<1170> 2016.8/29〜2016.9/4

 とうとう終わってしまいました。個人的には、とてつもなく長い夏になるかと思っていましたが、実際にはとても短い夏休みでした。皆さんは充実した時を過ごすことができましたか。
 私の自己採点は40点。例年にない低い点数になってしまいました。怠けていたわけではありません。殆ど休みもなく、朝から晩までひたすら仕事をしておりました。しかし、今一つ充実感が乏しいのです。その理由は、全員を本気にさせられなかったことです。一部の生徒ですが、いまだに何のために勉強しているのかが分かっていない者がいます。ウソとごまかしを重ねられ、正直、情けなくて泣きそうになりました。授業中にいくらこちらが必死になろうが、本人にその気がなければ何も身につきません。当然、家で復習しようにもできるはずはなく、全くの悪循環。中には授業はしっかりと受けているのに、家庭学習がいい加減なため定着できずに終わるという、非常に勿体ないケースもありましたが、さすがの私でも家庭の中にまで入りこむわけにはいきません。結局は本人の意識次第なのです。
 それにしても、我が思いが相手に届かないというのはもどかしいものです。口惜しくて、情けなくて、自暴自棄にもなりかけましたが、精一杯頑張っている生徒もたくさんいるのです。責任を放棄するわけにはまいりません。ただ、すっきりとした気分にはなれず、この暑さも相まって寝苦しい夜を過ごしておりました。
 さて、精一杯頑張った人達。努力は必ず結果につながります。すぐにその成果が現れる場合もあれば、時間がかかる場合もあります。諦めることなく、自分の精一杯を続けていきましょう。

<1171> 2016.9/5〜2016.9/11

 夏休みが終わり、少しは時間に余裕ができるかと思っていましたが、かえって忙しくなってしまいました。何故でしょう?などと、とぼけても無駄です。理由は明白。全ては私の計画性のなさが原因しているのです。予定は分かっていたはず。なのに「まあいいや。今日はこれくらいで終わりにしよう。残りは明日すれば」と、いろいろなことを先延ばしにしてきたツケが、ここにきて一気に回ってきたのです。これでは、生徒達に偉そうに言う資格はありません。本当に情けない限りです。
 さて、話は変わりますが、ある保護者の一言が、頭から離れません。
「(この夏)この子は結局がんばれませんでした。口ではやった、やったと言っていても、実際には何もしていませんでした。それを知ったとき、情けなくて、口惜しくて、気が変になりそうでした。けど、認めるしかないことに気が付きました。これが、この子の現実なんだと・・・」
 その気持ち、痛いほどよく分かります。しかし、この方は立派です。子どもを責めて、けなして、結果的に本人のやる気まで奪ってしまうケースはよくあります。もちろん、過ちは気付かさねばなりません。何でもかんでも許すというのではなく、非を認めさせた上で間違いを改めさせることは大切です。しかし、相手を全否定してしまう必要はないのです。どこかに逃げ道を用意しておいてあげないと、子どもは本当に潰れてしまいます。
 最後にこの方が言われた言葉が素敵でした。
「けど、私はあきらめませんよ」
 全く同感です。私も、あきらめずにがんばります。
 

