<1290> 2019.3/27〜2019.4/7

 桜の花もチラホラと咲き始め、ようやく春めいてまいりました。とは言え、まだ肌寒い日も多く、油断はできません。季節の変わり目、皆さんも十分ご用心下さい。
 先日、28期生の卒業記念パーティを行いました。開始直前まで授業を行っているという、結構慌ただしいスタートとなりましたが、保護者の方々のご協力も有り、楽しい時を過ごすことができました。
 卒業。送り出す側にとっては寂しいことですが、本人達に感傷はありません。何故なら、彼らにとって卒業とは新しいステージの始まりで、喜び以外のなにものでもないからです。実際、パーティも湿っぽい空気は一切無く、終始笑いに包まれておりました。最後はホロッとさせられ、心に残る素敵な会となりました。本当に頼りなかった彼らですが、これからの成長を楽しみにしたいと思います。
 さて、新6年生のみなさん。来年の春を最高の春にしたいのであれば、もっと真剣になりなさい。春休みなのに時間が足りないなんて言い訳は一切通用しません。時間があるからのんびりすると言うのであれば、今すぐ受験を辞めなさい。現実は君たちが考えているほど甘いものではありませんよ。

<1291> 2019.4/8〜2019.4/14

 新元号が「令和」と決まり、新しい時代の予感がしないでもない今日この頃。みなさん、いかがお過ごしですか。「元号なんて別に関係ない。それより新学年がんばらな」と思っている人が多いのではないでしょうか。けど、私はどちらもピンときません。ひねくれて言っているのではありません。確かに春は始まりの季節。希望に胸をときめかせ、フレッシュな気持ちで迎えたいものです。しかし、私たちの区切りは4月ではなく2月。既にスタートは切られているのです。ですから、今一つ新鮮な気分になれないのです。いや、単に年を取って感覚が衰えてしまったのだろう!ですか?まあ、それもあるでしょうけどね。
 ところが、その私よりもはるかに若い君たちこそ、一体どうしたことでしょうか。
 6年生だというのに、何の切迫感もない。自習の時ものんびりと構え、マイペースでゆっくりゆっくり。集中するでもなく、単に義務感だけでそこに座っている。そんな子ばかりでした。うわべだけ整えておけば良いとでも考えているのでしょうか。受験生の自覚も覚悟もまるでなし。そんなことで力が着くはずはありません。非常に非常に残念です。
 5年生も然り。授業中に集中できない者が内容を理解できるはずはありません。その状態で家庭学習が捗るわけはなく、適当に済ましてくる者が続出。毎回私は発狂寸前でした。
 私にとっては癒やしの学年のはずの4年生までもが、宿題を答えを写すだけで終わらせており、私の心は粉々に砕け散りました。3年生が救世主になるにはまだ役不足ですしね。絶望の淵から永遠に抜け出せないのではないか、もうこれ以上は無理とさえ思いました。
 そんなボロボロの状態の私を救ってくれたのは、卒業生の存在でした。私は卒業生を否定しません。全面的に肯定します。何故なら、彼らは精一杯努力したからです。やり抜いたからです。がんばったからこそ今の彼らがいるわけで、そんな彼らを応援できたことは、私の誇りでもあります。
 現在の生徒達に多くを望むのは無理かも知れませんが、せめて少しくらいは根性を見せてもらいたいと願います。精一杯がんばること、努力の尊さを知るためには、先ずは自分の意志で行動することですよ。

