<1260> 2018.8/8〜2018.8/20

 酷暑の毎日が続いております。皆さん、お元気ですか?充実した毎日を送れていますか。
 私は元気がありません。少し体調を崩したせいもありますが、精神的に参っております。その理由は、私には指導者としての資格がないのではないかという疑問が生じたからで、一度悩み始めるとなかなか抜け出せず、どんどん落ち込んでいる状況なのです。
 一部の生徒に限られますが、全く意欲が感じられない者がいます。授業中のみならず、家庭学習も雑で、最低限のことすらしていない有様です。一体どのようにすれば、その子達をやる気にさせられるのでしょうか。励ます・褒めるを心がけてはいるものの、どうしても最終的には叱責が多くなってしまいます。厳しすぎるのも逆効果かと注意を控えれば、これ幸いとばかり全く何もしてきません。見るに見かねて、保護者に協力を頼んでみても、改善される様子はなし。子どもがこちらの思うようにならないことは百も承知ですが、あまりの状態に情けなくなってしまいます。結局は、本人が気付くしかないのでしょうが、生徒一人をその気にさせられないようでは、指導者失格と言われても仕方ありません。
注意ばかりしていては、精一杯懸命にがんばっている生徒達にも悪影響が出てきますし、私もそろそろ限界です。改善の見られない生徒達へは厳しい措置をとらざるを得ないかも知れません。しかし、お互い、最悪の結果になりたくはありません。彼らが一刻も早く気付いてくれることを切に願います。

<1261> 2018.8/20〜2018.9/2

ついこの間まで暑い暑いと言っていたかと思えば、いつの間にか涼しさすら感じるようになってまいりました。そう、もう夏も終わりです。この夏、皆さんは充実した日々を送ることができましたか。私は、がんばってるという実感が持てないまま終わってしまい、非常に残念です。正直、もったいないことをしたなと思います。「最高の夏にする」なんて言っておきながら、恥ずかしい限りです。
ただ、生徒達の中には、精一杯がんばった人もいます。(全員ではないのがこれまた悔しいのですが)その人達の努力は必ず報われます。特に6年生にとって、これからは限られた時間をどのように使うかが、とても重要になってきます。精神的にも苦しい時期を迎えますが、この夏のがんばりが支えになってくれることでしょう。諦めることなく、目標に向かって邁進していきましょう。

<1262> 2018.9/3〜2018.9/9

 とうとう終わってしまいました。長かったようでも、私にとっては虚しさだけが残った1ヶ月半でした。何でもかんでも他人のせいにするのは、一番いけないことですが、今回ばかりは失望の連続でした。
 6年生諸君。あなた方は受験というものがどれほど過酷であるか分かっていますか。はっきり言って、半数以上の者は受験を舐めています。何とかなると思っているのでしょうね。だから、適当なこと(やったふりで誤魔化す。また、ただ答えを写しただけで終わり。等々、言い出したら切りがありません)を平気でするのでしょう。甘いです。甘すぎます。受験は、精一杯努力して、それでもぎりぎり目標に到達できるかできないかの厳しい勝負なのです。(ここで、あえて勝負という表現を選びましたが、誤解の無いようにお願いします。他人との競争ではありません。自分との勝負です)なのに、ちょっと苦しいからと言って逃げ出しているようでは、まるで話になりません。特別なことを強いたわけではありません。例年と同じ、いや少し軽めにしたつもりです。とうとう、最後まであなた達から、やる気オーラは伝わってきませんでした。授業中も自習中も同じでした。何度も注意しましたが、私の助言は君たちにとって強制としか思われなかったようですね。残念です。
 「まだ間に合うよ」などと気休めは言いません。過ぎてしまった時間は絶対に返ってこないのですから。結果も含め、全ては自分の責任と受け止めなさい。それでもまだ挑戦を続けるというのであれば、このままでは無意味です。心構え、態度、学習スタイル、時間の使い方、これらの全てを改めなさい。今すぐにです。それができないのであれば、結果は望めないでしょう。

<1263> 2018.9/10〜2018.9/16

 夏休みが終わり、やっと平穏無事な毎日が戻ってくるかと思った矢先の台風21号襲来。各地に大きな爪痕を残していきました。私どもも交通機関がストップとあっては流石に授業をするわけにもいかず、その日の授業は休講としました。生徒たちの中にも停電などの被害にあった者が少なからずいたようで、自然の恐ろしさを改めて感じさせられました。
 さて、今の時期、連日のように各学校では塾対象の学校説明会が行われています。同時期に集中しているため、全ての学校に伺うことができないのが残念ですが、生徒が志望している学校にはできる限り参加させていただいております。相変わらずの陳腐な説明を行う学校もあれば(おっと、他人のことを批判できる立場ではありませんでした)、目を瞠るばかりの改革に取り組んでいる学校もあり、なかなか貴重な体験をさせていただいております。人に対しても同じですが、固定観念や先入観を捨てて学校にも接する必要を痛感する毎日です。保護者の皆様及び生徒諸君も学校見学会や説明会には積極的に参加されることをお勧めいたします。文化祭などの公開行事も学校を知る良い機会だと思います。別紙にて(大阪の)私立中学校の説明会情報を配布いたしますので、参考になさって下さい。

