電車は毎日走っています。あなたは、その電車に乗ろうとしています。けど、別段急いでいるようすはありません。何故なら、たとえ1本乗り遅れても、次に来る電車に乗れば、あなたは目的地に運んでもらえますものね。
ただし、それは近距離の場合に限ります。遠くまで旅をする場合ならどうでしょうか。乗り継ぎの必要もあるでしょうし、新幹線や飛行機を利用するなら、予約している便に間に合わなければ大変です。
では、乗り遅れないようにするには、どうすればよいでしょう。
自分が、何時何分発の電車に乗るのか、その事を意識して行動しなければいけません。ゆっくりと駅に行ったは良いけど、電車はもう出ていた。若しくは、慌てて駆け込んだけど間に合わなかった。これじゃ、意味はありませんからね。
そのために、先ずは、電車の発車時刻を調べるでしょう。次は、家から駅までにかかる時間を確認し、出発時刻を決めるはず。そして、その時刻に出発するためには、準備にかかる時間を考えると、いつから準備に取りかからなければならないかが分かると思います。
このような考え方を『逆思考法』というのですが、私たちは普段から当たり前のようにこの考え方を使っています。反対に、いつもドタバタと慌てて行動している人は、この「逆思考法」が上手く使えていないと言えるでしょう。
さて、回りくどい例を挙げましたが、君たちはいま、受験という電車に乗りこもうとしているのです。各人、乗りこむ列車は別々ですが、その発車時刻は殆ど同じ。大抵は既に決まっています。
6年生諸君。君たちが乗るべき電車の発車時刻は迫っています。君は今どこにいますか。もう駅に着いて、電車の到着を待っているのでしょうか。それとも、駅に向かって急いでいるところでしょうか。まさか、まだ駅が見えていないと言う人はいないでしょうが、もしかしたら、駅の近くで迷子になっている人がいるかも知れません。急いで下さい。間に合わなくなりますよ。ただ、無謀な近道などを試みて、怪我などをしないようにね。
低学年の諸君。旅の準備はできていますか。5年生ならば、そろそろ家を出発しても良い頃ですよ。他の学年の人たちも、何時何分発の電車に乗るつもりなのか。そして、その電車は何処に向かって行くのか。それらのことを意識した行動を取ってもらいたいと思います。
この欄はいつも日曜日の朝に書いております。今朝、空には青空が広がり、空気は澄みわたり、さわやかな天気でした。気持ちの良い1日の始まりになるはずでした。しかし、私の気分は晴れておりません。土砂降り、いや嵐の中にいるようです。
どうして真剣に取り組まないのでしょう。いい加減なことをしても無意味だと、何度も何度もくりかえし注意してきましたが、しおらしいのはその時だけ。一向に改まりません。当然のことですが、やらなければできるようになるはずはないのです。授業を聞いているだけで理解はできません。自分で解いて、間違えて、また解き直す。そのくり返しこそが、理解を深め、確実な力を培うのです。宿題は、その確認のために与えられているのです。しかし、いくらこちらが復習や宿題の重要性を力説しても、本人にその意識がなければ、効果はありません。
結局、自分のためにやっているのだということがわかっていないのでしょう。人に言われて仕方なくやる。やらないと怒られるから、体裁だけを整える。(しかし、ごまかしが通用しない相手にはその行為が逆効果だとは気が付かない)慥かに、それでその場はしのげるかも知れません。しかし、最後に泣くのは自分自身なのです。
私はこれまで、少しの努力を惜しんだがために残念な結果に終わった人を、いやになるほど見てきました。それを自己責任だからと割り切るのはたやすいことかも知れません。けど、私にはできません。縁あって預かったこども達。その子達の未来を否定するなんて、到底無理です。だからこそ、厳しく接するのですが、私の想いなど関係ないのでしょうね。
