<590> 2004.5/24〜2004.5/30
 先週、長男の怪我のことを書いたら、実に多くの方からお見舞いの言葉を頂戴しました。ある方からは病院を教えて頂き、また先生を紹介して下さった方もいらっしゃいました。ありがとうございました。ご心配をおかけいたしましたが、おかげさまで、大分回復しているようです。ヘディング以外ならクラブ活動もOKだそうで、本人も喜んでおります。
 さて、来年の中学入試日程は各学校ほぼ決定したようです。今年より1週間程度早くなりました。一応、来年度は統一入試日という形がとられるようです。(その次の年以降はさらに早まるとか、統一入試じゃなくなるとか、いろんな情報が流れていますが、詳しいことはわかりません)日程が早まるのは、受験生にとっては迷惑な話です。また、入試が終わってから入学までの期間があまりに長すぎるのもよい事とは思えません。入試日程に関しては、いろんな事情が絡み合っているのでしょうが、学校側ももう少し生徒達の事を考えて頂きたいものだと思います。
 私どもも万全の対応をとるつもりでおりますが、生徒諸君も気を引き締めて日々の学習に精進して下さい。ある先生が「学力向上に必要な事は、集中・反復・継続である」と仰っていました。全くその通りだと思います。さあ、がんばりましょう。
<591> 2004.5/31〜2004.6/6
 ホームページを更新しました。卒業生の受験体験記のコーナーです。今までは各学年から1、2名だけを選んで掲載しておりましたが、どうせなら全員の作文を掲載したいものだと、以前から考えていました。この度ようやく取りかかることができました。
 しかし、思ったより大変な作業でした。まず、保存状態が悪いため、あまり前の学年になると、作文自体が残っていません。何とか復元できたものもありますが、卒業生全員とはいきませんでした。次に悩んだのが、レイアウト。ああでもない、こうでもないと何度もやり直しました。2日間は家でこの作業にかかりきり。徹夜までしました。3日目の朝、いよいよ完成。いざUP!という段階で、またもや問題発生。自分のパソコン上では見られるのですが、インターネット上では真っ白。いくら考えても原因は分かりません。ついに、ギブアップ。教え子の尾崎君(彼はHOPESのホームページ制作大臣。いや生みの親と言ってもいいでしょう)に助けを求めました。すぐに原因は判明しました。大文字と小文字のちがい、たったそれだけ?(本当は重大な事かも知れませんが、私のようなアバウト人間にとっては何でやねーんのレベル)の事だったのです。
 実は、今回は密かに「出来るだけ自分一人でやってみよう」と考えておりました。最後の最後で実現できずに終わり、非常に残念です。まあ、今後の目標といたしましょう。
 是非みなさんも彼らの作文を読んで下さい。受験体験記です。
<592> 2004.6/7〜2004.6/13
 早いものでもう6月。6年生は第1回の合格判定テストが終わりました。いかがです。少しは現実に目覚めましたか。テストの結果は、ほぼ私たちの予想通り。おそらく、みんなはもう少し良い成績を期待していたのではないでしょうか。しかし、実際には各人の甘さがはっきりと現れたものとなりました。その原因は、やはり日頃の学習にあるように思えます。授業中に解けなかった問題や宿題で間違えた問題を、分かった分かったと安易に考え、真剣に解き直していない。わずかなことのようですが、その積み重ねが非常に大きいのです。応用力がないのは、基本がしっかりしていないから。そして、その基本は徹底した復習によってのみ身に付くのです。また、科目によっては、明らかに学習量の不足している人がいます。その人達は、当然答えられねばならない基本問題ですら、ほとんどできていません。偏った勉強になっているのではありませんか。勉強はバランス良くしなければいけません。注意されないからしない、叱られるからする、というようなことでは、はっきり言って話になりません。
 しかし、現段階の判定に一喜一憂していても仕方のないこと。時間はあります。復習すべき所はしっかりとおさえ、弱点は必ず早めに補強しておきなさい。それさえ怠らなければ、現時点で不可能はありません。ただ一番怖いのは、何も対策を立てずそのままにしてしまうことです。さあ、気を取り直して、がんばりましょう。
