カッパの日記 

2014年5月

14.5.1 やっぱ好きやねん

 今日から5月。
 環状線の大阪駅では、今日から発車チャイムに「やっぱ好きやねん」が流されたそうだ。
 行かなくっちゃ。

 やしきたかじん氏について多くを語る必要はないだろう。
 強烈な個性とあの毒舌。好みの分かれるところだろうが、私は大好きだった。
 コンサートに出かけたこともあるし、CDも持っている。
 先日の魔女とのカラオケでも、私は「やっぱ好きやねん」を歌っていた(らしい)。「カッパ好きやねん」と歌詞を変えてね。
 と、ここまでならただのファンだが、実は教え子の保護者でもあった。
 一度で良いから、お酒の席をご一緒できたらと願っていたが、今となっては叶わぬ夢だ。

 さて、発車チャイムにもいろいろあるらしい。
 初めて山手線の恵比寿駅で「第三の男」(ほら、あのヱビスビールのCMで使われた、チャララ〜ン、チャラララ〜ンで酒よ)を聞いたときは、感動した。
 「東京(やっぱ)すげ〜!」ってね。(←田舎者丸出しで酒ね)
 高田馬場駅では「鉄腕アトム」が流されているらしい。
 けど、大阪だって負けていないぞ。
 森ノ宮駅は「森のくまさん」だし、京橋駅も何かあるらしい。(まさかあの「グランシャトーがおまっせ!」ではないだろうが)
 え?なんと!今ネットで調べたら、環状線の全19駅にその駅にちなんだ発車メロディが導入される予定らしい。こりゃ、楽しみだ。

14.5.2 抽選結果

 運命の瞬間。
 と言えば、大げさなのは分かっている。
 けど、これがおそらく最後のチャンス。
 何の話やって?もちろん、拓郎さんのコンサートで酒よ。
 先行販売や先行抽選(違いは分からんが)、はたまた二次先行。悉く外れてきた。
 保護者の方から「いついつ申し込み開始で酒よ」とまで教えていただいたが、それもアウト。
 一般発売で電話が繋がるはずはなし。
 さて、その結果は・・・。

 がく〜!またもや落選。
 おまけに、たった今、膝を机にぶつけて、痛いのなんのって。
 これぞ、まさしく踏んだり蹴ったり!

 ま、もう一度だけトライはするつもりだけどね・・・。

14.5.3 写真

 写真を撮るのは割と好きだ。
 昔は、我が子の写真を、それこそ信じられないほど撮りまくっていた。(フィルムの時代だから取り直しはできない。フィルム代だけでなんぼつこたやろ?)
 今は、生徒の写真と、ハニーと出かけたときの景色や花の写真が主で、飲み潰れた情けない姿などがたまにある。(あ、これは自分では撮れないけど)
 HOPESのイベントの写真などを、HPにUPする際には修正を加えもするが、殆どは撮りっ放し。未整理のままPCに放り込んでいる。
 加工すると言っても、自分で全てやるようになったのは、ついこの間のこと。それまでは、スタッフに任せきりだった。
 だから、気づいていなかったのだが、ようやく分かった。

 私は写真を撮るのが下手くそだ。

 先ず、人物がフレームの中にキチンと収まっていない。
 集合写真などは、必ずどちらかに偏っている。
 次に、決定的瞬間は必ず逃している。
 前後の写真と合わせて見れば、辛うじてどんな状況か判断できるが、何じゃこりゃ?という物が圧倒的に多い。
 カメラの性能だと言い訳を続けるにも限度がある。
 ピンぼけも多い。
 最近のカメラには、手ぶれ補正機能が搭載されているのに、どうしてこんなにぶれぶれなのさ?我ながら、理解に苦しむ。
 そもそも、搭載されている機能のほぼ全てを理解せずに使っている。いや正直、理解していないから、使い切れずにいる。
 これぞ、宝の持ち腐れ。
 こんな私が、一眼レフまで持っているのだからお笑いだ。

 さて、今日は甥の結婚式。
 一応、カメラ(コンパクト)は持参するが、果たして何枚まともな写真が残せるだろうか。

 さあ、もう寝よう。4:00起きが待っている。

14.5.4 何故泣くの?

 目覚めたのは2:30だった。
 アラームは4:00にセットしていたが、いくら何でも早すぎる。気合い入れすぎか?
 けど、もう一回寝ようなんて思ったのがいけなかった。
 再び目覚めたのは4:30。
 「大丈夫、余裕やん」と呟いてみたものの、内心は焦っていた。
 今日は、甥の結婚式(於 香川)。何が何でも始発(5:27)に乗らなければ、間に合わない。
 披露宴は12:00〜だが、その前に結婚式があり、さらにその前には両家の親族紹介まであるからだ。
 よくよく考えれば、のんびりと風呂など浸かっている場合じゃなかった。
 風呂から出るともう5:00。
 さあ、急げ!ところが、靴下は見つからないわ、タイピンはないわ。慌てたね〜。
 取りあえず、礼服だけを身に纏い、家を飛び出した。

 何とか、電車には間に合った。
 新幹線は混んでいた。指定席を確保しておいて良かった。
 子連れの若い家族が目立つ。そりゃ連休だものね。けど、ワチャワチャワチャワチャ。うるさいったらありゃしない。
 しかも、子どもが走り回っているのに、親は知らん顔で携帯いじってたり、寝ていたり。いくら子ども好きの私でも、しまいにゃ怒るでほんま!
 坂出で、危うく逆方向の電車に乗りかけたが、予定通り9:00には無事到着。因みに、坂出の発車メロディは『瀬戸の花嫁』だった。

 素敵な結婚式だった。
 雲一つない青空の下、新郎新婦がチャペルから続く階段を降りてくる。(チャペルからは真っ直ぐに海が見下ろせ、これがまた素晴らしい眺めなのだ)
 両サイドに並ぶ友人達。フラワーシャワーの祝福の中、幸せそうな2人。
 う〜ん。良いじゃない。天候に恵まれなかったらどうだったの、なんて意地悪は言いっこなし。
 他にもいろいろ凝った演出があったが、再現できるほどの文才はないので、ご勘弁。

