<990> 2012.11/5〜2012.11/11

 いつまでも、涼しくなりましたねとは言っていられなくなりました。11月の声を聞いた途端に「寒さ」すら覚えるようになってしまいました。みなさん、体調管理には十分注意を払って下さい。
 さて11月。行楽の秋です。各ご家庭では、楽しい行事や計画もおありでしょう。などと、暢気なことは言ってはいられません。残念ながら、受験生には行楽やレジャーは無関係。6年生諸君はいよいよ大詰め。入試まで80日を切りました。目標に向かって、ただひたすら精進を積み重ねてゆかねばなりません。
 毎年、この時期になると、目標と現時点の学力とのあまりの開きに絶望?し、自暴自棄になる生徒が出てきます。もちろん、ときには軌道修正も必要でしょうが、目先のことに惑わされてはいけません。例えばテストの結果。「ああ!もうだめだ」と嘆いたり、「もしかして、いけるかも」と甘い期待を抱いたりしがちですが、それはあまりに愚かです。テストは自分の弱点分析のためにあるもの。弱点が補強されていればよいのですが、多くの人はそのまま放置しています。厳しいことを言うようですが、苦手分野の対策もたてず、たかが模擬テストの判定に一喜一憂しているようでは、合格とは無縁のままで終わってしまいますよ。
 今こそ、ここまでやって来たことを振り返る必要があります。反省しろと言いたいのではありません。嘆くのはいつでもできます。それより、今の自分に何が足りないか、これまでの勉強には何が足りなかったかを真剣に見つめ直すべきなのです。そして、早急に対策を立てるのです。ぐずぐずしている時間はありません。迷っている時ではないのです。今すぐ取りかかりなさい。

<991> 2012.11/12〜2012.11/18

 毎週この欄で、寒くなったとか、季節の変わり目にご注意とかを書いている私ですが、その本人が不覚にも体調を崩してしまいました。幸い症状は軽微で、既に快方に向かっておりますが、全く面目ない。手洗い・うがいは徹底して行っておりましたし、外出時は必ずマスクをしていたのにもかかわらず、この態。本当に情けない限りです。私が言うのも説得力のない話ですが、みなさんどうか予防には万全の注意を払って下さい。6年生諸君にはインフルエンザの予防注射を受けてもらいますので、各自、体調と相談し、接種の時期を考えておいて下さい。
 さて、6年生のことばかり書いておりますが、低学年の諸君のことを放置しているわけではありません。何の問題もなく順調に推移しているのなら嬉しいのですが、残念ながら現状は・・・。授業の受け方は大分改善されました。ところが、家庭学習においては、依然としてムラのある生徒が多く見られます。そろそろ次の学年のことも意識しながら、家庭での時間の使い方など見直してもらいたいと思います。

<992> 2012.11/19〜2012.11/25

 先週、私が体調を崩した事を書かせてもらいましたが、おかげさまで、もうすっかり回復いたしました。いえね、もともと大したことはなかったのです。私には物事を大袈裟に言う悪いくせががありまして、改めねばと思ってはおるのですが、なかなか治りません。生徒達にも気を遣わせてしまったようです。咳をするたび、全員から「大丈夫ですか?」と言われたのには参りました。
 さて、これから書くことはけして大袈裟ではありません。
 6年生諸君。甘えは一切捨てなさい。君たちは、事態を良いように良いように解釈する傾向があるようで、いろいろと厳しい現実を目の当たりにしているはずなのに、一向に動じません。何とかなるだろうと思っているのでしょうね。ある意味、素晴らしいとも言えますが、私なら青ざめて卒倒してしまいます。ああ、また、大袈裟に言ってしまいました。しかし、顔色は変えずとも、そろそろ目の色を変えても良いのではないでしょうか。弱点は分かっているはずです。補強に全力をかけて下さい。苦しいのは百も承知。けれど、ここを乗り越えなければ何も得られるものはありません。ラスト2ヶ月。歯を食いしばり、なりふり構わずがむしゃらに突き進んでいきましょう。