いささか愚痴っぽくなってしまいましたが、せめて彼らが「自分のため」にやっているということだけでも、早く気付いてくれることを願います。
「どうしてこんなにたくさんやることがあるのだ。やってもやっても終わらない。どうすりゃいいの?」 生徒達の悲鳴が聞こえてきそうですね。
私の現在の心境も全く同じ。次から次から押し寄せてくる「やらねばならぬ事」に押しつぶされそうになっております。けれど、私は知っています。事態の解決策をね。生徒達とは経験が違うのです。なんて、偉そうに言っていないで、その方法をお教えしましょう。
「やる」のです。とにかく「やる」。それしか解決する術はありません。
え?がっかりしましたか?もっとすごい方法かと思っていましたか?残念でした。
「やってできないことはない。やらずにできることもない」誰が言ったか忘れましたが、正にその通り。これは真実です。私は苦しくなると、この言葉を思い出します。何もせずにぐだぐだ言っていても、状況は変わりません。大切なのは、「やれば必ずできる」と信じることです。
言い訳がましいですが、そういうこと(どういうこと?)で、今回はこの辺で。
『人事を尽くして天命を待つ』高学年の生徒なら意味は分かりますよね。
広辞苑によると、「人間として出来るかぎりのことをして、その上は天命に任せて心を労しない」とあります。難しいかな。もう少し簡単に言えば、「精一杯の努力をしたら、後は運任せ。結果は気にしない」ということになるのでしょうか。
さて、君たちは今『人事を尽くして』いますか。特に6年生。入試まで50日を切りましたが、やるべき事はまだまだあります。と言うより、今しかできないことがたくさんあるのです。今すべきことは、結果を心配することではありません。不安があるなら、補いましょう。徹底的に補えば、弱点は得意に変わります。あと50日しかない。ではなく、あと50日ある。1日1個ずつ弱点を補強すれば50個の弱点がなくなるのです。諦めるのはまだ早い。今こそ根性を見せるときです。がむしゃらに取り組みましょう。さあ、がんばれ!
師走。年の瀬がせわしくなるのは世間の常。いろいろなことをどうしても年内に片づけてしまいたいと思うからなのでしょう。仕方のないことだと思います。人間はどこかで締め切りを設けないと、ついダラダラと先延ばしにしてしまいがちです。私なんてその典型です。生徒達に偉そうに言う資格なんて全くありません。毎日が締め切り、などと言えば、何となく格好良く聞こえますが、その実、ギリギリまで放置しているから追い込まれてしまっているだけなのです。
大人でもこうなのです。経験の少ない子どもに大人レベルの事を要求する事自体、無理なのかも知れません。しかし、放っておいたらとんでもないことになります。目的意識の乏しい子ならなおさらです。だから、周りの者が注意するのです。黙って見守っていた方が将来的にはその子のプラスになるはず(失敗が人を成長させるのですから)だと分かっていても、ハラハラして堪えきれずに口を挟んでしまう。どこかで見切りを付けるべきなのですが、どうしても幼かった頃のイメージが抜けないのでしょう。特に母親はいつまでも我が子を赤ちゃんのように見てしまいがちです。子どもをどこまで自立した人間として扱うべきか。難しいテーマです。いや、永遠のテーマかも知れません。各人の成長もそれぞれですから一概には言えません。今週の全体保護者会では、保護者の方々と一緒にこのことを考えてみたいと思います。
さて、間もなく、大きな締め切りが近づいています。不細工でも不格好でも構いません。この際、人目なんてどうでもよいのです。何が何でも、間に合わせましょう。間に合わなければ意味がありません。だから、諦めないで。諦めたら、その瞬間、全てが終わります。
先日の全体保護者会には、多数ご参加下さり、誠にありがとうございました。現況報告と、今後の課題について述べさせていただきました。
