カッパの日記 

2013年3月

13.3.1 ローラちゃん

 タレントには詳しくないが、ほら居るじゃない。あのふくれっ面の可愛い女の子。
 本名は知らないけど「ローラ」って言う、ハーフだかクォーターだか、とにかく日本人離れした顔だちのお馬鹿タレント。
 本当にお馬鹿かどうかはおいといて、誰とでもタメ口で喋る割には、芸能界に割と長く生き残っている。
 どことなく憎めないキャラで、私はけして嫌いじゃない。もしかしたら、賢いのかも知れぬ。

 実は、生徒に、そのローラに似ている子がいる。
 もちろん、ハーフでも何でもない。海外生活の経験はあるそうだが、歴とした日本人男子だ。

 え?男子?!
 そう。男の子だ。
 一体、どこが似ているの!かって?
 当然の疑問だろう。

 ひょうきんな性格、憎めないキャラという点では共通しているが、外見は似ても似つかない。
 そもそもその子は坊主頭だ。「クリリン」と呼ばれていたこともある。
 ある時、その生徒が集中して問題を解いていた。頬を紅潮させて、真剣そのものだった。
 そのつややかなホッペが、実に可愛らしく、思わず「ローラちゃんみたい!」と叫んでしまった。

 以来、彼は「ローラちゃん」で通っている。
 本人も嫌がっている素振りは見せないので、そのままにしているが、本心は分からない。
 ごめんね。でも、もう少し「ローラちゃん」のままでいてね。

13.3.2 TV出演

 収録は先週金曜日。オンエアーされたのは昨日だった。
 え!誰が?
 もちろん、私ではないのだが・・・。

 『探偵ナイトスクープ』。関西が誇るエンターテイメント番組(この日記にも何度か書かせてもらっている)だ。
 それが何と25周年を迎えたらしく、その記念に(ちょうどこの時期行われるアカデミーにあやかったのだろう)「25周年記念!グランドアカデミー大賞」なる催しが行われた。
 視聴者参加番組の最たる例である、このナイトスクープ。毎回公開録画がされており、当然ながら今回もだ。
 その参加者に応募したハニーが、見事当選したのだ。
 ただ、参加条件として「盛装で来ること」とあった。
 「着物にしようか?」
 「着ぐるみは?」
 「ドレスなんて持っていないしな〜」
 と、さんざん悩んだ挙げ句、結局は、無難にスーツで出かけた。

 その放映をリアルタイムで観たが・・・。
 「え!どこ?どこにいるの?」
 「ちゃんと映っていたよ」と満足げなハニー。
 私には、ちっとも分からなかった。
 ビデオには録ってあるので、スロー再生でしかと確認したいと思う。

13.3.3 中学生

 中学生のコースが始まった。正確には、まだ小学生だけど・・・。

 懐かしい。たった一ヶ月離れていただけなのに、何じゃこの感情は。
 旧友に再会したかのようで、無性に嬉しい。
 振られた彼女に遭遇したような照れ臭さもある。
 いや、ちょっと違うな。
 ともに頑張ってきた仲間が戻ってきたって感じかな。
 そりゃそうさ。あれほど濃い時間を共有した奴なんて、なかなか居ない。
 だから、無条件に受け容れられるんだろう。

 久しぶりに、気持ちの良い授業をさせてもらった。
 春休み終了までの短い時間だけど、みんな、よろしくね。

13.3.4 帰国

 次男、無事帰国。
 旅は楽しかったようだが、疲れ果てていた。
 旅の土産話もそこそこに、「ちょっと寝る」と言い残し、部屋にこもってしまった。
 まあ、無事に帰ってきてくれたんだから、文句はない。

 こんなことを言ったら笑われるだろうが、私は外国が苦手だ。
 言葉が通じないのが一番の理由だが、見知らぬ土地で見知らぬ文化に触れる喜びよりも、不慣れな土地での不安が勝ってしまうのだ。
 刺激を求め冒険を冒すより、安らぎを願うのは年をとった証拠かも知れぬ。
 若者たちのバイタリティには頭が下がる。
 けど、私は若い頃から海外に行きたいとはあまり思わなかった。
 単に、機会がなかったと言うよりは、関心がなかったのだと思う。