<1172> 2016.9/12〜2016.9/18

 先日の全体保護者会には、多数ご参加下さり、誠にありがとうございました。どの学年の出席率もとても高く、私どもに寄せられた期待の大きさと責任の重さを改めて感じている次第です。
 その場で申し上げたことを再現するつもりはありませんが、一つ言い忘れたことがあります。それは「叱るタイミングを間違えないように」というお願いです。誤解の無いようにお願い致しますが、私は「(厳しい)注意は私たちでいたします。ご家庭では温かく見守ってあげて下さい」と申しました。しかし、これは「(何をしても)叱らないで下さい」という意味ではありません。例えば、宿題を適当にやり、間違えた問題も答えを書いただけ、もしくは端から丸写しの子がいたとしましょう。(いや、実際いるのですけどね)やっていないことを咎めるのは簡単です。その分をやり直させることも可能です。ただ、私たちにできることは、正直申してそこまでなのです。いくら、その場ではしおらしく、反省した素振りを見せていても、結局そのようなことをする子はまた同じことをくり返します。何故なら、簡単に言えば、強制力で従わせているだけだからです。どうしてできなかったのか。どうして楽に走ってしまったのか。その理由は、本人と保護者にしかわかりません。環境・やる気・特別な事情、いろいろあると思いますが、原因から改めないことには、問題の解決には至りません。もちろん、私どもも努力は致しますが、限界があります。しかし、一番身近で様子をよく見ておられる保護者の適切な一言があれば、彼らも気付くことができます。一番の理解者は保護者です。ご家庭との連絡を今まで以上に密に取りながら、問題解決に努めてまいりたいと考えております。ご協力の程、どうぞよろしくお願い致します。

<1173> 2016.5/12〜2016.5/18

 少し涼しくなったかとほっとしていたら、また蒸し暑い日が続いています。季節の変わり目は、体調管理が難しくなりますね。生徒達の中にも体調を崩している者が見られます。運動会の練習の疲れもあるのでしょう。休めるときにはしっかり休養を取って、健康維持に努めて下さいね。
 さて、今回も当たり前のことを書かせてもらいます。
 学習効果を高めるために必要なことは、実にたくさんあります。目標を持つこと。計画を立てること。丁寧な復習を心がけること。など、この欄でも何度も書いておりますし、生徒達にも直接くり返し伝えております。生徒諸君も分かってはいるのでしょうが、実行できていない人が多いのが現実です。その原因の一つに、時間がかかりすぎるということが挙げられると思います。やらなきゃいけないから、とにかくやる。けれど、時間がかかるから嫌になる。嫌になったら、適当にやってしまう。適当にやるから、身には付かない。身についていないから、また間違える。間違えはやり直さなければならない。結局、よけいに時間がかかる。だから嫌になる。簡単に言ってしまえば、このような状況でしょうか。完全な悪循環ですね。けれど、どうせやらねばならないのなら、短時間で終わらせたいもの。では、その為にはどうすれば良いのでしょうか。(やる量を減らすなんてのは論外ですよ)それは集中です。集中してやれば、時間はかかりません。身にも付きます。理解出来れば嬉しくなり、また気力も湧いてきます。これならば上手く回っていきますね。では、集中するためには心がけるべきことは・・・。はい、その答えはここでは書きません。各自考えてみて下さい。お家の人と一緒に考えても良いと思いますよ。
 今回のコメントは、まるで毎週お届けしているHOメールみたいになりましたが、まあ、たまには良いでしょう。集中するための工夫が分かった人は、教えて下さいね。

<1174> 2016.9/26〜2016.10/2

 運動会のシーズンです。6年生にとっては、小学校生活最後の運動会。できることならば良いコンディションの下で行ってもらいたいのですが、天気ばかりは予想が付きません。せめて、無情の雨とならぬことを願うばかりです。
 私どもも先日の台風16号には振り回されました。午前中は、警報は出ていたものの、まだ降っておらず、ニュースで流れる各地の凄絶な映像を他人事のように眺めておりました。ところが、午後からは本降りとなり、雨脚は一向に衰えそうにもありません。台風情報によると真っ直ぐにこちらに向かってきています。さて、どうするべきか。その日の授業を中止にするか決行するか。私としては強行したい。けれど、もしもの事があったら・・・と、迷っておりました。そこへ現れたのが、ある保護者。自転車で来られ、雨具は使われていたのでしょうが、ビショビショの状態。髪からは雨水がしたたっていました。その瞬間、私の心は決まりました。その日の生徒にも自転車通学の者がいます。「こりゃ無理だ。中止にしよう!」各ご家庭に連絡を入れ、先ずは一安心。けれど、悔しさは残っておりました。それから数時間。授業が始まるはずの時刻に・・・。「あれ?雨上がってるやん」「なんでやね〜ん」と叫んでも後の祭り。私の判断は、見事に裏目に出てしまいました。
 と、悔しさ交じりの愚痴を書いてしまいましたが、このように、毎回判断には悩みます。安全を最優先すべきだとは分かっているのですが、進度のことなどを考えると二の足を踏んでしまいます。慎重に判断していきたいと考えておりますので、ご理解下さりますよう、どうかよろしくお願い申し上げます。

