カッパの日記 

2014年3月

14.3.1 我慢のしどころ

 私はこの仕事が好きだ。
 人に教えるだけの資格があるかと問われれば、黙るしかない人間ではあるが、私はこの仕事が好きだ。
 子どもが好きと言うこともあるが、生徒達の、知らなかったことを知ったときに浮かべる驚きの表情や、分からなかったことが分かったときの嬉しそうな顔を見るのが好きなのだ。

 だからこそ、中途半端で終わらせたくない。
 何も知らない子ども相手に適当なことを言ってお茶を濁したり、煙に巻いて得意がったりするつもりは毛頭ない。
 とことん分かるまで教えたい。

 当然、力も入る。
 ところが、それが生徒達には「怖い」と言われる。(直接言われたわけではないが、表情を見たら分かる)
 高学年になれば流石に誤解されることは少ないが(いやいや、最近はそうでもないな)、低学年、ましてや新入生にはなかなか受け入れてもらえない。
 たしかに、まだ慣れていないのもあるだろう。授業そのものにもだが、私のような人間にもだ。
 だから、ご機嫌取りではないが、できるだけ優しく接しているつもりだ。ある程度のことには、目をつぶっている。
 それでも、分かろうともせずに、いきなり「分からへん。難しい」と言われたら、悲しくなる。
 まともに取り組もうとせずに、最初からごまかそうとされたら、情けなくなる。

 もちろん、本人にすれば、そんなつもりはないのだろう。
 「だって、分からへんねんもん」
 そりゃそうかも知れない。けど、もうちょっとだけ、がんばってみて欲しい。
 私からすれば、「分からないから、やらない」のは言い訳だ。「やらないから、分からない」のだ。

 お互い、ここは我慢のしどころか。

14.3.2 やぎさんゆうびん

 詩人 まど・みちお さんが亡くなった。104歳だったそうだ。
 もちろんお目にかかったこともないお方だが、彼の作品は何個か知っている。
 「ぞうさん」や「一年生になったら」「ふしぎなポケット」などの有名な童謡の数々。
 いや、実は、歌は知っていたが、彼の作品だとは知らなかった。
 (もっと正確に言うと、まど・みちお さんという人物もよく知らなかった)

 中でも、私が大好きなのは「やぎさんゆうびん」だ。
 ご存じの方も多いだろうが、あえて歌詞を紹介させて頂こう。

 1 白やぎさんからお手紙着いた
   黒やぎさんたら読まずに食べた
   仕方がないのでお手紙書いた
   さっきの手紙のご用事なあに

 2 黒やぎさんからお手紙着いた
   白やぎさんたら読まずに食べた
   仕方がないのでお手紙書いた
   さっきの手紙のご用事なあに

 このやりとりがエンドレスに続くのだ。
 初めて、この詩を知ったとき(大学生だったと思うが)笑い転げた。
 感動の余り、涙を流したほどだ。

 しかし、皆さんはご存じだろうか。
 まど・みちお さんが、もう一つ「ヤギサンユウビン」という詩を作られていることを。

 オヤヤギ カラ キタ オテガミ ヲ
 コヤギ ハ メエメエ タベテ カラ
 「ゴハン ジャナクテ オテガミ モ
  クダサリャ イイノニ カアサン ハ」

 コヤギ カラ キタ オテガミ ヲ
 オヤヤギ メエメエ タベテ カラ
 「ゴハン ジャナクテ オテガミ モ
  クレレバ イイノニ ウチノコ ハ」

 「カタカナ ドウブツエン」というシリーズ?の中の一篇だ。
 これはおそらく、有名な「やぎさんゆうびん」の前身ではないだろうか。
 などと、勝手に空想しているのだが、どうだろう。

 この際、まど・みちお さんの他の詩も、味わってみたいなと思う。

14.3.3 春の匂い

 駅の花便りでは、まだ「咲き始め」。
 しかし、今日を逃すと(しばらくハニーとお出かけはできない)梅の季節が終わってしまう。

枝垂梅

 ということで、近くの穴場、民俗博物館(大和民俗公園)まで。
 風が強く、体感温度は低かったが、陽差しはもうすっかり春の温かさ。
 此処は、人も少なく、のんびりできる。時間の流れ方が緩やかなのだ。

 よちよち歩きの小さな男の子(1歳を少し過ぎた頃かと思ったら、もうすぐ2歳だと言われた)が可愛くて、しばし見とれてしまう。
 ハニーも私も、長男の幼かった頃の姿を、その子にダブらせていたのだ。
 ご機嫌でケラケラ笑う所も似ていた。

 満開とはいかなかったが、かすかに漂う梅の香り。
 あ〜、これが春の匂いなのか。
 お目当ての「ひな人形展」は、博物館が休館日のため見ることが叶わなかったが、小一時間ほど穏やかな春を楽しむことができた。

14.3.4 お水取り

 今回のオフは、いつになく精力的に動いた。
 夕方から再びお出かけ。今度は、お水取り見物だ。
 自身3回目。前回、長男と出かけたのは3年前になる。
 やっと天気に恵まれた。初回は雪。そして前回は雨。
 と言っても、寒いことは寒かったが・・・。
 「早く行ったらいいことあるよ」との、ハニーの言葉を信じ、会場には1時間以上前に到着。
 立ち飲み屋にも寄らず、直行した甲斐はあった。
 むっちゃ良い場所を確保できた。二月堂の真ん前の芝生席。火の粉が降ってくる、まあ謂わば「かぶりつき」やね。
 因みに「火の粉がかかると御利益がある」というのは、東大寺側からはひとことも言っていないらしい。
 「せいぜい、服に穴が空くくらい」のものだそうだ。

