<660> 2005.11/28〜2005.12/4
 冬期集中講座の時間割を作成しました。例年、時間割作成にはとても手間がかかり、何度も何度も手直しをせねばならないのですが、意外にも今年はスムーズに出来ました。あまりに楽に組めたので、かえってとんでもないミスをしていないか心配です。
 6年生は可能な限りクラス分けをしました。いよいよ大詰め。冬休みが終わればすぐに入試が始まります。しかも今回は短期集中型。あっという間に終わってしまいます。ですから、ちょうどその時期に学力をピ−クに持っていかねばなりません。万全の備えをして臨んでもらいたいのです。それなのに当の本人達ときたら・・・。本来ならこの時期はある程度仕上がっているはず。ですが、いまだに基本的な分野で同じまちがいをくり返すわ、問題はよく読まないわ、計算ミスはするわと、お話にもならない状態です。そのくせ、結果ばかりを気にして神経質になっている者もいます。やるべき事もせずに「どないしよ、どないしよ」とうろたえていても仕方ないのです。苦手は練習で克服するしかありません。例えば過去問をやって、点数が割と良かったとしましょう。合格ラインに達していたらホッともするでしょう。それは当然です。ただ、大事なのはそこからなのです。間違えた問題を完全に出来るようにしていますか?大体できたからまあいいやとほったらかしにしていませんか?間違えた問題は何度でも解いて、考え直すべきです。そして、それが出来たときに初めて自信が生まれます。不安が、よーし大丈夫だという安心に変わるのです。
 残された時間は多くありません。真剣に現実を見つめて下さい。そして精一杯の努力をして下さい。
<661> 2005.12/5〜2005.12/11
 1975年8月。静岡県掛川市であるコンサートが行われました。今や伝説となっている「吉田拓郎・かぐや姫つま恋コンサート」です。今でこそ野外コンサートも珍しくなくなりましたが、当時はそれほど多くありませんでした。いや、小さい野外コンサートはありました。でも、5万人を集めるものとなると、日本で初めてではなかったでしょうか。「吉田拓郎」。改めて言うまでもなくフォークの第一人者。フォーク界のカリスマ的存在です。当時、マスコミには一切登場しないなど、音楽以外にもいろいろな面で話題になりました。もちろん私も大の拓郎ファンでした。その拓郎と、これまた有名なフォークグループ「かぐや姫」とのジョイントコンサート。「かぐや姫」はその年の春に解散しており、この日のために1日だけ再結成。空前絶後の大イベントと大そう評判になったものです。しかし、その頃私はまだ中学生。行きたくても行けません。ずいぶん悔しい思いをしました。(つま恋のフィルムコンサートには行きましたが・・・)そのつま恋コンサートが、何と来年30年の時を経て再現されると言うではありませんか。拓郎・こうせつと言えば、私の青春そのもの。このニュースを聞いただけで心が躍りました。「行きたい。何としても行きたい!」でも私には授業があります。つま恋までとなると最低でも2日は休むことになる。やはり無理か?いや、日曜の午後の授業には間に合うだろうから、何とかなるか。しかし、そこまでして・・・。授業を優先すべきなのは分かっております。それでも行きたい。行けると良いのですが。
 さて、夢は夢としておき、今は現実を見つめましょう。今週は全体保護者会があります。言いたいことは山ほど・・・。いや、お伝えすべき事が非常にたくさんあります。是非ご参加ください。
<662> 2005.12/12〜2005.12/18
 先日の全体保護者会には、ご多忙中にもかかわらず多数参加頂き、誠にありがとうございました。
 3〜5年生の部では、各学年の現況と問題になっている点を中心に申し上げました。最終的には本人の意識の差、自覚の問題となるのでしょうが、低学年になるほど積極性に乏しいように思います。授業の受け方、家庭学習の取り組み方、全てが受け身一方なのです。人に言われてやらされている間は大した学習効果は望めません。このことは実際、結果としても現れています。比較的活気のある5年生においても然り。教科によって成績にばらつきがあったり、同じ教科でもテーマによってムラがあったりするのは、取り組み方のちがいが原因です。「○○は苦手だから・・・」と言って、対策もたてずいつも後回し。結局は逃げているだけなのです。「わかっているから。そのうちやるから」と言う子に限って手遅れになるまで何もしません。ある日突然実力がつくということは絶対にありません。小さな努力の積み重ねこそが大きな力になるのです。良い素質があり、柔軟な思考力も兼ね備えているのに、努力をしないがために才能が開花していない人の多いこと。実にもったいないと思います。現5年生は1月中旬には新6年生としてスタートします。(詳細はまた発表いたします)6年になったらがんばると言うのではなく、今すぐ意識を改めてもらいたいと思います。
 6年生の部では、入試を迎えるにあたっての諸注意、親としての心構えなどを中心に話しました。今年は例年以上に楽天的な人が多いように思います。この期に及んでまだ何とかなるだろうと思っているのでしょうか。一体何を根拠に。入試はそんなに甘いものではありません。本人の情熱と積み重ねてきた努力の量とに比例して結果は決まるのです。今こそ必死になるべき時です。結果が出てから泣き喚いても、もはや遅いのです。大げさではなく、1分1秒を惜しんで弱点補強に努めてください。
<663> 2005.12/19〜2005.12/24
 寒くなってきました。いよいよ冬到来ですね。と、大分世間一般の感覚とずれたことを申しておりますが、どうかお許しを。(忙ししすぎておかしくなったのではありません)