<1292> 2019.4/15〜2019.4/21

 春は始まりの時。先週は、多くの学校で入学式が行われたようです。満開の桜の下で迎えた入学式は、きっと心に残るものとなったことでしょう。新しい門出に臨んだ人たち、おめでとうございます。今の気持ちを忘れることなく、これからも精進を重ねて下さい。
 さて、現役生諸君。春休みが終わり、現在の心境はいかがですか。ホッとしている人もいるかも知れませんが、多くの人は時間がないことに愕然としているのではありませんか。休みの間、いかに自分がもったいない時間の使い方をしていたか、その事に気がついた人はまだ見込みがあります。しかし、無計画に時を浪費した挙げ句、今になって時間がないとか、やることが多すぎるとか、文句を言っている人。いつになったら自分の愚かさに気がつくのでしょうか。様々な機会を通じて、「このままじゃいけない」と繰り返してきましたが、いくら言っても改まる様子がありません。まるで他人事のように受け流しています。一体何を考えているのか、私には全く理解できません。私の方が間違っているのかと思うこともしばしばです。
 しかし、絶対に私の方が多くのケースを見ております。ですから、これだけは言っておきます。自分の意志で行動しないことには、得られるものはありません。後悔したくなければ、自分が今していることは、だれのためのことなのか、このことをもう一度真剣に考え直しなさい。みなさんが目覚めることを、切に願っております。

<1293> 2019.4/22〜2019.4/28

 驚くべき程の早さで時は流れていきます。日常の慌ただしさにかまけて、目標を見失いそうになる毎日ですが、みなさんはちゃんと前を向いて生きていますか。
 もうすぐ連休が始まります。今年はなんと10連休という、とんでもなく長い間、学校が休みになります。低学年ならば、各ご家庭で色々な計画があることでしょう。
 しかし、これだけはお願いしておきます。やるべき事だけはしっかりやって下さい。毎年いるのです。ダラダラと時間を使った挙げ句、家庭の事情を理由に「時間がなくて何もできませんでした」と言い訳する人たちがね。
 遊びに行く計画が立てられるのならば、勉強の計画も立てられるはず。計画性がない人は目標のない人。目標がない人は自分の意志で行動していない人です。そうならぬよう、ぜひ、メリハリの利いた充実した毎日を送って下さいね。

<1294> 2019.4/29〜2019.5/5

 10連休が始まりました。と言うことは、平成も終わりです。私はもちろん昭和生まれ。平成という時代に特に思い入れはありません。ただ、HOPESを開設したのは平成ですし、私が家庭を持ったのも平成。そう考えると、自分ががむしゃらに生きてきた平成という時代に、少しだけ感慨が湧いてきます。生徒諸君は平成生まれですが、感慨深いという人はいないのではないでしょうか。だって、まだ思い出に浸るような年ではありませんものね。過去を振り返るのは老人の証。若者は前を向き、ただひたすら進めばよいのです。
 さて、10連休だからと、浮かれてばかりではいけませんよ。5年生と6年生には補習を組みました。それでも時間は十分あると思います。今までの遅れを取り戻すなど、時間を有効に活用して下さい。新時代?に幸先の良いスタートが切れるようにしたいものですね。

<1295> 2019.5/6〜2019.5/12

 今年のGWは10連休。例年になく、長期間の休みでしたが、皆さんはどのように過ごされましたか。低学年の諸君はきっと楽しい毎日だったのではないでしょうか。天候にも恵まれましたしね。
 ただ、受験生にとっては、休日は無関係。むしろ、学校がない分、時間が有効に使える絶好のチャンスとも言えます。ですから、普段おろそかになっている分野を補うとか、たまっている(ホントはあかんねんで)宿題を片付けるとか、各自目標を持って臨んで下さい。と、連休が始まる前に、散々念を押させてもらいました。ところが、実際は・・・。
 意欲的に取り組んだ人と、目標も持たずにぼんやり過ごした人との間には、とんでもなく大きな差がついてしまいました。非常に残念です。意識の差というのは恐ろしいものですね。何が恐ろしいかと申しますと、本人達に自覚がないことなのです。中には、休日なのに授業に参加している自分はなんて健気で偉いのだろうと、大きな勘違いをしているような者も見受けられました。もちろん、参加することは大切なことです。参加しないことには何も始まりません。しかし、参加するだけでは力は着かないのです。復習をしてこそ、初めて習ったことが自分のものになる。このことは、今までも嫌になるくらい言い続けてまいりましたが、意識の低い人たちは何のための復習なのかを全く理解しておりません。義務的に答えを写し、(偶に写し間違えて私に叱られる)それで何が得られると言うのですか。ここまでの学習方法を改める必要があることに気付いてもらいたく、補講も組みました。(HOPES開設以来はじめてのことです)その効果が現れるのを期待したいところですが、果たしてどうでしょう。(過ちに気がつき、青ざめていた人もいましたが・・・)
 ともあれ、連休は終わりました。夏休みまで、もうまとまった時間を確保することは叶いません。時間の大切さに早く気づいて下さい。そして時間の使い方を再度考え直してもらいたいと思います。