 実は、昨年行われた姪の結婚式には欠席した私。
 随分悩んだ末の結論だった。
 姪には申し訳ないことをしたが、改めて不参加で良かったかなと思った。
 何故かって。
 普通、結婚式で涙を流すのは、新婦側の親族だ。新郎側で泣いていたら、絶対におかしいだろ。
 けれど、私。結婚式で花嫁が父親に伴われてバージンロードを歩くのを見ただけで泣けてきた。
 花嫁の父が娘を新郎にバトンタッチした瞬間なんて、声を堪えるのにもう必死。
 披露宴でも、新郎の(はじめの)挨拶だけで涙が出てきた。
 スライドを見ているうちに涙腺が壊れ、新婦から両親への手紙のシーンなんて、もうあかん。
 ハニーによると、
 姉(=新郎の母)もその手紙にはウルッとしかけたそうだが、目の前で号泣している私を見て、瞬間に涙が引っ込んだ、と言っていたらしい。
 ごめんね。ホント、雰囲気ぶち壊しで酒ね。
 甥の結婚式でさえ、この有様なのだから、姪ならば・・・。
 という理由なのね。
 自分でも、どうして涙が出るのか、分からないのだけどさ。

 近い将来、息子達も結婚するだろう。式も挙げるかも知れない。
 その時、新郎の父が号泣していたらシャレにならんから、私は欠席しようかな。

14.5.5 疲労回復

 思いの外、ダメージはきつかったようだ。
 昨日は、帰ってすぐにダウン。いきなりの大鼾にハニーは驚いたという。
 一旦目を覚まし、食事(もちろん鍋)後、再び眠りに落ちた。
 10時間以上眠ったか。ようやく元気が戻ってきた。

 今日は「こどもの日」。私もオフだ。
 しかし、あいにくの空模様。結構強く降っている。
 まあ、初めから予定はなかったし、のんびり過ごそうか。

 明け方、東京で地震があったらしい。
 息子達にメールを送ったら、大丈夫だと次男。
 なんでも、長男と仲良く中国語を勉強しているらしい。珍しいことだ。

瀬戸内海

 海を見ると、元気になる。
 若い頃は、落ち込んだら、わざわざ海まで出かけたものだ。
 写真は、帰りのマリンライナーから撮ったもの。
 微妙に自分の姿が映っているのが不気味だが、ま、これで元気になれるかな。
14.5.6 『極悪がんぼ』

 最近、放映が始まったドラマ。何故か全回見ている。(「がんぼ」とは、広島弁で「悪ガキ」の意味)
 もとは漫画。作画は東風孝広(原作は田島隆)。たしか、今は亡き『ナニワ金融道』の青木雄二氏のアシスタントをしていた人だ。
 連載されていた当時のコミックは殆ど読んでいたが、絵が汚いのとえげつないストーリーに少々嫌気がさし、最後まで読まなかったような記憶がある。

 ドラマの方が断然面白い。
 もちろん、原作が整理屋をテーマにしたもので、ストーリーに変わりはないのだから、青少年にお勧めできる内容ではない。
 ただ、役者達が面白すぎる。
 ドラマでは、主人公が女性に置き換えられており、それを尾野真千子が演じている。(「夫婦善哉」といい、甲斐性なしの男にだまされる役が多い。けど、弱いだけの女性ではないのが救い。彼女のはまり役なのか)
 他の俳優もはまりすぎ。所長役の小林薫なんて、原作のイメ−ジそのまま。
 極悪非道の金子は三浦友和。最初は意外な気がしたが、血も涙もない悪人を、髪を下品な金色まだらに染め上げ、見事に演じている。
 惜しむらくは、ドラマに仕立てたからだろう。登場人物が「そんなに悪い奴」に見えないことだ。
 どことなく、「根は良い奴」で酒よと、匂わせているよう思えてならない。
 まあ、私は評論家ではないし、これからどんな展開が待っているのかも知らないのだから、余り大きな事は言わずにおこう。

 何はともあれ、オフの日の楽しみが一つ増えたことは、嬉しい限りだ。

14.5.7 カッパ

手作りだぞ

 ラブリーでしょ!
 キュートでしょ!
 保護者から頂いたカッパちゃん。なんと、手作りらしい。
 夫婦ガッパ?私とハニーなのだろうか。

 ところが、申し訳ない。
 先ほどから悪戦苦闘しているが、なかなか上手く写真に撮れない。

 使うの勿体ないな〜。
 そうだ!しばらく壁に飾っておこう。
 うん。それが良い。それが良い。

14.5.8 珈琲

 「加非と書いてたまたまコーヒーと読む」
 それは、まだ私が小学生の頃。
 珈琲の味も知らない少年が、一つ年上の先輩(虫明さん。お元気で酒か?)から教えてもらい、
 「おお〜!何てこの方は聡明なんだ!」と、感動した。
 それを40年の時を超えてもまだ覚えている。(って、やっぱり変?)
 (その先輩のお名前は、お人柄ズバリの『聡太郎』さん。けど私は、年賀状に『恥太郎さま』と書き続けていた)

 時は流れ、昨日のことだ。
 「ハニー!珈琲ちょうだい」
 「たまには淹れてくれても良いよ」
 「しょ〜か!わかった!」

 こう見えても(いや見えないだろうが)、若い頃は喫茶店のウエイターもしていた私。
 「う〜ん。格好良かったな〜!」と遠い目をして言って下さる人は・・・。
 もちろん、私以外には現存しない。

 ハニーは大喜び。
 しばらくは、どうしてそこまで喜ぶのか、正直分からなかった。
 けど、次のセリフに愕然とした私。
 「初めてよね!珈琲淹れてくれるの!」

 そうか。初めてだったのか?
 見も知らぬお客相手に淹れていたことは数知れずあれど、最愛のハニーには未だだったのだ。

 ゴメンね。ハニー!
 ドラマ『珈琲屋の人々』ほど感動的なセリフ(一杯の珈琲が人生を変えることもあります)は言えないけれど、
 「これからの人生、たまには私の淹れた珈琲で、余生を過ごそうや」ってのは如何?

