。
 ところが、20名弱が一度に入れる店がない。
 何軒か心当たりに聞いてみたが、全て返事はNO。
 しかし、ここでもT君が助けてくれた。う〜ん。本当にできる男じゃ。

 次男は東京へトンボ返りだったが、長男はしばらく滞在する。
 もちろん、打ち上げにも同行した。
 ところが、寝不足が続いていたらしく、店に入るなり眠りこけていた。
 先輩方、どうぞお許しを!

 私も、翌日からお盆集中特訓が始まる。深酒は厳禁だ。
 結局、名残は尽きねども、そこそこで切り上げた。
 家に着くなり、文字通りバタンキュー。
 おかげで授業に差し障りはなかったのだが、事件が起きたのは、その次の日のこと。

 ハニーからメールが届いた。
 「電話下さい」とある。授業中だったが、妙な胸騒ぎがしたので、かけてみると・・・。
 「○○(長男)が、運転していて、トラックに当てられたの」
 「な〜に〜!!!!」
 一瞬、血の気が失せた。
 寝不足で運転なんか絶対にするな!ときつく言うべきだったか?後悔と言うより、一生の不覚。
 良からぬことばかりが、次々と思い浮かぶ。
 ハニー曰く。
 「右折レーンで停車中に後ろから来たトラックに接触された。相手はそのまま逃げた」
 「で、怪我は?」
 「うん。大丈夫。ミラーが飛んでいっただけ」
 「???」
 状況が良くつかめなかったが、本人とも話ができたし、まあ無事なら良いか?と授業に戻った。

 帰宅後、真っ先に2人の無事を確認。
 本当に怪我はしていないようだ。
 ようやくホッと胸をなで下ろすことができた。

 ハニーによると、
 「後ろからトラックが来るのがミラーに写った。
  やたら近いなと思ったその瞬間、衝撃を受けた。
  トラックが接触し、ミラーカバーが飛んでいった。
  とっさのことで動転したが、ナンバーだけは見えたので、数字だけは覚えた。
  トラックは、停まりもせずにそのまま走り去った。
  警察には連絡したが、警官は
  『相手は接触したことすら気付いていないかも。まあ、一応照合はしますが』
  と、まるでこちらに非があるような口ぶりで、納得がいかなかった」
 らしい。

 まあ、無事で何より。
 犯人?が見つかるとも思えないが、この程度で済んだのは幸運としか言いようがない。
 お盆も近いし、ご先祖様が守って下さったのかも知れない。

 それにしても、事故は怖い。
 幸せが、一瞬で地獄と化す。
 身勝手な願いだが、できれば永遠に事故とは無縁でいたいものだ。

 え?それからどうしたのって?
 無事を祝って乾杯したのは、言うまでもないでしょ!
 少し呑みすぎたのは、ご愛敬!テヘへ!

15.8.12 発熱

 最愛の女性2人が相次いで発熱!

 先ずは母。
 早朝の電話で、飛び起きた。
 「病院に行きたいから、連れて行って欲しい」と言う。
 珍しい事だ。
 少し位の熱なら、自転車に乗って何処までも行く母。
 この前も39度の熱で病院まで行き、医者に怒られたばかりだ。
 と言う事は、今回はそれ以上の高熱?
 こりゃ大変だ!?
 幸い、午前中の授業がなかったから、ハニーと二人で駆けつけた。
 かなり苦しそうだった。

 かかりつけの医院が開くまでは、まだ大分時間がある。
 まあ、行って事情を話せば診てもらえるだろう。
 ところが、甘かった。
 通常の診察開始時刻まで、全く何の処置もなし。
 おまけに、診察も順番通り。
 熱は39度2分まで上がっていた。
 よく分からないが、医者って、これが普通なの?
 そりゃ、一部の無理を通せば、全体の秩序が保たれないのだろうが、目の前で苦しんでいる人がいても放っておけるものなのか。
 あ、そうか、一々患者に感情移入しないから、医者が務まるのか?
 ま、とにかく、医院の看板に「時間外急患受け付けます」とあったのはウソだな。
 病院到着1時間後にやっと診察開始。
 やっとかと思ったら、母の報告を遮るように、自分の所見だけを述べて、診察終了。
 「風邪でしょ。2日間ほど高熱が続くかも知れませんが、抗生剤を出しておきますから」とね。
 私が「明後日に病状が悪化していたら、連絡いたしますので」と言うと、
 「それなら、明後日は早めに来て下さい。その次の日から盆休みに入りますから」とぬかしやがった。
 思わず殺意を覚えたが、きっとハニーも同じ思いだったに違いない。
 私なら、こんな奴には絶対頭を下げないが、母が気に入っているなら仕方ない。此処は我慢しよう。

 母を自宅に送り、心配だったが、次の用事に向かった。
 昨日の事故、サイドミラーの修理だ。
 意外と安く済み(それでも1万円以上かかったが)、まあ一安心。
 後はハニーに任せて、仕事に出かけた。

 教室に着いて、しばらくすると、ハニーからメール。
 母の熱は下がったらしい。薬のおかげだろうが。
 取りあえず、これで授業に集中できる。

 授業終了。しかし、すぐに帰れる訳ではない。
 同窓会の写真整理をある程度まで終わらせ、やっと帰路に着いた。
 脳天気に「ハニー元気か?腹減った!」とカエルメールを送ると、
 「38度8分熱があります。病院に行ってきました」と、返ってきた。

 ゲ!病院で感染したか?
 急いで帰る(走ったところで、数分も変わらないが)と、青息吐息のハニー。
 「とりあえず薬はもらってきたから」と苦しそうだ。
 病院の先生曰く「原因が分からない」らしい。
 この先生のことは信頼している。だって、教え子の保護者なんだも〜ん。
 なのに、原因不明とはこれいかに?

