<1000> 2013.1/14〜2013.1/20

 このHOPES通信。おかげさまでこのたび1000号を迎えることができました。22年間毎週発行してまいりましたから、計算上はあたりまえなのですが、なかなか感慨深いものがあります。元来、文章を書くのはあまり得意ではありません。いや、苦手と言った方が良いでしょう。そんな私に名文が書けるはずもなく、実際、毎週何を書こうかと頭を悩ませておりました。生徒たちへの学習面の注意(私の愚痴?)が主でしたが、結構個人的なことも(最初の頃は家族の話ばかり)書かせてもらいました。天気や気候の話が多かったのは苦しいときのお天道様頼みです。まあ、毎回代わり映えのしない話の連続で申し訳なく思っております。にもかかわらず読んで下さった方々には、本当に感謝しております。

 さて、6年生諸君にとっては、この号が最後のHOPES通信となりました。
 これから君たちは、ここまでの集大成を確かめるべく、晴れの舞台に臨むわけですね。きっとさまざまな想いが胸を去来していることと思います。苦しいことや辛いことも多かったはず。泣きたくなって途中でやめたくなったこともあるでしょう。けれど君たちは諦めなかった。自分の目標に向かってがんばり続けた。とても素晴らしいことです。これからの人生の支えになるはずです。今は、その努力が実を結ぶことを祈るばかりですが、たとえもし、望むような結果が得られなかったとしても、けっしてくじけないで下さい。大切なのは、君たちがこれからどう生きていくかです。堂々と胸をはって生きて下さい。君たちにとって、けっして良い先生ではなかった私ですが、これを最後のメッセージとさせてもらいます。
 君たちが笑顔で戻ってきてくれることを信じております。

<1001> 2013.1/21〜2013.1/27

 先日の新年度全体保護者会には、ご多忙中にも関わらずご出席下さり、誠にありがとうございました。1年間の学習報告と、新年度を迎えることができた御礼を述べさせてもらいました。改めて言うまでもないことかも知れませんが、HOPESの基本的指導方針も確認させていただきました。しかし、いかんせん、日が悪かったようです。6年生の最終授業の翌日、近畿の統一入試の前日というタイミング。入試がひとまず落ち着いてからの方が良かったのでしょうが、新6年生の授業が始まる前でとなると、この日しかなかったのです。しかし、私の頭の中は、入試のことでいっぱいいっぱい。送り出した生徒達の事ばかりが気になって、普段にも増して支離滅裂な話に終始してしまいました。折角お越し下さった保護者の方々には誠に申し訳なく存じます。
 さて、その統一入試。いよいよ始まりました。彼らが持っている力を出し切ってくれることを祈るばかりですが、数年間の努力がたった数時間に凝縮され、しかもそれが合格・不合格というはっきりとした形で示されるのかと思うと、切なさで胸が一杯になります。しかし、厳しいようでもそれが現実です。実際、合格も不合格も紙一重。たった1点が明暗を分けることもあります。ただ、精一杯がんばってきた彼らには、結果よりもここまでの努力を称えてあげたいと思います。
 今週から早くも新6年生の授業が始まります。新6年生諸君。今度は君たちが主役です。徹底的に鍛えていきますから、そのつもりでついてきて下さい。妥協は一切いたしません。君たちの心意気を見せて下さい。
 

<1002> 2013.1/28〜2013.2/3

 22期生の入試が終了しました。
 希望する中学校に入学許可された人、本当におめでとう。努力が最高の形で実り、おそらく天にも昇る気持ちでいることでしょう。この感激、嬉しさを忘れることなく、これからも努力を続けて下さい。
 一方、無念の涙を流した人。今は悔しいでしょう。合格を手にはしゃいでいる友人を恨めしくも思うかも知れません。けれど、君たちは正々堂々と勝負をしたのです。入塾当初の希望を曲げることなく、精一杯の努力を続けたのです。素晴らしいじゃないですか。立派だと思います。結果はわずかに届かなかったけれど、だからといって、しょげかえる必要もなければ、落ち込む必要もありません。今までのがんばりが無駄になったわけではないのです。胸を張って堂々としていて下さい。大切なことは、どうなったかではなく、どうしてきたかです。そして、これからどう生きるかです。この経験を次のステージに生かしてもらいたいと思います。