<1296> 2019.5/13〜2019.5/19

 5月の第2日曜は「母の日」です。みなさん、お母さんにちゃんと感謝の気持ちを伝えましたか。「プレゼントあげたもん」なんて偉そうに言ってはいけません。また、母の日だけ良い子にしていたってダメですよ。折角ですから、この機会に、お母さんのことを考えてみましょう。
 お母さんは、君たちにいろいろなことをしてくれます。ご飯も作ってくれますし、洗濯もしてくれます。いや、それだけではありません。今日まで君たちを育ててくれました。もっと言えば、君たちはお母さんがいなければこの世に生まれて来なかったわけですし、ここまで生きても来られなかったはずです。そう、君たちの現在は、全てお母さんのおかげなのです。
 ところで、それらのことに対してお母さんは君たちに何か要求しましたか。ご飯を作ってあげたから、代わりに何かしなさいと言いましたか。何の見返りも求めていないはずです。ありがとうの言葉すら、要求していませんよね。これって、すごいことなのですよ。分かりますか。お母さんは、ただただひたすら君たちのことだけを考えて、いろいろなことをしてくれているのです。難しい言い方をすると、「無償の愛」となりますが、それは当たり前のことではないのです。なのに、君たちはお母さんからの愛情を当然の権利のように受け止め、感謝すらしていません。だから、平気でウソをつくのです。(そもそも、そのウソが通用していると思いますか。お母さんは君たちのウソなど全てお見通しなのです。騙されたフリをして、陰で泣いているのですよ)お母さんの愛を当たり前と考えているならば、それはとんでもない間違いです。
 では、君たちはどうすれば良いのでしょう。言いつけを全て守り、いわゆる「良い子」を演じておけば良いのでしょうか。ウソをつくよりはマシでしょうが、お母さんは決して君たちに「良い子」であることを望んではいません。お母さんの願いは、君たちの成長です。健やかであれ、逞しくあれ、賢くあれ、優しくあれ、と願いながら、君たちの成長を見守ってくれているのです。「え、じゃあ、その期待に応えなければならないの?」そんなことはありません。全ての期待に応えるなんてそもそも無理ですし、そんなことを考えていたら疲れてしまいます。君たちのすべきことは、もっと簡単です。自分のできる精一杯をがんばればよいのです。子どもががんばっている姿は、親にとっての最大の喜びです。おっと、勘違いしないで下さいよ。親のためにがんばるのではありません。あくまでも自分のためにがんばるのですよ。けど、そのがんばりが最終的には親に心配かけないことになり、親孝行につながるのです。
 さあ、お母さんへのありがとうの気持ちを忘れず、精一杯がんばっていきましょう。

<1297> 2019.5/20〜2019.5/26

 時の流れの速さを実感する毎日。気がつけば春はとうに過ぎ、暦の上ではもう夏になっておりました。HOPESの1年も3分の1が終わろうとしています。そんな日常の慌ただしさに、つい、我を見失いそうになりますが、君たちはいかがですか。自分の目標をしっかりと見据えられていますか。そして、その目標に向かって行動できていますか。
 実は、自分の目標がしっかり見えている子とそうでない子は一目で見分けが付くのです。いいえ、生徒に限った話ではありません。大人でも、ぼーっと生きている人と、目標に向かって生きている人は、すぐに分かります。目標がある人は生き生きとしています。「え〜そんなのうそや〜!どうしてそんなことが分かるのよ!」ですか?分かるのです。その人の目を見れば一目瞭然。生き生きとしている人の目は輝いています。ところが、ぼーっと生きている人の目にはエネルギーが感じられません。腐った魚のような目をしています。まあ、最近では、目が輝いている大人なんてほとんど見かけなくなりましたけどね。
 さて、君たちはどうですか。君たちの目は輝いているでしょうか。無理に瞳をキラキラさせる必要はありません。エネルギーは内から発生されるもの。自然と現れるはずですよ。