 夕方、用事で出かけたが、まだ次男は部屋にいた。
 明日、試験があると言っていたから、私が帰る頃には、さすがにもう出発しているだろう。
 もっといろいろ話がしたかったが、疲れているのに関わらず、少しだけでも顔を見せに来てくれた彼の優しさに感謝したい。

 驚いた。出発を1日延期したとかで、戻ってきた。う〜ん。試験は大丈夫か?

13.3.5 1枚

 定期券。
 その昔、改札で一々差し出して提示していたことを思えば、隔世の感がある。
 今では当たり前になっているが、自動改札になったときは驚いた。
 そして、いつの間にか、券を機械に通さなくてもタッチだけで通れるように。
 ただ、まだ不便もあった。鉄道各社で独自のカードシステムを採用しているためなのか、乗り継ぎや乗り越しの時にカードが使えたり使えなかったり。
 仕方がないので、通勤の際は、定期券をくぐらせたあとカードでタッチ。最初の頃はよく順番を間違えた。
 定期の区間外では、まず切符を買って駅に入り、乗り継ぎの際に定期と切符を一緒に機械に投入。その後、タッチや乗り越し精算などと、煩雑きわまりなかった。
 煩わしさを感じていたのは、けして私一人じゃないはずだ。
 しかし、ついにその問題点が改善さえたらしい。
 カードを何枚も持たなくてすむという。タッチだけで乗り継ぎが可能になるそうだ。(昨年末の情報)

 定期の期限が切れるのを待って、私もついに1枚の定期(券じゃないな)カードにまとめた。
 今日から使用する。楽しみだ。けど、ピンポーンって鳴ったらどうしよう。
 ま、こんなワクワク感は長続きしないのだろうけど、しばらくは楽しめそうだ。

 え?何?全国どこでも1枚のカードで行けるようになるんだって?
 うっそ〜ん!今月23日からだって?嬉しいじゃないか。
 けど、どうせならポイントも統一できたらもっと嬉しいんだけどな〜。

13.3.6 スキャナー

 「全く意味不明じゃ!」と、ぼやいても仕方ない。喚いたところで解決はしないのだが・・・。

 出戻りPC子の記憶喪失のため、今度はスキャナーが使えなくなった。
 ドライバーをダウンロードしても「ドライバーがありません」と言われる。何で?
 画像の受け渡す先のソフトはどれかと問われても答えようがない。
 何を指定しても「TWAINソースが選択できない」と言うくらいなら、はじめから訊くな!
 悪戦苦闘すること2時間。終電まで粘ったが、全く解決の光は見えなかった。

 自分の馬鹿さ加減が本当に嫌になる。
 そして、一つ嫌になると、すべてやる気が失せる。
 これは、私の悪い癖なのだが、治せない。
 おかげで、折角のジョギング日和だったが、走ることもできなかった。
 え?そりゃちゃうやろ、あんた。走れなかったじゃなくて、走らなかっただろ。そもそも、PCには関係ないだろうってかい?
 ほい、ごもっともなご意見ありがとうございま酒。けどね〜

13.3.7 ガリガリ

 ガリガリ君が食べたいわけでも、念願かなって痩せたわけでもない。

 それにしても、何故、こう(小さいけどね)トラブルばかり続くのだろう。
 とりあえず、事務所のスキャナーは断念。(救世主の登場を待つことにした)
 「そうだ、慥か、家のプリンターにはスキャンソフトが付属していたはず。多少不便でも、家でスキャンして持ち運べば良いのだ」
 う〜ん。カッパちゃんて、なんて賢い?のだろう。
 早速、取りかかる。
 けど、最近OSを入れ替えたから、不安はあった。
 案の定、ドライバー云々とのたまいやがった。
 もう嫌じゃ。インストールしようとすると、ドライバーは現在使用中と言われる。が、実際はどこにも存在しない。
 そもそも、大したことがしたいわけではない。単にPDFファイルを作りたいだけだ。
 なのに、どうして上手くいかないの?どうして邪魔ばっかりするの?