 さて、いよいよ新学年のスタートです。気持ちも新たに、がんばっていきましょう。ファイト〜!オ〜!ただ、授業時間帯も変わりますから、通塾には十分注意して下さいね。

<1003> 2013.2/4〜2013.2/10

 2月に入り、少し暖かくなりました。今日(日曜)などは、春を思わせるような陽気でしたが、油断は禁物です。天気予報によると、今週は雪が降るとか。インフルエンザも流行しているようなので、寒さ対策を怠ることなく、用心を重ねて下さいね。
 さて、新学年がスタートしました。みなさん、順調なスタートを切ることができましたか。私は事務所のPCを修理に出したため、いきなり受難の幕開けとなりました。「PCなんてなくてもいいさ。そもそも昔はなかったんだし、PCに依存し過ぎていた生活を改める絶好の機会さ」などと、強がっておりましたが、だめですね。不便で仕方ありませんでした。いったん楽を知ってしまうと、なかなか元には戻れないものですね。幸い、再設定も何とか完了し、ようやく平常を取り戻しつつあります。
 生徒諸君は、新学年を迎え、やる気になっていることと思います。それでも敢えて苦言を呈します。先ずは、この1年の目標をしっかり決めなさい。「ただ(何となく)がんばる」と言うのでは、何も残りません。目標が決まったら、「その目標を絶対達成するぞ」と誓って下さい。願うのではいけません。誓うのです。目標達成には強い意志が必要です。挫けることなく、やり抜いて下さい。そのために大切なのは、生活習慣を確立することです。時間がないと嘆くのではなく、時間を作るのです。できるだけ早く、生活のリズムをつかんで下さいね。

<1004> 2013.2/11〜2013.2/17

 立春もとうに過ぎ、暦の上では春なのでしょうが、ウソばっかり。寒い日が続いております。それにしても、この二十四節気というもの、分かりにくくて仕方ありません。何でも太陰暦をもとに一年を24等分したらしいのですが、これによると、春は2月から始まり、8月初旬からはもう秋になってしまいます。私達がまだ何となく分かるのは、せいぜい、立春・春分・夏至・秋分・冬至くらいでしょうか。自分の無知を棚に上げて、文句を言うのもおかしな話ですが、そろそろ旧暦とは決別しても良いのではないかと思うのです。
 さて、新学年が始まりそろそろ2週間になります。皆さん、いかがですか。生活のリズムはつかめてきましたか。いくらキチンとした計画を立てたとしても、全くその通りに実行するのは難しいと思います。(計画すら立てていないような人は、悪いけど論外ですよ)まだ、2年目、3年目の人は態勢を整えやすいと思いますが、気の毒なのは新入会の人達ですね。いきなり訳のわからない世界に飛び込んできて、右も左もわからぬまま、いろいろなルールを押しつけられ、もう何が何だかわからない状態になっているのではないでしょうか。けど、心配しないで大丈夫。必ずできます。できるようになります。あきらめないで下さい。乱暴な言い方ですが、できるだけ早く慣れてもらいたいと思います。

<1005> 2013.2/18〜2013.2/24

  私事で恐縮ですが、先日、姪(姉の長女)が結婚しました。式には出席したかったのですが、新学年がスタートした直後にいきなり授業を振り替えるのも憚れ、残念ながら欠席。晴れの姿を見ることは叶いませんでした。姪が赤ん坊の頃はよく子守をしたものです。おしめの替え方が分からずおろおろしたこともありました。その子がもう結婚かと思うと、感慨深いものがあります。私が式に出なくてよかったのかも知れません。なぜなら、きっと、わーわー泣いて、慶びの席を台無しにしてしまったでしょうから。
 ふと、思いました。親の役目って何だろうかと。
 生まれてきた子どもを護り、育てるだけなのでしょうか。子どもの成長を見守ることこそが、親の務めなのは分かっております。けれど、もしそれだけなら、何となく寂しいなと感じてしまうのです。もっと、いろいろなことを一緒に楽しみたい。経験したい。泣いたり笑ったり、ともに感動したい。けど、それをいつまでも望むのは、親のエゴなのでしょうね。子どもが親と過ごせるのはほんのわずかな時間です。時間を共有する相手は、親から友達へと、そして新たな家族へと、次第に移り変わっていきます。それが当たり前ですし、また、そうでなければいけないのです。頭では分かっております。しかし・・・。
 私自身は、子どもたちと十分楽しめたと思います。充実した時を過ごせ、幸せでした。満足しております。それでも、しばらく会っていない彼らのことを想うと、感傷的になってしまいました。いつまでも子離れできない馬鹿親の独り言と、どうぞお聞き流し下さい。

<1006> 2013.2/25〜2013.3/3

 「一月は行く、二月は逃げる、三月は去る」とは、よく言ったものです。若い頃は「ふ〜ん。それで?」と、全く気にもかけませんでしたが、年令とともに時間の感覚がずれてくるというのは確かなようで、特に最近は、時の経つのがとても早く感じられます。ついこの間、入試が終わったと思っていたのに、新学年が始まり既に一ヶ月。早くも春期集中講座の時間割を考えねばならない時期となりました。一体、この間、私は何をしてきたのでしょう。あまりの実感のなさに、驚くよりむしろ情けなくなってしまいます。
 さて、自分のことを棚に上げてこんなことを言うのは気が引けますが、生徒諸君、新しい生活パターンにはもう慣れましたか。ほとんどの人は何とかやりくりできているようですが、相も変わらず行き当たりばったりのことを繰り返している人もいます。きちんとした計画を立てないと、結局は自分で自分を苦しめることになりますよ。早急に、今の生活サイクルを見直してください。

