<720> 2007.2/26〜2007.3/4
 1日休みを頂いて北海道まで行って参りました。今回の目的は観光ではなく、仕事半分・遊び半分でした。
 先ずは、函館ラ・サールへ。校長先生、副校長先生とお会いしてきました。お二方ともお忙しい中お時間を取って下さいました。校長先生には校内案内までしていただきました。お話を伺って感じたのは、学校が生徒の価値判断の基準をどこに置いているのかということです。学力・成績だけで生徒を判断する学校も多い中、函館ラ・サールは一人一人の人間性を実によく把握されているなと感じました。私の中では、生徒は大人数の寮生活の中でもまれながら鍛えられていくというイメージが強くなっていただけに、少し意外にも感じられましたが、どうやら勘違いをしていたようです。「集団の中だからこそ個性を出さなければいけない」とおっしゃった校長先生のお言葉が印象的でした。たしかに、中学2年生の図工の作品(魚をテーマにしたオブジェ?)には、同じ様なものが全く見あたらず、どの作品もとても個性に輝いていました。卒業生のK君とも会うことが出来ました。少しほっそりとしたようにも感じましたが、元気そうで安心しました。
 その後のことは、う〜ん。報告できません。と言うより余り記憶に残っていないのです。ただ、ひたすら呑んでいたらしいことは確かです。とても楽しい旅でしたが、大いに反省。
<721> 2007.3/5〜2007.3/11
 早くも3月。それにしても暖かい冬です。(北海道も暖かかった) しかし油断は禁物。三寒四温のたとえ通り、また急に寒くなることもあるでしょう。実際、生徒達の中には体調を崩している人がとてもたくさんいます。今ごろ?になって、インフルエンザも流行っているようです。みなさん、十分注意してくださいね。
 さて、久しぶりに旧6年生の授業を行いました。おっと、6年生ではありませんでした。新中学1年生です。たった1ヶ月会わなかっただけなのに、なんとも懐かしい気分でした。また、心なしかみんな少し大きくなって?おり、その成長の早さに驚いてしまいました。いや〜、楽しい授業ができました。解かなきゃいけない、正解しなくてはというプレッシャーから解放されたためか、生徒達ものんびりと楽しみながら考えているようでした。あと半年ですが、彼らに考えることの面白さを伝えることが出来ればと思っております。みなさん、よろしくね。それにしても、いきなり初日から数人が「忘れてました〜」で欠席とは、あんまりではないでしょうか。
<722> 2007.3/12〜2007.3/20
 卒業生達から大学進学の報告が少しずつ届いております。彼らと関わっていたのは6年以上前のこと。また大学入試には全く何の手助けもしていない私達なのに、よく忘れずに知らせてくれるものだと嬉しくなります。残念な結果だったけど、もう1年がんばるという決意表明をしてくれた者もいました。
 話を聞いているとこちらまで嬉しくなります。が、残念ながら、大学生になったら勉学に励みますと言う人は少なく、大抵はアルバイトを探し始めるようです。中にはいきなり、塾や予備校の講師になると言い出す者もいて、いささか驚かされました。う〜ん。何か抵抗を覚えるのですよね。昨日までは生徒だった者が、大学に合格した途端に今度は先生、という事への違和感でしょうか。もちろん誰でも進歩していきます。生徒が先生になること自体おかしくはありません。ただ、唐突すぎるように思えるのです。もう少し緩やかに変わっていくべきなのではないでしょうか。学生のアルバイトと割り切ればよいのかもしれません。しかし、人を教えるということにもう少し敬虔な気持ちで臨んでもらいたいと考えるのは、私が変なのでしょうか。まあ、私も始まりは似たようなもの。他人のことを偉そうに言える立場ではありませんが、生徒だったときの気持ちを忘れずに指導に当たってもらいたいと思います。
<723> 2007.3/21〜2007.3/30
 先日の全体保護者会には、ご多忙中にも関わらず多数の方々に参加いただき、誠にありがとうございました。午前午後ともに参加くださった方もいらっしゃり、感謝しております。その席では、子ども達のモチベーションの維持や高め方について、特に保護者の役割を中心に私見を述べさせていただきました。やる気を引き出すのに、絶対の方法などありません。各ご家庭でもいろいろと試みられていることとは思いますが、私の話が参考になれば幸いに存じます。