 しかも、CDを何度か出し入れしていると、突然不吉な音が・・・。
 「ガリガリガリ!」
 機械音痴な私でも異常だと分かる。慌てて、ストップ。
 なんと、CDトレイの真ん中のポッチが取れていた。
 どうにか固定できないものかといろいろやってみたが、だめだった。
 「しゃーない。修理に出そう」とノート抱えて電機屋へ。
 「こんなの部品交換で簡単に直るはず」と、楽観していたが・・・。

 「安くても2万〜3万円はかかりますよ」
 思わず「ふざけるな!」と叫んでしまった。
 「あんなポッチ一つで3万円?安いパソコンより高いやないか!」
 「部品一つの交換では済まないのですよ。ドライブごと替えますので」
 「それにしてもおかしかないかい?あんたは、シャツのボタン一つ取れたら服ごと買うんかい?!」
 「けど、そうなっております。まあ、いくらかかるかはメーカー次第ですが」店員がただのオタクに見えてきた。
 「なんぼかかるちゅうの?(こんな高いことのはこの店だけ?)他の店でも同じかい」
 「見積もりだけで3500円かかりますが、どうされますか」
 「そんなんアホくさくて、修理出されへんわ」白旗を掲げるしかない。
 「一つ手がありますよ」
 「(ほな、早よ言わんかい)」意気消沈した私は、返す言葉もない。
 「外付けのDVDドライブを購入されたらいかがですか?」
 「???」
 「それなら、5000円もあれば手に入りますよ」
 「(くっそ〜!何か言われるがままやな)そうか、おおきに。ほな、そうするわ」

 結局、3000円で購入できたのだが・・・。
 納得出来ん。なんで修理が3万円で新品が3000円やのん。
 世の中間違っとる。
 え?私が間違ってる?うっそ〜ん!

13.3.8 ある提案

 今日は全体保護者会。
 午前中は低学年の部。
 子どもの学習への親の関わり方(永遠のテーマだな〜)について話をした。
 その際、1つの提案をさせてもらった。

 「勉強を終えたお子さまが『お休みなさい』と言いに来たら、何も言わずに抱きしめてあげて下さい。
 そして、耳元で優しく『○○はやった?』と聞いて下さい。
 もしも、『まだ』とか『ううん』の返事だったら、そのまま羽交い締めにして結構です」と。

 う〜ん。これも虐待になるのだろうか?

 午後の6年生の部では、本気の提案というより、宣言。
 必ず達成させるぞ!っと。

 まあ、保護者会は無事終了。ふ〜!

13.3.9 春?

 初夏を思わせる、いきなりのこの陽気。暖かいを通り越して暑さすら覚えた。
 私が春を苦手にして一つには、この浮き足だったような落ちつかなさがある。

 けど、まあ嬉しい知らせも。
 教え子が大学合格の報告に来てくれた。
 彼と会うのは久しぶり。親御さんとの方がよく会っている位だ。
 すっかり太ってしまっていたが、人のことをいえるような身分じゃない。
 「ついこの間、中学に入学したばかりのように思うけど、早いね〜」
 「ほんまそうですわ」
 「ところで、どんな学校やった?」
 「はい。かわいい子が多かったです」
 「???・・・。え!おまえついに目覚めたか?!男子校やろ、おまえの学校」
 「???・・・。え!ああ、高校の話ですか」
 そりゃそうだろ、今の今まで中学高校のことを話題にしていたんだから。と、突っ込みかけたが、待て待て。
 彼の頭の中は、もう今から始まる大学生生活で一杯なのだろう。
 さすがは、若者だ。未来しか見ていない。思い出に浸っている時間なんてなくて当然か。
 近々、また会う約束をして分かれた。