 待っている間に、次第に辺りは暗くなる。夕焼けが綺麗だ。空には星が瞬き始めた。
 欄干には頻りに水がかけられていた。万が一にも火事にならぬ配慮だろう。
 19:00。境内の全ての灯りが一斉に落とされた。
 さあ、荘厳なショーの始まりだ。

お水取り          御利益あるかな〜

 凄い迫力だった。
 やはり、遠くから眺めているのと、間近で観るのとでは全然違う。
 お松明を持った童子が通路を上っていく様子まで観ることができた。
 お松明を振り回すと火の粉が舞い散る。夜空に舞う火の粉は、まるで蛍のようだった。
 観客サービスもあるのだろう。そこまで回さんでも、と思うのもあったが、その度に歓声が上がる。
 計10本。30分足らずの短い時間だったが、十分堪能できた。
 写真は撮ったが、まともに写っているものは殆ど無かった。相変わらずの腕前が情けない。UPできるレベルではないのだが、まあご愛敬。

 しかし、冷えた。ハニーは足がしもやけ状態に。私は指先がかじかみシャッターが切れなかった。(これ言い訳ね)
 明るい場所でお互いを見ると、頭や服がところどころ真っ白に。しっかりと灰が降り積もっていた。
 はたして、御利益は頂けるのだろうか?

14.3.5 ならまち

 お水取り鑑賞の後は、ならまち散策。
 凍えた身体を温めるには、アルコールが一番。という訳ではないが、かねてより、この辺りで一度呑んでみたいと思っていたのだ。
 普段は昼間に来ることが多く、しかも車だし。

 「奈良に旨いものなし」
 これは良く耳にする言葉。奈良市民としては辛いが、実際、私も美味しい店をあまり知らない。
 近鉄奈良駅前。奈良では一番の繁華街なのだろうが、観光地ゆえに店の閉まるのが早い。
 いかにも観光客相手ですよと思える価格も気に入らない。
 遅くまで呑みたいのであれば、隣の駅の新大宮か西大寺まで出ればよいのだが、西大寺にしたって早仕舞いだしね。
 まあ、大阪と比べるからいけないのであって、奈良にだって良い店はきっとあるはず。ただ単に私が知らないだけなのだ。

五重塔

 それにしても、まだ20:00だと言うのに、人通りは少ない。
 興福寺の境内を抜け、猿沢の池に出るが、街全体が真っ暗だ。
 写真は、興福寺の五重塔。何故にライトアップ?不気味なだけやんか。

 アーケードの中(東向き商店街ではない方)を歩く。
 すれ違う人はほとんどいないが、何軒かの店は開いていた。
 その中の一軒。
 「ここ良さそうじゃない」とハニー。
 店の表に掲げてあった「風の森」(奈良の地酒で、取り扱っている店は少ない)の文字に目を奪われた。
 「そうだね」と、とりあえず階段を上った。

 じぇじぇ!思ったより広い。カウンターがあり、テーブル席の他に座敷まである。
 けど、ガラガラだ。常連らしい人が一人カウンターに座っているだけだった。
 メニューは?あれ?少ない。食べ物より酒類の方が充実している?
 「う〜ん。ハズレだったか?!」内心、不安になる。
 その中で、目に付いたのが「草鍋」。メニューには、野菜のてんこ盛りが写っていた。
 お鍋大好きの私としては、見逃す手はないだろう。
 店長によると、「奈良の地野菜をふんだんに取り入れた、この店一押しの逸品」だそうだ。
 「ただ、基本的には野菜だけなので・・・」と言われ、トッピングも追加。
 間もなく、写真と違わぬ、本当にてんこ盛りの野菜が登場。
 う〜ん。美味い!野菜はシャキッとしていた。鶏の出汁も美味。
 予想外のヒット(失礼!)に、ハニーも私も大喜び。酒も弾んだ。

 『とよのあかり(豊楽)』0742-31-8343
 もちいど商店街アーケードの中程にありま酒。
 また行こうかな!
 そうだ!夜遅くまで開いているようなので、乗り過ごした時なんかに行くのもあり?
14.3.6 安物買い

 「安物買いの銭失い」とは良く言ったものだ。
 プリンターのインクが切れたので交換を試みたら、液が漏れていた。
 幸い、被害は少なかったが、手は真っ黒になった。

 やっぱり純正インクの方が良かったかな〜。
 汎用インクでも普段の印刷なら問題ない。値段は半分以下だし。
 ただ、時間が経つとその違いは明らかになる。純正インクだと色落ちは余りないが、汎用はすぐに色あせてしまう。
 どうすりゃいいんだ。
 そりゃ、純正を使い続けた方が良いのは分かるが、問題はコストだわな。
 使用目的に応じて、その度インクを取り替えることも考えたが、余りに面倒だしな〜。

 と、ボヤキながらも、いつもの汎用インクを注文した私。ポチ!
 ポイントに釣られ、今日も安物買いを続けるカッパちゃん。
 あ〜!貧乏性は治らない。

 けど、買い物したら嬉しくなるのは私だけ?
 とすれば、病気だな〜!