<993> 2012.11/26〜2012.12/2

 師走を直前に控えた今日この頃、みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
 先日、教え子の訃報を知り、お別れの会に参列してまいりました。詳しくはHPの「カッパの日記」をご覧頂きたいと思いますが、35歳の若さでこの世を去った彼、さぞかし無念だったに違いありません。残されたのは、奥様とまだ2歳4歳の娘さん達。本来なら、こんな時は「謹んでご冥福をお祈り申し上げます」と言うべきなのでしょうが、申し訳ありません。やり切れなさがこみ上げ、到底そんな気分ではありませんでした。
 その後予定されていた「故人を偲ぶ昼食会」には参加せず、急いで教室に戻りましたが、無性に苛立ち、感情をコントロールできませんでした。と申しますのも、私を迎えてくれた生徒達の幸せそうな笑顔。いえ、笑顔に文句があったのではありません。明るく、元気なのは素晴らしいことです。けれど、あまりのお気楽さ加減にプチンと切れてしまったのです。八つ当たりですかね。
 生徒諸君。君たちは「明日は必ず来る」と思っているのでしょうね。私もそうでした。「今日無理をしなくても、明日すればいいや」いや「がんばらなくてもなんとかなるさ」などとね。けど、明日の保障なんて何もないのです。何を根拠に明日を信じているのですか。もしかすると、明日は来ないかも知れないのですよ。いやいや、少々言い過ぎました。私は何も君たちを不安がらせたいのではありません。
 では、質問を変えましょう。君たちは現在の自分に満足していますか。どうでしょう。今はっきりと断言できた人は殆どいないのではありませんか。なのに、みんなその状況を変えようとしていない。むしろ、甘んじて受け容れようとしている。どうしてですか?答は明白。そんなにしゃかりきにならなくとも何とかなると思っているからなのでしょう。確かにラッキーが舞い降りることもあるかも知れません。けれど、それは稀なケースです。
 例えば、受験。このままでは「ただ何となくがんばって、何となく結果が出た」で、君たちの受験が終わってしまうような気がしてなりません。結果が分かったときには、泣いたり笑ったりするのでしょう。そして、いつか「そう言えばそんなこともあったな〜」などと、懐かしく思い出すのでしょうか。
 けれど、それで納得できますか。私は賛成できません。そんなのは、がんばらなかった、がんばれなかった自分を誤魔化しているだけじゃないですか。一度きりの人生、目標に向かって精一杯がんばり、結果は気にせず、事実は事実として受けとめ、正々堂々と生きる。どうせなら、そのような胸を張った生き方を目指そうではありませんか。

<994> 2012.12/3〜2012.12/9

 とうとう12月。カレンダーも最後の1枚になってしまいました。流石に、この時期にもなれば、来年の事を言っても鬼に笑われないでしょう。という訳で、今回は来年度のお話。
 以前この欄で、私が悩んでいると書いたことを覚えて下さっているでしょうか。986号ですから、2ヶ月ほど前になりますね。
 私の授業は「説明をしっかり聞いて(自分で)よく考えろ」というもの。このスタイルを変えるつもりはありません。今のところ、みな、真剣に授業を受けていますから授業について来られない生徒はいませんが、では全員が完全に理解できているのかと問われれば、不十分な生徒がいることも確かです。理解が不十分な場合でも、しっかりと復習すれば大丈夫ですが、時間はかなりかかっているはずです。もし、そこで手を抜いたり、楽に走ったりすると、途端に困ったことになってしまいます。また、いくら考えても分からないような難問に悩まされた経験は誰もがあるでしょう。そのような場合、質問対応という形で解決を図ってきました。けれど、これはあくまでも対症療法のようなもの。苦手分野をまるまる克服するだけの時間を一人一人に持つのは不可能です。さらに、途中入塾の生徒だと、全く習っていない事項でも既にその授業は終わってしまっている事も多く、未習分野をどのようにカバーしていけばよいのか。今までは、過去のプリントを渡したり、一学年下の授業を受けてもらったりしながら補ってまいりましたが、現在行われている授業プラス未習分野の克服となると、口で言うほど楽なことではありません。
 そこで、このたび個人対応コースを新設することにいたしました。これまでの集団授業のスタイルは崩さずに行っていきます。もちろん、質問対応は継続して行います。あくまでも、弱点補強や未習分野の克服の補助のためにと考えております。
 詳細については、後日発表いたしますが、今度の全体保護者会でも説明させていただきたいと思います。

<995> 2012.12/10〜2012.12/16

 先日の全体保護者会には、ご多忙中にもかかわらず多数出席下さり、誠にありがとうございました。紙面を借りてではありますが、心より御礼申し上げます。
 さて、保護者会当日。私はとても緊張しておりました。新設コースの説明や来年度の授業料の発表などを控えていたからです。自分で考えたことなのですが、納得できていないところがあったからでしょうか、上手く真意を伝えられるか、大変不安でした。今にして思えば、大幅な変更ではなく、言ってみればコースの追加と料金体系の変更に過ぎず、それ程身構える必要もなかったのでしょうが、とにかくそのときは直前までやたら緊張しておりました。幸い、話を始めたら平静を取り戻すことができ、恙なく保護者会を終了することができました。
 ただ、何分至らぬ説明のため、保護者の方々に理解して頂けたかは甚だ心配です。ご不明な点、ご不審な点がございましたら、お問い合わせ下さい。また、当日欠席された方には改めてお話しさせて頂きたく存じますので、ご連絡下さい。