<593> 2004.6/14〜2004.6/20
 とうとう近畿も梅雨入り。これからしばらく、じめじめとした蒸し暑い日が続くのかと思うと嫌になりますが、まあ仕方のないこと。気分だけでもカラッといきたいものです。
 ところが、世間では嫌なニュースばかりが流れています。大人は平気で嘘をつき、親はわが子を愛せない。子どもの心も荒んでいます。一体どこでおかしくなってしまったのでしょう。いろいろな原因が考えられるでしょうが、私は教育にもその一因があるように思います。昔は悪いことをすれば必ず叱られました。また、怒ってくれる人が必ずいました。ところが今はどうです。自分の子どもすら怒れない親が増えています。優しくすることと甘やかすこととを取り違えている大人も多くいます。
 本来、教育は正しいことと間違っていることを判断する力を培うために行われるべきもののはずです。知識はあくまでも考える力を助ける道具にすぎません。それなのに、賢くなること=多くの知識を得ることだと勘違いしている人の多いこと。学ぶ側だけでなく教える側までもがその間違いに気づいていないとすれば、教育は本来の目的とはかけはなれた全く違うものになってしまいます。
 先日、次男の授業参観でのこと。教科は道徳、テーマは「いじめについて」でした。私は息子の担任をとても高く評価しておりますから、どのように授業が展開されるのか、とても興味深く思っていました。ある出来事を取り上げ、先ずは、生徒達にそのことを(第三者として)認識させます。次に、自分が本人ならどう行動するだろうと考えさせます。傍観者の立場から離れ、当事者として参加させるのです。そして自分の考えをノートに書かせ、グループ内で話し合わせます。生徒達は様々な意見を出していました。中には、え?何で?と思うような意見もありました。今度はその意見を発表させます。個人の意見としてでなく、グループで出た意見という形を取っていました。どんな意見に対しても一切否定はしません。「う〜ん、そうか」「なるほど、なるほど」と相づちを打ち、次々に黒板に書き上げていきます。そこまでは私もなるほどなと思っておりました。ところが、それだけなのです。全く批判がないから生徒達は自由に発言できます。そのことは大切だと思います。けれど「それはどうだろう?」「ちょっとおかしくないかい」「君たちはどう思う」などの問いかけが一切ないのです。意外でした。これで本当に生徒達は、正しいことが何であり、いけないことがどういうことなのかを理解できるのでしょうか。もちろん、その授業にはまだ続きがあるのだと思います。でも、もう少し教える側の意思があっても良いのではないかと感じてしまいました。後日、このことを教師をしている友人に尋ねたところ、現在は「あまり教師個人の意見を出してはいけない」ことになっているそうです。驚きとともに何か割り切れないものを感じました。一方的に押しつけるのは良くないと思いますが、一体だれが善悪を教えればよいのでしょう。
<594> 2004.6/21〜2004.6/27
 先日の灘中学校・高等学校校長の河合善造先生をお迎えした教育講演会。ご多忙中にもかかわらず、多数の方々に参加いただきまして、誠にありがとうございました。
 実に素晴らしい講演会でした。私には絶対、あの空間と雰囲気を作ることはできないでしょう。それほど厳かな、そして聴く者の心をつかみ、揺さぶるお話でした。
 心配していた天候にも恵まれ、定刻通り講演会は始まりました。教育講演会も今年で4回目。私も以前ほど舞い上がることもなく、校長先生をご紹介できたように思います。今回のテーマは「中高一貫教育の現場から」。校長先生自ら、私は教育評論家ではありません。実際に生徒達とふれあい、感じてきたことを話します。と仰っていました。
 先ずは、現在の子ども達を取り巻く環境の悪さを指摘されました。例えば、携帯電話やTVのCM。思考力の集中を妨げる何者でもない。メールもしかり。利便性は大いに認めるが、一見双方向通信のようでも、実は一方通行にしか過ぎない。思いもよらぬ勘違いも生じる。嘆かわしいことだと。