14.3.7 反応

 最近、PCのメールの調子がおかしい。
 一言で表せば「反応が悪い」のだ。

 自分宛にメールを送る。(え?変?不思議じゃないよ。誰でもするだろう)
 例えば、ちょっとしたメモをPCに残しておきたいときとか、多くの人にBCCで一斉送信する際の宛先を自分にするときとか。
 ところが、送ったはずのメールがなかなか届かない。

 昨日など、送ってから届くまでに1時間以上もかかった。
 こんな事ってあるのだろうか。
 ネットで検索してみたら、携帯メールならままに起こる症例らしい。
 けど、hotmailやGmailならいざ知らず、プロバイダーメールの場合は滅多にないとあった。
 わ〜い!わ〜い!レアケースだ〜!などと、喜んではいられない。
 先日も、教え子から「今年もよろしくお願いします」と年賀メールらしきものが届いたが、え?もう3月だぞ。
 サーバーが一杯になっているのだろうか。いや、そんなはずはない。

 PC上のことはよく分からない。謎が多すぎる。
 ただ、メールが迷子になっておろおろしている姿を想像したら、それはそれで面白い。

 けどね〜!

 じぇじぇ!家のPCには瞬時に届いていた。
 ということは・・・。PCトラブル?
 え〜!嫌だだな〜

14.3.8 保護者会にて

 昨日は、全体保護者会。多数の保護者がご参加下さった。感謝感謝。
 偉そうにいろいろ話をさせていただいたが、失言の数々。お許しあれ。
 最大の失言は・・・。
 保護者に向かって、「だから、君たちはね」・・・
 言った私も保護者の方も、瞬間固まった。
 ごめんなさいで酒。
 ついつい、授業と同じ感覚で喋ってしまいま酒た。
 慥かに、保護者の中には教え子が何人かはいたけどね。

 今回、私がお伝えしたかったことは、「保護者のスタンス。いかに我が子を応援するか」。
 難しいテーマだし、私自身も答えは見つかっていない。謂わば、永遠のテーマかも知れない。
 乏しい経験から話をさせていただいたが、参加下さった方々のヒントになれば幸いだ。

 若いママさん達を前に、話しながら感じていた。
 「みんな暗中模索。試行錯誤の繰り返しなんだ。けど、大丈夫。みんな一緒だよ」と。
 世間には、「子育てはこうあるべきだ!」などと、偉そうに言っている輩も多い。いわゆる教育評論家と呼ばれる人種。
 「ばっかじゃないの?!」
 全否定して申し訳ない。けど、もう一度言おう。
 「は?何言うてるの?!」
 正解のない問題に、彼らは一体何が言いたいのか。
 さも全てを知っているかのような顔で、得意げに話すんじゃねえ。そんな奴は大したことない。断言する。
 保護者は、(答えが)分からないから悩むんじゃないか。そこにつけ込んでどうする。
 お前は、詐欺師か。ペテン師か。それとも、ただ知名度を上げたいだけの下衆か?

 保護者の方々。心配ご無用で酒よ。
 自信を持って我が子と接して下さい。
 あなたが本当に正しいと思ったことなら、それは間違っていません。
 そのとき、あなたが選んだ手段も(おそらく)正しいはず。
 あえて、(○○)つきで言わせてもらったのは、中には極端に視野が狭くなっている方もいらっしゃるから。
 けど、おそらくご自身でも分かっているはず。何か違うなって。

 主役は子ども。
 保護者はあくまでも伴走者。

 この事さえ分かっていれば十分で酒。

14.3.9 うぐいす

 「今朝は、ウグイスの声で目が覚めた」

 もちろんウソである。
 そんなの、格好良すぎやろ!
 ハニーの声がウグイス嬢のようだと言いたいわけでもない。
 けど、早朝の静けさの中、やたら啼き声が響き渡っていた。

 実は、数日前から啼き声は聞こえていた。
 その頃は、随分と下手くそだと思ったが、今朝は上手だった。上達したのか、それとも別人(別鳥)か?
 実家の母は、庭の梅に止まっている姿を見かけた、と嬉しそうに言っていた。

 春は、もうそこまで来ているのだな。

14.3.10 オフだけど

 昨夜は、教え子達と痛飲。
 連絡を受けたのは2週間ほど前だったか?
 ハードな一週間の締めくくりには、陽気に騒ぐのもいいかと、安請け合いしたが、相談内容はけして軽くはなかった。
 さて、どうしたものか。

 一夜明け、今日はオフ。
 酒が残っているせいだろうか。何もする気が起こらない。
 何をしても面白くない。だって、一人なんだも〜ん。

 PCのOSを入れ替えようかと思ったが、面倒くさそうなのでヤンペ。
 だって、嫌な予感がするんだも〜ん。

 外で一杯呑もうかと外出したが、寒かったし、結局すぐに戻ってきた。
 だって、お金ないんだも〜ん。

 あ〜あ。もう寝よかな。明日から結構ハードだしな〜。
 けど、まだ19:30。
 う〜ん。いくらなんでもね〜。

 ボールペンは壊れたし、何故か目が痛い。
 教え子たちからの嬉しい報せは届かないし、何か冴えへんわ。
 やっぱ、もう寝よかな。

 つまらん一日やったな〜。

14.3.11 miss

 「じぇじぇ!ない!」
 気がついたのは、電車を降りてからだった。
 慌てて戻ろうとするが、既にドアは閉まり、電車は動き始めていた。

 鞄を網棚に乗せ、そのまま降りてしまったのだ。
 一応、言い訳をさせて頂くと、鞄を網棚に乗せることは滅多にない。
 しかし、今日は荷物が多かった。(バレンタインデイのお返しが2袋)
 いつもは左手に鞄だが、今日はその荷物。読書に夢中になっているうちに、鞄を持っているかのような錯覚に陥っていたのだろう。
 けど、はっきり言って不注意だ。呆けていると言われても仕方ない。

 慌てて駅長室に駆け込んだものの、電車は既に難波を通過していたらしい。
 待つこと10数分。
 その間に、駅員にもう一つ間抜けな質問。
 「あの〜?定期の紛失はどちらで尋ねたら良いのでしょうか」
 そうなのだ、今朝、駅で定期がないことに気がついた。
 亡くしたとすれば日曜の晩だ。心当たりは、十分すぎるほどある。
 思いっきり、あきれ顔で対応してくれた駅員さん。
 そりゃそうだわな。「このおっさん、アホちゃうか?」そう思われても仕方ない。
 鞄は発見されたが、定期は届けがないらしい。(6ヶ月定期で先日購入したばかりなのに・・・)
 鞄も尼崎まで取りに行かねばならぬと言う。

 しっかりせんか!アホガッパ!!