 明日もいっぱい春が来るといいな〜。

13.3.10 甲

 甲・乙・丙・・・
 十干を子どもたちが知らないのも無理はないだろう。
 現代の表記法ではない。
 私だって契約書に出てくるのを目にするくらいだ。
 ところが、算数の問題には依然としてよく登場する。(まあ、丙までで、丁が出てきたことはないが)

 今日の授業で、一人の生徒が困っていた。読み方が分からないのだ。
 周りの者は当然ながら知っている。最近入塾した子だから仕方ない。
 困った彼は叫んだ。甲=「かめ」と!
 亀の甲羅から連想したのだろうが、驚いた。
 皆、しばし沈黙。数秒後に爆笑。
 笑って悪かったが、私も堪えられなかった。
 因みに、彼は乙を「たつ」と言った。こちらは意味不明。おそらく聞き間違えて覚えたのだろう。
 他の生徒は笑っていたが、彼らにしたって十干が干支や日付に使われていたのを知っている者はいなかった。
 あれ?何度か説明したんだけどな〜。

13.3.11 ドライブ

 長男帰省。
 突然のことで驚いたが、もしかして落ち込んでいた私を励ましに来てくれたのだろうか。
 理由はともかく、とにかく大喜びのカッパちゃん。
 早速、夜行バスで帰ってきて疲労困憊の彼を連れ出し、ドライブへ。
 目的地は、青谷梅林。京都の城陽市だ。
 あれから2週間。さすがに、もう咲いているだろう。

 運転は息子に任せた。
 後部座席でのんびりドライブ。この日が来るのをどれほど待ち望んでいたか。
 安心しきれる運転とは言い難かったが、まあ無事に到着。

梅

 おお!1万本はウソじゃない。
 あちこちに可憐な花がほころんでいた。
 ちょうど見頃かと思いきや、これで五分咲きだという。
 雲一つない晴天に感謝。風は少し冷くても、心はぽかぽか。
 一緒にいるだけなのに、どうしてこんなに嬉しいのか。
 先週の次男も然り、存在だけでありがたい。
 本当に、いくつになっても子どもは天使だ。

 帰りの運転も息子に任せ、幸わせ満喫。
 帰宅後すぐに、今度はお街へ繰り出した。
 お店はやや外れ。それでも、終始ニコニコ、カッパちゃん。
 帰ってきてからは、また呑み直し。

 息子よ、ありがとう。おかげで元気になりま酒た。

13.3.12 さとうくん

 他人に厳しく、自分に甘い。
 我ながら最低だと思う。実は、生徒達からも「最低やな」と、よく言われる。
 全国の「さとうさん」には申し訳ないが、私のことを「さとうくん」とよんで下さっても結構で酒。

13.3.13 虚無

 むなしい。
 長男が東京に旅立ってしまった。しかも私に腹を立てたまま。

 私は間違ったことは言っていない。
 誰かが言わねばならぬことだ。いや、誰かじゃない。私が言うべきことなのだ。
 しかし、言われた方は面白くない。当然だ。

 基本的に、私は彼の全てを認めている。
 ただし、間違いは間違いだと気づかせねばならない。
 それが親の務めだ。
 憎まれようが、恨まれようが、勘違いされようが、どんなに辛くてもそれが親の務め。
 たとえ、今は理解されなくてもそのうち分かってもらえると、信じて待つしかない。

 けど・・・。
 あ〜。つまんないな〜。

 と、一人腐っていたら、教え子が訪ねてきてくれた。
 よ〜し、今宵はこいつと呑みに行くぞ。

 私は、幸せ者だ。
 だって、教え子はみな我が子のようなもの。(実際そう信じて指導してきた)
 そう考えたら、私には500人以上の子どもがいることになる。ま、戸籍上は2人だけだけどね。

