<1060> 2014.4/21〜2014.4/27

 またもや悲惨な事故が起きてしまいました。韓国の客船が沈没したニュースはみなさんもご存じでしょう。真相はまだ明らかにされていませんが、事故そのものより事故発生後の対応があまりに非道いように思えます。素早く的確な指示を出し、正しく誘導していれば助かったのではないでしょうか。なのに船員達は真っ先に逃げ出したと言うではありませんか。信じられません。これじゃ、まるで殺されたようなものです。本人達の苦しみや家族の哀しみを考えると、やりきれません。
 翻って、私の責任を考え直してみました。私も生徒達を預かる身です。単に勉強を教えるだけではなく、大げさに聞こえるかも知れませんが、その子の人生を預かるつもりで指導に当たっております。自分に課せられた使命の大きさも十分承知しております。当然のことながら、自分の都合で責任放棄などは致しません。「全てを任せよ」などと阿弥陀如来のようなことは申しませんが、お預かりした以上は責任を果たします。目標達成には全力を尽くします。その点はご心配なさらぬよう、どうかよろしくお願いいたします。

<1061> 2014.4/28〜2014.5/4

 街の色がすっかりピンクから緑に変わってしまいました。いや、悲しんでいるのではありません。新緑もなかなか良いものだと喜んでいるのです。
 早いものでもう5月。世間では大型連休が始まります。みなさんは、どう過ごされるのでしょうか。いろいろと楽しい計画がおありだと思います。
けれど、申し訳ありません。HOPESの授業は、祝祭日に関係なく行われます。「え〜!じゃあ、旅行にも行かれへんやないの」はい。お叱りごもっとも。しかし、このルールは曲げられません。私の信念みたいなものです。どうぞお許し下さい。
 もちろん、ご家庭の方針に口を挟むつもりはありません。ただ、生徒諸君には言っておきます。家の用事を不勉強の言い訳に使ってはいけません。予定が分かっているなら、それに合わせた学習計画を立て、必ず実行すること。「遅れは後からぼちぼち取り戻そう」なんてことはゆめゆめ考えないようにね。苦しむのは、結局自分ですよ。

<1062> 2014.5/5〜2014.5/11

 風薫る5月となりました。今年の大型連休はここまでは天候にも恵まれ、絶好の行楽日和だったのではないでしょうか。みなさんはどのようにお過ごしでしたか。6年生諸君にとっては、ひたすらガマンの数日となりましたが、それも今年だけのこと。かえって良い思い出になったかも知れませんね。
 私は、甥の結婚式に出席するため、香川まで行って参りました。香川に行くのは2回目。ある学校を見学に訪れた以来でした。(もう7年も前です)そのときは、観光らしい観光はせず(そりゃ、学校見学ですからね)、ただうどんを沢山食べた程の記憶しかありません。今回も目的は結婚式ですから、観光はなし。それでも瀬戸内海の素晴らしい景色ときれいな空気を満喫してまいりました。日帰りでしたので、いささか疲れました(うどんは食べませんでした)が、それでもリフレッシュできたと思います。
 さて、連休も終わり。しばらくは休日もありません。再び、ひたすら精進努力の日々が始まります。気持ちをしっかりと切り替えて、目標に向かって精一杯頑張りましょう。

<1063> 2014.5/12〜2014.5/18

 5月の第二日曜日。この日は何の日でしょう。誰かの誕生日?そりゃそうかも知れませんが、毎年同じ日ではありませんね。分かりませんか?じゃ、ヒント。君たちのことを一番愛してくれている人に関係のある日です。はい、その通り。正解は「母の日」でした。
 「母の日」とは、日頃の母の苦労をいたわり、母への感謝を表す日です。アメリカではその日が祝日になっているそうです。
 君たちはお母さんに感謝の気持ちを伝えましたか。何も特別なことをする必要はありません。一日だけ孝行の真似事をされても、お母さんは喜びません。大切なのは、相手を思いやることです。君たちにはまだ難しいかも知れませんね。けど、良く考えてみて下さい。
 保護者の方から「つい感情的になってしまって」と、後悔混じりに悩みを打ち明けられることがよくあります。どうして一番大切な我が子にひどいことを言ってしまったのだろう。お父さんやお母さんは、君たちを叱った後、ものすごく悲しい気持ちになっているのです。君たちにすれば、ただ怒られたことが悲しくて、分かってもらえないことが悔しくて、その場は納得できないことも多いでしょう。しかし、お父さんやお母さんは君たちが憎くて怒っているのではありません。このままじゃ、この子はダメになると、見るに見かねて君たちを叱るのです。真剣に君たちのことを考えているからつい厳しくもなるのです。ベタベタと甘やかすのは愛情ではありません。もちろん、仲が良いに越したことはありませんが、人間関係はお互いを尊重してこそ成り立つもので、親子の関係も同じはずです。
 やはり、まだ難しかったかな。かくいう私も、親の愛情に気がついたのは20歳を過ぎてからでした。そして、今もなお親不孝を続けているのですから、偉そうに言う資格なんてありませんけどね。