14.3.12 お騒がせ

 「理研のわかめスープ」やったっけ?
 なんちゃら細胞で何とやらで、大騒ぎになっているようで酒が、正直私には何のことかよく分からない。
 「STAP細胞?IPS細胞?すごいことなんやろ。それって!
 だったら、少しぐらい間違いだってあるやろ。そんなに鬼の首取ったように騒ぐなよ」
 と思うので酒が、おかしいで酒か?

 まあ、世間を騒がせている件と、レベルは全く違いま酒が・・・。

 定期出てきました。
 いや、ありました。
 自宅のいすの上に、座っておりました。

 「おまえ〜!どこに行ってたんや?」
 「何言うてんの?!あんたが私をほっといただけやんか」
 「え?しょ〜?」
 「・・・」
 「とにかく、もうどこにも行かんといてな」
 「ま、あんた次第やな」

 以上、昨夜の私と定期との会話で酒た。
 念のために、申し上げま酒が、ハニーとの会話ではありません。誤解のなきようお願いいたしま酒!
 お騒がせいたしま酒た<(_ _)>

14.3.13 角田光代

 最近、彼女の作品をよく読んでいる。
 と言っても、まだ数冊だが。
 正直、あまり好き(な文体)ではない。
 読みづらくはないが、内容が重いというか、心理描写が(私には)複雑なのだ。

 じゃ、何故読むの?
 はい、ごもっともなご指摘で酒ね。
 女性の目線で物を考えることが私には出来ない。そりゃそうだわね、男だもの。
 けれど、世の女性はこういう風に考えるのかと、知ることは悪いことではない。と思う。
 恋愛に応用したいなどというやましい気持ちではないぞ。(念のため)
 特に、母親の心理はできるだけ理解したいと思う。

 そういうつもりで、「森に眠る魚」を読んだのだが・・・。
 育児を通じて知り合った5人の母親が、いつのまにか関係がおかしくなっていく。
 その一因に小学校受験があり、私とステージは違うが、あながち無関係とも言えず、興味深く読ませてもらった。
 しかし、疲れた。読んでいて、気分がどんどん沈んでいく。
 先日の忘れ物が、この本のせいだ!と言うのは、言いがかりで酒が・・・。
 参考になる部分がないとは言わぬが、あまり、お勧めはし(たく)ないで酒。

 と言いつつ、またもや角田光代の作品を読み始めた私。
 今度は、楽しい話だったらいいな〜。

14.3.14 作問依頼

 立て続けに、作問の依頼が来た。

 先ずはMASSEからメール。
 「今月中に作ってちょ!」
 「合点!(承知の助)」と返信したが、実は何もストックはない。
 まあ、何とかなるでしょ。

 一日おいて、今度は算数オリンピックから。
 「今年もよろしく!」で酒って!
 「小丸ちゃん困る」とも言えず、「がんばりま酒」と返事した。

 が、何も浮かばん。頭の中が真っ白だ。いや、空っぽなら、まだその方が良い。
 けど、現在の私はぐちゃぐちゃ。混沌というよりは混濁状態だ。
 いかん。どこかで一度きれいにすっきりさせねば。

 という訳で?散髪をしたが、何も変わらなかった。あ〜あ!

14.3.15 脂

 訳あって、現在独身のカッパちゃん。(ハニーに逃げられたのではないぞ)
 炊事・洗濯。任っかせなさ〜い!の毎日なのだが・・・。(掃除はしていないぞ!ときっぱり!)

 昨日、洗い物をしていて、愕然となった。
 食べたばかりのソーセージの皿。洗い始めたら、いきなり、スポンジが脂でギトギトになった。
 何なのこの脂!
 まだ、食べ終えてから一時間も経っていない。なのに、スポンジには脂がギットリ。
 「え?これ何?」
 この脂、さっきまで「美味しい美味しい」と、食べていたのよね。
 冗談でしょ?!と、俄には信じられなかった。

 慥かに、時間が経てば、炒め物は脂っこさが増す。知らなかったわけではないが、これほどまでとは思わなかった。
 そのソーセージのパッケージには、調理法として「油を引かずにそのまま炒めて下さい」とあった。
 なるほどね。これで油を引いた日にゃ、えらいことになる。

 そう言えば、久し振りにお目にかかった保護者からは、開口一番
 「先生!えらい肥えはりましたね」と指摘された。(珍しいことではないぞ!って開き直っている場合じゃない)
 一番の原因が自堕落な生活なのは分かっている。
 けど、この脂。こんなのを喜んで取り込んでいたら、そりゃ、痩せるはずないわな。
 「わ〜い!わ〜い!また、新たな原因が見つかった!」
 などと、喜んでいて良いのだろうか。
 う〜ん。

14.3.16 不調

 新年度の説明会は今回が最終だったのに・・・。

 朝から違和感はあった。
 なんか変なのだ。頭がぼんやりする。思考がまとまらない。
 「まあ寝不足が原因だろう。こんな事は今までもよくあったし」と、不安を打ち消すように、「大丈夫だ。大丈夫さ」と暗示をかけていた。