 朝には少し熱も下がったようだが、心配は尽きない。
 お願いだ。2人とも、早く良くなっておくれ!

15.8.13 見送り

 お盆で酒ね!
 帰省されて故郷でゆっくりされる方も多いのでは。

 我が家も然り。
 私以外の家族全員が、宇和島に集結している。
 次男は飛行機で、ハニーと長男はフェリーで四国に向かった。

 と言うことで、昨夜はお見送り。
 少々疲れもたまっており、玄関先で行ってらっしゃいと言う手もあったが、高熱のハニーに運転させる訳にはいかぬ。
 いや、それ以上に私の気持ちが許さない。少し仮眠を取ったら、元気になったしね。

 いざ出発じゃ!
 ところが、走り出してしばらくして異変に気付いた。
 左のサイドミラーに何も映っていない。
 そうか!修理に出してから、調整していなかったのか。(って、おいおい!)
 左車線をゆっくり走る。バイクに抜かされたが、その影すら気づかなかったのだから仕方ない。
 それでも、なんとか無事に南港到着。

 別涙の時間が迫ってきた。(BGMは、もちろん 因幡晃の別涙 だよね)
 あふれる涙を堪えながら、何も言わない。いや、何も言えない。ただ、見つめ合う瞳。
 の筈だったのに・・・。
 え?あれれ?(涙を隠すために)閉じた瞳を再び開いたときに、目の前には誰も居なかった。
 さっさと乗船してしまったようだ!
 おっかっしいな〜?
 じゃ、もう一回じゃ!
 けど、既にフェリーに乗り込んでしまったハニーと息子にどうすれば会える?
 まあ、何とかなるだろうと、乗り場に向かう。

 乗船口で待とうと思っていた。当然ここで止められるだろうからね。
 案の定、係員が近づいて来た。
 「ここから先は行けませんよね?」
 「はい。でも、あ〜!見学ですか?」
 「(???)そうで酒!」
 「じゃあ、どうぞ!」
 「(え〜!!!!)ありがとうございま酒!」
 なんと、乗船できてしまった。
 善意の勘違いと喜ぶべきか、セキュリティに問題ありと言うべきか。
 他の係員からは不審がられてストップをかけられたが、一度得た許可、けして無駄にはするまいぞ。
 愛想笑いでごまかし、どんどん進む。

 たくさんの乗客の中から、最愛の人たちを探すのは困難かと思ったが、やはり愛の力は偉大だね。
 息子とはすぐに出会えた。
 驚く彼。そりゃそうだわね。まさか居るはずのない人に出会ったのだから。
 「どうしたん?」冷静を装いながらも、嬉しそう(とは私の独りよがりか)
 幼い頃、高速バスで四国に向かう際、発車した後もいつまでも窓の外を見ながら「パパ、来ないかな〜?」と涙ぐんでいた(らしい)のが、ウソみたい。
 大きくなったね。
 彼の案内で、ハニーとも涙の再会。別れてから10分しか経っていないが。
 ハニーも驚いていた。そうだ!これを結婚25周年のサプライズにしよう!(え?駄目?!)

 係員の冷た〜い視線を全身に浴び、引き攣った笑いを浮かべながら、それでも内心ガッツポーズで下船したカッパちゃん。
 どうか!無事に四国まで運んでおくれ。フェリーに拝んだのは言うまでもない。
 最近、良く拝んでいるな〜!・・・。

15.8.14 写真

 同窓会の写真をやっとUPできた。
 Picasaには懲りたので、今回はGoogleフォトを使ってみた。
 長男に教えてもらったのだが、やはりよく分からない。
 Googleにアカウントを取り、パスワードを入力して入ると、同窓会の写真集にたどり着ける。
 理屈は分かるのだが、例えば事務所のPCからログインしようとすると、毎回「Google Chromeなるものをダウンロードせよ」と指示される。
 何故?未だにXPを使っているからなのか?他のPCで操作すると、その指示はない。
 まあ、仕方なく指示に従っているが、面倒なことこの上ない。

 すっかり遅くなってしまったが、参加下さった方へお礼のメールも出した。(アドレスが分からない子は仕方ないよね)
 これでようやく同窓会関連の仕事は終了。
 やっと本業に専念できそうだ。