<1298> 2019.5/27〜2019.6/2

 生徒達にはいつも言っておりますし、この欄でも何回かにわたって「何のためにがんばるのか」また「どうしてがんばりきれないのか」について書かせてもらいました。読んでもらえたとは思うのですが、なかなか改善される様子が見られません。諦めたわけではありませんが、今回で一旦このテーマを締めさせて頂きたいと思います。
 どうしても苦しいことから逃げ出してしまう。最初はがんばるのだけど、すぐ楽に走ってしまう。そんな子が増えました。いえ、はっきり言えばそんな子ばかりです。「それで良いのです」とは言いたくありませんが、これが普通の子どもの姿なのでしょう。
 しかし、その中でも、苦しさに負けず、歯を食いしばってがんばっている子がいます。何が違うのでしょう。分かりますか。分からなければ、よく考えてみて下さい。「だって、あの子は良くできるから」ですか?違います。できるからがんばれるのではなく、努力しているから成績が良いのです。
 一番の大きな違いは、(再三再四繰り返してきましたが)目標があるかないかです。がんばるためには具体的な目標が絶対に必要です。しかし、それだけではありません。がんばれる子は目標の先にあるものが見えているのです。目標に到達できたとき、自分がどう変わっているかを想像できているのです。だから、苦しくてもがんばれる。イメージを現実に変えるためにがんばっているのです。
 みなさんも、苦しい時、この苦しさを乗り越えた後に何が待っているかを想像してみて下さい。そうしたら、苦しさを乗り越えることができると思いますよ。
 

<1299> 2019.6/3〜2019.6/9

 先週、年間休講日を利用して、北海道まで行って来ました。とある学校を見学するためです。北海道にある学校ですから、関西からの通学はもちろん不可能で、寮生活が絶対条件になります。しかし、「寮生活」と言っても、寮の形態は学校によって全く違います。学校の授業以上に大きな違いがあると言っても良いでしょう。
 生徒諸君、君たちは自分が寮に入って生活している姿をイメージできますか。親元を離れ、一人で生活するのですよ。「え?楽しそうじゃない」ですか?甘いですね〜。自分の事は全部自分でしなくてはいけないのですよ。流石に食事は寮で作ってもらえます。洗濯も専門のスタッフに任せば良い場合が多いです。「それなら大丈夫」ですって。ますます甘いですね〜。どうしてですかって?いつも君たちのそばにいて、君たちを見守りながら応援してくれる親は、寮にはいないのですよ。しかも、寮には色々な地方からやってくる生徒がいます。慣習も違えば、考え方も違うでしょう。当然、気の合う仲間ばかりではありません。その中で生活していかなければならないのですよ。
 ある方が仰っていました。「寮生活は、不自由とストレスのかたまりだ」と。慥かにその通りだと思います。けど、その方はさらにこう言われました。「だから、良いのです」とね。人間的には絶対に鍛えられるでしょう。人間関係力は間違いなく身に付きます。逞しく成長することは請け合いです。しかし、毎日の生活はけして楽ではありません。
 ですから、やはりそこにはサポートしてくれる人が必要になります。寮はただの宿泊施設ではありません。寮のスタッフがしっかりと寮生たちをサポートしてくれてこそ、寮生活は成り立つのです。その意味で、私は寮を見学するときは、寮のスタッフの方に必ずお話を伺います。今回の学校は◎でした。あの方々になら安心して任せられるでしょう。
 一泊だけの慌ただしい旅でしたが、とても大きな収穫があったように思えました。

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