<1064> 2014.5/19〜2014.5/25

 勝ち組と負け組。私の大嫌いな言葉です。中学入試においても、たまに耳にしますね。結果だけで判断する人からすれば、合格=勝ち、不合格=負けとなるのでしょうが、入試は勝ち負けではありません。ただ、遊びでもありません。己の存在を賭した闘いです。そのことを理解していただいた上で、これから私が書くことを読んで下さい。
 6年生諸君。君たちは今、真剣に勉強に取り組んでいますか。もちろん、怠けているとは申しません。みんな一生懸命がんばっています。それでも敢えて言わせてもらいます。
 毎日を何となく過ごしていませんか?例えば、その日にすることをMYDOノートに書きますよね。その時、どんな気持ちで書いていますか。「絶対にこれだけはやるぞ!」と思って書いているのか、それとも「これくらいやっておけばいいや」と考えて書いているのか。「どうせやるんやから一緒やん」と思われるかも知れませんが、そこには大きな違いがあります。取りかかりの段階で既に差が付いているのですから、当然、内容も変わってきます。時間の使い方にも差が出てきます。ダラダラやるのと、集中してやるのが、同じはずはないでしょう。何となくやるだけでは、完全に仕上がりはしません。時間ばかりかかって得られるものが少ない。結局は疲れただけ。こんなのつまらないですよね。
 では、どうすれば良いのでしょう。簡単なことです。『やる気』を出すのです。「やること多すぎてそんなん無理!」などと言う前に、先ずはやってみましょう。やる気を出せば一つ一つのことをていねいにするようになり、仕上がり具合も大きく変わります。充実感も得られます。この積み重ねが、結果的にはとても大きなものになるのです。
 低学年の諸君にも当てはまると思いますよ。君たちの『やる気』。期待しています。

<1065> 2014.5/26〜2014.6/1

 今週は年間休講日があります。ということは、もう1年の3分の1が終わったことになります。本当に早いものですね。
 生徒諸君は、いろいろな問題を抱えながらも、必死にがんばっていることと思います。問題解決には、先ずは現状認識。次に原因究明。その上で、適切な対策を立てることが必要です。ただ立ち尽くしているだけでは、問題は解決しません。
 などと、偉そうに言える私ではありませんが、この休講日で頭の中を一度整理してみたいと思います。簡単ですが、今回はこのへんで。

<1066> 2014.6/2〜2014.6/8

 早6月。私の好きな「風薫る5月」はあっという間に過ぎ去ってしまいました。
 それにしても、最近少し暑すぎませんか。「夏日」・「真夏日」という耳にするだけで目眩がしそうな言葉がすでに飛び交っております。教室の冷房も、最低でも6月までは我慢しようと思っておりましたが、先日とうとう入れてしまいました。生徒達の脅迫に屈したわけではなく、私自身蒸し暑さに耐えられなくなったのです。あるがままを受け止めるしかないのでしょうが、今からこの調子だと、今年の夏はどれほどの酷暑になるのでしょうか。さらには、果たして無事に乗り越えられるのかなどと不安になってしまいます。
 などと、自分の意思でどうしようもないことを悩むのは、愚の極みですね。健康に留意するのはもちろん大切ですが、気持ちが萎えてしまっては話になりません。「暑さなんかに負けないぞ!」と張り切っていきましょう。若いんだからね。(って、無理があるかな〜)