 ところが、説明会開始直前になっても、症状は治まらなかった。
 いや、むしろ悪化していた。
 気合いの入れすぎかとも思ったが、話し始めてそうではないことに気が付いた。
 自分の声が聞こえない。
 「いま、喋っているのは誰?何を言っているの?」

 どんな様子か、お分かり頂けるだろうか。
 「え?そんなの。いつもと同じやん。大抵、何言っているか意味不明やし」(え?しょ〜。ごめんなさい)
 慥かに否定はできない。それでも、今までなら自分が何を言いたいのか、何を言っているかは分かっていた。

 今回は違った。
 「(自分とは違う)誰かが、なんか変なことを言っているぞ。おいおい。いい加減にしろ!」
 何とかしなければと思うが、思えば思うほど変な方向に行ってしまう。
 「折角お越し下さった方々に申し訳ない」
 焦りがさらなる混乱に繋がり、結局、最後までペースを取り戻すことなく、説明会は終了してしまった。

 あ〜あ。大失敗。
 まるで、10年以上前の私を見ているようだった。
 あの頃は本当に酷かった。それでも当時はまだ、若さ故(?)で許されていたのかも知れない。
 しかし、この年になって、一体何故。
 幸い、午後の授業はいつも通りに行うことができたので、緊張していただけなのか。
 それにしても・・・。

 一抹の不安がよぎる。
 昨夜から鼻水も出ていたし、生徒達の間ではインフルエンザも流行っている。
 もしかして・・・。
 今倒れるわけにはいかんのじゃ!春期の講習会もあるし、何よりもまだ新入生の心もつかみきっていない。

 帰宅後、すぐに熱を計った。
 
 が〜ん!


 なんと、35.9℃。(笑)
 「だめじゃん。俺!」
 ホッとすると同時に、情けなくなった。
 私はただのダメ男と判明いたしま酒た。
 もう、寝ま酒!お休みなさい。

14.3.17 河津桜

 体調は万全とは言えないが、昨夜はよく寝た。おかげで、何とか無事授業終了。
 一応、用心のため、早く帰宅した。
 早く帰ると良いこともある。
 偶々つけたTVで「河津桜」を特集していた。
 伊豆にある早咲きで有名な桜だと、小説(森浩美だったかな)で読んだ記憶がある。

 もちろん行ったことはない。
 けど、映像を見ていて本当に訪れたくなった。

 番組(=『奇跡の地球物語』)では、河津桜を科学的に分析していた。
 初めて観た(そりゃこの時間に家に居ることは滅多にないもんね)が、いきなり引き込まれてしまった。
 何故、早咲きなのか?また、そのルーツは?さらには、絶景ポイントまで紹介していた。
 河津桜が有名になったのは、この20年ほどのこと。初めて見つかったのは40年ほど前らしい。
 原木を発見し、研究を重ねてきた方(もう80歳を超えられているが、エネルギーを感じた)のインタビューには重みがあった。
 最初、原木から得た種を500粒撒いたが、実際育ったのは7本だけだという。
 それが今では8500本。接ぎ木で増やしたらしいが、それにしても簡単なことではなかろう。
 河津桜に関しては、まだまだ未知のことも多く、研究は今も継続されているらしい。
 素晴らしいではないか。このような人こそ、専門家(=プロ)と呼ぶに相応しい。頭が下がると同時に、己の浅さに恥ずかしくなった。
 (余談だが、日本中にあるソメイヨシノは全て、一本の原木のクローンだそうだ。知らなんだ〜!知らなんだ〜!ホンマ、知らないことだらけだ)
 2月から咲き始め、3月にかけて約一月も咲き続ける。もちろん一本が咲き続けるわけではなく、開花時期がばらばらなのが幸いし、見頃が続くのだそうだ。7分咲きの頃が一番素敵らしい。

 是非一度行ってみたい。
 ねえ、ハニー!来年あたりどうだろう?

14.3.18 春で酒か?

 いきなり暖かくなった。
 流石にじっとしていられなくなり、午後からブラブラと出かけた。

 目指すは、枚岡神社。
 駅のポスター(梅情報)では、まだ5分咲きとあったが、本当だろうか。
 実は、昨年、悔しい思いをしている。
 もちろん、勝手に早合点した私が悪いのだが、梅は殆ど咲いておらず、ハニーと震えながら『相思鳥』を見て帰った。
 流石に1ヶ月もずれていれば大丈夫だろう。と言うより、まだ咲いているのだろうか?
 次男のダウンを身にまとって出かけたが、歩き始めてすぐに後悔した。
 暑い。ポカポカ陽気どころじゃない。汗がしたたり落ちる。たまらず、ダウンを脱いだ。

枚岡公園

 梅林到着。
 おお!見事に咲いているではないか。甘い香りも漂ってくる。
 平日の午後だけあって、人は少ない。それでもベンチの半分近くは埋まっていた。
 空いている一つに座り、本を読み始めたが、すぐに喉の渇きを覚えた。
 途中で買っておけば良かった。けど、ぬるくなるのが嫌だったのだ。梅林の中にも自動販売機くらいあるだろうと思っていたが、甘かったようだ。
 予定では、春の穏やかな陽差しの下、冷えたビールで喉を潤しながら、読書にいそしむはずだったのだが、残念。
 下まで降りてもう一度登ってくる気にもなれず、そのまま梅林を後にした。

