<1280> 2019.1/14〜2019.1/20

 6年生諸君。君たちと過ごす最後の1週間となりました。頼りなかった君たちですが、ようやくここにきて顔つきも締まってきたようです。少しは現実の厳しさに目覚めたのでしょう。ただ、勝負はまだ始まっていません。勝負と言っても人との争いではありません。自分との闘いです。これから君たちの真価が問われるのです。ここまで培ってきた全て(学力だけではなく、精神力および人間力もふくめて全てです)を出し切って闘ってきて下さい。結果を恐れることはありません。結果で人の値打ちは決まらないのですから。最後の最後まで歯を食いしばって頑張って下さい。泣くも笑うも全てが終わってからです。
 健闘を祈ります。思う存分、自分を発揮してきて下さい。さあ、行ってらっしゃい。
 君たちが笑顔で帰ってきてくれることを信じております。

<1281> 2019.1/21〜2019.1/27

 とうとう始まりました。関西の中学校の統一入試。今の時刻は1月19日(土)の午前11時。そう、正に試験の真っ最中です。
 ちゃんと問題を読んでいるだろうか。つまらぬミスをしていないだろうか。諦めずに最後まで粘れているだろうか。いろいろと不安ばかりが募ります。
 しかし、私が彼らにしてあげられることはもう何もありません。ただ待つだけです。彼らが精一杯自分と闘ってくれることを信じて、ただ待つだけなのです。仕方ありません。待ちましょう。彼らが最後の最後は笑顔で帰ってくれることをひたすら信じてね。
 みんな、がんばれ〜!最後まで諦めるな!

<1282> 2019.1/28〜2019.2/3

 28期生の受験が終わりました。あっという間の3日間でした。しかし、受験生にとっては過酷な日程です。この数日間で3回から多い場合では5回以上も入試を受けるのですから。しかもその間に結果の発表もあります。泣いたり喜んだりしている間もなく、次の試験に臨むわけです。体だけではなく、精神的にもタフでなくては、到底乗り切れません。
 それでも、28期生のみなは健闘しました。結果は全員合格。しかし、全員が第一志望校に合格できたわけではありません。詳細は、先日の全体保護者会でお伝えした通りです。(くれぐれも口外なさらぬようお願い致します)私は、彼らはみな良い経験をしたと思っております。喜び、悲しみ、悔しさ、後悔、反省、達成感と自信、感謝、理解や友情。今は、一言では言い表せない様々な想いが入り混じっていることでしょう。この体験を次に活かしてくれることを願っております。きっと素晴らしい人生が開けるはずです。28期生のみなさん。これからも精一杯の努力、精進を忘れないようにね。
 さて、新学年のスタートです。新6年生のみならず、低学年のみなさんも、自分の精一杯をつくすこと。目標達成のために、気持ちを引き締めてがんばっていきましょう。

<1283> 2019.2/4〜2019.2/10

 人生は良いことばかりではありません。もちろん、楽しいことも嬉しいことも多いですが、苦しいこと、辛いことや悲しいことも同じくらいあります。さて、あなたはそんな時(例えば、辛いことがあったり、困難にぶつかったりしたとき)、どうしますか。いや、どうしてきましたか。思い出してよく考えてみて下さい。おっと、勘違いしないで下さいね。非難するつもりはありません。正解なんてありませんからね。今までの自分の行動を思い出して欲しいのです。
 1.問題に一人で立ち向かう。
 2.誰かに助けてもらって、問題の解決を図る。
 3.問題を避けて通ろうとする。なかったこととして、忘れようとする。
 4.適当にやりすごす。
 少し例を挙げてみましたが、さて、どれかに当てはまりましたか。え、まるで見当違いですか?実は、これらは全て、私が今までに取ってきた行動なのです。おかしいでしょ。3番や4番なんて胸を張って言えることではありませんよね。それでもそのときはおかしいとは思っておらず、仕方なくなんて言い訳もしませんでした。平気でウソもついていました。今だからこそおかしいと分かるのでしょうね。
 今の君たちも当時の私と似たような心境かも知れませんね。けど、経験者だからこそ言わせてもらいます。その場だけならば、3番や4番でも何とかなるでしょう。しかし、次に似たような事が起こったとき(残念ながら、それは必ず起きます)、3番や4番では結局逃げ回っているだけで、何も解決しないのです。自分で解決した経験、いや解決しなくても、解決しようと試みた経験が次に活きてくるのです。
 絶対にこうであれ!こうすべきだ!とは言いません。ただ、私が言ったことをどこか頭の隅にでも留めておいてもらいたいのです。ウソやゴマカシは何の役にも立ちませんからね。

