<600> 2004.8/19〜2004.8/29
 早いもので夏休みもあと残すところ2週間。皆さん充実した毎日を過ごせているでしょうか。今年の夏は大変暑く、前半は正直言ってやっていけるだろうかと不安でした。けれど、がんばっている6年生達に囲まれていると、少しくらいの疲れはどっかに飛んでいってしまいます。お盆特訓は5日間連続で大変ハードなのですが、6年生はだれ一人として休む者がおらず、授業をしていても彼らの気合いが十分伝わってきました。私も生徒達からエネルギーをもらい、すっかり元気になりました。また、先日HOPES同窓会を開きましたが、久しぶりに会った生徒達はみな元気で、そしてたくましく成長しており、最高に楽しい時間を過ごす事ができました。さあ、後半も頑張っていきたいと思います。
<601> 2004.8/30〜2004.9/5
 とうとう夏休みが終わりました。みなさんは充実した毎日が送れましたか?私たちにとって夏休みは、大げさな言い方ではなく、気力と体力の限界に挑む毎日になります。が、今年は例年より少し楽だったように思えます。奈良教室の午前の授業がなかったため、時間的に楽だったこともありますが、やはり6年生のがんばっている姿が私に元気をくれたのでしょう。毎年、無気力な生徒のために無駄なエネルギーをかなり使います。今年も他の学年にはそういう生徒がいましたが、その存在が気にならないほど6年生は充実していました。彼らにとって、この夏のがんばりは自信につながるはずですし、きっと素晴らしい成果をもたらすことでしょう。
 ところで、オリンピックでの日本勢の活躍は目を見張るものがありましたね。しかし私は、メダルを取ったから偉いのではなく、実力を晴れの舞台で発揮できたことがすごいのだと思うのです。そして、栄光の陰には私たちの想像をはるかに超えた精進があったはずです。努力が最高の結果につながり、本当に良かったと思います。アスリート達の満足そうな表情を見ていると、何故かがんばっている6年生達の姿とだぶり、何度も胸を熱くしました。生徒達にはオリンピックなんて見ちゃいかんと言いながら、私はすっかり寝不足になりました。個人的には福原愛選手の意味不明のかけ声が好きです。
 さあ、みなさん。2学期もがんばりましょう!たぁゃ〜!
<602> 2004.9/6〜2004.9/12
 9月に入ったというのにまだ暑い日が続いています。
 講習会が終わって一息つく間もなく、6年生の保護者の方全員と個人懇談。みんなよくがんばったとはいえ、まだまだ多くの問題を抱えています。「この調子でいけば大丈夫ですよ〜」なんて気楽に言える子はだれ一人としていません。まさしくこれからが正念場。生徒諸君は今まで以上に気持ちをしっかり持って、目標に邁進していかねばなりません。
 それにしてもどうしてこう忙しいのでしょう。今週は全体保護者会。現在はその準備に追われています。本来、授業は午後からなので、平日は午前中ゆっくりできるはずなのですが、夏の習慣で朝5時頃には目が覚めてしまい、慢性的な寝不足です。あ〜昼まで寝てみたい!なんてこと言っていたら、6年生に怒られてしまいますね。
 ところで、全体保護者会では、新企画?の発表もあります。皆様、是非ご参加下さい。
<603> 2004.9/13〜2004.9/19
 先週は地震と台風で大騒ぎでした。日曜日の地震は、授業中だったため慌てました。まず、生徒達を机の下にもぐらせて、すぐにドアを開けました。生徒達は割と素速く行動し、幸いけが人は出ませんでした。しかし、結構長い間揺れていたのでどうなることかと思いました。それ以来、いつも足下が揺れているような錯覚に悩まされています。
 そして火曜日は台風。雨は全く降っていなかったものの、風が強く、近畿は全域に警報が出ていました。ニュースでは「ここ数年で一番強い台風」としきりに繰り返していましたし、映像で見る各地の様子はすさまじいものばかり。授業を行うかどうか、ずいぶん悩みました。外を見る限りではそれほどでもない。けれど、数時間後にはここもテレビに映されていたような状態になるのかと思うと・・・。結局、安全を選び、泣く泣く授業を中止にしました。予想より早く警報は解除となり、強行しておけば良かったかとも思いましたが、後から言っても仕方のないこと。無事だったことを喜びましょう。なお、休講にした分の授業は、10月に予定していた年間休講日に行います。
 さて、先日の全体保護者会には、ご多忙中にもかかわらず参加いただき、誠にありがとうございました。各学年がかかえている問題について、正直に申し上げました。3〜5年生に関しては、かなり厳しい内容になりました。学習に対して謙虚さが足りない、自分は出来るんだと思い上がった生徒が多い、などなど。そのため、不快に思われた方もいらっしゃるかと思います。この場をお借りして無礼な発言をお詫びいたします。しかし、私どもの指導方針を理解していただくため、そして今後の学習に役立ててもらえればという思いから、あえて言葉を選ばず申し上げた次第です。なにとぞ誤解なさらぬようにお願いいたします。6年生の保護者の方々には、受験生の親としてどうあるべきかをお話させていただきました。受験があるからと、特別扱いする必要はありません。過度に気を遣うことはかえって悪影響を及ぼします。子どもが精一杯頑張れる環境(もちろん精神面において)を整えてあげることこそが、親の務めだと思います。現在の彼らのがんばりは素晴らしいものがあります。その努力が報われるよう、最大限の応援をしていきましょう。
