<1310> 2019.9/9〜2019.9/15

 ずーっと悩み続けていることがあります。やる気の見られない子にどう対処すべきか、また、ウソやゴマカシが続いている子に対しても、同じです。見て見ぬ振りをするべきなのでしょうか。それとも「ダメじゃないか〜!もう!!」と優しい警告程度に留めれば良いのでしょうか。本人が自分の過ちに気がつかないことには、いくら言ってもどうにもならないことは分かっております。それでも、私は厳しく追求してしまうのです。
 例えば、たった1枚のプリントにしても、未提出の子には「どうなってるんや」とね。面白い(?)ですよ。ほぼ全員が「まだです」と答えます。そして「まだ」と言う子は、大抵何もしていません。そうです。その子達は、追求されなければ、何もやらないのです。あわよくば、なしで済まそう。このまま(しんどいことから)逃げおおせたら良いのに。と思っているのです。初めから、楽して逃げたろうと思っているわけではないにしろ、ちょっと手がかかったり、時間がかかったりすると、覿面です。
 勉強をやらされていると感じている人は、そのプリント1枚がいかに大切であるかが分かっていません。だから「ちょっとくらいなら、まあいいか。まあいいや」と、いい加減な行為にはしるのです。そのことが、自分の可能性を潰していることだと気づかずにね。勿体ないとは思わないのでしょうか。だから、私は咎めるのです。  当然ながら、注意されれば、注意された方は面白くありません。やる気の無い状態がさらに悪化する事にもなりかねません。中には、努力しようとする前に「もう無理!」と辞めていった者もいます。こちらもいけないのでしょうが、そのような人を私は止めません。「じゃあ、好きにすれば良いさ」と見放してしまうのです。
 もちろん、中には自分の非に気がつき、心を入れ替えて一生懸命がんばった人もいます。けれど、そのような子は年々減ってきています。この悲しい現実に、一体私はどうすれば良いのかと悩んでいるのです。保護者との三位一体で取り組むべきであることは分かっております。しかし、保護者との信頼関係が希薄になっていることも事実です。今週の全体保護者会が、関係修復?のきっかけになればと願っております。

<1311> 2019.9/16〜2019.9/22

 先日の全体保護者会には、ご多忙に関わらずご出席下さり、ありがとうございました。低学年の部の参加者が少なかったのは寂しかったですが、6年生の部は全員出席。熱意の大きさを感じました。
 しかし、保護者の熱意とは裏腹に、当の生徒達の意識の低さには呆れるばかりです。現在の状況の厳しさに気づいていないわけではないでしょうが、未だに本気が見られません。この数日間だけでも「まだ」という言葉を何回聞いたことか。合格と不合格は紙一重です。明暗を分けるのは、点数的にはほんの少しの差かも知れませんが、その結果に至るまでの努力の量の違い、それこそが大きいのだと、私は思います。一切の甘さを捨て、必死になりなさい。必死になっている人の口から「まだ」は出てこないはずです。

<1312> 2019.9/23〜2019.9/29

 ようやく秋らしい気候になってまいりました。個人的には、暑いよりも涼しい方が好きなのですが、涼しくなったらなったで、今度は心配も増えてきます。と申しますのも、季節の変わり目はただでさえ体調を崩しやすいのに、運動会の練習などで体力を消耗させてダウン。授業を欠席する生徒が少なからずいるからです。中には、全く何の予防対策をしていない人もいますが、一体何を考えているのでしょうか。早くもインフルエンザが流行し始めているというニュースも耳にしました。手洗いうがいは当然のこと、マスクも常時携帯して下さるよう、お願い致します。
 さて、6年生のみなさん。入試までのカウントダウンを開始しました。近畿の中学校の統一入試日まであと118日です。焦る必要はありませんが、そろそろ本気を出さないことには手遅れになってしまいますよ。

<1313> 2019.9/30〜2019.10/6

 「物言えば唇寒し秋の風」
 松尾芭蕉の句です。皆さんもご存知でしょう。では、その意味は?
 高学年の人なら知っておくべきですが、低学年の人もいますので、お教えしましょう。
 「人の短所を言ったあとは寒々とした気持ちにおそわれる」ということなのです。
 正に、私の毎日そのものです。寒々どころか、毎回、私の心は凍りついております。いつも生徒達には偉そうに言っていますが、私は他人を批判できるほど立派な人間ではありません。ですから、生徒を叱ったり、注意したりした後は、暗澹たる気持ちになります。それでも、誰かが言わねばこの子はダメになると思い、叱責します。しかし、本音を言わせてもらえれば、わざわざ嫌な気分になりたいはずはありません。責任放棄かとなじられそうですが、正直、何もかも放り出したくなるときはあります。何度注意しても一向に改まらず、手抜きやウソ、ごまかしはエスカレートするばかり。そんな時は、その子の良いところを思い出したり、がんばっている他の生徒のことを考えたりして、何とかこらえるようにしておりますが、泣きたくなるような心境です。
 現在も似たような状況です。本当は、今回この欄を休載にしようかと思っておりました。本心を隠して適当なことを書いてもウソっぽいですし、正直に書けば愚痴になるのは明らかですしね。しかし、敢えてそのまま書かせてもらいました。
 生徒諸君。誰しも思い当たるところがあると思います。私の気持ちなんてどうでもよいのですが、君たちのことを一番愛している君たちの親も同じ思いなのです。君たちが変わってくれることを待ち望んでいるのですよ。親のために頑張りなさいとは申しません。勉強は全て自分のためにすることですからね。しかし、君たちのウソがまわりを不幸にしていることを、少しは意識しても良いのではないでしょうか。