13.3.14 ホワイトデー

 今日はホワイトデー。
 カッパちゃん。なんと生涯初参加。
 「とんでもない奴!」と言われるだろうが、事実なのだから仕方ない。
 言い訳させてもらえれば、「生徒相手に本気になってどうする。不公平になるのもよくないし」という気持ちと、「めんどくさい」が半分半分。
 もっと正直に言えば単なるケチなのかも知れない。

 今回とて、真剣な愛のお返しではない。単なる気まぐれだったが、喜んでもらえたのは意外。
 正直嬉しかった。
 今までスルーしてきた自分の心の狭さを情けなく思った。

 念のため、私も試食してみた。いや、実は、ハニーの分を半分横取りしたのだが・・・。
 う〜ん。美味くもないが、不味くもない。
 ま、こんなものでしょ。

13.3.15 進級

 珍しく、次男から電話。
 何だろうと思いきや、「進級できたで」とのこと。
 良かった!良かった!
 「マジ、ギリやったけど、何とか」と言っていた。
 良かった!良かった!

 思い出すのは、自分の学生時代。
 専門に上がる際に、必要な単位の半分も取得できず、さすがにそのときばかりは焦った。
 今だに、夢で魘されるのだから相当なもんだ。
 息子たちは、悪いところばかり私に似るから心配していたが、本当に良かった!良かった。

 けど、えらい鼻声だったのが心配だ。
 早く良くな〜れ。

13.3.16 ケチャップ

 遅くなって一人で食事の時は、たいていテレビの前で食べるカッパちゃん。
 特に見たい番組があるわけでもないのに、お行儀悪いったらありゃしない。

 今夜のメニューはオムライスだった。
 オムライスは、次男の好物。息子を思い出しながら頂いた。

 「ごちそうさま!さあ、眠るか」
 食後すぐに寝るのは私の悪い癖。そりゃ太るはずだわさ。

 「キャ〜!一体どうしたの?」
 重い腰を上げかけたとき、ハニーの悲鳴。

 「???」
 見ると、パジャマの太ももあたりに、赤い染みが。
 ハニーは私が吐血でもしたかと思ったらしい。だが、私は身に覚えがない。

 原因はすぐに判明した。
 ケチャップだった。
 食いこぼしたオムライスがガウンの袖につき、それがパジャマに移ったようだ。

 あ〜、情けない。
 わたしゃ、小学生か。いや、幼稚園児以下か。
 まあ、家族の食卓で一番汚いのは、いつも私の席だったけどね。

13.3.17 結果がすべてか

 絶縁状を突きつけられたような気分だ。(突きつけられたことはないから、本当はどんな気分か分からないが)

 数日後に予定している卒業記念パーティ(たこ焼きパーティという)。
 少し前からいろいろ準備を始め、私は楽しみにしていた。
 正直、「一年のうち一番嬉しい日=たこ焼きパーティ」と言っても過言ではない。

 しかし、今日になって、卒業生の一人が「欠席する」と言ってきた(らしい)。
 なぜ?
 我が子以上に可愛がってきた子だ。
 誤解されやすい彼のことを「ちゃうねん。そうやないねん。あいつに悪気はないねん」とかばった?ことも一度や二度ではない。
 久しぶりに会えるのを楽しみにしていたのに・・・。

 過去にもそんな子はいた。日程の調整がつかなかったり、よんどころない事情があったり、と。
 もちろん、すべてを言葉通りに受け止めていた訳でもないが・・・。

 今晩、私はまた泣くだろう。
 「そんなことでいちいち落ち込むな」なんて言わないで。
 私には一大事なのだ。

 パーティ当日までには立ち直りたいと思う。
 きっと、本当にどうしようもない用事が入ってしまったのだと。
 そう思うことにしよう。

13.3.18 怪我

 長男が怪我をした。
 刃物が額に触れ、大きく切れてしまった。
 突然黙ってしまった長男の異変に気がつき、私は狼狽えた。

 という、夢を見た。
 夢の中の長男は、まだ小学生にもならないくらいの年だった。

 すぐにメールを送った。
 「大丈夫か?」と。
 「分かった。ありがとう」といつもの返事が来たから、大丈夫なのだろう。

 無事が何より。それにしても何で、こんな夢を見たのだろう。

13.3.19 とんび

 ドラマ『とんび』の放映が終わってしまった。
 先週分と最終話をまとめて観た。

 いつもほぼ呑みながら観ているせいもあり、毎回号泣!だった。
 父親と息子の素晴らしい物語。
 私が拙い筆力でくどいことを書いても仕方ない。
 俳優たちの演技も素晴らしかったが、ぜひ、原作を読んでもらいたい。