<604> 2004.9/20〜2004.9/26
 ショート通信第一号を発信しました。みなさん読んでいただけたでしょうか。「うわ!先生からのメール?どうせ注意しか書いていないんだろう」なんてことを言わずに、気楽に読んで下さると嬉しいです。日常のちょっとした出来事、授業の感想、注意や励まし、連絡等を書くつもりです。あまり堅苦しくないものにしたいと思っています。このショート通信をお届けすることによって、生徒諸君とのより密接な関係を図り、また、授業で気づいたことをお伝えして家庭学習に役立ててもらいたいと考えております。
 初めてだったためか、結構手間がかかりました。メールアドレスをお持ちでない方は仕方ないのですが、アドレスをまだ提出していただけない方が多く、その人たちの分を1枚1枚プリントするのに思ったより時間がかかったのです。どうか早めにお知らせ下さい。アドレスの入力ミスで返ってきたものも多くありました。一応全員にお出ししたつもりですが、「まだ受け取っていないぞ!」と仰る方は、お手数ですがhopes@mba.ocn.ne.jpまでメールを下さりますようお願いします。ウイルス対策には注意を払っておりますし、アドレスの管理は私が責任を持って行います。ご協力よろしくお願いいたします。
 また、現在このショート通信の愛称を募集中です。親しみの持てる、気の利いた名前を考えてください。お待ちしております。
<605> 2004.9/27〜2004.10/3
 秋分の日から日曜日にかけて、ほとんどの小学校で運動会が行われたようです。今年は3日とも好天に恵まれ、絶好の運動会日和となりました。私も土曜日に次男の応援に行って参りました。子ども達が幼い頃は、早朝から場所取りに必死になり、ビデオとカメラを携え「その勇姿一瞬たりとも見逃すまじ!」とファインダー越しに我が子を追い続ける。正に親馬鹿そのものでした。しかし6年生ともなると、応援されても、喜ぶというよりは(恥ずかしさもあるのでしょうが)どちらかというとあまり嬉しくない様子。まあ、でも小学校生活最後だからとのんびり出かけました。(あ、一応、ビデオもカメラも持って行きましたよ)観戦を始めて30分で後悔しました。暑い。むちゃくちゃ暑い。日焼け止め対策を全くしていなかった(半袖帽子無しという出で立ちでした)ため、すぐに腕と顔は真っ赤っ赤。頭の中も痛い痛い。私の薄い頭髪は全く日除けの役に立たなかったようです。睡眠不足だったのですぐに眠れるだろうと、横になってみても、あっという間に全身汗びっしょり。そりゃこの炎天下じゃね〜。数時間後には「コントに出てくる酔っぱらいのような赤ら顔」(妻にはこう表現されました)に変身しておりました。生徒達には「先生。呑んできたやろ〜」と言われ(本当に疑われていたらしい)散々でした。
<606> 2004.10/4〜2004.10/10
 先日の学校説明会(大阪学芸中等教育学校校長の若野房夫先生をお迎えした教育講演会)には、ご多忙中にもかかわらず参加いただき、誠にありがとうございました。
 先生の講演は2回目です。今から3年前、HOPESで初めて教育講演会を行ったときにお願いしました。今回も前回同様、非常にソフトな語り口でそしてとても分かりやすく話をして下さいました。生徒を伸ばす教育とは何か、そのためには何をすれば良いかを、具体例を挙げながら説明されました。現在も大阪学芸中等教育学校では若野校長を中心に学校改革が行われています。先生が改革に取り組まれてから5年間で、入学試験の偏差値が駸々堂で15もUPし、また入学後も生徒達の学力の伸びには目を見はるものがあります。それだけに、お話にはとても説得力がありました。こう言うと、参加されなかった方の中には「それだけ急激に変わったのならば、きっとその裏には過激なスパルタ教育があったに違いない」と思われる人もおられるでしょう。私自身、生徒達には厳しいことを要求しているのだろうなぁと思っておりました。ところがそうではないのです。生徒一人一人の学力は勿論のこと、性格までも良く把握し、その上で個別に対応していく。例えば宿題にしても、全員に同じ物を課すのではなく、レベルに合わせて出していく。それも一度に大量に出すのではなく、少しずつ。生徒がやってきたらまた次の課題を与える。そうすることによって、学力を定着させるだけではなく、同時に生徒達のやる気も引き出していく。素晴らしいと思いました。まさに、私たちが目指している指導そのものです。これ以外にも見習うべき多くの事を教えていただきましたが、とてもこの紙面では紹介し尽くせません。あいにくのクーラー故障で室内が大変蒸し暑かったのにも関わらず、参加された保護者の方々は皆、先生の真剣なお話に引き込まれて、最後まで熱心に聞き入っておられました。本当に素晴らしい講演会でした。なお、講演は一部ビデオに撮影しましたので、ご希望の方はお申しつけ下さい。貸し出しいたします。