 ニュースによると、奈良では20℃を超えていたそうだ。
 このまま春が来るのだろうか。

14.3.19 嬉しい訪問

 それは突然の訪問だった。
 やたら長身の男前が立っていた。見慣れぬ顔だ。
 が、よくよく見ると、教え子のH君ではないか。
 3年前、彼が高校3年生の時、文化祭で会ったきりだ。いや、すると、もう4年前か。
 「どないした〜ん?」
 「ええ、あの。今、福井大学に行っておりまして」
 「そうかそうか、まあ座れや」
 在籍中は、あまり話をした記憶はない。寡黙と言うほどではないが、真面目な子だった。
 そうそう、彼は双子ちゃんだったのだ。
 昨日も、いきなり弟君と間違えてしまった。
 いろいろなことを話しているうちに、授業の開始時刻が迫ってきた。
 「いつ福井に行くねん?」
 「明日です」
 「え〜!そうか」
 「また来ますから」
 「(いやいや、みんなそう言うが実際来る子は少ない)そうだ!今晩飲みに行こ!」
 「え?先生、授業でしょ」
 「そう、だから授業が終わってからさ」
 「はい」
 家族との貴重な時間を奪ってしまい、親御さんには申し訳なかったが、もう一度出直してもらうことにした。

 さ〜て、授業終了。
 いざ行かん。近くの居酒屋へ。
 よ〜呑んだ〜。よ〜喋った〜。
 思い出話から、今の話まで。友達のこととか、家族のこと。
 彼は次男と同級だ。いつの間にか息子と呑んでいるかのように錯覚していたのかも知れぬ。
 しかし、楽しい時間はすぐに過ぎる。
 気がついたら、私の終電はとっくに出た後だった。が〜ん!
 まあ、いいや。教え子との時間、プライスレス。

 最近嬉しい報せが続いている。
 医師国家試験に合格したとか、大学が決まったとか。
 教え子の皆さん。どんどん知らせてちょうだい!お待ちしておりま酒よ〜ん。

14.3.20 おっさん

 先ずは、お詫びしなければ・・・。
 放映が始まった頃、私は「見るに値しない」とまで断言した。己の些細な違和感を公にした罪は大きいだろう。
 実は、「とりあえず2話目も」と言い、それからずっと見ていた。
 そう『三匹のおっさん』だ。

 先日、その最終話が放映された。
 今さら言うのも憚れるが、良かったで酒よ。
 何に違和感を覚えたのだろうか。
 出演者達の濃いめのキャラか?北大路欣也をはじめ、特に、泉谷しげるの演技がわざとらしく感じられたのは事実。
 格好良すぎるおっさんたちを演じる彼らに、焼きもちを焼いていたのだろうか。
 なのに、とうとう全部見てしまった。そう、何の抵抗もなく。
 ハニーの「まあ、泉谷しげるは役者さんじゃないからね」と諭すように言ったセリフの影響は、大きかった。
 「一々つっからんでも良いんじゃない。つまらなければ見なきゃ良いんだし」と言いたかったのだろう。
 「自分のちっぽけな価値観で、何でもかんでも分かったかのように、判断するのは良くない」と、改めて教えられた。

 ところで、『三匹のおっさん ふたたび』は、いつになったら文庫化されるのだろう。
 何度、もう単行本でもいいや!と、ポチりかけたことか。
 いやいや、節約できるところはしなくては。先日もまた、同じ本を購入してしまったところだしね。

14.3.21 アドバイザー失格?

 前期では第一希望の大学に合格できなかったが、後期で第二志望の大学に合格。
 教え子の一人が報告に来てくれた。
 おめでとう!素晴らしいじゃないか。よくやった!先ずは、その精神力を称えたい。

 ところが、悩んでいると言う。
 一年浪人してでも初志貫徹するべきか、縁があった学校でがんばる方が良いのか?と。
 正直、私に訊かれてもな〜。
 中学入試ではあり得ない選択なだけに、答えに窮した。
 だって、その子の人生を決定するほど大きな選択だ。無責任なことは言えない。(もちろん、逃げているわけじゃないが)
 保護者の立場とすれば、答えは決まっている。
 ただ敢えて言わなかったのは、一方的にそれを伝えても、本人が納得のいかなければ結局は悔いが残るから。
 最終的には、自分で結論を出すしかないのだろう。しかし、18歳の青年には酷な話だ。

 頼りないアドバイザーで申し訳ない。
 一応、浪人のスペシャリストとして、浪人時代の辛さは伝えた。浪人生にも2タイプあることもね。
 彼が都会の生活に憧れる気持ちも分かる。
 けれど、そんなに華やかで楽しいばかりではないことも、東京で暮らす息子たちを眺めている保護者の立場で伝えたつもりだ。

 それにしても、東大と医学部で悩むなんて、格好いいじゃない。
 え?そんな事言っている段階でアドバイザーとしてはダメ?
 はい、仰るとおりで酒。

 しっかり悩め。そして、答えが決まったら、自分の信じた道を迷わず突き進め。
 ありきたりのことしか言えず、ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ〜!

 とにかく、今宵は乾杯じゃ〜!と呑む理由ができて喜んで呑んでいるが、これで良いのだろうか?
 明日は、4:00起きなのに・・・。
 起きられませんで酒た。ハニーごめん!