 「親なんて大したことないんだ。少しだけ長く生きているだけで・・・。
 ただ、忘れちゃならないことがある。親はいつまでも親であり続けなければいけないんだ」
 いい台詞だ。忘れずにいたい。

 私も息子たちの『親』であり続けたい、と願う。

13.3.20 クリアカップ

クリアカップ

 パーティ用に購入。
 いつもは100均。それでもよかったのだが、今回はポイントがたまっていたので通販で注文。
 送料がかかるが、ある金額以上なら無料になる。
 それなら当然、送料無料でいきますがな。

 で、届いたコップは・・・。
 ジュース用300個。ビール用100個。
 けど、いくら何でもちょっと多過ぎたみたい。反省!

13.3.21 夢か現か

 一年で一番嬉しい日。それは卒業記念パーティの日。
 昼から集まり、授業を忘れて大騒ぎ。
 当然?アルコールも入る。
 「え?神聖な教室で何をする!」てか?
 「うるさい!私がルールブックだ!」

 今年も楽しい時を過ごさせてもらった。
 一次会終了。
 さて、二次会。今年は全員の保護者が残って下さった。

 貴重なご意見をたくさん賜ったのだが、う〜ん。最後まで起きていられなかったお馬鹿ガッパの私。
 ごめなさい。前日、楽しみでほとんど眠れなかったので酒よ。
 耳の痛い話に「寝たふり」をしていたのではないで酒よ。
 あれ、「日記に何でもかんでも正直に書いたらあかん!」って言われていたんだっけ。
 また、怒られちゃいますね。

13.3.22 陽気に誘われ

 明日から講習会。全く休みなしの朝から晩までの日々が始まる。
 と言ってもたった2週間だけどね。
 で、今日はオフ。
 ゴロゴロしようかとも思ったが、あまりに天気が良いので、ふらふらと。
 文字通り「陽気に誘われ」って、感じで酒ね。

 しかし、タイミングが悪い。梅はもう散っているだろうし、桜はまだ。
 今年は例年より早いらしく、開花のニュースも届いているが、さすがにまだ無理だろう。
 「でもまあ、ダメもとで」と、近所の民俗博物館(大和民俗公園)に出かけた。

白?赤?ああ、ロゼね

 初めて訪れたが、素敵な場所だった。
 予想通り桜はまだ蕾の状態だったが、梅はわずかに残っていた。
 写真の梅は、白梅になぜかピンクの花びらがついているという、変わり者。
 私は初めて見たが、珍しいものでは無いのだろうか。梅にもいろいろあるのね。
 ところで、この公園。花が無くても十分寛げる。
 結構広い。まるで何も無い道をブラブラと歩くだけなのだが、穏やかな春の日を満喫できた。
 あと1週間もすれば、桜も満開になるだろう。機会があればまた訪ねたい。

13.3.23 DVD

 やっと拓郎のコンサートDVDを観ることができた。昨年の限定ライブ盤だ。
 何故、今まで放置していたのだろう。謎じゃ。
 観る時間が無かった訳じゃない。時間はあってもなかなかその気になれなかったと言うか・・・。
 拓郎と対峙する勇気がなかったのか。いや、そもそも同じレベルで考えること自体間違っているのだが。

 ステージとは違い、DVDではしゃべくりを極力抑えた構成(おそらく大幅にカットしたのだろう)になっていた。
 蘇るその場の興奮と臨場感。
 やっぱりすごい。何がではない。存在自体が偉大すぎるのだ。
 最後は涙でぐしゃぐしゃ。訳の分からない状態になっていた私。
 それでも、しっかり元気は頂いた。
 落ち込んだときは、また助けてもらおう。