 さて、いよいよ春期集中講座が始まります。大切なことは、目標を持つこと。低学年の生徒たちに勉強だけしなさいとは申しません。遊ぶときは遊び、思いっきり楽しめばよいと思います。ただ、勉強するときはだらだらとしない。メリハリをつけることが必要です。6年生は勉強中心になりますが、これは仕方がないこと。来年、素晴らしい春を迎える事ができるよう、今は精一杯の努力をしましょう。
<724> 2007.3/31〜2007.4/8
 春期集中講座が始まって1週間。みなさん、計画ははかどっていますか?いや、それ以前にちゃんと目標設定はできているのでしょうか。
 6年生が気になります。彼らを見ていると、日々の目標をキチンと実行できている者と、何をやっても行き当たりばったりになっている者との差をとても大きく感じます。例えば自習。ただ何となく来て、何となく時間を過ごしているだけの人がいます。がっかりです。挙げ句は、おしゃべりまで始める始末。何のために来ているのか。保護者に送り迎えまでさせて、何を考えているのでしょう。きっと、家にいてもダラダラして何も出来ないのでしょう。保護者も、自習に行けば少しは勉強するだろうかと送り出しているのでしょうが、大間違いです。意志を持たない子は、どこで何をしようが同じです。ああ情けない。今しかないこの貴重な一時を、何ともったいない使い方をしているのでしょうか。少しでも思い当たる所がある人は、大いに反省し、これからの過ごし方を考え直して下さい。(6年生だけに限りませんよ)
<725> 2007.4/9〜2007.4/15
 教師ほど、保護者と子どもの両者に接する機会が多い職業はないのではないでしょうか。教えることを始めてすぐの頃は、生徒だけを見ていました。教えてさえいればよいとまで思っていましたが、それは大きな勘違いでした。ご家庭の方針、保護者の考えを無視して指導はできません。だからといって、親の方ばかり向いていてもいけません。生徒が主であることに変わりはありませんが、要はバランスが大切なのだと思います。
 で、当たり前のことなのですが、「親と子は似る」のです。姿形が似るのは、遺伝子の関係上当然としても、どちらかといえば後天的な要素が強いはずの性格や行動まで似るのです。ある方が『子どもは親を演じる最高の役者である』と仰っていましたが、正にその通りだと思います。子どもの何気ない仕草にすら、親の日常の姿が映っています。親の背を見て子は育つのですから、これまた当然と言えば当然です。しかし、似るのは良い点ばかりではなく、むしろ悪い面の方が多いのです。息子の友人が我が家に泊まりに来たとき、そのことを痛感しました。相手のことを気遣うことができる子はきっと親御さんが立派なのでしょう。息子はあくまでもマイペース。私に似たのですね。しかし、お客さんより先に風呂に入ったのには、流石に青ざめてしまいました。う〜ん。私って一体・・・。
 さて、春休みも終わり。学校でも新学年のスタートです。今の新鮮な気持ちを忘れずに、しっかりとした目標を定め、実行していきましょう。
<726> 2007.4/16〜2007.4/22
 最近、日記(ブログ?)を書き始めました。まだ十日ほどしか経っていませんが、とりあえず三日坊主の危機は脱しました。
 日記を書くのは久しぶりです。たしか五年生のころ、宿題の自由研究代わりに付けていたような記憶はありますが、日記といえるものではありません。高校時代にも少し書いたことがありました。好きな女の子のことやクラブ(水泳部)のことばかり書いていたように思います。今読み返せば、きっと赤面するでしょう。ノート数冊に及ぶ大作?でしたが、その子に渡したままなので、現在手許にはありません。(既にこの世には存在していないでしょうね。そう願いたいものです)
 そもそも、文章を書くのは得意な方ではありません。毎週このコメントを書くのにどれだけ時間がかかっていることか。週に一度でさえ苦労しているのに、毎日書くなんて絶対無理だと思っていました。しかし実際に書き始めてみると、これが結構面白いのです。大した内容ではありません。仕事のことには触れず、日常の雑感が中心です。でこぱん便に近いかもしれません。それでも、それを読んだ人からコメントが返ってくると嬉しくなります。そうです。無謀にもインターネット上で公開しているのです。現在、日に数人しか来ませんが、しばらくは気楽に書き続けようかと思っています。
 え?私の日記はどこで見られるかって?それはヒ・ミ・ツ。
 (現在は、HP上カッパの日記で見ることができます)
<727> 2007.4/23〜2007.4/29
 早いものです。新学年になって、6年生は3ヶ月が経ちました。順調に力を付けてきている人もいますが、多くの人はどこかに問題を抱えているようです。成績が向上しない、勉強がはかどらない等、悩みは様々ですが、その原因は大きく2タイプに分かれているように思います。