<1264> 2018.9/17〜2018.9/23

 先日の全体保護者会には多数参加下さり、誠にありがとうございました。(5年生は全員出席下さいました)目新しい話も何もなく、いつもながらのぼやきばかりで、申し訳なく思っております。ただ、全て本音で語らせて頂きました。
 低学年の部で、申し上げたかったことは一つだけです。
 学力の差は能力の差ではありません。努力の差です。(何もしないで成果が出るはずはありません)そして努力の差は意識の差。意識の差は目標の有無が原因。目標無くして人はがんばれません。具体的な目標を持つために、学校に足を運んで下さい。と、簡単に言ってしまえば、これだけです。しかし、本人の意識を高めるのは容易ではありません。絶対の方法など存在しないからです。ご家庭と協力しながら方法を探っていきたいと考えております。ご協力どうぞよろしくお願い致します。
 低学年なら、まだ時間はあります。あまり悠長なことは言っていられませんが、本人の自覚を待つのも一つでしょう。しかし、6年生となると話は別です。残された時間は僅かです。その限られた時間の中で最大の効果を挙げるにはどうすれば良いか。これまた秘策などあるはずもないのですが、先ずは自分の現在の位置と目標までの距離を認識することです。その上で、弱点を一つずつ補っていく。これしか方法はないと思います。「あわてず・あせらず・あきらめず」に、丁寧に取り組んでいきましょう。

<1265> 2018.9/24〜2018.9/30

 自然災害に悩まされ続けた9月でしたが、ようやく天候の方も落ち着いてきたようです。
 しかし、涼しくなったかと思えば、暑さがぶり返したりと、この時期は体調管理が難しくなります。インフルエンザが流行っている学校もあると聞きました。
 皆さんも、健康には十分注意して下さい。例えば、手洗い・うがいの励行をくり返し促してきましたが、形だけ手を濡らして済ませている者も少なくないようです。うがいに至ってはほぼゼロと言ってもよいでしょう。(マイコップ持参していますか?)外出時はもちろんのこと、登塾する際にもマスクも必ず常時携行して下さい。ご協力よろしくお願い致します。

<1266> 2018.10/1〜2018.10/7

 またもや台風襲来です。それも大型で猛烈な台風が・・・。現在、9月29日土曜日の21時。正確には、まだ台風は来ておりませんが、交通機関も明日はストップするようで、今回は早々と明日の授業中止を決定致しました。断腸の思いでと言えばいささか大袈裟ですが、正直辛いのです。
 日曜日は6年生の授業が8時間あります。それを他の日に振り返るのは到底無理なことで、部分的に追加授業を行っても数日かかります。「な〜に、今の6年生なら大丈夫だよ」などと言えれば嬉しいのですが、ただでさえ楽観的な彼ら。授業がなくなったことを幸いにのんびり過ごしているのではないかと思うと、心配でたまりません。本当に入試本番まであと100日余りだというのに、何を考えているのでしょうか。やるべき事は山ほどあり、猛然と取り組まなければならないというのに、今だに一部の者は手抜きの連続。全く信じられません。いつになったら目覚めてくれるのでしょうか。
 4年生と5年生の振り替えも簡単ではありません。まあ、安全には替えられませんが、本当に「とほほ」です。

<1267> 2018.10/8〜2018.10/14

   以前にも書かせてもらった事ですが、「作業」と「思考」の区別が付いていない生徒、いや、もっとはっきりと言えば、思考ができない生徒が増えています。以下、再掲(1220号)となりますが、もう一度読んでいただき、改善に努めてもらいたいと思います。