<1284> 2019.2/11〜2019.2/17

 新学年が始まって10日経ちました。まだ10日と言うより、やはり早くも10日でしょう。
 この段階で申し上げるのは、時期尚早かとも思いますが、少し気になったことがあります。全員がそうだとは申しませんが、行動と気持ちが一致していない人が多いようです。いや、回りくどい言い方は止しましょう。口ばっかりで行動が伴っていない人が多すぎます。口では「しっかりがんばる」と言いながら、やっていることはスカスカ。新入会の人が、勉強方法が分からず戸惑っているのなら、(ある程度は)仕方ないとも言えるでしょう。早くペースをつかんでくれることを願うばかりです。(分からない事は尋ねて下さいね)しかし、2年3年と在籍しているにもかかわらず、適当なことを繰り返している人の何と多いことか。細かいことを言い出したら切りがありませんが、目に余るものがあります。
 一体、どうしてなのか。おそらくですが、その人達は、ずーっと人に言われ続けてやって来たために、自分で何をすれば良いのか分からなくなっているのです。自主性が全く育っていないと言わざるを得ません。「そんなのみんな同じやんか」と開き直る人もいるでしょう。慥かに、これは最近の(ここ10年ほど、いやもう少しかな)の傾向です。保護者が関与しすぎるため、自分一人で行動できない子どもが急増しています。現代の風潮と言ってしまえばそれまでですが、果たしてそれで良いのでしょうか。私は絶対におかしいと思います。そもそも、目標設定すら保護者任せで、計画が立てられるはずはありません。
 しかし、まだ間に合います。今一度、自分がどうなりたいのかを、自分の頭で考えて下さい。そして、目標が確認できたら、目標達成のための計画を立てるのです。もちろん、上手くいくことばかりではありません。いろいろと問題が起きるでしょう。そんな時は、誰かに助けてもらえば良いのです。保護者のみならず年長者は、(当たり前ですが)君たちより経験が豊富です。きっと、良きアドバイスをくれることでしょう。しかし、初めから他人を頼っていては得られるものは少ないですよ。

<1285> 2019.2/18〜2019.2/24

 突然ですが、私は料理が全くできません。レトルト食品を温めるくらいしかできないのですから、情けない限りです。そんな私が「料理教室に通う」と言ったら、みなさんはきっと驚くでしょう。いや、例えばの話ですよ。おそらく、絶対に行かないでしょう。なぜならば、私が料理教室に通ってもムダだからです。本人に、料理ができるようになりたいとか、美味しいものを作ってみたいとかの意志が全く無いのですからね。どんな高名な先生が優しく丁寧に教えて下さるとしても、私には苦痛以外のなにものでもありません。従って、私は永遠に料理ができるようにはならないのです。
 たとえとしてはいささか不適切だとは思いますが、勉強にも同じ事が言えるような気がします。そこまで極端ではないにしろ、本当に分かろうとしているの?と首を傾げたくなるケースがままあります。授業中に、説明は聞かない、問題を解こうともしない。復習はでたらめ(そりゃそうですね。できるわけありませんよね)。宿題は答えを写してくる。一体、この子は何を考えてるのと、真意を疑いたくなります。分からないからできない?いいえ、私からすれば分かろうとしていないとしか思えません。
 また、理屈ではなく覚えなければ仕方ないことも、勉強には結構あります。(特に社会や理科)それらを覚えられなくて困っていると言う声をよく聞きます。復習はしているのに、どうしてでしょうか。断言するのは早計ですが、あなたは本当に覚えようとしていますか。表面だけを眺めて終わらせていませんか。頭に入らないではなく、頭に入れようとしていないのではないでしょうか。
 努力しようとしている人に酷い言い方だとは思います。けれど、その人達は、本気になっていないように思えるのです。人から押しつけられての行動は、自分のためになりません。自ら求めようとしないことには、何も得られませんよ。