14.3.22 ブルータス

 ジュリアス・シーザーじゃないけれど、「ブルータス、お前もか?」と叫びたい心境だった。

 先日、お見えになった、とある中学校の先生。入試担当のお偉いさんだ。
 突然の訪問は意外だったし、それより何だかいつものような元気がない。
 「お疲れのようで酒が・・・」と口を開きかけたら、悲痛な面持ちで、先方から切り出された。
 「先生!午後入試。やったらダメですかね?」
 「え〜!」
 即答できなかった。
 何故なら、その方は私がかねてから午後入試に大反対なのはよくご存じのはず。
 なのに、そう仰るのには、余程の事情があるのだろう。
 伺えば、慥かに分からぬ話でもない。
 けどね〜。他校が行うから自分の所もと言うのは、納得したくない理屈だ。
 「私ごときが申し上げることはございません」と、返事するより他はなかった。
 まだ、最終決定ではないらしいが・・・。

 その翌日。今度は別の学校の先生がお見えになった。これまたアポなし。何でやねーん。
 「今年の入試に関してどのようにお感じですか?」と尋ねられた。
 「え?申し上げてよろしいのですか?」先ずは、一応お断りを入れる。
 「どうぞ」
 「では」と、言わせてもらった。
 それから延々と続く私の辛辣な言葉の数々に、その先生は目を丸くされていた。
 「御校は、御校を第一志望にしている生徒のことをどのようにお考えなのですか」
 「そもそも、生徒たちのことを考えたことがあるのですか?もしも先生のお子様が受験生だったらどうですか?」
 「生徒無視の入試を、いつまで続けるおつもりなのですか」
 「生徒募集が大変なのは分かります。けど、なぜ、教育の中身で勝負しようと考えないのでしょうか」等々。
 言わなくても良いことまで、どうして問い詰めるように言い続けたのか。
 おそらく、かねてから鬱積していた思いが噴出したのだろう。
 もちろん、その方に罪はない。上の人間が決めたことに従わざるをえないのだから、何を言ったところで仕方ないのも分かっている。
 「ご意見は、必ず、伝えておきます」と、言って下さった。
 けど、私ごときがいくら訴えようが、何かが変わるとは思えない。
 結局、気まずい空気になっただけ。
 ほんと、言わなきゃ良かった。あ〜あ、初対面だったのにな〜。

 それにしても、どこもかしこも「午後入試」。
 もう、いい加減にしてくれ!!
 誰かが、止めなきゃエスカレートする一方だぜ。

14.3.23 多忙

 私が多忙なのではない。ハニーがだ。
 一昨日、フェリーで四国から戻ったかと思えば、今宵はもう東京へ。
 しかも、たこ焼きパーティのあと、夜行バスでという強行軍だ。
 体のことを考えたら、新幹線や飛行機が楽なのだが、高いからバスで良いと言う。
 大丈夫だろうか。
 流石に疲労の色は隠せない。
 この2日間もゆっくり休むどころか、留守中に私が大量に貯めこんだ洗濯物の山と一切手をつけなかった部屋の片付けに格闘し、悲鳴を上げる暇もなかった。
 息子たちの部屋も同じような状況に違いない。
 ごめんね、ハニー。
 今度はもう少しキレイにしておく(つもりだ)から、安心して行ってらっしゃい。
 息子たちによろしくね。

 さて、今日はパーティだ。
 みんな元気な顔を見せてくれるよね。待ってるよ。

 おっと、その前に授業があった。
 カッパちゃん。ファイト〜オ〜!

14.3.24 春

 やっと春らしい陽気になった。もう寒くはならないだろう。
 ジャケットを春物に替えたら、心まで少し軽くなった。

 昨日は、たこ焼きパーティ(=卒業記念パーティ)。
 沢山呑んだ。何せ、一年で一番嬉しい日だ。
 昼から飲み始め、二次会が終わったのは21:00頃。10時間ほど飲み続けていたことになる。
 流石にへろへろだ。
 ハニーを見送ったあとは、どこをどう歩いたか思い出せない。
 気がつけば、グランフロントの辺りで迷子になっていた。情けな〜。

 さ〜て、遊びはおしまい。
 仕事に没頭するぜ!
 そうだ。いつもは生徒達に偉そうに言うばかりだが、ここは一丁、私も規則正しい生活を志してみようか。
 いきなり躓いたけどさ・・・。

14.3.25 元気です※

 今日から本格的な講習会。
 朝から晩まで、授業三昧。何て言ったら、格好良いが・・・。
 連日の8時間授業は、実際、言うほど楽じゃない。
 いい加減な状態で臨めば、あっという間に、肉体も精神も破綻する。

 けど、大丈夫。(今んとこは)体調万全。気合い十分。
 今朝など、目覚ましが鳴る前に、ウグイスの鳴き声で目覚めた。(ウソではないぞ)

 よ〜し、「早寝(24:00には絶対寝るぞ)・早起き(目標は5:00だ)」を続けられるだけ続けてみようか。

 ※ 誰もこっちを向いてはくれ〜ません♪
  (ご存じ、拓郎さんの名曲で酒ね)
  そうだ。元気で酒よと〜答えよう♪

14.3.26 500km

 元気を装ってみたが、実は寂しくて仕方ない。
 だから、今独りで呑んでま酒。

 現在、家族は全員東京にいる。(※)
 奈良と東京。たった500kmしか離れていないのに、この距離は一体何なのだ。
 もちろん、会いに行けない距離ではない。その気になれば、半日で往復だってできる。
 けど、行けない。会いたいのに会えない。たったその半日がままならない。悔しいな〜。

 昨日は、長男の大学の卒業式だった。
 彼とは、電話で話した。
 「おめでとう!」
 「ありがとう!」

 入学式がついこの間のように思える。もう4年も経ったのか。
 彼が遠くに行って、最初の1年は本当に辛かった。
 さらに、次の年には次男も上京し、夫婦2人だけの生活が始まった。
 流石にもう慣れたが、ハニーも私も張り合いのない生活に戸惑っていた。気が抜けたような状態だったのも慥かだ。