毎回変わり映えのしない話で、本当に申し訳なく思っております。しかし、どうすれば子ども達が自ら学習に取り組むようになるのか?これは、私にとっては永遠のテーマです。この仕事を続けていく以上、この悩みからは解放されることはないでしょう。しかも、相手は毎回変わるのです。当然、解決策も一通りではありません。「こう言ったらこうなる。だからもう大丈夫」なんてことは絶対にありません。一人一人の状況、その時の状態に合わせながらアドバイスをしていくしかないのですが、こればかりはいくら私一人が力んでも効果はありません。ご家庭の協力がなければ為しえぬ事です。どんな優秀な生徒でも問題の無い子はいません。ご家庭と連絡を取り合いながら、改善に努めていきたいと思います。ご協力をよろしくお願い致します。
さて、遅くなりましたが、冬期集中講座の時間割を作りました。言うまでもなく、6年生にとっては、最後の踏ん張りどころ。根性を見せて下さい。そして、全員で奇跡を起こそうではありませんか。ラスト30日。死にものぐるいでがんばり抜きましょう。
え、2016年もう終わり?正直驚いております。クリスマスなんて全く実感ありません。しかし、世間は動いています。2週間後には新年を迎える。これは、紛う事なき事実です。
さて、いよいよ冬期集中講座の始まりです。
受験生にとって、言うまでもありませんが、冬休みは正真正銘、最後のチャンスです。ここまでの努力を喜びにつなげることが出来るかどうかは、全て最後の仕上げ次第です。慌てず・焦らず・諦めず、今まで以上にていねいな復習を心がけ、万全の準備で臨みましょう。ちょっとした油断や妥協が命取りになります。気持ちを引き締めて、さあラストスパートです。もちろん健康第一。健康管理には万全の注意を払って下さいね。
低学年の諸君は、冬休みは楽しい計画やイベントがいっぱいあるでしょう。それでも、やるべき事はちゃんとする。メリハリのきいた毎日を送って下さい。では、良いお年を!
旧年中は大変お世話になりました。本当にありがとうございました。昨年は例年以上にバタバタした毎日でした。大晦日も何とか年の変わる前には帰宅できましたが、除夜の鐘の音を聞きながら家路を急ぐ(ある意味では風流かも知れませんが)のは、できればもうこれっきりにしたいものです。
これからも、ご指導ご鞭撻の程どうぞよろしくお願いいたします。
統一入試が始まりました。折りしもの寒波到来で初日からとても冷え込み、雪まで降る始末。けど、彼らが寒さに負けず、熱い心で闘ってくれることを信じております。
さて、低学年の諸君。いよいよ新学年が迫って来ました。特に5年生。覚悟はできていますか。年頭の授業でも言いましたが、今年は君たちが主役です。主役の名に恥じぬ活躍を期待しておりますよ。全ては自分のためです。精一杯努力して下さい。
これを書いている間も、受験生達は必死に自分と闘っている。そう思うと、やはり落ち着きません。ということで、今回はこのへんで。
26期生の入試が終了しました。怒濤の1週間でした。たった4人の生徒でしたが、彼らの結果に一喜一憂(生徒たちには、「最後まで、泣くな・笑うな・歯を食いしばれ」と言っているくせにね)いたしました。結果は全員合格。全員が第一志望の学校への入学とはなりませんでしたが、第二志望の学校には合格でき、胸をなで下ろしました。詳細は先日の全体保護者会で申し上げた通りです。みんな、良い体験をしたと思います。努力することの大切さも分かったことでしょう。この受験を通じて、彼らが大きく成長してくれたと信じております。彼らの人生はこれからです。直接応援することはもうないでしょうが、彼らの今後を静かに見守りたいと思います。
さて、私の気持ちは既に次年度に向けて切り替わっております。この際、はっきり申し上げておきます。やる気のある人だけついてきて下さい。決意の定まらないような人と付き合うつもりはありません。強い気持ちで精一杯の努力を積み重ねて下さい。努力は必ず報われます。ふぁいと〜!お〜!