15.8.15 デジカメ

 先日昇天したカメコ。あれは同窓会の朝だった。
 修理に出そうかとも思ったが、5年以上使用しているし、この際新しい物を購入することにした。
 先代のカメラのスタイルが気に入っていた(使い勝手は非情に悪い)ので、同じタイプの物を探したのだが、が〜ん。ない!
 2年前の春に発売されたTX-30が一番近いが、既に生産終了。
 どうしよう。
 希望は、いつでも鞄に入れて持ち運べるサイズで軽いもの。レンズが沈胴タイプでないもの。
 けれど、そのタイプは少ないようだ。できれば現物を手にして確かめたいのだが、あれこれ探す時間もない。
 仕方が無い。生産終了でもまあ良いか。
 幸い、ネットではまだ販売されていた。
 値段もそれ程高くはなかったから、良いだろう。

 そのデジカメが昨日届いた。
 バッテリーもメモリーカードも以前の物がそのまま使える。
 やや分厚くなっており、心なしか重量も増えているように思うが、我慢できないレベルではない。
 性能?そんなのは気にしない。
 先代機ですら、使いこなせていなかった私だ。いろいろな機能がついていても、きっと使わず終いじゃないかな。
 まあ、今度は長く大事に使いたい。

15.8.16 ほてい寿司

 デジカメのデビューの機会は、早速その日にやって来た。

 11期生のYくんから連絡を受け、それならば彼の実家の近くが良いかと、京橋まで。
 京橋には、1期生のNくんがやっている寿司屋がある。
 2人とも今回の同窓会には来ていない。
 Yくんとは3月に会ったばかりだったが、Nくんとは10年以上会っていなかった。
 数年前の正月に初めてその店にお邪魔したときは、彼は生憎休みだった。

 京橋到着。けど、例によって店の場所が分からない。
 駅のすぐ近くと記憶していたのだが、店の名前も忘れていてはお話にならない。
 仕方ない。彼の実家に電話。
 お母様がお出になられたが、私が名乗ると大層驚いておられた。
 だって、25年ぶりだものね。
 お父様から道順まで丁寧に教えて戴き、やっと到着。
 「お久しぶりです」と威勢の良い声が飛んできた。そりゃ、寿司屋の大将だものね。
 「迷子になっててん!」と言うと、思い切り呆れられた。

 先ずは乾杯。
 Yくんの相談を聞きながら呑んでいると、これまたビックリ。
 振り向くと懐かしい顔が。
 なんとNくんのお姉ちゃんが、娘さんを連れて会いに来てくれた。
 最後に彼女に会ってから25年以上。全く変わっていなかったが、娘さんの方が当時の彼女に似ていた。
 今は奈良で教師をしているそうだ。
 「え?わざわざ奈良から来てくれたん?」
 「はい、母から連絡を受けて」
 「え〜!そりゃすまない」
 「ウソですよ!偶々近くに用事できていたから」
 お茶目なところは変わっていなかった。
 デジカメ(カメ男と名付けた)の記念すべき初撮影は、お姉ちゃんと娘さんとなったのだ。

 それからは、まあ呑んだ呑んだ。
 実は、朝から何も食べておらず(独身だからね)、空きっ腹にはまた酒が回る回る。
 けど、意識はしっかりしていたぞ。
 Nくんの店は老舗の寿司屋さんで、彼は3代目になるのだとか。
 雑誌に紹介もされていた。
 値段は安く、味は美味い。
 言うことないね!『ほてい寿司』
 また来ま酒!もう迷子にはならないからね!

15.8.17 老眼?

 情けない話だが・・・。
 最近、自分の作った教材の数字が見えない。
 プリントは10.5ポイント、問題集も10.5ポイント。これはまだ見える。
 しかし、グラフや図形に入れる数字は6ポイント〜8ポイント。こうなると、はっきり言って半分は見えない。
 生徒達に読んでもらっているが、不便きわまりない。

 昨日は、とうとうプリントの数字すら見えなくなった。
 眼精疲労?ここ数日、パソコン画面とにらめっこが続いたからかな〜?
 さて、どうしよう。コンタクトの度を上げるか?
 しばし悩むカッパちゃん。
 うん、待てよ。コンタクト?
 そう言えば、朝から少し違和感があった。

 念のために、一旦外してみたら・・・。
 うふふ!裏返しで酒た。
 しかも、両眼とも。
 えへへ。かっちょわる〜。
 入れ直したら、ちゃんと見えましたで酒よ!