 まず、一生懸命やっているのだけど伸びないという人達。学習方法のどこかに問題があるようです。科目間のバランスが悪かったり、宿題を片付けることだけに終始して丁寧さを欠いていたり。方法を改めない限り、時間ばかりがすぎて実力はつかないという空回りの状態が続くでしょう。ただ、やる気がある者が多いので、改善される余地は十分にあると思います。
 問題は、努力もせずに「やれば出来る」と高をくくっている人達です。確かに基礎学力が高い人が多いのですが、口ばかりで大きな事を言っても何も変わりません。今までにもこのタイプの人はいましたが、あまり伸びずに終わってしまうケースがほとんどでした。何処で勘違いするのでしょうか。何を基準に自分をそこまで高く評価できるのでしょうか。自信を持つことは大切なことです。しかし、裏付けのない自信は滑稽なだけです。とことん努力してはじめて自信が生まれるのです。例えは不適切かもしれませんが、一流のアスリート達をごらんなさい。どれほど練習に練習を重ねていることか。才能がある人達でさえ、努力で不安に打ち勝っているのです。何もせずに「何とかなるだろう」では何にも変わりません。何とかなるのではありません。「何とかする」のです。早く目覚めて下さい。
<728> 2007.4/30〜2007.5/6
 今日はみなさんにある方を紹介します。高槻中学校・高等学校教諭の公庄 博先生です。漢文の世界では有名な方ですので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。
 先ずは、略歴を。
 1952年生まれ。京都大学文学部中国文学科卒。現在、唐詩研究会代表。高槻高等学校で教鞭を執られ31年。漢詩・漢文に関する著書多数。少林寺拳法にも通じておられ、何と五段だそうです。
 知人の紹介で先日初めてお会いしました。漢文という私には敷居の高い世界のお方なので、お会いするまではどんなに恐ろしい方かと内心びびりまくっておりました。ところが、お話を伺っていると、大変失礼な表現ではありますが「肩のこらない気さくなおじさん」なのです。博識であるにもかかわらず、それを鼻にかけることなく、難しい話も分かりやすく説明してくださりました。また、それが面白い。時が経つのを忘れてしまいました。
 「私どもの保護者にもお話をしていただけませんか」とお願いいたしたところ、快くお引き受け下さりました。テーマは『論語と教育』〜論語に学ぶ現在の子育て〜となりました。
 論語は言うまでもなく、孔子とその門人達の言行を記した中国の古典。私たちの生き方の原点を見つめた思索の宝庫であり、人間性を磨く叡智が凝縮した永遠の古典です。現在の教育、特に家庭教育において、参考になることがとても多いと、公庄先生はおっしゃります。
 講演の日時は以下の通りです。さて、どんなお話が伺えるか。今から楽しみです。
<729> 2007.5/7〜2007.5/13
 さわやかな季節となりました。連休中も最終日以外は素晴らしい天気に恵まれました。戸外で活動された方にとっては、最高のシチュエーションだったのではないでしょうか。暑すぎたくらいかもしれませんね。私も1日だけ外出し、風薫る季節を実感できました。6年生諸君にとっては、ひたすらガマンの数日となりましたが、それも今年だけのこと。かえって良い思い出になるのではないでしょうか。ただ、中には受験生だということも忘れ、思う存分に連休を楽しんだ人もいたようです。まあ、済んだことを言っても仕方ありません。これからの挽回を大いに期待しましょう。
 連休中にとっても素敵なことがありました。何人かの卒業生が訪ねてきてくれたのです。今春、就職した人、大学生になった人たち、初舞台を踏んだ人など、学年も様々、中には何年も会っていなかった人もいました。みんな生き生きとしていて、今この瞬間を生きているんだ!という想いが伝わってきました。
 正直、嬉しかったです。みんな覚えてくれていたのですね。来なかったのは忙しかったから。決してHOPESを忘れてしまったわけではなかったのですね。1時間程度しか話はできませんでしたが、それでも十分私の心は温かくなりました。この次には彼らと飲みに行きたいと思います。みんな「また来ます」と言って帰りました。社交辞令も含まれているのでしょう。けれど、私は信じて連絡を楽しみに待っております。

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