<607> 2004.10/11〜2004.10/17
 生徒といっしょにビデオを見ました。(6年生は食事時間に4年生にはエンジョイコースで)「奇跡体験!アンビリーバボー」という番組の中で紹介されたある教師の話です。
 森田敏之先生。近畿大学附属小学校の先生です。森田先生とは数年前にお会いしました。当時、先生が担任されていた生徒が数人HOPESに通っており、彼らの受験が終わった頃にわざわざご挨拶にお見えになりました。そのとき、何を話したかはあまり覚えておりませんが「熱い先生だな〜」と感じたことだけは確かです。と同時に、人間的に非常に魅力のある方だと思いました。
 その先生が、白血病に冒されていると聞いたのが去年のこと。あることをお知らせしたかったのですが、連絡が取れないので、何故だろうと思っていた矢先でした。大変驚きました。その後の様子は人づてにちらほらと伝わってくるのですが、はっきりとしたことが分からずやきもきしておりました。あとで、先生が闘病記を書かれていることを知り、それを拝見いたしました。発病当時のことや、ちょうどそのころ先生のお母様も癌で入院されていたことなどを初めて知りました。その闘病記は最後に、現代医学で考えられる範囲内では完治したとあり、ああ良かったと一安心いたしました。
 この度のビデオは、その闘病記を元に出版された本から製作されたそうです。その本は「生きること育てること」というタイトルで「どりむ社」から出版されています。(ISBN4-925155-58-X)私はこれを読んで何度も泣きました。みなさんも、ぜひ一度お読みになってはいかがでしょうか。
<608> 2004.10/18〜2004.10/24
 秋らしい好天が続いています。雲一つない空を見たのは久しぶりです。今週も熱いお話。
 冨士中学校の土居宗千代校長先生をお招きして行った学校説明会。ご多忙中にもかかわらず参加下さった方々、誠にありがとうございました。
 実に素晴らしいお話でした。私は感動してしまい、途中から涙をこらえることができませんでした。(保護者の方には気づかれないようにしたつもりでしたが、どうだったでしょうか?)
 少人数制を掲げ、生徒達一人一人に目の行き届いた、きめ細かい温もりのある教育をされていることが、HOPESの理念と共通していると思い、今回の説明会をお願いいたしました。極めて多忙の身にもかかわらず、快くお引き受け下さり、私どもだけの為にはるばる四国から浦本事務長とご一緒にお越し下さりました。遠方より恐縮ですと申し上げると、「私は学校の説明が出来るのならば、どこへでも参ります。機会を下さって有難うございます」と逆にお礼を言われてしまいました。
 冒頭に、先生は「学力は夢をつかみ取る武器である。しかし学力だけではいけない。土台としての人間力が必要だ」とおっしゃいました。全くその通りだと思います。人間教育があってこそ学力は伸びるのであって、知識偏重ではいけません。それは、どんなに博識でも人間的な魅力に欠ける人が多いことからもうなずけます。
 以下、先生のお話を少しだけまとめてみます。

 人間力はいかに培われていくのか。楽ばかり追い求めていては何もならない。問題にぶつかったとき、その困難を乗り越えてこそ喜びがあり、そして成長していく。もちろん、たくさんの中で揉まれながらはい上がっていく子もいれば、自分のペースで課題を一つずつ乗り越えていく子もいる。一概にこうあるべきだとは言えないが、冨士で行われている教育は後者である。個人の性格までをもよく把握した上でアドバイスを送り、その子を見守る。そのために寮は不可欠な要素である。

 寮生活を通じて大きく成長していった生徒達の具体例を挙げながら、寮のすばらしさを力説されました。寮の生活は決して楽ではない。むしろ苦労の連続。けれど、自分が苦労しているからこそ人の大変さやありがたみが分かるのだと。正に真実だと思いました。
 話は多岐にわたり、親としての責任についてにも及びました。しかし、ここで再現するには私の筆力では到底無理があります。一部ビデオに撮影しましたので、ご希望の方はお申しつけ下さい。貸し出しいたします。
 講演のあと、食事をご一緒したのですが、その席でも素晴らしいお話をたくさん聞かせて下さりました。(私はそこでも泣いてしまいました)心が熱くなる貴重な一時でした。
<609> 2004.10/25〜2004.10/31
 先週、またもや台風がやってきました。被害に遭われた方が多いというのに、無事だった私たちが言うのは憚られますが、正直もううんざりです。今回は4・5年の授業を中止にしました。雨、風ともに大変強かった上、交通の便も乱れていたので、正しい判断だったと思います。しかし、安全第一とはいえ、授業を中止にするのは忍びないのです。子どもの頃に、「わーい警報だ〜!学校休みや〜!」と無邪気?に喜んでいたつけが、今ごろ回ってきたのでしょうか。なお、今回中止にした授業は10/27(水)に行います。

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