 1222号(2017年10月16日)の再掲となりましたが、今も全く同じ心境ですので・・・。(手抜きや〜!なんて言わないで下さいね)

<1314> 2019.10/7〜2019.10/13

 情けないことに、風邪をひいてしまいました。外出時のマスク着用はもちろんのこと、手洗いうがいも欠かしたことがないというのに、どうしてでしょう。幸い、重症ではありませんが、若くはないこの体、すぐには回復いたしません。ただでさえ動きの悪い頭がさらに混濁した状態となり、大変難儀しております。皆さんも十分注意して下さいね。
 さて、この欄をしばらく休載させて頂くことに致しました。何度も警告を発してまいりましたが、生徒達の意識は改まるどころか、状況は悪化する一方です。文句や愚痴ばかりを書き連ねていても仕方ありませんので、このような決断に至りました。再開の時期は定めておりません。勝手をお許し下さい。ただ、けして生徒達のことを見捨てたわけではありませんので、誤解なさらぬようお願い致します。

<1318> 2019.11/4〜2019.11/10

 長い間勝手を致しましたが、今週よりこの欄を再開致します。我が儘をお許し下さい。
 休載に至った原因は、あまりにもいい加減で身勝手な生徒達の態度に業を煮やしたこともありますが、自分に自信が持てなくなっていたのもその一つでした。いつも生徒達に偉そうに言っている私ですが、その実、私自身、非常にいい加減で自己中心的な人間です。そんな私に生徒達を指導する資格はあるのだろうか。生徒達がついてこないのは、私に人としての魅力が欠けているのではないだろうか、などと考え出したら、何も書けなくなったのです。ウソは言いたくありませんしね。
 しかし、考えを改めました。偉くないのだったら偉そうにしなければ良い。批判する資格がないなら、批判しなければ良い。上から物を言うだけではなく、別の指導方法だってあるはずだ。とね。
 すぐには改まらないかも知れませんが、今後は、謙虚さを忘れずに、生徒たちの指導に当たりたいと思います。どうか、よろしくお願い致します。

<1319> 2019.11/11〜2019.11/17

 秋が深まり、良い季節となりました。と言いたいところですが、立冬を過ぎた頃から、急に寒くなってきましたね。(先日、早くも教室に暖房を入れました)一日の温度差も大きく、体調を崩しやすい時期ですので、皆さん十分に注意して下さいね。
 さて、この欄を休載していた1ヶ月の間、世間では実に色々な事が起こりました。喜ばしい話題は、ラグビーワールドカップでの日本チームの大活躍や日本人のノーベル賞受賞などでしょうか。一方では、台風や大雨で亡くなった人や被害に遭われた方もいました。それ以外にも悲惨な事件や事故は後を絶たず、どちらかと言えば、明るいニュースより暗いニュースの方が多かったように思います。
 しかし、こんな事を書くと何て冷たい人間だと思われるでしょうが、それらの多くは自分とは直接関係の無い事、所詮は他人事なのです。世間の出来事に無関心であれとは言いません。しかし、自分と直接関係の無い事で大騒ぎする必要は無いと、私は思うのです。
 喜びは自分の中に見つければ良い。哀しみも(ない方がありがたいのは言うまでもありませんが)自分の中だけで受け止めれば良い。特に、最近では楽しさを外部からの刺激で得ようとする傾向が強いように思いますが、本来、楽しさとは内面の充実によって得られるものではないでしょうか。嬉しさも悔しさも全ては自分の行動の結果から生じるものです。がんばったから、成功すれば嬉しいし、上手くいかなければ悔しい。成功体験が乏しいからがんばれないと言う意見もありますが、私は逆だと思います。がんばらなかったから成功しない、とことんやらなかったから失敗が活きてこないのだと。そして、それらは他人に影響されることではありません。
 その意味では、もっと自分のために(自分のためだけではありませんよ)行動すべきだと思うのです。自分に対してもっと一生懸命であるべきだと思うのです。
 偉そうなことを言える私ではありませんが、今の生徒諸君から感じる物足りなさの理由の一つが、自分を見失っていることにあるのではないかと思い、書かせてもらいました。

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