<1286> 2019.2/25〜2019.3/3

 「2月は逃げる」の言葉通り、もう3月です。新学年が始まってから1ヶ月。(ちなみに、1月は行くで、3月は去るだそうです)どうですか、みなさん。ペースはつかめてきましたか。
 私から見ると、一部の人を除けば、ほとんどの人が四苦八苦しているように思えます。順調に来ている人とそうでない人の決定的な違いは、時間の使い方です。人に偉そうなことを言える身分ではありませんが、その日にやるべき事が分かっている人は土壇場になって慌てはしません。自分の立てた計画に従って、時間を上手く使っています。しかし、行き当たりばったりでやっている人は、必ず何かが抜けています。その人達も最初から手を抜くつもりではないのですが、結果的には、その場しのぎで終わってしまうのです。当然ながら、ちゃんとやったとは認めてはもらえず、やり直しを命じられ、ますますペースが乱れていく。完全なる悪循環と言えますね。
 では、どうすれば時間を上手く使うことができるのでしょうか。大切なのは計画です。
きちんとした計画が立てられていればペースは乱れません。できれば1日単位ではなく、1週間単位の計画が望ましいでしょう。今週より、MY週スケジュールを配布しますので、役立てて下さい。各自、無理のない計画を立てること。最初から詰めすぎるのではなく、予備日などを設けておくと良いですよ。上手く時間を使うことを心がけて下さいね。

<1287> 2019.3/4〜2019.3/10

 梅の花もほころび、ウグイスの啼き声も聞こえるようになってまいりました。春はもうそこまで来ているのですね。と、喜んでばかりもいられません。季節の替わり目は、健康に注意しなければなりません。生徒達の中にも体調を崩している人が少なからずいます。インフルエンザもまだ終息はしていないようですし、みなさんも気をつけて下さいね。
 さて、春期集中講座の時間割を作成いたしました。今年は少しだけ期間が短くなりましたが、例年通りの時間を確保することができました。新学年が始まり1ヶ月。新入会の人もそろそろ慣れてきた頃だと思います。まだペースがつかめていない人は、早く生活習慣を確立させ下さい。春休みは、全員が気合い十分で臨んでくれることを願っております。

<1288> 2019.3/11〜2019.3/17

 突然ですが(まあ、私の話はいつも突然ですが)生徒諸君に聞きます。
 「あなたは、今、一生懸命に生きていますか」
 そもそも、一生懸命に生きるってどういうことなのでしょう。難しいですが、自分が今できることを精一杯する。それが一生懸命に生きることではないかと思います。
 同じ問いを自分に向けてみました。
 答えは「NO」でした。私は今、一生懸命に生きているとは言えません。
 最近、どうも気分がスッキリしなかったのですが、その原因がやっと分かりました。私は一生懸命に生きていなかったのです。時間がないなどとぼやきながら惰性で生きていただけだったのです。勿体ないことをしました。これからは、心を入れ替え、悔いの無い日々を送ろうと思います。

<1289> 2019.3/18〜2019.3/26

 先日の保護者会には、ご多忙中にもかかわらず参加下さり、ありがとうございました。低学年の部の参加者が少なかったのは残念でしたが、新6年生は全員出席下さりました。
 私の日々感じていることを正直に申し上げました。言葉足らずの点や行き過ぎた表現があったことはお詫びいたします。
 はっきり申して、今の生徒達はみな甘えています。保護者に甘え、整った環境に甘え、そして自分の可能性に甘えています。簡単に言えば「(全てのことは)何とかなるだろう」と楽観しているのです。更に申せば、彼らから「自分の足りないところを努力で補おう」とか「目標に向かって精一杯努力しよう」とかの気概が全く感じられません。ですから、少しの困難に出会うと、すぐに弱音を吐きます。すぐに人に助けてもらおうとします。そしてその助けが望めないと分かると、いとも簡単に諦めてしまいます。情けない限りです。しかし、これらを全て時代の風潮だとしてしまうのは、いささか無理があると思います。改められるところはたくさんあるはずです。その為に、保護者の果たすべき役割や、私どもが心がけるべき点などを申し上げたかったのです。ご理解いただければ幸いです。
 さて、春休みです。短い期間ではありますが、各自、(具体的な)目標を持って臨むこと。「取りあえずがんばる」などと言うのは、目標でも何でもありませんよ。

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