<1175> 2016.10/3〜2016.10/9

 2週間前、この欄で私が書いたこと覚えていますか。みなさんには考えてごらんと宿題にしましたね。どんな答が寄せられるか、楽しみにしていたのですが、非常に残念です。なんと回答者は0人でした。「え、そんなの知らん」などととぼけないで下さい。『集中するために心がけるべきことは何?』ですよ。ちゃんと考えましたか。仕方ありませんね。答えを言いましょう。ただ、あくまでも私個人の考えですし、全員に当てはまるとは限りません。各自、自分なりに工夫してみて下さいね。
1.集中力を妨げるものを徹底的に排除する
 あなたが今から勉強を始めるとしましょう。そのとき、机の上にマンガやゲームがあったらどうですか。気が散って集中できないでしょう。目の前に誘惑が多ければ、少しやってもすぐに休憩したくなるのは当然です。だから、余計なものは目の前から消した方が良いのです。テレビはもちろん、インターネットやメールなんてもっての外です。
2.今すべきことを明確に意識する
 「とりあえず何かしなくっちゃ。でも、何からしようか」などと、迷った経験はだれにでもあるでしょう。けれど、あれもこれもと思うとかえってはかどらないもの。先ずは一つだけ。それを確実に仕上げるのです。一つが終わるまでは、絶対に他のことはしない。席も立たない。もちろん休憩もしない。そしてそれが終われば次のことにとりかかる。ただ、予めその日にすべきことを認識しておいた方が良いのは言うまでありません。そのために、MYDOノートがあるのです。上手に活用して下さい。
3.大きな目標を持つ
 実は、これが一番大切です。なのに、目先のことにばかり気を取られ、本来の目標を見失ってしまっている人のいかに多いことか。目標を忘れているから、適当にやってしまうのです。よそ見をしてしまうのです。それがどれほど勿体ないことか、分かりませんか。
 いささか不適切な例ではありますが、猛烈にトイレに行きたい人がいるとしましょう。そんな人が寄り道をしますか。テレビを見たり、インターネットを見たりしますか。当然NOですよね。だれでも、先ずはトイレに駆け込みますよ。テレビを見るなら、ほっとしてからでしょう。今の君たちに置き換えてみて下さい。「そんなに必死にならんでも大丈夫。何とかなるさ」と考えていませんか。「がつがつするのはみっともないし」などと思っている人もいるのではないでしょうか。とんでもないことです。そんなのは、余裕でもなんでもありません。ただの逃げです。一生懸命できない自分への言い訳に過ぎません。
 何事も集中してすれば、自分でも驚くほどはかどります。時間もかかりません。そこで初めて、余裕ができるのです。今の君たちがやっていることはその正反対。だらだらとやるから、時間ばかりかかる。または、取りかかるのが遅いため、慌てて適当にかたづける。その結果、何も身につかない。だから、よけいに時間がかかる。
 今すべきことが何なのか。そして、それは何のためなのか。一体、だれのためなのか。もう一度、よく考えて下さい。そうすれば、集中することの大切さも分かるはずです。君たちが変わることを、心から願っております。

<1176> 2016.10/10〜2016.10/16

 過ごしやすい季節となりました。「スポーツの秋」「食欲の秋」「行楽の秋」「芸術の秋」と、秋にもいろいろありますが、やはりここでは「勉学の秋」を挙げたいと思います。
 6年生は入試本番まで100日を切りました。そろそろ目の色が変わってきても良い頃です。なのに、まだ本気を出せていない人がいます。悲しいことです。そろそろタイムリミット。入試は時間が限られた勝負です。間に合わさなければ意味がありません。弱点を抱えたまま、勝負に臨むのですか。自分の弱点が分かっていない人はいないでしょうが、殆どの人が弱点をそのままにしています。今後は、弱点補強を最大の目標にして下さい。その際に大切なのは、慌てずに一つ一つていねいに補っていくことです。そもそも、どうして弱点ができてしまったのか、分かっていますか。それは、復習が不完全だったからです。上辺だけの復習で、完全に理解しないまま終わらせていたからです。ですから、今度こそていねいに仕上げましょう。苦手が克服できたら、それは自信に変わります。自信が持てたら、苦手は得意に変わるのです。残された時間を最大限に有効利用して下さい。