 ただ、本人にとっては貴重な4年間だったに違いない。
 いろいろな経験をしたと思う。楽しいばかりではなかったろうが、よく頑張ったね。
 もしも昨日、側にいたら抱きしめていたかも。(嫌がられるだろうけどね〜)
 引き続き、東京でがんばると言う彼。
 よ〜し、もうしばらく、応援させてもらおうか。

 お〜い!息子たちよ。たまには帰っておいで。用事がなくてもいいからさ。

 (※)大げさに書きま酒たが、期間限定で酒。酔っ払いの戯れ言で酒から、ご心配なく。

14.3.27 増税直前

 いよいよ消費税率UPの日が近づいてきた。
 慌てたところでどうなる訳ではないが、同じ物が同じ値段では買えなくなるのは、やっぱり納得できないと言うより、微妙に悔しいじゃないか。

 で、今さらながら、何か要る物がないか考えてみた。

 個人的には・・・。
 う〜ん。ないな〜!電化製品で急を要する物もないし、故障していないのに買い換える気にはならない。
 あ!あった。酒とビールだ。けど、買いだめするのもな〜。

 教室の備品、事務用品や文房具はどうだ?
 元々買いだめする質(収納場所もないのにと、いつもスタッフからは顰蹙を買っている)なので、切らしている物はないはず。
 PCも最近購入したしな〜。

 あ!あった。鉛筆だ。
 HOPESの文字入りの高級鉛筆(ウソじゃない。1ダース1000円以上するが、書き味は抜群)。
 がんばりUP点(がんばりましてん)の賞品に配ったり、受験グッズとしてプレゼントしたりしているのだが、そろそろ残り少なくなっていた。

 気がついて良かった。
 おかげで、なんとか増税前に注文できた。
 それとて、たかだか1000円程度のお得にしかならないんだけどね。
 う〜ん。複雑な気分だが、まあ、気休め、気休め。

14.3.28 開幕

 待ちに待ったプロ野球の開幕。と言うほど待ってないか。
 それでも、楽しみにしていたことは確かだ。

 授業があるから(今日なんて9時間授業)観戦はできないが、インターネットの速報を見るくらいは可能だ。
 最終コマに入る前には、0-4とリードされていた。しかも相手はエースの能見。Gの天敵だ。
 「あかんな〜。まあ、いいや。どうせ見られないんだし」と授業へ向かった。
 授業中は、野球のことなどすっかり忘れていた(当たり前か?)が、終わったら何と同僚のY(=Tファン)が天を仰いでいた。
 「え?どうなったん?」
 おお〜!
 勝っていた。見事な逆転勝ちだ。
 わ〜い!わ〜い!
 「一生懸命授業をしたら良いことあるわ。こりゃご褒美やな!」と思わず呟くと、Yが一言。
 「私も一生懸命授業してたんですけど・・・」
 こりゃまた失礼。失言で酒た。

 さあ、急いで帰ろ。
 プロ野球ニュースのはしごが待ってる。

14.3.29 腹

 どうして おなかが へるのかな?
 けんかをするから へるのかな?
 なかよししてても へるもんな
 かあちゃん かあちゃん
 おなかと せなかが くっつくぞ

 どうして おなかが へるのかな
 おやつをたべないと へるのかな
 いくらたべても へるもんな
 かあちゃん かあちゃん
 おなかと せなかが くっつくぞ

 題名は忘れた(調べてみたら「おなかのへるうた」だった)が、歌詞はだいたい覚えていた。
 この歌詞ほど切実ではないが、今の私の悩みはまさにこれ。
 最近、とてもお腹が減るのだ。
 食べても食べなくても、減ってしまう。
 不思議だ。

 原因を考えてみた。
 まさか、まだ成長期?あの頃はいくらでも食べられた。そして、食べても食べてもすぐ腹が減った。
 いやいや、いくら何でもそれはないだろう。
 不規則な食事時間が影響しているのだろうか。空いている時間に大急ぎで詰め込むからか。
 それとも、食べているものに原因があるのか?
 最近、コンビニのおにぎりやサンドイッチばかり。
 食べたらすぐに満腹になるが、実はそれは気のせいで、まだ満たされていないとか?
 家ではレトルトばかりだしな〜。
 う〜ん。いくら考えても分からない。

 ただ、原因は分からなくても、結果は明らか。
 最近、体型が本当にやばい。
 会う人会う人に指摘され続けてきたが、それよりさらに太った。
 体重はさほど増えてはいない。しかし、確実にベルトはきつくなっている。
 真剣にダイエットを考えないといけないのかな〜。
 過激な運動が嫌(無理?)なのならば、食生活を改善するしかないのだが・・・。

14.3.30 桜

 いつの間にか咲いていた。
 いつまで咲いてくれるかな?
 季節はいつも、私の意志とは関係なく、移ろう。
 また、春が来た。

14.3.31 ひ孫

 今朝、姉から電話。
 「昨日、産まれたんよ」

 一瞬何のことか分からなかった。(寝ぼけていたわけではないぞ)
 昨年結婚した、姉の長女に子どもが産まれたのだ。
 めでたい、めでたい。
 これで、姉はおばちゃんから正真正銘の「おばあちゃん」になったわけだ。
 さすがに「や〜い!ババア」とは言えなかったが・・・。

 と言うことは・・・。
 私の母にとっては「ひ孫」が誕生したことになる。う〜ん。何かすごいね。
 私とはどんな関係になるのかな。
 その子から見れば私は大叔父らしい。私からすれば、又甥と言うらしいが・・・。
 とにかく、彼との対面が楽しみだ。

 これも年を取った証拠なのだろう。
 けど!けど!けど!
 断っておくが、私はまだジジイにはなりたくないぞ!
 良いか息子達!分かったな!

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