 え?やっぱダメ?
 しょ〜か!わかった!
 ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ〜!

14.5.9 DIVE

 森絵都の小説。いわゆる『スポーツ根性青春物語』。

 どうして私はこの類いの小説が好きなのだろう。
 主人公は平凡な少年。実は非凡な才能を持ち合わせているのだが、本人はそれに気づいていない。
 彼の側には天才がいて、初めは絶対に敵わないと思っているが、最終的には、努力を積み重ねた者が頂点に立つ。
 大抵、そんなストーリーだ。『一瞬の風になれ』『バッテリー』『ボックス』などなど。
 展開も殆ど予想の範疇を超えない。けれど、惹き込まれてしまう。
 おそらく、根が単純だからだろうが、純粋(?)だった頃の自分に無理にオーバーラップさせようとしているのかも知れない。

 今回も、一気に読んでしまった。そして、やっぱり最後は泣いていた。

 「その話、慥か映画になっているよ」と、ハニー。
 あれ、本当だ。う〜ん。どうしよう。
 飛び込みの全く世界は知らなかったが、読んでいるうちに何となくイメージはできあがった。
 映像を見て、それが壊されるのはイヤだしな〜。
 まあ、機会があれば観てみようか?

14.5.10 孝行息子と親不孝な私

孝行息子たちから

 息子達からハニーへ届けられたプレゼント。
 「母さんありがとう」のメッセージが添えられていた。
 う〜ん。なんと良くできた息子たちだろう。
 親バカで申し訳ない・・・

 それに比べて、私。
 私は、母に何もしなかった。
 それどころか、先日来、母が体調を崩していた事さえ気がつかなかった。
 聞けば、香川に行く前から39℃の高熱に魘されていたと言うではないか。
 若くて健康な私?でさえ、あれほど疲れたのだ。
 母の疲労が如何ばかりかは、推して知るべしだったはず。
 情けない。ホンマ、情けない。
 究極の親不孝もんでっせ!

14.5.11 23歳

 今日は長男の誕生日。23歳になった。
 早いものだ。離れて暮らし始めてもう4年が過ぎた。
 最近思い出すのは、幼い頃の彼ばかりだ。
 まあ、仕方がない。共有できる時間が少なくなったのだから。
 それにしても、いつまでも子離れできない自分が情けない。ここは、素直に子どもの成長を喜ばなくては。

 「プレゼントは何が良い?」と尋ねたのは1週間前。
 「最近本をよく買うから、アマゾンのギフト券が良い」と、やっと昨日返事が返ってきた。
 きっと、彼なりに気を遣ったのだろう。
 実際、専門書って高いのよね。中古でも結構値が張る。
 ほい!喜んで贈らせていただきま酒。しっかり学べ!

10歳の正

 写真は、彼が10歳の頃のもの。
 小学校で開かれた「二分の一成人式」で、タイムカプセルに宝物を入れる瞬間だ。
 う〜ん、幼い。ホント、私にそっくりだ。
 さあ、今宵はハニーと乾杯だ!

14.5.12 はがきの木

新緑

 今日はオフ。しかし、空は今にも泣き出しそうだった。
 しばし逡巡。結局、出かけることにしたが、案の定、途中で降り出した。
 ま、いいか?人生だって晴ればかりじゃないんだし。

牡丹

 さて、ここで問題。私達の目的地は何処?
 ヒントは、牡丹。
 ピンポーン!正解!
 目的地は、長谷寺で酒た。

姫空木

 長谷寺に行くのは2回目。2年前に紫陽花を見に来ている。
 今回は牡丹が目的だったのだが、残念。「ぼたんまつり」は、なんと昨日で終了していた。
 それでも新緑が美しく、見ているだけで心が洗われる。鉢植えだが、綺麗に咲いている牡丹もまだ残っていた。
 写真は、姫空木(ひめうつぎ)の前で喜ぶ私。いや、お見苦しい姿で目を汚してしまいま酒た。

はがきの木

 十一面観音像が特別公開中で、実物に触れることもできた。
 一時は激しく降っていた雨もいつの間にか止み、結局、傘は使わずじまい。ルンルン気分で長谷寺を後にした。
 試食した草餅が意外に美味だったので、「母の日」のプレゼントは草餅に決定。
 近くの「法起院」にも立ち寄る。西国三十三所の番外とあったが、番外って何?
 多羅葉樹なる木を初めて見た。「はがきの木」と呼ばれているそうで、この木の葉の裏に願い事を書くと叶うらしい。
 え!こりゃ、書かな!
 ところが、既にどの葉の裏にも願い事がびっしり。裏がきれいな葉っぱなんて手が届かない高さにしか見当たらない。
 それでも、秘密兵器を使い、何とかゲット。苦しい姿勢で書いた願い事。汚い字だけど、叶うと良いな〜。
 え?何を書いたかって?
 ふふふ。もちろん、ひ・み・つ・じゃ!
14.5.13 独り言

 タイトルの通り、ただの独り言で酒からね。

 「遅刻をする奴。社会人としては最低や!」
 「約束を破る奴。人間として最低や!」
 「約束を忘れる奴。人間以下や!」

14.5.14 殺生

 今日はお寺さんの日。
 「人は、自分の思い通りに事が運ばないと不満を覚えたり、不平を言ったりするが、『(人様にいろんな事を)していただいている、(人様の)おかげで生かされている』ことを、忘れてはならない」
 今日もありがたいお話(実に考えさせられる言葉だった)を拝聴した。

 お坊様をお見送りし、家に戻ろうとしたその時。目に入ったのは不吉な物体。
 「ぎゃ!ハチだ!!」
 アシナガバチか?一匹だけだったが、今からまさに巣を作らんとしている。
 途端に、足がすくんで動けなくなった私。
 実家では以前、スズメバチが巨大な巣を作っていたこともある。
 放って置いたら、この巣も同じように巨大化してしまうだろう。あ〜!どうすればいいんだ。