 けど、これって、目の衰えでなかったことを喜ぶべきなのか、己のボケを嘆くべきなのか?
 ま、微妙なお年頃だな。

15.8.18 『一路』

 「浅田次郎の小説『一路』がドラマ化されたらしい」と聞いたら、見ぬわけにはいかんじゃろ。
 テレビでは全9話で構成されているらしい。昨夜、その3話目を見た。

 浅田次郎の小説は大好きだけど、私は歴史物と時代小説が苦手で、どちらかと言えばこれまでは敬遠してきた。
 何故、苦手なのか?
 歴史物は、史実に基づかれて書かれているので、結末が分かる。しかも、悲劇的結末が多い。
 『永遠の0』なんて、その典型だ。
 また、時代小説は、水戸黄門などを筆頭とするテレビ時代劇の影響か、どれもワンパターン(貧しさに苦しむ庶民、薄幸の少女、勧善懲悪)のように思えてしまう。
 作り物の匂いを強く感じすぎたのかも知れない。
 けれど、どうやら食わず嫌いだったようだ。
 言ってみれば、現代小説だって、所詮は作り話。現代、時代と区別する方がおかしいのかも知れない。
 むしろ、時代小説に登場する人物の方が純粋で、共感が持てる。
 さらには、人としての矜りをしっかり持っているように思える。

 さて、話を『一路』に戻そう。
 原作にほぼ忠実に話が進んでいる。登場人物もさして変わりは無い。
 ドラマの方が展開がやや早いのは、まあ仕方ないだろう。
 役者達にも違和感は覚えない。
 ここまでは、大層面白く見させてもらっている。今後が楽しみだ。

15.8.19 「四国の人=善人」説

 長男が携帯電話を紛失した。
 四国から、東京へ行く飛行機の時間が急いていたのであろう。
 空港へ向かうタクシーの中で忘れたらしい。
 そこまで分かっていたのなら、すぐ出てくるだろうと、高を括っていたら、おっとどっっこい。
 タクシー会社が分からない。運転手の名前は記憶していたそうだが、はやる気持ちからか、領収書も受け取らずに降りたらしい。
 タクシー協会に問い合わせても教えてもらえず、何度か携帯にコールをするも、相手は出ない。

 長男は大層困っていた。
 紛失届は出し、停止の手続きも一応済ませたらしいが、「あかんかったら、新しい物買うわ」と言っていた。
 半ば諦めていたところ、なんと4日目にして、「見つかったよ」とハニーから連絡があった。
 運転手が保管していてくれた、らしい。
 何故もっと早くに届けてくれないのだ?と言う疑問は残るが、ここは素直に喜ぶべきであろう。

 「四国に悪人はいない」。
 これは、私の経験から導き出された仮説。
 もちろん異論はあるだろうが、この説は正しいのだと、また一つ確信に近づいた。

15.8.20 怪談

 やはりこの季節。お化けも涼を求めるのだろうか。

 現在、独身生活(満喫中?)のカッパちゃん。
 食費は一日1000円以下。早寝(22:00には眠りたい)早起き(何故か連日4:00起床だ)励行中。
 どうで酒。すごいでしょ!え?模範的な独居老人!てか?う〜ん。それって喜ぶべきなのかな〜?

 ただ、ここ数日、解せないことが続いている。
 もしかして、この部屋、私の他に誰か居るのかな?
 クーラーはタイマーをかけて就寝後2時間程度で切れるようにしている。
 帰宅後は大抵バタンキュウの毎日。パジャマも着ずに、横になったらそのまま高鼾。(自分の鼾を聞いた訳じゃないがね)
 そんな状態で、一晩中クーラーをかけたりした日にゃ、一発で喉がやられる。
 痛い経験から賢くなるカッパちゃん。こう見えても、日々成長を遂げている。
 だから、必ず、オフタイマーをセットしているのだが・・・。

 夜中に必ず目が覚める。
 大抵クーラーがオフになって小一時間。汗をかいて目が覚めるのだ。
 その時刻次第で、その後の行動は変わるが、2〜3時間睡眠が取れそうならば再び横になる。起床予定時刻まで1〜2時間しかなければ、そのまま起きている。
 冷水を一杯飲んで、もう一お休み。
 ところが、次に目が覚めると、ありゃりゃ、不思議で酒ね〜!必ず、エアコンが動いているのだ。
 最初は、寝ぼけてクーラーのスイッチを入れていたのか?と思っていたが、そうそう毎日寝ぼけはしないはず。

 さらに不思議は続く。
 家を出るときは、念には念を入れて戸締まりをする私。
 火の元はもちろん、部屋の電気の切り忘れや、ガスの元栓までチェックする。
 エアコンなんて真っ先に確認している。気になるときは、家に引き返すくらいだ。
 なのに、帰宅時には部屋が冷えている。エアコンまさに作動中!の状態なのだ。
 汗だくの私を冷たいお部屋が迎えてくれる。汗も一気に乾くし、良いんじゃない?
 はい、ご尤も。
 けど、「わーいわーい!至れり尽くせり、石川セリじゃ!」などと、本当に喜んでいて良いのだろうか?

 もう一度繰り返そう。
 エアコンのスイッチは絶対に切っている。オンタイマーがかかっていないことも確認済みだ。
 なのに、帰るとクーラーは必ず作動中。

 も〜!訳分からん。
 お化け、もしくは誰かが潜んでおり、私の帰宅直前までその部屋で涼んでいた。帰宅の気配に慌てて姿をくらましたか?
 それくらいしか、説明が付かない。とにかく、理解不能だ。
 まあ、世の中には理解しがたい出来事が溢れかえっている。また理解しがたい人物の理解しようのない行動もね。
 どうも、話が逸れるね。
 たかが、クーラーくらい、どうでも良いやんか?
 正直、そう思う気持ちも慥かにある。けど、やっぱ、気味が悪いのね。
 幸い、謎の同居人の姿はまだ見ていない。
 目に見えない物以外は信じない私。これが良いのか悪いのかは、とりあえず議論は控えたいが。

 ただ、もしも、もしもで酒よ。
 その未知の誰かが目の前に現れたら?