13.3.24 写真

 久しぶりに昔の写真を眺めた。
 教え子の結婚式に使える写真があるかを探すためだ。
 塾を開設した当時のものからだから、20数年分になる。
 同窓会。入試応援大会。激励会。卒業記念パーティ。写真を撮る機会は年に数回なれど、毎年のことなので莫大な量になる。
 それぞれが写っている写真は見つかったが、ツーショットは見当たらなかった。残念。

 それにしても、若い。さすがに若い。30才の頃の私。
 若いと言うより、幼さすら感じられる。
 生徒たちもみんな幼い。
 長い間会っていない生徒もいれば、よく遊びに来てくれた子もいる。
 懐かしいなあ〜。
 しかし、このメンバーが再び集うことは、おそらくないのだろう。

 寂しいが仕方ない。今年は同窓会を開こうかな。

13.3.25 時代

 恩師が母校を辞められると聞いた。
 この日記にも何度か登場していただいている、あの名物教師だ。
 あれ?定年にはまだ間があったはず。一体何があったのじゃ?!

 慌てて同級生に連絡する。
 「何か知らんかい?」
 程なく、返事が届いた。
 「『時代が違うのを感じた』らしい」と。

 何と言うことだ。
 確かに私も感じることはある。
 「私のスタイルは今の時代にマッチしていないのか?!」と。
 しかし、私と先生ではスケールが違う。
 先生が時代を作ってこられたのだ。なのに先生が時代に合わせてどうするのだ。
 すぐに、先生にメールを送ったが、返事はこなかった。

 先生もよくよく考えられた上でのご決断だろう。
 私ごときがとやかく言うべきことではない。
 それは分かっている。けど、本当に残念だ。悔しさすら覚える。
 母校を訪れるたびに、くしゃくしゃの笑顔で「おお〜!般若やないか!」と言って下さった先生はもういない。
 長男もまた指導してもらえると喜んでいたろうに。

 先生。長い間お疲れ様でした。
 そして、本当にありがとうございました。

13.3.26 雑記

 講習会中は書くことが無くなる。
 「だったら、書くな!」ってかい?
 ほい、ごもっとも。
 生きているのだから、毎日ちょっとしたことはあるのだが、書く時間が少なくなるからか、話を膨らませることができなくなる。
 「え?じゃ、いつも書いているのは誇張なの?」
 まあ、そう一々突っ込まないで!

 そんなわけで?今日の出来事。

 その一
 3年ぶりに卒業生が訪ねてきてくれた。少し逞しくなっていたが、基本的には変わっていない。喋り方。顔つき。考え方も?
 ま、そりゃそうだ。
 その二
 帰りの電車でとある学校の校長先生と一緒になった。
 20分弱の時間だったが、これほどたくさん話したのは初めて。
 その三
 帰ったら、ハニーが鍋を作って待っていてくれた。
 早く帰ると良いことがある。

 それにしても疲れた。体力・気力・忍耐力・精神力すべての衰えを感じる。
 だから、もう寝る。
 お休みなさい。

13.3.27 睡眠

 ぐっすり眠った。約10時間。
 おかげで元気。
 だから、今日ももう寝る。

 あれ?最近走っていないぞ。
 食ったらすぐ寝ているし・・・。
 講習会明けが、こ・わ・い。

13.3.28 活力源

 睡眠。
 確かに手っ取り早い活力源だ。
 たくさん眠れば元気になるし、睡眠不足だと気力もわかない。
 けど、所詮それは充電と放電の繰り返し。根本的な解決には至らない。

 「じゃ、おまえの活力源は何なのだ!」
 ふぉふぉふぉ!よくぞ聞いてくれま酒たね。
 お答えしま酒!