 脳裏をよぎったのは、自宅マンションの庭にハチが巣を作り始めたときのこと。
 15年以上前になるだろうか。当時は子供達もまだ幼かったし、刺されでもしたら大変だ。
 私は迷わず、保健所に電話をかけた。
 「大変です!蜂が庭に巣を作っていま酒!すぐに来て下さい」
 「分かりました。ご主人。絶対に触らないで下さい!私たちが到着するまでは、蜂を刺激しないで下さい!」
 「分かりました。急いでお願いします」
 程なく到着した隊員?は、完全防備だった。宇宙服さながらの銀色に光る防御服に、シールド付のヘルメットという出で立ち。
 「どちらですか?」
 「はい、これです!」
 「え?どこですか?」
 「だからこれです!」
 私の指さす方向には、小指のツメほどの小さな小さな巣が、不気味に聳えていた。
 「え?これ?」
 しばし無言の後、隊員は指で思いっきり巣を弾いた。
 「ああ〜!何てことを!逆襲に来られたらどうしてくれるんだ」と、文句を言う暇もなく、
 「この程度のことで、二度と呼びつけんといて下さい!(フン!)」と、鼻息も荒く、彼は去って行った。

 「どうする?保健所に連絡する?」(この前の事↑↑があるからな〜)となかなか決断できない私。
 「あかんのんよ。今は来てくれへんのよ。業者を紹介してくれるだけみたいやで。おまけに有料やし」と、母もハニーも口を揃える。
 「じゃあ、どうすりゃいいんだ?!」
 「私がスリッパかなんかで叩いとくわ!」と母。
 しかし、年老いた母をそんな危険な目に遭わせるわけにはいかない。
 仕方ない。俺も男だ!

 数分後、手に防虫スプレーを持ち、腰の引けた格好でハチの巣に立ち向かうカッパちゃんの姿があった。
 「首から上は完全に無防備。手袋もない。ああ、軍手くらいはめとけば良かった」
 その時私は、伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』の中で、蜂と対峙する天道虫のくだりを思い出していた。
 「一匹ずつ正面から噴射するんだ!蜂は真っ直ぐに向かってくるから」のようなフレーズだったかな。まあ、もともと相手は一匹だけどね。
 「とにかく、勝負は一瞬だ」と、自分に言い聞かせるものの、なかなか行動に移せない。だって、怖いんだも〜ん。
 「さあ、今だ!あ?けど、今、目が合った。こちらの企みを見破られたかも知れない。ちょっと知らんプリしておこう」
 何てことを繰り返しているうちに、時間ばかりが過ぎていく。
 「援軍がやって来る前に、いざ!」意を決して、スプレー噴射だ!
 蜂は、飛び立とうとするも、その直後、猛毒に体を痙攣させていた。
 「やった!勝った!」
 ピクピクしている蜂に、とどめを刺す。
 「ごめんね。成仏してね。こんな所に巣を作ろうとするからいけないのよ」などと、勝手きわまりない理屈で己を正当化する私。

ハチの巣

 死闘の末、敵を倒した私だったが、それにしても、殺生をした後は気分が悪い。
 写真は、作りかけていた巣の残骸。
 これから、家族で楽しく過ごそうとしていたかも知れないのに・・・。
 本当にごめん。

14.5.15 雑草

 「雑草という名前の草はない」
 慥かにそうで酒けどね・・・。
 名前を知らない私には、雑草と呼ぶしかない。

 久し振りに父の墓参り。
 ハニーは小まめに参ってくれていたようだが、私は1年以上行っていなかった。
 墓は雑草に覆われていた。まるで、芝生のようだ。「新緑がキレイ」なんて言っている場合じゃない。
 早速、草取り開始だ。
 1時間以上かかったが、まあ何とか見られるようにはなった。

 途中もパラパラしていた雨が、線香を立て、手を合わす頃には少々強く降り出した。
 久し振りだったので、報告が沢山あったのだが、傘を持っていない私たち。
 さあ、撤収だ。
 ごめんね。父さん。また来るからね。

14.5.16 東大寺展

 あべのハルカス美術館(16階にある)で行われている東大寺展。会期が今度の日曜までなので、ハニーと行ってきた。
 先日14階まで上ったときは、夜中だったので何も感じなかった。
 「エレベーター、早!」「アナウンスの声、渋!」くらいかな。
 ところが、今日は怖かった。
 シースルーのエレベーター。外を見る余裕なんて全くない。思わず「下ろして〜!」と叫びたくなった。
 体調の悪さ(昨夜のプチ同窓会。途中から一切の記憶がない)も手伝って、ホント気分が悪くなった。
 展望台は好天に恵まれたからだろうか。結構賑わっていたが、私にはお金を払ってまで高いところに上る心理が理解できない。

 さて、肝心の東大寺展。
 こちらも結構込んでいた。
 しかし私は例の如く、5分で鑑賞終了。
 ある仏像の顔が昨夜のメンバーの一人(弁護士のI先生)にそっくりだったのには笑った。写真に収められないのが残念だ。
 一方、ハニーはゆっくり見て回る性質。お先にと一人帰ってきた。だって、お仕事もあるしね。

14.5.17 卑怯者

 人が電話かけている隙に、こっそり忍び寄りやがって。
 まあ、こちらも油断していたが・・・。

 気がついたときには、敵は既に飛び去っていた。
 私に、強烈な痒みだけを残して。

 みなさん、気をつけましょう。
 もう、奴の季節でっせ!