 みなさんは、「思考」と「作業」の違いについて考えたことがありますか。あるいは、この2つの明確な違いに気がついていますか。保護者の方々なら、私が言わんとしていることをお分かりいただけるかと思いますが、多くの生徒たちは、この2つを完全に混同しています。
 え?良く分からないですか。では、算数を例に挙げて説明しましょう。問題を解くためには、先ず式を立てますね。式を立てるには考えないといけません。これは「思考」です。そして、答えを出すには、立てた式を計算する必要があります。この計算は「作業」です。
「思考」なくして「作業」は成り立ちません。けど、たまに、答えを出す作業だけをして、「できた。分かった」と勘違いしてしまう生徒がいるのです。  授業では、ある程度真似をしていけば解けるように教材が作成されているため(特に私の教材では、例題の次は例題と数字を変えただけの問題を出すことが多い)、形だけをなぞっていけば正解に辿り着くことができます。しかし、そこでももっと考えてもらいたいのです。「作業」だけに満足せず、しっかり「思考」をしてもらいたいのです。「思考」している人と「作業」だけしている人との差は、復習したとき(または宿題をしたとき)にはっきりと現れます。「作業」だけで問題を解いてきた人は、出題の表現を少し変えられただけでお手上げ状態になります。当然ですね。考えていないのですから、頭の中には何も残っていません。一方、「思考」してきた人は基本事項を応用することができます。
 もっと具体的な例を挙げましょうか。解けない問題に出会ったとき、説明を聞きますね。その際、板書された図や式を写す必要がでてきます。そこでも「思考」と「作業」の差が現れます。ただ、数字だけを書き写してる人は「作業」しかしていません。次に同じ問題を解いても正解できるとは限りません。しかし、自分の考えとどこが違うのか、自分の式の何がおかしかったのかを確認しながら式を比べている人は「思考」しています。ですから、次に似たような問題に出会ったときに、過去の失敗を修正することができます。授業中のちょっとの違いが、結果的にとても大きな差になることがお分かり頂けたでしょうか。
 私が生徒諸君に求めたいのは「思考」です。常々言っていますよね。「答えが出たときに賢くなるのではない。考えているときに頭は鍛えられるのだ」と。授業の受け方一つで、「思考」は単なる「作業」に変わってしまいます。しかし、また「作業」を「思考」に変えることも可能です。家庭学習においても同じ事が言えるでしょう。「作業」にかかる時間と「思考」に要する時間に大きな差はありません。どちらが得かは言うまでもないでしょう。みなさん、ぜひ「思考」をして下さい。効果は必ず現れます。

<1268> 2018.10/15〜2018.10/21

 突然ですが、主人公って言葉を知っていますか。もちろん、ご存知ですよね。そう、お芝居で主役を務める人のこと、または、物語の中の中心人物のことです。でも、それって、自分と無関係だと思っていませんか?私は、昔(そうですね。高校生の頃かな)主人公とはスポットライトを浴びる人(浴びる値打ちのある人)のことだと思っていました。いわゆるスターですね。自分もそうなれたら良いなと思いながらも、いやいや絶対に無理だと諦めていた覚えがあります。でも、今になって思うのです。なんて馬鹿だったんだろう。どうして、もっとがんばらなかったのだろうってね。
 みなさんの人生は、一体だれのものですか。
 人の生き方に、こうあるべきだなんてルールは一切ありません。好きなように生きればそれで良いのです。誰かがこう言ったからそれに従うとか、怒られるからやるとかは、まるで無意味です。
 改めて言うまでもありませんね。そう、主役はあなたです。主人公はあなたなのです。あなたが満足ならばOKです。
 では、さらに聞きます。あなたは、人生という舞台で精一杯の努力をしていますか。あなたの人生はあなた次第ですが、主役だから何をしても良いというわけではありません。
あなたががんばれば、素晴らしいドラマができあがります。けど、いい加減に生きてしまえば、つまらない人生しか待っていないでしょう。どちらを選ぶかもあなた次第です。
 自分の人生。精一杯がんばって、輝かしいものにしてください。

<1269> 2018.10/22〜2018.10/28

 今朝のこと。空を見上げれば見事な青空が広がっていました。見わたす限り、雲一つ無い完ぺきな青空。しばし、我を忘れて眺めていたほどです。
 ああ、良い季節になったなと、ウキウキした気分で出勤しましたが、ふと思いました。
 完ぺきな青空って何?慥かにスッキリしていて気持ち良いけど、何か物足りないな、と。
 やっぱり、空には雲があった方が良いのでは、もっといろいろとごちゃごちゃとしている方が面白いのでは、と、そう感じたのです。(素直に喜べば良いのに、変ですかね)
 転じて、私の仕事にも同じことが言えるかなと思いました。完ぺきな生徒=成績も文句なく、行いも非の打ち所がない生徒(まあ、実際にはそうそう存在しないでしょうが)ばかりなら、きっと楽だろうな。けど、多分毎日つまらないだろうな、とね。いろいろなタイプの生徒がいるから面白いのです。あれこれ問題を起こしてくれるから、やりがいもあるのです。もっとも、あまり問題ばかりではこちらも疲弊してしまいますけどね。
 こんなことをぼんやり考えることができるだけ、今は幸せなのかも知れません。私に楽しみと刺激を与えてくれる生徒達に感謝しながら、これからもがんばっていきたいと思います。

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