<1067> 2014.6/9〜2014.6/15

 とうとう梅雨入り。ところで、どうしてこの時期の雨を「梅雨」と呼ぶのでしょうか。不思議に思ったことはありませんか。少し調べてみました。その語源としては、この時期は梅の実が熟す頃であることからという説や、この時期は湿度が高くカビが生えやすいことから「黴雨(ばいう)」と呼ばれ、これが同じ音の「梅雨」に転じたという説、「毎」日のように雨が降るから「梅」という字が当てられたという説などがあるそうです。(Wikipediaより)(ふ〜ん、なるほどね)皆さんご存じでしたか?私は3つ目の説は知りませんでした。
 梅雨の思い出としては、あまり良いものがありません。
 小学生の頃は、ただぼんやり「今日も雨か?運動場使えないな」とつまらなく感じていた程度でした。友だちも同じ思いだったのでしょう。余程つまらなそうにしていたからか、それとも教室内で騒ぎまくる私たちを見かねてか、先生が「農業にとって雨は大切。梅雨の時期にしっかり降らなかったら大変なのよ」としきりに梅雨を高く評価されていたことを覚えています。けど、そんなこと言われてもね〜。「はい、わかりました。梅雨に感謝いたします」なんて思えるほど人間が出来ているはずありませんものね。そうそう、私は良く怪我をする少年でしたが、大怪我は大抵この時期でした。そんなこともあって、梅雨に対するイメージが悪いのかも知れません。
 中学、高校と進むにつれ、梅雨に対して特別な感情は薄れていったように思います。次第に「諦める」ことを覚えていったのでしょうね。まあ当時は、梅雨に限らず、季節の移り変わりなんてどうでもいいやと考えていたことも事実です。
 え?現在の心境ですか。もちろんあまり嬉しくはありません。何よりこの時期は神経が高ぶります。何故かって?それは君たち生徒の安全が心配だからです。格好をつけてきれい事を言っているのではありませんよ。雨が降っているだけで、君たちの階段の上り下りにさえ気を遣います。また、傘を差していれば視界は悪くなるし、車もブレーキが効きにくくなり、交通事故も起こりやすくなるでしょう。みなさん。お願いですから、普段以上に慎重に行動してください。安全が一番。次が元気(健康)。勉強は・・・。その次でよろしい。

<1068> 2014.6/16〜2014.6/22

 年をとったせいだろうか
 体が弱いから
 よけいにそんなことを
 考えるのだろうか
 今まで感じなかったほど
 昨日今日のありがたさを思う

 きのうはさもしいことばかり
 口にした
 年がいもなく腹を立てたりした
 きょうはよい日であろうか
 自分をさらけ出さずに
 あったかく人に接してゆきたい
 これは、坂村真民の「きのうきょう」という詩です。
 私事で恐縮ですが、また齢を一つ重ねてしまいました。なんと、もう54歳です。まだまだ未熟者だというのに、いつの間にか残りの人生の方が少なくなってしまいました。
 穏やかな心を持ちたい。そう願う、今日この頃です。

<1069> 2014.6/23〜2014.6/29

 夏期集中講座の時間割を作成しました。例年になく早く仕上がり、一人喜んでおります。
 毎年の事ながら、各学校で夏休みの期間はさまざまです。7月いっぱい授業のある学校まであり、正直困り果てました。思い切って、低学年の授業を、7月中は午後にしたため、何とか不公平のない?時間割を組むことができましたが、各ご家庭のご要望に全て応えることは叶いませんでした。どうぞお許し下さい。
 夏休み。受験生にとって正念場であることは間違いないことです。それでも、少々意地悪なことを申しますと、ただ長時間机に向かっていれば良い、と言うものではありません。一番大切なのは確固たる目標です。そして、その目標は具体的であればあるほどよいでしょう。漠然と「がんばる」なんてのは目標とは言えません。そして、次に大切なのは、目標達成のための計画です。無計画は無意味です。おっと、そんな細かいことよりも、何より大切なのは本人の『やる気』であることは、もちろん言うまでもありませんけどね。
 「さあ、張り切っていきましょ〜!」って、少し気が早かったかな。

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