 次に、理想の生徒像についてお話になりました。もちろん全てを望んでいる訳ではないがと、断られた上で、教師の立場から最低限守ってもらいたいルールのようなものを教えて下さりました。意外だったのは、真っ先に「人の話を聞くことができる子」が挙げられたことです。灘校の生徒ならば、少なくともその程度のことは言うまでもないことと思っていただけに、しかも複数の先生から指摘されてると聞き、驚きました。生徒に望むのは、教えられることに満足せず、常にどうしてだろう、何故だろうと考える姿勢を忘れずにいること。全くその通りだと思いました。私もいつも生徒達に言っていることです。
 親の役割についても教えて頂きました。子どもが周囲に好奇心のアンテナを張り巡らす事が出来るか否かは、親の態度次第。子どもの問いかけに答えられるように心がけ、いろいろなことを子どもと共感すべきだ。自然にふれあうことを例にとっても、チャンスはたくさんあるはず。コミュニケーション能力が足りない子どもが多いことも親の責任。親が手本を見せることで、子も自然とできるようになる。挨拶にしてもそうだ。
 そして、何よりも大切なことは「自立ができる」こと。親に頼らず、自分のスタイル・ペースを作る事が重要。もちろん年令にもよるだろうが、自立度の目安として、小学生なら30%,中学生で50%,高校生で70%〜90%が望ましい。そして、学力は本人の自立度にそのまま比例する。例えば、中学高校で成績が下がったから、さあ塾だ、家庭教師だと騒ぐ前に、生活習慣から見直すべきである。親が子どもを突き放す必要はないが、大切なのは干渉するのではなく、理解しようとする姿勢。また、不安と不信の時代にありながら、何に救いを求めればよいのか?という質問に対しては、他に頼るのではなく、自分自身が問題に立ち向かっていくべきで、視線を定めて親子で取り組む課題だ、とお答え下さりました。
 志望校選びのポイントについても話は及びました。本人の自立度が高ければ、自由な校風の学校が合うだろうし、そうでなければきめ細かい指導を行ってくれる学校の方が良いだろう。ただ、自由とは何をしても構わないと言うことではなく、規律が必要なことは当然であるとも仰っていました。
 講演会の後、食事をご一緒いたしました。その席でもいろいろなことを教わりました。親も子ももっと自立すべきで、子どもの合格が親の勲章のようになっている現在の風潮は、絶対におかしいと嘆いておられました。共感できることが多く、とても嬉しく思いました。
 さて、今回の講演会は一部ビデオに撮影いたしました。当日欠席された方で、ご希望の方がいらっしゃいましたら貸し出しいたしますので、お申し付け下さい。
<595> 2004.6/28〜2004.7/4
 先日、新聞のTV欄で「平松愛理の復活」とあるのを見つけました。平松愛理さんは歌手です。ご存じでしょうか。(おそらく小学生の皆さんは知らないでしょうが、ご父兄の方ならひょっとして)いわゆるアイドルではありません。ヒット曲は「部屋とYシャツと私」。私もファンではありません。実は、彼女は同級生の妹で、彼女が中学生の頃少しだけ話をしたことがあります。30年ほど前のことですし、きっと向こうは忘れているでしょうが。
 で、その番組を見て驚きました。私は彼女が病気で苦しんでいたことも、ガンと闘うために歌手活動を休止していたことも、全く知りませんでした。番組は、ガンとの闘いを続ける彼女を追って、歌手休業中の彼女の行動、思い悩む姿、そして家族との絆を撮ったもので、ある少女との心のふれあいなどを紹介し、再びステージに立つまでのドキュメントとなっていました。とても感動しました。復活と一言で言っても、病との戦いに疲れ、一時は絶望に沈んだ彼女が、気力・体力ともに取り戻すのは並大抵のことではなかったと思います。「ああ、みんな頑張ってるんだなぁ」と教えられました。生きる勇気をもらったような気がします。ちょっと、大げさかな。
<596> 2004.7/5〜2004.7/11
 蒸し暑い日が続いています。早くもバテそうです。みなさんはお元気ですか。