 どうすれば良いのか?
 大騒ぎするだろうか?それとも、死んだフリをするかな?(おそらく前者だろう)
 う〜ん。まあ、その時はその時で考えれば良いか?
 取りあえず、今は寝るべ。
 クーラーも切ったしね。
 お休みなさい。どうか、怖い夢は見ませぬように!

15.8.21 炊飯

 私が日々進歩を遂げていることは、昨日も書いたが、また一つ偉業を達成した。

 ハニーから速達が届いた。
 宛名は長男になっている。大きさからすると、どうやら見つかった携帯のようだ。
 「あれ?おっかしいな〜。どうして奈良に送ってきたんだろう?」
 しばし頭をひねるが、分からない。導き出した結論は「ハニーが間違えた」だった。
 暑いからな。そりゃ失敗もするわ!と、苦笑いを浮かべるカッパちゃん。
 それでも、とにかく確認することに。送り直すなら、早いほうが良いからね。
 「間違えたでしょ?!」とハニーに電話すると、意外な事実を告げられた。
 「だって、今日、彼は奈良に帰るのよ。間に合って良かったわ!」
 え〜!知らなんだ〜!知らなんだ〜!
 喜びのあまり、踊り出すカッパちゃん。
 けど、困った。彼に食べさせるものが何もない。自慢じゃないが、私は料理が全くできない。
 さて、どうしよう。まあ、スーパーで総菜を買えば良いか?
 ところがハニー曰く「ご飯はレトルトではないのにしてあげてね」
 「え?あのチンするのじゃダメなの?」
 「そう、どうやら嫌みたい。東京でも、ご飯だけはちゃんと炊いていたから」
 「スーパーにでもきっと白米を炊いたの売ってるはずよ」
 「しょ〜か!わかった!」と電話を切った。

 スーパーに向かう道すがら考えた。
 「あれ?わざわざそんな物買わなくても、ご飯炊けば良いんとちゃうん」とね。
 賢いでしょ!ナイスアイデアでしょ!
 ところが、私。恥を忍んで告白しよう。
 ご飯を炊いた経験が無い。全く未経験だ。
 下宿していたときは、ラーメンしか食べていなかったし、そもそも炊飯器なんて持っていなかった。
 よ〜し、初挑戦だ。
 ハニーにメールで手順を教えてもらい、米を研ぐ。
 長男の笑顔を思い浮かべながら、何度も何度も米を研ぐ。あれ?研ぎすぎるといけないのだったっけ。
 炊飯器にセットして、スイッチオン!
 むっちゃ簡単やんか?
 さあ、炊けた。

 次の朝、自ら食してみた。
 気のせいかも知れぬが、むっちゃ美味しい!
 生憎、炊きたてのご飯を食べさせることはできなかったが、彼もきっと喜んでくれただろう。

15.8.22 花火

 「花火」と言っても、芥川賞受賞のピ−ス又吉さんの話ではない。
 実は、未だ読んでいないのだ。
 「ミーハーなくせにそう思われたくない」と言う、実に嫌な性格が災いした。
 さっき調べたら、文藝春秋は全て売り切れだった。
 え?花火じゃない?ありゃ、『火花』やて。こりゃまた失礼!

 いやいや、ちゃいまんねん。
 私が言いたいのは小説の話ではありまへん。本物の夜空を飾る花火で酒。
 う〜ん。本物?とは言い切れないかも。
 だって、私が今宵見た花火は、TVの画面上のものだから。

 知らなかった。
 TVで花火が見られる時代になったんだ。時代の進化は素晴らしい。
 帰宅後、偶々TVをつけたら、何やらぽーんぽーんと打ち上がっていた。
 花火=夏の風物詩。嫌いな人はいないだろう。
 けど、花火大会のあの人混み。考えるだけで嫌になる。
 暑いし、場所取りやら面倒くさい。さらには、帰りの混雑を考えると、結局、煩わしさが勝り、パスになるのね。
 その花火大会が、なんと涼しい家の中で、しかも酒を呑みながら見られるのであれば、なんの文句があろうものか。

 どうやら、番組は、大曲花火大会を実況しているようだ。
 この大会は、(花火師日本一を決める)コンテストも兼ねているらしい。(知らなんだ〜)
 ちょっとだけ見るつもりが、すっかり引き込まれてしまった。
 だって、どの作品も素晴らしいだも〜ん!
 ただ、競技花火と知ったからなのだろう、どうしても見比べてしまう。
 つまらぬ見方になってしまった。(∵芸術に解説は不要だろ)