 そりはね。
 「お酒!」だと思ったでしょ。
 「ブッ!ブッブー!」外れで酒。
 お酒飲んだらそのときは元気になるけど、後がしんどいのよね。もう年なのね。

 「じゃ、何やねん!しまいにゃ怒るど」
 うふふ。それはね、ひ・み・つ!
 「ぶっとばすぞ!わりゃ〜!」
 「いや〜ん。怒っちゃダメ」

 言うまでも無いと思うけど、それは愛する者の存在なのよね。
 (ところで、なんで私は先ほどからおねえ言葉なのだろうか?)
 どうせ、酔ってるんだろってかい?
 もちろん、呑んでいないとは言わないけどさ。
 今日ぐらい呑ませろ。
 だって、愛する息子(次男)が帰ってきたのだから。

 例によって、2〜3日の滞在らしいが、それでも良い。
 今宵は酔うぞ。楽しむぞ。

 存分に楽しませていただきま酒た。幸せ!

13.3.29 片想い

 片想いと言うよりは・・・。
 ちゃいまんねん。肩が重いのですわ。
 そう、ガチガチに凝ってる。腕を回せば、音が聞こえるほどだ。
 まあ、ハニーの肩凝りほどではないのだが・・・。

 あまりに痛いので、授業中に生徒に頼んだ。
 「あとで、ちょっと肩揉んでくれや!」と。
 ところが、その生徒。
 「なんで俺やねん。ええ加減にしてや。絶対嫌やわ。こんなはげ親父!」
 と、口には出さねど、目は口ほどにものを言う。明らかに嫌悪の眼差しで私をにらみつけた。

 少なからぬショックを受けたカッパちゃん。
 私にすれば、我が子同様に可愛がっているつもりでも、生徒にすれば、私はただのキモいおっさんなのだ。
 「ローラちゃん。そりゃないぜ」と、動揺を隠したつもりだったが・・・。

 ああ!これって、片想い?

13.3.30 アルゴ

 今年はアルゴが盛況だ。
 どうしたことか?なんて驚いていられない。ここ数年が少なすぎたのだ。
 月謝袋のストックがなくなったので、思い切って大量注文した。
 150人分は多かったかな。いや、これくらいすぐに無くなるはずだ。

 しかし、新小学1年生。賑やかだ。人の話なんてろくに聞きやしない。
 良く言えば天真爛漫。悪けりゃ、傍若無人だ。
 まあ、ついこの間まで幼稚園児だったわけだからね。
 正直、授業が終わると、どっと疲れている。
 それでも楽しい。
 生徒たちも私に馴染んでくれたようで、楽しそうにしてくれている。

 この子たちの成長が楽しみだ。

13.3.31 きかんしゃトーマス

 「お!トーマスやってるやん!」
 朝、つけっぱなしのTVから流れてきた映像は実に懐かしいものだった。
 「そうなのよ。今はNHKでやってるの」とハニー。

 息子たちが幼い頃は、民放で放送されていた。「ひらけ!ポンキッキ!」だったか。
 2人とも大好きで、家には模型をはじめ、食品の景品にいたるまで、トーマスグッズがあふれかえっていた。
 長男は、エレベーターに乗るたびに「1番トーマス・2番エドワード・3番ヘンリー・4番ゴードン・5番ジェームス・6番パーシー」と繰り返していた。(当時住んでいたマンションは6階建て)
 次男は、初めて買ってもらったおもちゃがヘンリーの模型だったからだろう。以来、緑を自分のシンボルカラーに決めた。
 番組はほぼ全て録画され、繰り返し(ほぼエンドレスに)再生されていた。それでも飽き足らず、レンタルビデオもよく借りた。
 トーマスがらみの催し物があると聞けば、結構遠くまで出かけもした。

 我が家だけが特殊ではあるまい。日本中に、似たような家庭はきっと多いはずだ。
 私には、ストーリーが特に面白いとも思えない。なのに何故トーマスは、ここまで幼子たちの心をつかんだのか。
 恐るべし、しゃべる機関車め!

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