 もちろん、ベープマットをセットしたのは言うまでもないが。

14.5.18 ガイドブック

 月末の香川行きのために、ガイドブックを購入した。
 ぶらりと気ままな旅も面白いが、あれこれ計画を立てるのも楽しい。

 正直驚いた。
 「え?香川ってこんなに広いの?」
 と言うより、己の認識不足を反省。
 『うどん県』と言われるだけあって、うどん屋だけでも山ほどある。
 何軒も何軒も回るつもりはないが、それでもリサーチなしだと「当たり」に出会える可能性は極めて低いだろう。
 金比羅さんには行く予定。しかし、その場所すら把握していなかった。

 最初は気楽に「(2日もあるし)グルッと四国一周でもしますか?」などと考えていたが、甘かった。
 数年前にTORAさんから聞いたセリフ「四国を舐めたらいかんぜよ!」が蘇ってきた。

14.5.19 待ち疲れ

 舐めていた訳ではないが、甘かった。
 いや「世の中の不幸は、所詮他人事」と考えていること自体、世間を舐めていたのだ。

 今回の葛城高原行き。半月以上前からこの日と決め、楽しみにしていた。
 ニュースでも報じられていたし、2,3日前の新聞には満開のツツジが写真付きで紹介され、人々においでおいでをしていた。

 天気は薄曇り。(天気予報によると明日から崩れるらしい)
 「ラッキー!」
 しかし、喜んでいられたのはほんの束の間だった。
 午前中に出発。今年も車で向かったが、何故だかやたらと進みがトロイ。
 到着予想時間がどんどんずれ込んでいく。近くまで来ているはずなのに、謎の渋滞。
 「みんな目的地が一緒だったりして?まさかね?」とハニーと笑っていたが、なんと不安的中!
 ロープウェイ乗り場に続く交差点までに2時間以上かかった。
 そこで耳にしたのは、信じられないアナウンス。
 「只今、駐車場は2時間待ち!ロープウェイは4時間待ちです!」
 ウッソ〜ン!
 いきなり何台かは引き返し始めた。
 私も迷うこと数分。(長すぎる?だって、その間全く動かないんだもの)
 しかし、「折角ここまで来たんだから」という気持ちと、「そうは言っているが、多少誇張も入っているだろう」という疑い深い性格が災いした。
 実際、撤退するのにも勇気が要るのだ。その事は身に染みていたはずなのに。

 情報に間違いはなかった。
 駐車場まで1時間以上。ロープウェイでは3時間半も待たされた。
 ハニーが作ってくれたお弁当。山頂でいただくはずが、残念。車中で広げることになってしまった。
 美味しかったのだけど、澄んだ空気の下で食べたかったなぁ〜。
 歩いて登るという選択肢もあったが、腰痛を訴えているハニーに無理はさせられない。
 私も体力に自信はない。チケット購入のため、麓から歩いただけで汗だくだ。

 ツツジ園に到着した頃は16:00を回っていた。家を出てから既に6時間以上が経過していた。

 卑怯だけど、続く。

14.5.20 満開

葛城山からの眺め

 待っている間に、空から雲が姿を消した。
 見渡す限りの青空。きっとこれは、天からのご褒美だろう。
 「素敵な天気になって良かったね。ぼきゅ!とっても楽しみだな〜」と棒読み口調で言うと、
 「全然楽しそうじゃないけど」と、ハニー。

 慥かに、疲れ果てていた。けど、嬉しくないことはない。
 実際、山頂に近づくにつれ、ワクワク感が高まってくる。
 何年かの間、この時期に欠かさず訪れている。それでも、満開のタイミングは殆ど記憶にない。(はじめの年くらいかな)

 さ〜て!噂の満開や如何に?
 おお〜!すげ〜!(↑↑)

下からの眺め

 正直もっとビビッドな色を想像していたが、淡いピンクが目の前に広がる。
 圧倒的な量感を再現できるほどのカメラマンではないので、ご容赦願いたい。
 上からの眺めも素晴らしかったが、下から見上げるのも素敵だった。(←←)
 いくら観ていても飽きない。ツツジの赤とピンク。新緑の緑にも濃淡がある。それと空の青。
 こんな素敵なコントラストは、滅多なことでは拝めない。
 さらには、空ではウグイスが「ココよ、ココ〜!」と泣き狂う。
 「時よ止まれ!」と願うばかりだ。
 欲を言えば「後ろのバカップル。早くどっかにいけ!」とも思ったが・・・。(このカップルは帰りの行列まで一緒だった)

これはおまけ

 しかし、のんびりはしていられない。
 あちこちから聞こえてくる不吉な声。
 「帰りのロープウェイもえらい行列らしいで」
 名残は尽きねど、絶景と別れを告げ、帰路に着く。
 「もう、来ることはないかも知れない」
 そう思うと、切なくて、何度も何度も振り返る。しかし、(当然ながら)ツツジはもう見えない。

 ぎゃ〜!2時間半待ち?!
 ロープウェイ待ちの最後尾に着くやいなや、係の人から告げられた。
 力尽き、崩れ落ちそうになるカッパちゃん。
 けれど、周りはジーさんバーさんばっかり。易々と突っ込まれるようなネタを提供はできない。
 そもそも、毎日が日曜のはずの貴方達。どうして平日に出てくるの?
 いやいや、人にはそれぞれいろんな事情があるんだから。

 幸い、帰りの路は空いていた。って、そりゃね。
 あ〜!疲れた。
 一切文句を言わなかったハニー。君のお陰で無事に帰ってこられたことに感謝したい。

14.5.21 『おしりかじり虫』

 先日、何気なく見たテレビ。
 「お!トーマス君や。懐かし〜」
 出かける用意をしながらなので、ゆっくり見てはいられない。
 しばらくすると、画面は見たこともないキャラに変わっていた。

 「なんじゃ?これ?!」
 正直、戦慄が走った。
 謎の二頭身キャラが踊りまくっている。
 他人のお尻にかぶりつき、しかも、かじられた人は、どう見ても喜んでいる。
 ストーリーも全く意味不明だったが、強烈なインパクトだけは残った。

 早速、生徒達に聞いてみた。
 「ああ!それ知ってる。けど、(放送されていたのは)僕らが幼稚園の頃やで。まだやってたん?」
 『おしりかじり虫』と言うらしい。
 え?ということはもう5年以上の長寿番組?
 恐るべしNHK!こんな訳の分からない番組を長年放送するとは。一体何故?
 慥かに、面白いことは面白い。楽しい気分になるから、子どもなら喜ぶだろう。
 う〜ん。けれど分からん。
 もう一度、今度は最初から最後まで見たいと思う。じっくり見れば、人気の理由が分かるやも知れぬ。

14.5.22 フォロー

 人間、誰もがミスをする。当然で酒。人間だもの〜!
 問題はその後だ。そのミスをどうカバーするか。

 最悪は、ミスをうやむやにしようとすること。
 よくいま酒よね。とぼける奴って。
 張本人のくせに「気がつきませんでした」ってさ。責任逃れにも程がある。お前は子どもか?ほんと、サイテ〜!