 その中でも秀逸だったのは、野村洋一さんの作品。
 しつこいようで酒が、花火は夜空に輝くもの。夜空に輝くためには打ち上げられねばならぬ。
 しかし、彼の作品はその軌跡が見えないのだ。
 連続して打ち上げられているからだろうか。
 あれ?いつ打ち上げられたの?と考える間もなく、次々と花が開く。
 これが演出の力なのか!と唸らされてしまった。

 実況を聞いていると、全ての花火にテーマがあるようだ。
 なるほどね。と思える作品もあれば、え?何で?と思うものもあったが、ま、それは受け止め方次第で酒よね。

 「野村氏の花火を上回るものはなかろう」と勝手に決めつけていたが、なんのなんの。
 圧倒されたのは、協会提供の作品だ。
 題名は「あさきゆめみし」。光源氏の栄枯盛衰を表したらしいが、そもそも花火って四季をイメージさせられるよね。
 いや、四季と言うよりは人生かな。

 打ち上げられ、開花までの時間=今これから世に出ようとしている不安な時代。打ち上げの際の不安定な軌跡はまさにその象徴。
 花が開く瞬間=いよいよ、社会デビューか。さあ、どうじゃ!ってね。
 変化=初志完徹でそのままに進む人生もあれば、紆余曲折の人生もある。
 終焉=大抵の観客は、その終わりには気がつかず、次の花火に目を奪われる。
 あれこれ言うつもりはありませぬ。人生はそれで良いのだ。黙って、次の世代に繋げられればね。

 勝手な解釈をつけたことをお許し願いたい。
 けど、花火観ながら泣くなんて・・・。これも、年を取った証拠かな?

 ところで、こんな素敵な花火を作っているのはどんな人なのだろう?
 興味を覚えたので、調べてみま酒た。
 関心がおありの方は、こちらをどうぞ!

15.8.23 悪霊退散

 我が家の扉を開けるのに、これほど緊張したことは未だかつてなかった。

 「もしも、クーラーがついていたら?」
 謎のおもてなしは、継続中なのだ。
 明け方にはスイッチオン。帰る頃には「お帰りなさいませ〜」と部屋を冷やしてくれているのだが、その真意が全く意味不明。
 不気味さに負け、とうとう今朝は出かける際に、エアコンの電源ごと抜いてきた。
 これでもし、帰ってたときに部屋が冷えていたら・・・?
 流石におかしいじゃろ。私は発狂するかも知れない。
 生徒達には、一応別れを告げてきた。

 汗だくで帰宅。(と言っても、随分涼しくなった)
 気合いを入れて、鍵を回す。
 鼻をクンクンさせてみるが、人の気配はない。
 ただ、部屋は暑かった。とんでもなく暑かった。
 (その暑さが嬉しいって変態か?)
 真っ先にコンセントを確認する。
 ほっと、一息。朝、抜いたままだった。

 ふぉふぉふぉ〜!お化けは居なかったようだ。
 いや、もしかして、お盆も過ぎたし、もう帰ったのかな?
 けど、これでひとまずは安心じゃ。
 さ、ゆっくり寝よか?
 え?原因は分からずじまいやんか!ってかい?
 気にするでない。余は満足じゃ!

15.8.24 5期生

 疲れがピーク?それとも単なるボケ?
 つまらぬミスが続いている。
 例えば、朝の電話掛け。
 同じ生徒に2回続けて電話を掛けた。私も驚いたが、向こうも何事かと思っただろう。

 昨夜は5期生の3人と呑んだ。公務員と作家と大学院生。何とも奇妙な組み合わせだ。
 在籍当時もさほど仲が良かったわけではなく、卒業後もあまり交流は無かったらしい。
 同じ大学に通っていながら、お互いは知らなかったと言う。まあ、大学は広いからね。
 その3人が仲良く話をしている。これも同窓会効果だろう。

 5期生と言えば、40名もいた学年で、かつ一人一人に思い出が山ほどある。
 昔話は一向に尽きなかった。
 しかし、体調が余り良くなかったからか、次第に意識が混濁してきた。
 お店の女将にも心配されるほど、様子がおかしかったようだ。
 などと言うとまた大袈裟になってしまう。早い話が、酔っ払ってしまっただけなのだ。
 折角の滅多にないメンバーとの呑み会だったのに、残念なことをした。
 全員での写真撮影も忘れていたしね。
 けど、これに懲りずに、みんな。また来てね〜!