 7月になると毎年「今年もとうとう来たか」と思います。何が来たかですって?台風じゃありませんよ。もちろん、夏期集中講座がです。
 受験生諸君にとって、夏休みの過ごし方・学習が重要なのは言うまでもないことです。当然、全力で指導に当たらせて頂きます。が、私どもにとって夏は格別の意味があります。当塾をスタートさせたのが13年前。夏期講習会からでした。皆様のご理解とご協力のおかげでここまでやってくることができました。感謝の気持ちを忘れないようにするとともに、もう一度初心に返り、がんばりたいと思います。
<597> 2004.7/12〜2004.7/20
 先日の全体保護者会には、猛暑の中、ご多忙中にも関わらず、多数ご参加下さり誠にありがとうございました。低学年の保護者の方には、受講態度の問題と家庭学習の取り組み方を中心に話をし、6年生の保護者の方には、この夏休みが受験の正念場であることを確認いたしました。ただ、お母様方に夏休みの重要性をいくら力説したところで、本人たちがわかっていなければ意味のないこと。生徒達には、応援大会などを通じて改めて話します。それにしても、楽観的に現実を考えている生徒の多いこと。私は理解に苦しみます。
<598> 2004.7/21〜2004.8/4
 いよいよ夏休みです。長いようでもあっと言う間の40日間。充実した夏休みにできるかどうかは、すべて自分の気持ち次第です。まずは、各自しっかりとした目標を定めること。そして、毎日その目標に向かって努力することです。たとえその目標がすぐには到達できそうにない大きなものであっても、こつこつとやれば必ず届きます。「努力は必ず報われる」そう信じてがんばりましょう。
 6年生諸君、この夏が勝負です。一回きりの夏休み。自分の力を精一杯出しましょう。計画をきちんと立てて、規則正しい生活を心がけなさい。もっと努力しておけばよかった、と後悔しないように精進すること。また、応援大会で先輩方や先生方からいただいたアドバイスも忘れないで下さい。
 低学年の人達は、勉強以外にも積極的に取り組んで下さい。大切なのは時間を有効に使うことです。だらだらと過ごさず、オンとオフを上手く使い分けるようにしましょう。
 健康には十分注意して、素晴らしい夏休みにして下さい。
 私たちも、この夏は完全燃焼を目指してがんばります!
<599> 2004.8/5〜2004.8/18
 夏休みが始まって早くも2週間。皆さん元気にお過ごしでしょうか。それにしても暑いですね。これだけ暑いと、つい冷たいものが欲しくなりますが、これには要注意。ジュース類には大量の砂糖が含まれていますし、水分を取りすぎるとかえって疲れてしまい、夏ばての原因になりかねません。ま、言えた義理ではないのですが。
 さて、6年生諸君。今年の君たちは素晴らしい。自習室は朝からいつも満員状態。みな、真剣に勉強しています。話し声一つしません。自習に来ていない人も家でがんばっているのでしょう。例年、朝の電話かけをすると寝ている者もいるのですが、今年はほぼ全員起きています。もちろん宿題の提出状況も悪くありません。かえって、いい加減にやっている人が目立つほどです。この調子で努力していきましょう。きっと素晴らしい成果が現れてくると思います。
 しかし、他の学年には、正直言って物足りなさを感じます。
 5年生。本気を出して一生懸命やっている人と、適当にすませている人の差が歴然としています。常々言っているように、5年のうちに基礎を固めておかないと、6年からの応用には全く対応できなくなります。丁寧な復習を心掛けてください。勉強量も少なくはありませんが、まだ自由になる時間も多いはずです。オンとオフを使い分けて、有意義な時間を過ごしましょう。
 3・4年のみなさんは、きっと毎日を楽しく過ごしていることでしょう。大切なことは、勉強にしろ遊びにしろ、自分の意志で行動することです。言われたからやるでは、面白くありません。しばらくは塾もお休みです。規則正しい生活を忘れずに。また元気な顔を見せてください。

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