 次にあかんのは、ミスは認めたものの、ただ黙り込む奴。
 使えないね。(正直、使いたくないね)
 たいてい、そういう奴は謝罪すらしない。
 いや、口では「すみません。申し訳ありません」って言いま酒よ。
 けど、心から反省していないから、謝罪する相手を間違えている。
 その場さえ凌げれば良いと思っているから、結局は、同じミスを繰り返すのね。
 私にも経験がある。喫茶店でウエイターをしていたとき、過ってグラスを落とし割ってしまった。
 すぐに大きな声で「すみませんでした!」と叫んだが、その時私はマスターの方を向いていた。
 あ〜!恥ずかしい。本来ならば、お客様にお詫びすべきなのにね。
 しばらくして、私は解雇。今にして思えば、当然で酒ね。

 素敵なのは、ミスをキチンと詫びた上で、お互いの関係を発展させられる人。
 余りにもあからさまなのは閉口するが、さりげなく日頃の無沙汰を詫びつつ、どうです?今度また一献!なんてね。
 それが相手に受け容れられるかは、結局は本人の人徳次第なのだろうが、願わくばそんな爽やかな大人になりたいものだ。

 今回とある件で、詫びの電話をいただいた。
 ご本人は悪くないのに、すぐに謝罪。なかなかできないことだと思う。
 その際に感じたことを、自戒の念を込めプラス愚痴も含めて、書かせてもらった。

14.5.23 意思の疎通

 人の心なんて分かるわけない。分かる方がおかしい。
 なんてことを言ったら、お終いだ。
 そりゃ分かってる。けど、難しい。

 私のような小規模塾において、何よりも大切なのは、生徒と保護者と私たちの間に信頼関係が成り立っていること。
 そのことが、学力を伸ばす一番の近道でもある。(と言うより、信頼できない奴の言うことなんて、信じられないものね)
 だからこそ、信頼関係を構築するために様々な方法を試みてきたし、相互理解には絶えず腐心してきた。
 筋は通してきたつもりだし、言っていることにブレはないはずだ。生徒にも保護者にもいい加減なことは一度も言った覚えはない。
 それでも分かってもらえない。
 何故だ?!
 私が甘えていたのだろうか。
 私が理解されていると思っていたのは勘違いで、保護者は、無理やり自分の意見に従わせようとする私に、逆らうのも面倒だからと、仕方なく頷いていただけなのか?
 私自身、相手を理解しているつもりでいたが、その実、表面しか見えていなかったのか。
 分からない。何も分からない。

 一方的に断ち切られた関係を修復するのは、極めて難しい。
 おそらく無理だろう。せめて、誤解の原因でも分かれば助かるのだが・・・。

14.5.24 川柳

 サラリーマン川柳(第一生命)の入選作が、今年も発表された。
 1位は「うちの嫁 後ろ姿は フナッシー」。
 流行語を取り入れた作品が目立つ。
 クスッと笑えるものが多く、心が少し和んだ。
 私が気に入ったのは、
 「おもてなし 受けてみたいが あてもなし」(5位)
 「イイネ」には、「どうでもイイネ」が約五割(6位)
 「帰宅して うがい手洗い 皿洗い」(4位)
 8位の「オレオレ」に爺ちゃん一喝「無礼者!」も素敵で酒ね。

 へぇ〜。もう27年にもなるのか。凄いで酒ね〜。「お〜いお茶」も有名だけどね。あ、あちらは俳句か。
 HPには歴代の1位も載っていた。
 お気に入りは「久しぶり〜 名が出ないまま じゃあまたね〜」
 なんか、悲哀を感じさせる作品が多いな〜。
 「デジカメの エサはなんだと 孫に聞く」とか、
 「課長いる?」 返ったこたえは 「いりません!」とかね。

 私には、彼らのようなきらりと光る感性はない。
 それでも、ハニーへの「帰るメール」は今でも「五・七・五」が続いている。
 じぇじぇじぇ!もう5年にもなるのか?
 「早5年 才能ないわ あきらめよ」
 ご〜めんなさ謝意よ〜!

14.5.25 おばちゃん

 おばちゃんが来た。
 と言っても、本物のおばちゃんではない。
 まだ中学生のお嬢さまだ。中間テストが終わったからと、遊びに来てくれたのだ。

 じゃあ、なぜ彼女は、おばちゃんと呼ばれているのか?
 そう!正解!性格が(大阪の)おばちゃんそのものなのよ。
 話は、小学生時代に遡る。名付け親の私は、さぞかし恨まれていることだろう。
 人の世話を焼きたがり、「あんた。そんなんやったらあかんやないの!」と、自分のことは棚に上げ、(良く言えば)あれこれと周りに気を配り、(ぶっちゃけて言えば)他人をかまいたがる、典型的な気の良いおばちゃんだったのだ。

 1年ぶりに会うおばちゃんは、すこ〜しほっそりとなっていた(かな?)。
 しかし、人なつっこい笑顔はそのまま。何より、相変わらず良く喋る、喋る。
 学校のことから始まり、家族のことからペットのことまで、時代も昔話から将来まで。
 たった1時間程の滞在の間に、何年分もの話を聞いたような気がする。
 女の子ってこんなのかな?

 またおいで!と言っても来ない子も多いから、無理やり数冊の本を貸し出した。(これって、過剰融資?)
 これで、夏休み頃にはまた元気な笑顔を見せてくれるはずだ。楽しみだな〜!