<1177> 2016.10/17〜2016.10/23

 今回は5年生のお話。先日、第1回の合格判定テストを行いました。「入試までまだ1年以上もあるのに、なんと気が早い」と、言われそうですが、けして早くはありません。むしろ遅いくらいです。
 このテストの目的は2つあります。先ずは、受験に対する意識を高めることです。人間だれしも、目標がなければがんばれません。なのに、ただ何となく言われたことをやっているだけの人の多いこと。なんと勿体ない時間の使い方でしょうか。目標を持っているのといないのとでは、同じ時間をかけても、効果には雲泥の差が付きます。受験に対して、ぼんやりとしたイメージは持っているのでしょうが、具体的な目標が定められている人は殆どいません。そして、志望校に合格するということが、どれほど大変なことなのか分かっていないからですが、ほぼ全員が、まあ、なんとかなるでしょ!と考えているのです。明確な目標を持ち、それに向かって行動を起こす。グズグズしている時間はありません。即、実行に移して下さい。
 もう一つの目的は、自分の現在の状況を知ることです。このままで良いのか。それとも足りないのか。目標に届くためには、何をどうすれば良いのか。このテストだけで全ては分かりませんが、それでもやはり色々なことが見えてくるはずです。たとえば、科目間のアンバランスなどもその一つです。日々の学習での改善すべき点を放置せず、目標に邁進していきましょう。

<1178> 2016.10/24〜2016.10/30

 秋晴れの好天が続いております。爽やかなこの季節を楽しみたいところですが、手放しで喜んでもいられません。と申しますのも、涼しくなったせいで体調を崩している生徒が増えてきているからです。これからさらに増えていくのかと思うと、正直気が重いです。
 「風邪を引くのは仕方ない。誰も好きで引いているのではないのだから」はい、もちろんそうですね。けれど、敢えて言わせていただきます。
 生徒達には、登塾後直ちに、手洗い・うがいを実行させていますが、中には手をぬらすだけの人も少なくありません。ちゃんとうがいをする者は稀で、殆どの者は口をゆすぎもしていません。マイコップを持参している者も極めて少なく、これでは意識が低いと言わざるを得ません。自己防衛のために、マスクの常時携帯をお願いしておりますが、これも徹底できておりません。また、人混みでマスクを着用している者はどれほどいるのでしょうか。電車の中で咳をしている人が増えてきました。我が身は自分で守るくらいのつもりで、健康には細心の注意を払ってもらいたいと思います。

<1179> 2016.10/31〜2016.11/6

 めっきりと、涼しくなってまいりました。いや、もう寒いと言う声も聞こえてきます。それもそのはず、もう11月です。
 「1日1日を充実させよう」を自らの目標とし、生徒達にも促しておりますが、実践できずに時間ばかりが過ぎていきます。一体何が足りないのか。真剣に考えてみたところ、やっと答えが分かりました。私に足りなかったのは『長期的な展望』でした。まあ、簡単に言えば「大きな目標」ですね。雑事に追われ、何とかそれをこなすだけの毎日。「小さな目標」は達成できても、充実感に乏しかったのは、私自身その先にあるものが見えていなかったからだと思います。仕事の性質上、どうしても1年単位の短期の目標を優先せざるを得ないのは仕方の無いことでしょう。ただ、それだけでは日々の宿題に追われている生徒と同じです。彼らのことを偉そうに指導する資格はありません。情けない限りです。
 今一度、謙虚な気持ちで自らを見つめ直し、どう生きるべきかを考えたいと思います。

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