15.8.25 秋近し

 助かった!
 私が熔けてしまう前に、秋が来てくれそうだ。

 台風の影響は殆ど受けなかった大阪&奈良。
 傘は結局使わずじまいだった。
 帰り道。肌寒さすら覚えた。耳を澄ませば、虫の鳴き声が。
 ああ、もう夏も終わりだ。
 哀しんでいるのではない。喜んでいるのだ。
 生徒の実力UPが期待外れだったことを考えると、悔いの残る夏ではあるが、私にすれば精一杯の毎日だった。
 「もう一回お代わりする?」と尋ねられたら、おそらく「無理!」としか言いようがないだろう。
 10代の少年たちには厳しいセリフではあるが、「自業自得と受け止めよ。全ては己の責任じゃ!」

 話は変わるが、この夏の電気代がとんでもないことになりそうだ。
 ポストに入っていた「電気使用量のお知らせ」には、見たことのない数字が並んでいた。(って、いつも見ないんだけどね)
 怨霊は去ったようだが、その置き土産が恐ろしい。
 さあ、今宵も電源ごとぶち抜いて、そろそろ寝るとしようか。

15.8.26 中途半端

 「中途半端は大嫌い」と、HPのプロフィール(しかし、この写真いつのや?)にも書いているくせに・・・。
 私自身が中途半端なのだ。
 例えば、私の髪。
 まだカッパハゲには至っていない。ただし、常人より薄いのは確かだ。
 いっそ、スキンヘッドにしてしまおうと思ったこともあったが、手入れが面倒くさそうなので思い止まった。
 まあ、これはしゃーないか。

 経営にしても、実に中途半端だ。
 私の信念、方針は揺らぎはしない。
 私の仕事は、生徒達の未来を繋ぐことだ!
 しかし、その実情たるや・・・。
 ここで愚痴を言っても始まらないが、そろそろ決断すべき時期なのかも知れぬ。

 結局、中途半端が嫌いと言いながら、中途半端を続けている。
 嗚呼、私はなんて中途半端な奴なのだろう。

15.8.27 朗報

 体調は悪化の一途をたどっている。
 数日前から胃腸の具合が良くないし、今朝から腰まで痛くなってきた。冷房のせいだろうか?それとも年か?

 しかし、嬉しい報せもあった。
 11期生のYくんからメール。進路で悩んでおり、先日も相談を受けたところだった。
 医学部受験は断念し、就活に励んでいたのだが、めでたく内定がもらえたとのことだった。
 おめでとう!先ずは一安心だね。
 けど、あれ?私は何もしてないぞ。ただ話を聞いただけじゃないか?
 なのに、ちゃんと知らせてくれるなんて、嬉しいな〜!
 おかげで、一気に体調回復?じゃ!

 嬉しいと言えば、もう一つ。
 ただ、こちらは私にとって嬉しいだけなので、敢えてひけらかすことは控えたい。
 え?どうせバレバレやし、だから教えろってか?
 ふふふ。やっぱり内緒じゃ。

15.8.28 気力回復

 体と心は連動しているのだな〜。
 そのことを改めて感じた。
 ここ数日、体調が勝れなかったが、ようやく元に戻りつつある。

 細かい作業が煩わしく思え、教材さえ、必要に迫られたものしか作成していなかった。
 メールの返信も億劫で、何通かはまだ書けていない。
 この日記にしても然り。
 ネタに困っていたこともあるが、面白いことがあっても、心が動かない。文にする気にもならず、更新が滞りがちになっていた。
 あ、昨日も書いていないや!(今回も翌日更新。ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ〜!)

 けど、もう大丈夫!(おそらくで酒が・・・)
 頭も心も動き出しま酒た。
 身体もね。と思った途端、あ〜、腹減った!

15.8.29 オートチャージ

 交通系ICカード。便利なものだ。
 一々切符を買わなくても済むので小銭の用意は要らないし、乗り換えもスムーズだ。
 そのカード、全国各地に数々あれど、私は以前PiTaPaを使っていた。
 残額が少なくなると勝手にチャージしてくれる上に、近鉄線での使用分には、何故か残高が減らない。
 次男は「え!タダなん?」と驚いていた。(もちろん、無料なわけはない)
 しかし、JRとの乗り継ぎが不便だった(今は改善されているが)ので、ICOCAの定期が発売されたのを機に乗り換えた。
 ICOCAはポイントの溜まりが悪いのが不満だが、徹底比較した訳でもないから、まあいいかと、そのまま利用している。
 ただ、チャージが問題。
 場所によっては、クレジットでチャージできたり(=現金不要)、現金でしか受け付けなかったり、しかも紙幣のみ対応の場合もあったりと、様々なのだ。
 それをどう受け止めるかは、それこそ人それぞれだろうが、私としては、全てのケースに対応できるようにしてもらいたい。
 特に、今朝の私のように、手持ちの現金が少なく、カードの残も殆ど残っていない場合はね。

 ホントにドキドキした。
 ハニーを迎えに、南港まで。(え?結局それが言いたいだけじゃないの?ってかい。ふふふ。バレちゃいま酒たか?)
 フェリーターミナルまで、電車で1時間程。それなりに、電車賃もかかる。
 ところが、カードの残額はなんと10円。昨夜のうちにチャージしておこうと思っていたが、こってりしていた。
 おまけに、財布の中は?あれれ、札がない。小銭ばかりで900円弱。何度数えても同じだった。
 仕方ない。下車駅でチャージするしかないな。
 けど、クレジットも通用せず、紙幣にしか対応していなければ・・・。
 いや、それ以前に金額が所持金を上回っていたら・・・。
 駅員に頼んで、一旦外に出してもらい、不足分はあとで返しに行くか?
 いろいろなケースを考えているうちに、目的地に到着。
 結局、駅の精算機は現金対応のみだった。けど、お!小銭が使えるぞ。
 さて、乗越料金は?
 セーフ!760円也。
 800円を投入。めでたく改札を通過!カード残高は50円に増えた。

 ハニーと感動の再会!
 これで私は完全無欠じゃ。鍋もいただいたしね。
 ふぉふぉふぉ〜!どこからでもかかっておいで!