14.5.26 スマホ料金

 先月の携帯料金がやたらと高かった。
 断っておくが、私はガラ携(それにしても、ガラパゴス携帯って酷い呼び方だよね。フューチャーフォンの方がまだ許せる。意味は分からないけどね)。
 ハニーも同じだ。その携帯でさえ、たまの連絡用に持っているだけで、殆ど使いこなせていない。

 不審に思い、AUショップへ。
 調べてもらったところ、驚愕の事実判明。
 「お客様の携帯はスマートフォン契約になっていらっしゃいま酒」
 な!な!な!な!なんで〜!!
 「スマートフォンには、無料通話などの割引はございません。先月は通話が多かったようで・・・」
 説明を聞きながらも、頭の中には?マークが飛び交っていた。
 どうして、スマートフォン契約になってるの?

 ハニーが隣ですまなそうに呟く。
 「この前、ケーブルテレビとセットにすれば安くなるって言われたから・・・」
 どこが安いねん。そんなん騙しやんけ!

 もちろん、契約は変更。まあ、事なきを得たと喜んでおこうか。
 それにしても、スマートフォンって高いのね。

 しばらく旅に出ま酒!探さないで下さい。

14.5.27 うどん県

 今回の旅の目的地は「うどん県」。そう!香川だ。
 初日は、ひたすら食べまくりだった。

 生憎の降ったり止んだりの天気だったが、土砂降りは移動中だけで、ほぼ予定通りの行動がとれた。
 5:00に出発。今回は車。9:00には無事到着。

 先ず、うどん屋一軒目は「さか枝」。
 セルフのシステムがよく分からず、右往左往してしまった。
 何しろ、自分で湯がいたのも初めてで、出汁もかけずに食べようとしていた。
 続いて二軒目は「松下製麺所」。
 美味い!場所は見つけにくく小さな店だったが、シンプルなかけが最高に美味しかった。

 ひとまず食べるのは休憩し、いざ栗林公園へ!
 ガイドさんに案内してもらった。
 とても良い人で、予定のコースもあるだろうに、気になる物を見つけると説明の途中でもあっちこっちに行きたがる私に、辛抱強く付き合って下さった。って、私は子どもか?

栗林公園

 とにかく広い!お殿様の別荘だったらしいが、贅沢を極めている。
 と言っても、けして華美ではない。自然に調和しているようで、その実、自然相手に我が儘を通しているのだ。
 例えば、水の少ない地方に拘らず、人工の滝を作ったり、松の木に手を加え、無理矢理高さを揃えたり。蹲の石も凝っていた。
 しかし、それもこれもガイドさんの説明があってこその話。
 私たちだけだったら、「ふーん綺麗だね!」と、一瞥を与えただけで通り過ぎていただろう。
 ハニーとのツーショットも撮って貰えたし、感謝感激!
 これで無料とは、有り難すぎで酒。
 栗林公園はお勧め!ぜひ、ガイドさんと回って下され。

 ゆっくり回ったので、公園を出たときは、お昼を回っていた。
 さあ、うどんツアー再開だ。

 次の店は悩んだ。
 公園の近くには店が多く、何れも魅力的。しかし、既に腹はかなり膨れている。最初に稲荷やら天婦羅やら欲張ったのが堪えている。
 迷った末、辿り着いた店は・・・。
 あれ?あれ?あれ〜!
 な・ん・と!午前中に訪れた店だった。歩き回った挙句、まさかの逆戻り。我ながら情けない。
 結局、車に戻り、ナビの力を借りる始末。とほほ・・・。
 訪れたのは「上原屋本店」。
 此処でも、懲りずにサイドメニューに手を伸ばすカッパちゃん。だって美味しそうだったんだもーん!って、やっぱ馬鹿だ。
 ダウン寸前のハニーを無理矢理次の店へ連れていく。
 時間もないので、「一福」はパスし、「竜雲」に急ぐ。
 何とお寺が経営しているうどん屋さんだった。いや、今までの店とは違う。レストランと言った方が良いか。座ったら、注文を取りに来てくれた。
 「坦々つけうどん」は美味だったが、ハニーはついにギブアップ。

 激しい雨の中、次なる目的地、善通寺を目指す。
 善通寺は、言わずと知れた弘法大師生誕の地と言われているお寺だ。
 もちろん、四国八十八ヶ所の寺の一つでもある。けど、生誕の地が何で75番目なんだろう。
 先ずは、八十八ヶ所の仏像が全て集められた(レプリカだけどね)部屋を覗いた。
 驚いたね。賽銭用に両替(500円=5円×100枚)まで用意してあった。
 一つずつ仏像を拝み、本尊真言を唱えていく。もちろん賽銭は入れるのよ。
 ご本尊が同じ寺も多く、2周もしたら流石に空で言えるくらいになった。と言っても、もう殆ど覚えていないけどね。
 不謹慎ではあるが、笑える真言もあった。
 例えば、第70番の本山寺(もとやまじ)馬頭観世音菩薩は”おん あみりとう どはんば うん はった そわか”。
 まあ、ハニーも笑っていたから許される範囲なのだろう。真言の一覧はこちら
 そろそろお寺も閉まる時間が近づいてきた。
 戒壇巡りやらも行ったが、「お化け屋敷と変わらんやんか」って、ますます不謹慎で酒ね。
 善通寺を後に、宿泊予定の宿に向かった。

 少々長くなったので、今日はここまで。

14.5.28 石段

 宿泊した宿は素晴らしかった。
 部屋も料理も、今までに経験したことのないレベルだった。
 今回の旅行は、母から譲ってもらったのだが、母には申し訳ない気持ちと感謝の念で一杯だ。

 一度目覚めたが、まだ2:00だった。
 そう言えば、散歩から戻ってから、気絶するように眠りに落ちたのだった。
 けど、流石に少し早すぎる。しばらく起きていたが、ビールを一杯呑んで、もう一眠り。

 この日の予定は、金比羅さん(金刀比羅宮)へのお参り。
 天気は晴れ。しかし、テレビでお天気ねーちゃんが言っていた通り、少し暑くなりそうだ。
 朝風呂を浴び、さあ出発だ。
 私は初めてだったが、ハニーは幼い頃に来たことがあるらしい。思い出をたぐりながらの参詣となった。