<1007> 2013.3/4〜2013.3/10

 まだ寒い日もありますが、春はそこまで来ているのでしょう。梅便りもチラホラと届き始めました。
 さて、実は私、最近あることを始めました。白状してしまうのは大変勇気が要るのですが、恥を忍んで申し上げましょう。
 夜中に少し走っているのです。と言っても、まだ数回。1回にせいぜい10数分。距離にして2km弱。そう、散歩に毛が生えたようなものです。「な〜んだ。しょうもない」と言わないで下さい。最初は5分も走れなかったことを思えば、これでも少しは進歩したと喜んでいるのです。今日は、このことを書かせてもらいます。
 そもそも、一体何のために走るのか。「走ることは楽しいから」などと偉そうなことを言うつもりはありません。それどころか、長らくあらゆる運動から遠ざかっていた私にとって、走ることはむしろ苦しいこと。「必要に迫られて仕方なく」というのが正直なところです。まあ、その目的は秘密にしておきますが、おそらくみなさんの想像通りです。しかし、目標がなければ、走ろうなどとは到底思いもよらなかったわけで、また、単なる気まぐれで続けられるはずもなく、目標を持つことの大切さを改めて感じました。そして、走っていて気づいたことですが、「苦しい」だとか「つらい」だとか思いながら走っていても全く楽しくありません。当たり前と言えば当たり前ですが、義務感や根性だけでは続けられません。しかし、わずかでも自分が進化?していることを実感できれば嬉しいものです。苦しさの中にも喜びがあればがんばれる。
 これは、勉強にも相通じることではないでしょうか。特に、新入生諸君は、今はまだ手応えを実感できず、苦しいだけのように思っているかも知れません。それでもあきらめないで下さい。必ずできるようになります。少しずつでも走り続ければ、必ずもっともっと走れるようになるはずだと、私は信じております。君たちもがんばって下さい。

<1008> 2013.3/11〜2013.13/19

 すっかり暖かくなりました。もう、春爛漫と言っても良いでしょう。
 さて、先日の全体保護者会には、ご多忙中にも関わらずご参加下さり、誠にありがとうございました。新学年が始まってからの各学年の学習状況と問題点、およびその解決策などについて話をさせていただきました。授業中の反応も良く、全体としては、一見順調に推移しているかのように思えるのですが、一人一人のことを考えてみるとけして楽観はできません。どの生徒も多かれ少なかれ問題点を抱えています。今後、個人保護者会などを通じて問題解消を図っていきたいと考えておりますが、私が気になるのは生徒たちの気楽さです。いくら周囲(保護者や私たち)が熱くなっても、当の本人たちが安易に考えていては何も変わりません。本人の意識が高まり自覚が生じるのを待つのが望ましいのでしょうが、6年生に至ってはそんな悠長なことを言ってもいられません。少しの甘さが命取りになるのが入試です。私たちは経験上そのことを嫌と言うほど知っておりますが、生徒たちはまるで他人事。さて、どうしたものでしょうか。

<1009> 2013.3/20〜2013.3/29

 「春爛漫。心もウキウキ幸せな毎日です」と、言いたいところですが、それほど現実は甘くありません。前回「どの生徒も多かれ少なかれ問題点を抱えています」と書かせてもらいました。今日はその続きです。
 連日、保護者の方々とお目にかかっております。生徒たちの家庭での様子をうかがい、個々の問題点を究明し、今後の指導に役立てたいと考えているのですが、いや〜驚きました。当然と言えば当然なのでしょうが、子どもは、実に複雑です。大人が考えているほど単純ではありません。みながそれぞれ悩みを抱えていました。
 例えば、課題も完璧にこなし、何の問題もなさそうに思える子が、実は毎日泣きながら必死の思いでやっていた。また、本人は精一杯なのに、周りがそれを認めようとしない。保護者が必死になればなるほど、子どもはやる気を失っていく。かと思えば、子どもの勉強には全く構わず、全て本人任せ(本当は理想の姿なのですが)で、ごまかしやズルを見逃してしまっていたケースもありました。
 親と子どもの関係、生徒と私たちの関係、そして、保護者と私たちの関係、どうあるべきなのでしょうか。一概には言えません。永遠のテーマかも知れません。先ずは、お互いが相手を認めることが必要です。そして、全員が同じ方向を目指し、意思の疎通を図りながら、意識を高めていく。そのためには、何よりも信頼関係が大切なのだと改めて感じました。互いに太い信頼関係で結ばれていれば、細かい問題は自然に解消していくはずです。
 今回の個人保護者会を通じて、己の未熟さを痛感いたしました。相手を理解する努力も、理解していただくための努力も、まだまだ足りませんでした。大いなる反省とともに、さらなる精進を固く心に誓った次第です。

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