<996> 2012.12/17〜2012.12/23

 さて、今年も残すところわずかになってしまいました。いや、感傷にひたっているのではありません。後何日で年が変わろうが、そんなのは暦の上での単なる区切り。私たちには関係ありません。それよりも大切なのは入試までの残り時間です。のんびりやさんの6年生たちも、流石に残り30日となり、顔色が変わり始めてきました。さあ、これからが正念場です。きっちり仕上げて大きな夢をつかんで下さいね。君たちは今、きっと不安な気持ちと戦いながらも、精一杯の努力を続けていることでしょう。ここで、残りの日々を悔いのない充実したものにするため、最後のアドバイスを送りたいと思います。
1.あきらめないこと。
 不安な気持ちは誰も同じ。結果をあれこれ心配するより、今はとにかく必死に取り組む こと。苦手科目・苦手分野をそのまま放置してはいけません。苦手を1つでも克服でき れば、それは自信につながります。そうなれば、精神的にも全然ちがってきます。
2.あわてないこと。
 時間がないからとあれもこれも手を付け、不完全な状態で残すより、1つでも確実に解 けるようにしていきましょう。特に、暗記分野はあやふやなままにしないように。
3.あせらないこと。
気持ちに余裕が無くなり、ついついイライラしがちですが、あせっても仕方ありません。 周りの人たちに、八つ当たりをするなんてもっての外ですよ。協力して下さっている家 族への感謝の気持ちを忘れてはいけません。
4.健康管理に注意すること。  インフルエンザやノロウイルスが流行しているようです。手洗い・うがい・外出時のマスク着用などは当然のこと。予防には最大の注意を払いましょう。体調がすぐれないときは、早めに休養を取り、けっして無理をしないこと。早寝早起きを心がけ、体を徐々に朝型にしていきましょう。体が慣れるまでには、けっこう時間がかかりますよ。

 最後の最後まで、歯を食いしばってがんばりましょう。残念ながら、現段階では誰一人として安心できません。けど、諦めなければ間に合います。いや、間に合わせましょう。

<998> 2013.1/1〜2013.1/6

    旧年中は大変お世話になりました。本当にありがとうございました。
    これからも、ご指導ご鞭撻の程どうぞよろしくお願いいたします。
   例年、新年号は大晦日に書いておりましたが、今年は正真正銘年が明けてから書いております。しかも、誰もいない事務所で一人っきりで。と言うのも、いつもバタバタしているので、少しくらいは厳かな気分で書いてみたいと思ったからです。
 ところで、私の昨年の目標「謙虚になろう」は果たしてどれほど達成できたのでしょう。自分なりには、かなり改善できたと思うのですが、傍から見ればまだまだ「傲慢な奴」に過ぎないのかも知れません。反省をしだしたらきりがありません。悩んで、迷って、苦しんでいただけの1年だったようにも思えます。自分に指導者の資格があるのかと、自問自答を繰り返す日々でした。正直、自信も失っておりました。「謙虚になる」ことと「己の信じる道を突き進む」こととは、一見矛盾しているかにも思えますが、両立させることはけっして不可能ではないはずです。しかし、いつになったら、自他共に満足する生き方ができるのでしょうか。
 HOPESは今年で開設23年目。このHOPES通信も、もうすぐ1000号を迎えます。ここまでやって来られたのも、すべて保護者の方々のご理解とご協力があったからこそです。本当にありがとうございます。感謝の心を忘れず、謙虚に、そして信念を持って、これからも指導に邁進していこうと考えております。

 さて、6年生諸君。いよいよ入試本番が始まります。ここまで来たら腹を括るしかありません。不安な気持ちは誰も同じです。やるべき事もせず、結果ばかりを心配するのは愚か者のすること。さあ、ラスト2週間。まだ時間はあります。自分の精一杯を尽くして、本番に臨みましょう。全てが終わるまでは、絶対に「泣かない。笑わない」がんばれ!!

<999> 2013.1/7〜2013.1/13

 あれよあれよという間に冬期集中講座は終了。正月気分に浸る間もありませんでしたが、今年は体調を崩す者も少なく、ほっとしております。ただ、受験生に油断は禁物。肝心なのは、これから本番までの体調管理です。用心の上にも用心を重ね、万全の体調で試験に臨んでもらいたいと思います。
 さて、その入試に先立ち、先日、入試激励会を行いました。先輩方に応援に来てもらい、試験当日の注意はもとより、この時期の過ごし方、入試に臨むにあたっての心構えなどを話してもらいました。6年生たちもいつになく真剣な面持ち。いよいよ大詰めを迎え、不安な気持ちはだれも同じでしょう。それでも健気に目標に立ち向かおうとしている彼らを見ていると、胸が締め付けられるような気持ちにもなりましたが、いやいやここで甘い顔を見せてはならぬと、私も精一杯話をさせてもらいました。
 それは結果が全てではないということ。そりゃ、もちろん、不合格より合格の方が嬉しいのは言うまでもありません。彼らも合格を目標にがんばってきたのですし、おそらく今は、彼らの頭の中は「合格できるかどうか」でいっぱいでしょう。そんな状態の彼らに私の真意がどれほど伝わったかは分かりません。しかし、人の値打ちは、結果が決めるものではありません。ここまでどれだけがんばってきたかで決まるのです。合格したから偉くなったり、不合格だからダメになったりは絶対にないのです。そして、何よりも大事なことは今後の人生に今回の経験を活かすこと。たかが中学受験。たった一回の試験で人生が決まったりはしません。今までの努力の成果を確かめるんだくらいの気持ちで臨めばよいのです。気楽にとはいかないでしょうが、ガチガチになる必要もありません。ベストさえ尽くすことができればそれで十分です。
 さあ、ラスト10日間。精一杯の準備をして最善を期そうではありませんか。

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