金刀比羅宮

 宿から金比羅さんはすぐだった。
 けど、そこからが大変。
 ガイドブックによると、本宮までは785段。奥の社までだと1368段も石段があるそうだ。
 午前中だというのに、参道は既に人でごった返していた。どう見ても年齢層は高い。
 こんなご老人達におくれを取るわけにはいかぬ。
 杖を手に、さあ、ふぁいと〜!お〜!!(ヤンクミみたいに手を重ね合わせたかったのだが、ハニーは小声でお〜!と応じただけだった)
 写真は、大門の入り口。「笑顔で長生き」の言葉が泣かせるね〜。

奥の社への石段

 上り始めてから約2時間。やりま酒た。ついにコンプリートで酒。
 山の上は涼しかった。ひんやりとした風が、大量にかいた汗を拭ってくれる。
 ただ、今一つ有り難みを感じなかった。(この罰当たりめが!)
 祀ってある神様(海上交通の安全を司る神様らしい)に馴染みがないからか、それとも、疲労のあまり、心が麻痺していたからなのか。
 途中、小学生や高校生の集団とも行き違ったが、若さって素晴らしい(恐ろしい)で酒ね。
 彼らは走っているので酒よ。しかも嬉しそうに。ついていけん。
 新緑も美しかったが、桜の季節はさぞかし素晴らしい眺めだろう。まあ、何度も訪れたいとはあまり思わないけどね。

 宿に戻り、もう一度風呂で汗を流す。体重が朝より2kg近くも減っていたのには驚いた。
 昼食は、もちろんうどんだ。車を走らせ「山内うどん」へ。
 山の中にあるとは聞いていたが、本当に山の中だった。
 けど、美味い!ハニーも私もおかわりをしてしまった。

琴弾公園

 最終の目的地は「琴弾公園」。銭形砂絵が有名らしい。
 山頂の展望台から海を眺める。
 おお〜!慥かに銭形平次の寛永通宝だ。お分かり頂けただろうか?
 これを見ると、お金の心配のない人生が送れるそうだが、本当にそう願いたいものだ。

 無事、空港到着。予定より少し早く着いた。
 これで今回の旅はおしまい。
 ハニーはそのまま車で宇和島へ、私は奈良へ。
 しばらく会えないけど、思い出の中でデートしようね。

14.5.29 初夏?

 暑いで酒 今日から半袖 カッパちゃん。
 汗を流して 働きまっせ!

 一応、短歌のつもり。字余りだけどね。

 少し早い気もしたが、教室に冷房を入れた。
 だって、生徒達
 「せんせ〜!暑いからスカート脱いで良いですか?」って脅すんだもの。

14.5.30 素直が一番

 高学年になるにつれ、自我が芽生えるのだろうか(照れもあるのだろうが)、生徒達は素直に反応しなくなってくる。
 特に女の子はその傾向が顕著だ。
 「お〜分かりで酒か?」と言えば「お〜分かりで酒よ」。
 「ウッキーさんで酒か?」と聞けば「ウッキーさんで酒よ」と返事をしてくれるのは、せいぜい5年生までかな。
 中には、極端に幼い男子がいて、いつまでも嬉しそうに元気いっぱい全身全霊をこめて返事をしてくれる子もいるが、まあ稀だ。
 最近では、私の呼びかけは大抵スルーされている。
 「賢いで酒ね〜!」
 「・・・」
 「酒っごいで酒ね〜!」
 「・・・」
 昨日も、「忍法変わり身の術!」に「ニンニン!」と反応してくれた生徒は殆どいなかった。
 「なんで私らがそんな幼稚な返事せなあかんのんよ!いつまでも子ども扱いせんといて!」と、内心思っているのだろう。
 友だちと顔を見合わせているから、お互いに牽制し合っているのかも知れない。

 もったいないな〜。実にもったいない。
 こちらとて、ふざけているわけではない。悪のりに付き合えと言うつもりもない。
 けど、もっと子ども子どもしていて良いんじゃないか。実際子どもなんだし。
 相手の言うことを素直に聞き、素直に受け容れる。これが勉強でも何でも(特に初心者にとっては)一番上達する近道なんだけどな〜。
 盲目的に信じろとか、絶対服従しなさいとか、じゃないんだ。
 私が間違っていることだってあるんだし。
 けど、これでも30年以上生徒だけを見続けてきた私。
 もっと信じてくれても良いんじゃないか?
 ただ、(まあ、滅多にないが)一々突っかかるようになったら危険信号だぞ。

 大人でも子どもでも同じ。素直が一番だと思うのだけど。

14.5.31 生卵

 昨夜の探偵ナイトスクープは、久し振りに惹き込まれた。
 ご覧になった方も多いだろうが、
 1.大発見!阪尾コーナリング
 2.生卵が絶対に割れない
 3.20年間解けないパズル

 中でも、2話目が面白かった。
 生卵を手のひらで握っても、絶対に割れないというのだ。
 「え〜!うっそ〜ん!」思わずテレビの前で、ウッソーンダンスを踊ってしまった。
 生卵なんて、その昔おつかいで買いに行かされたときによく割っただけに、簡単に割れるというイメージがあったのだが、実際に依頼者の家族がやっても、探偵が試してみても、卵は割れない。
 ふ〜ん。卵って意外に強いのね。特に横方向の力には強いと、例の物理の先生まで登場して説明するものだから、やおら説得力が増す。
 なるほどねと、頷いてしまった。

 ところが、意外な結末が待っていた。
 近大アメフト部が卵つぶしに挑戦する。
 握力順に並んだ猛者達。握力30kg台が握っても割れなかったが、握力が40kg以上の者の手にかかると、あらら。次々に卵はつぶされていったのだ。
 笑ったね。あの説明は一体何だったんだ。
 まあ、どんな物にも限界はあると分かっただけでも、儲けものだが。

 他の話も面白かった。隣にハニーがいないのは寂しかったけどね。

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