 生徒の中に何人か風邪をひいている者がいて、心配しております。我が家も妻が風邪でダウンしています。年をとると回復に時間がかかるのでしょうか?高熱が続き、日に日に衰弱している妻の様子を見ると、本来ならば夫たる者「可愛そうに!代わってあげられるものならば代わってあげたい」と思うべきなのでしょうが、私は「この時期だけは、絶対に引くわけにいかん」と思ってしまう、そんな自分勝手で冷たい男です。みなさん。体調には十分ご注意下さい。
 先日、新年度の入塾説明会を行いました。折しも寒波襲来のその日。「あ〜。出席される方は少ないかな〜」と思いましたが、幸い、数名参加下さりました。ご多忙中にも関わらず参加下さった方々には本当に感謝いたしております。一生懸命説明したつもりではありますが、ご理解頂けたかどうか、甚だ心配です。(一体いつになったらまともに人前で話せるようになるのでしょうか?講演の依頼もきているというのに・・・)
 その場でお伝えしたかったことは、私どもの教育方針です。私どもが目指しているものは一方通行の教育ではありません。ただ聞いているだけのような授業では、生徒に力はつきません。積極的に参加し、間違えてもいいから一生懸命考える。とにかく答えを出す。たとえその答えが間違っていたとしても、どうして間違えたのか、何故だろう、何がいけないのかと考え直す。そのくり返しこそが、真の実力を培っていきます。生徒に力をつけることこそが私どもの使命です。そのために何が必要なのか。私どもは常にそのことを考えています。もちろん、授業だけではありません。家庭学習においても、また学習以外の生徒達とのふれあいにおいても、どうあるべきなのか、何が大切で、どのようなスタイルが理想なのかを、追い求めています。生徒達はみんな一人一人違う人間です。それぞれに個性があり、長所も短所も持っています。そのことを理解するため、できるだけ生徒達との距離は小さくしたい。そのための試みが『でこぱん便』であり『近くでトーク』なのです。生徒と教師の相互理解。これこそが理想の教育であると、私どもは信じております。まだまだ至らぬ点ばかりではございますが、その理想に近づくべく、今後も精進をしていく所存でございます。どうぞご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
<664> 2005.12/25〜2005.12/31
 いよいよ冬期集中講座の始まりです。6年生にとっては正真正銘の土壇場。泣いても笑ってもあと20日しかありません。この最後の仕上げですべてが決まります。奇跡を起こせるかどうかは、諸君のがんばり次第。なのに・・・。初日からがっかりしました。先ず、塾に来るのが遅い。授業開始直前に来てどうするのですか。質問はないのですか?それでも間に合っているのならばまだまし。遅刻するなんて論外です。本来ならば考えられません。このままではきっと後悔することになります。表現は悪いですが、死にものぐるいにやって、何とかなるかならないかのところにいるのです。甘い夢は捨てなさい。早く目を覚ますのです。限られた時間の中で、自分が何をすべきなのか、真剣に考えなさい。そして最大限の努力をするのです。
 低学年の皆さんにとっては、クリスマスやお正月と楽しい行事が続き、嬉しい冬休みです。しかし、長い休みになるとペースを崩してしまう人が毎年必ずいます。生活のリズムだけは崩さないようにして下さい。学校がないからといって、夜更かしをしたり昼ごろまで寝たりするのはやめなさい。ふだんは時間に追われて勉強が雑になってしまっていた人も、休みの間はいつもより時間があるのですから、余裕を持ってできるはずです。しっかりとした計画を立て、丁寧にやっていきましょう。全ては自分の気持ち次第ですよ。
<665> 2006.1/1〜2006.1/8
 新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 と言いつつ、毎年この欄を大みそかに書いているのですが、今回は正真正銘、年が明けてから書いております。
 ところで、新年。一体何がおめでたいのでしょう。単に時の流れの一区切りではありませんか。一年が終わり、また一年が始まる。ただそれだけのことではないのでしょうか。もっと極端に言えば、ある一日が終わって次の一日が始まるだけのこと。なのに、人々は「おめでとう!」と言い合います。私には解りません。確かに清々しい気はします。気持ちも引き締まり、「よーし。がんばるぞ」とも思います。しかし、その気持ちも年々薄らいでいるように感じます。年を取ったからでしょうか。それにしても、ただ一日過ぎるだけで心や体がきれいになるとは思えないのです。やはり解りません。元旦とはそれほど特別な一日なのでしょうか。
 ああ、そうか?きっとこうなのかも。人はけじめをつけたいのです。
 人間、誰しも過去にしばられていては生きていけません。美しい思い出は残しておきたいですが、それとて限りがあります。いつかは忘れてしまいます。まして、嫌なことや都合の悪いことは、なおさら。(自ら忘れたいと思うからでしょうが)記憶から完全に消え去ってしまうことが多いはずです。人は忘れるようにできている動物なのです。いや、忘れなければ生きていけないのかもしれません。しかし悲しいかな、すぐには忘れられないことも多いのです。それでも(どんなに辛いことがあったとしても)どこかで区切りをつけて、気持ちを切りかえていかねばなりません。そのために、いろいろなことを、すんだこと、終わったことにしてしまう必要があるのはないでしょうか。気持ちを新たにし、さあ、がんばろうと思うために、そのきっかけとして、区切りが欲しいのです。それが新年なのでしょう。こう考えると、いわゆるリセットの一種なのかもしれません。
 なるほど。それならそれもいいでしょう。ただ、リセットするだけではいけないと私は思うのです。大切なのは、そのときの気持ちを持ち続けることではないでしょうか。
 新年早々、何をひねくれたことをと思われるかもしれませんが、年頭に立てた目標を毎年実行しきれず、いつの間にかその目標自体忘れてしまっていることが多い自分自身に反省の意を込め、書かせてもらいました。 さあ、今年こそ・・・!