15.8.30 夏が終わった

 今日で夏期集中講座は終了。
 明日も教室開放はしているが、授業はない。
 私も明日はオフ。数えてみれば30日ぶりのオフだ。

 流石にこの夏は堪えた。
 暑さよりは、モチベーションの維持が大変だった。
 より良い授業には、気力の維持はもちろん何より大切だが、体力がなければ乗り越えられない。
 生徒にあれこれ求めるより、先ずは自分がシャンとしなければと、改めて痛感した。

 この夏の自己採点は65点かな。
 別に「松本ちえこ」を意識した訳ではない。
 ご存じかな?バスボンのCMでブレークしたかわいこちゃん。
 代表曲は『恋人試験』。

 0点なんかじゃ許さない。
 100点とるひと大嫌い。
 知っているのにワザとまちがえる
 65点のひとが好き!好き〜なの〜!
 知らないわな〜。今調べたら、彼女は私より年上だった。

 おっと、話を戻そう。
 私の減点理由は・・・。
 後半、バテてしまったことと、授業中の笑顔が少なかったことが挙げられる。
 もっと楽しい授業もできたはずなのに、学習態度がいい加減(家庭学習を含め)な生徒を認められなかった。
 一旦怒り出すと、気持ちが収まるまでに時間がかかる。やっぱ、まだまだ器が小さいの〜!

 さて、もちろん、責任がなくなった訳ではないが、講習会が終わったと思うと、やはり気が楽になった。
 少しだけ、開放感を味わうこともできた。

駅プレート。何故にレトロ?

 写真は、寺田町駅の駅プレート。
 数日前から気にはなっていたのだが、正直、写真を撮るまでの気分ではなかった。
 「なぜ、このような状態になっているのか?」駅員に尋ねようとしたが、
 若い駅員はとても眠たそうにしており、「こりゃ聞くだけ無駄か」と諦めた。
 そこで、勝手な憶測。
 1.目的は定かではないが、何かのために、ワザと書いた。
 2.修理か何かで使用していた物を外したら、過去の物が出現した。
 さて、正解は?
 私としては、2番だと何となく嬉しい気がするのだが。

 後日、別の駅員に訊きま酒た。
 「かなり旧い物で・・・、私よりも旧いと思います」と教えて下さった。
 と言う訳で、正解は2番で酒た。

15.8.31 家族

 教え子のA君からメール。
 「昨日、長男が誕生しました」

 彼は25年以上前の教え子。
 つまり、前の職場の生徒だ。
 もちろん、私は彼のことをよく覚えているが、特別にかわいがっていたわけでもない。
 なのに、何故か、彼は私との出会いを有り難く思ってくれている。
 年賀状や折々の挨拶は欠かしたことがなく、実際、彼が大阪に帰ってきたときには、何度か一緒に酒も呑んだ。
 年賀状で、結婚したのは知っていたのだが、そうか。彼もパパさんになったのか。
 感慨ひとしお!とはこのことじゃ。

 少しだけ、彼のメールを紹介しよう。(無断だけど)

妻の希望により、赤ちゃんが生まれる瞬間は分娩室近くの控え室で待ちましたが、できるだけ清らかな思いで待ちたかったので、私はHOPESホームページの「過去のコメント集」をひたすら読み返しておりました。
先生に教えて頂いたのは1年ほどですが、先生の教えは卒業して25年たっても私の中で生きていることをありがたく思っております。
これからは子供を育てていくことになりますが、先生に教えて頂いたことを思い返しながら、育てていけたらいいなと思っております。
 ウソちゃうの?!そう思われた方はきっと多いはず。
 私自身信じられない。慥かに、彼は社交辞令は使うけど、口だけの男ではない。ここは、素直に信じようか。

 初めて自分の家族ができたとき、そのときの感動。忘れるはずもない。ハニーと結婚できたときだ。
 初めて家族が増えたとき。喜びと供に、責任も感じた。
 しばらくして、家族がまた増えた。思えば、私の最高の時代だったのかも知れぬ。
 家族が初めて亡くなったときは、後悔ばかりが残った。もっと同じ時間を共有したかったとね。

 これ以上は言うまい。
 ただ、彼のメールで、当時のピュアな気持ちを思い出させてもらった。(誤解めさるな。私はいつまでもピュアじゃ!)
 彼には、家族の有り難さを忘れる事なかれ、と返事を送らせてもらった。
 これからの人生、幸多かれ!乾杯!(長渕じゃないぞ)

 けど、乾杯続きで、実はもうかなり酔っている。
 今宵は長男が帰ってくるのだが、その時間までは起きてはいられないだろう。
 許せ!坊や!また呑もう!

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