<666> 2006.1/9〜2006.1/15
 いよいよ入試本番です。6年生諸君。激励会でうけた注意や先輩達のアドバイスを胸に、「よ〜し。やったろう」という気持ちになっていることと思います。ここで大事なことを一つ。これから出てくる結果は全て自分の責任です。事実は事実として謙虚な気持ちで受け止め、最終最後の入試が終わるまで歯を食いしばって頑張ってください。
 この学年には、本当に悩まされ続けました。まず人の話を聞かない生徒が多い。今説明したことを平気な顔で聞き返します。大切な話は最低2回言わなければいけません。それでもその場限り。日が変わるときれいに忘れ去っています。学習面にしても然り。復習一つをとってもきわめて自分勝手。本人は分かっているつもりなのでしょうが、間違えたままだったり、答えを写しただけだったり。挙げ句はやって来なかったりと。これでは定着するはずがありません。なのに、いたって楽観的。この子たちは一体何者やねんと、真剣に悩みました。人数は少なかったのですが、例年の数倍疲れました。そんな頼りない彼らともいよいよ今週限り。さびしく思います。少しは逞しくなったのでしょうか。ここでの経験をこれからの人生に活かしてもらいたいと願います。
<667> 2006.1/16〜2006.1/22
 とうとう6年生が卒業してしまいました。最後まで頼りない子どもたちでした。それでも、彼らなりに一生懸命がんばってきたのです。精一杯の努力をしてきたのです。もっと認めてあげればよかった。足りないところを指摘するより、少しでも進歩したところをほめてあげればよかった。ずっと張りつめたままでいられるわけはないことくらい分かっていた。でも、甘えた考えを持った者ばかりだったから、緩めるのが怖かった。厳しいことばかりを要求したつもりはないのだが、きっと彼らはそうは思っていないだろう。まあ、今は仕方ないか。そのうち理解してもらえるかもしれないが・・・。
 授業が全て終わった今となっては、彼らの願いがかなうよう祈るばかりです。
 さて、5年生諸君。次は君たちの番ですよ。今年の最初の授業で言ったとおり、徹底的に鍛えてあげます。信じてついてきなさい。
<668> 2006.1/23〜2006.1/29
 先日の新年度保護者会には、ご多忙中にも関わらず、多数ご参加頂き誠にありがとうございました。新6年生の保護者は全員が(低学年の保護者もほぼ全員)ご出席下さりました。熱意を感じるとともに、私どもの責任の重さに身が引き締まる思いでした。
 その席で、今年度の入試結果を報告いたしました。ハラハラさせられた15期生でしたが、何とか全員合格。大健闘だったと思います。ただ、私は「結果よければ全てよし」とは考えておりません。さまざまな問題がありました。考えさせられることも多くありました。今回学んだことを、今後の指導に役立てていきたいと思います。
<669> 2006.1/30〜2006.2/5
 さて、新学年の始まりです。各自、目標を定め、それに向かってがんばろうと心を新たにしていることと思います。夢が実現できるかどうかは本人の努力次第。精一杯やれば出来ないことはありません。不安もあるでしょうが、まずは「やったるぞ!」と思うことです。
 私はわくわくしております。今年はどんなドラマが待っているのでしょうか?元気な子ども達といっしょにとことんやっていきたいと思っています。
 新入塾のみなさん。はじめは分からないことばかりかも知れません。けれど遠慮は要りません。どんなことでも構いませんから、ドンドン聞いて下さいね。
 「HOPES」とは、希望が集まる所、夢がかなう所。そういう場所でありたいという願いからこの塾の名前を決めました。ただ、勘違いしないで下さい。がんばるのは君達です。あくまでも主役は君達自身。私達はそれを応援するだけです。努力のあとには喜びが待っています。さあ、精一杯がんばろう!

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