<890> 2010.10/4〜2010.10/10

 早くも10月。朝晩はめっきりと涼しくなりましたが、依然として日中は暑い日が多いですね。前日との気温差が10度以上の日もあり、体調管理が難しくなってきています。生徒の中にも風邪を引いている者が少なくありません。十分注意して下さい。
 さて、統一入試日までのカウントダウンを始めました。10/4(月)現在であと103日となりました。このカウントダウンは毎年行っておりますが、例年、生徒達の反応は様々です。「もう100日しかない」と焦る人が多い中、「何の話?」と他人事のように受け留める人もいます。「まだ100日もあるわ」と悠然と構えている人は流石に少ないですが、「もうちょっとの辛抱や」と喜ぶ人もたまにいます。今年の生徒諸君はどのような反応を見せてくれるでしょうか?
 ただ、残り時間が少なくなったからと、焦ったり慌てたりするのは絶対に禁物ですよ。これからは、今まで以上に丁寧な復習が必要になってきます。何故だかわかりますよね。慌てて雑にやっても、何一つ仕上がらないからです。
 何度も言っている事ですが、今年は人の話を聞かない生徒が特に多いので心配です。このHOPES通信やHOメールにしても、はたしてどれほどの人が読んで下さっているのでしょうか。

<891> 2010.10/11〜2010.10/17

 ようやく涼しくなったと喜んでいたのも束の間、怖れていたことが・・・。
 生徒達に体調を崩している者が急に多くなりました。これだけは、いくら気をつけていても調子が悪くなるときは悪くなるもので、仕方がないと言ってしまえばそれまでですが、ある程度なら防げるものもあります。例えば昨年、巷ではあれほど猛威をふるった「新型インフルエンザ」でしたが、幸いHOPESには罹患した生徒は一人もいませんでした。徹底した予防に努めた効果だと思っております。なにしろ「手洗い・うがい」はもちろんのこと、マイコップ持参の上、授業中は全員がマスク着用。それが1年近く毎日続いたのですから。今にしてみれば、やや過剰な対応だったような気もしますが、私は間違っていなかったと思います。それより、現在のほぼ全員が無防備な状態の方が私には恐ろしく思えます。各人、予防には最大の注意を払って下さい。(今週より、マイコップ持参をお願いいたします。ハンカチもお忘れなく)なお、受験生は予防接種の準備もしておいて下さい。
 そして何より、体調が悪いときはけっして無理をしないことです。十分な休養をとり、回復に努めて下さい。
 

<892> 2010.10/18〜2010.10/24

 最近、殺人やら虐待やら嫌なニュースばかりが流れている中で、久しぶりに感動的な出来事がありました。そうです。チリで起きた落盤事故から奇跡の生還のニュースです。
 HOメールにも書かせてもらいましたが、私は救出されるシーンを見ていて涙が止まりませんでした。
 全員が無事生還できたことはもちろん素晴らしいことです。しかし私は、それよりも70日間も劣悪な環境で過ごした、作業員達の精神力を称えたいと思います。
 そもそも私には地下700mの世界なんて想像すらできません。もし私が、落盤事故で閉じこめられたならば、絶望しパニックに陥っていたでしょう。なのに彼らは、仲間と食料や水を分けあい、お互いを励まし合いながら、ひたすら耐えたのです。何という団結力、そして忍耐力でしょう。希望を捨てずに、必ず助けてもらえると信じ続けたからこそ助かったのです。正に「信じる者は救われる」ですね。
 「人間は、苦しいときにこそ真価が問われる」と言われますが、本当ににその通りだと思います。彼らは、文字通り絶望の淵を乗り越え、命の危機を脱したのです。
 それに比べて、私たちの悩みやなんて小さなものですね。つまらぬ事で、心を乱している自分が恥ずかしくなりました。今回のことから、多くのことを学んだように思います。

<893> 2010.10/25〜2010.10/31

 少々難しい話になりますが、今日は保護者の責任について考えてみたいと思います。
 よく、保護者が「本人に任せてあります」と仰るのを耳にします。「なるほど。本人の自主性に任せ、自分で判断できるように教育されているのだな」と、感心させられます。しかし、よくよく考えてみると、この言葉には大変危険な側面が含まれています。なぜなら、そもそも子どもには正しい判断ができません。言い切ってしまうのは極論かもしれませんが、彼らには、こうすればこうなるとか、こんな場合はこのように行動すれば上手くいったという経験があまりありません。経験を基に将来を予想する事ができないから、自分にとって都合の良い、極めて自分勝手で甘い判断をしてしまいがちです。
 例えば、信号のない道路を横切ろうとしているとき、向こうから車が来ていても「多分、大丈夫だろう」と渡ってしまう人がいますね。運転手がブレーキを踏んでくれたから事無きを得たにも関わらず、本人は「ほらね。行けたでしょ」と得意顔。一方、似たようなケースで事故に遭ったり、目撃したりしたことがある者ならば、絶対に車が通りすぎるまで渡ろうとはしないはずです。では、正しい判断を下せるのは不幸な体験をした者だけでしょうか?もちろん違います。多くの人が危険を回避できているのは、実は保護者のおかげなのです。誰もが幼い頃、親に手を引かれながら、「道路は危ないから、○○しちゃダメだよ。とか、こんなときは△△しなさい」等と教えられたことがあるでしょう。たまには厳しく注意されて泣いたことがあるかも知れませんね。けど、そのおかげで事故にも遭わずに生きてこられたのです。
 話を元に戻しましょう。正しい判断ができないからこそ、保護者のアドバイスが必要なのです。子どもが間違っていたらその間違いを気付かせるべきです。ところが、話し合おうともせず、正そうともせず、ただ未熟な者に判断を委ねる。なんて恐ろしいことでしょうか。私には、それが保護者の責任放棄に思えてなりません。
 誰だって、我が子は可愛い。大好きです。もちろん、嫌われたくなんぞありません。できるならばいつまでも仲良しでいたい。当然の願いでしょう。しかし、時には、恨まれようが、憎まれようが、間違いを指摘する勇気?も必要だと思います。「こんな事を言ったら傷つけてしまう」などと言うセリフは、相手のことを思いやっているのではありません。自分が嫌われたくないだけなのです。たとえ、一時的に関係がおかしくなろうとも、親子ならば修復可能です。(私たちのような立場の者は、一度誤解が生じると、壊れた信頼関係を回復するには困難を伴いますが・・・。)保護者の方には、もっと自信を持って子どもたちを正しい方向に導いてもらいたいと思います。

<894> 2010.11/1〜2010.11/7

 先日の冨士中学校・高等学校校長の土居宗千代先生をお迎えしての学校説明会には、ご多忙にも関わらずご出席下さり、誠にありがとうございました。台風が接近しているとのことで心配いたしましたが、おかげさまで無事に終了することができました。
 土居先生は、熱い思いを温かく話され、心暖まる会となりました。
 冨士中学校は今年で創立30周年。設立当時から少数精鋭をモットーにきめ細かく温もりのある教育を実践されています。教師1人に生徒4人という驚くべき体制のもと、生徒一人一人にとことん関わり、学力はもちろんのこと、人として生きていく力(人間力というより人間関係力)をも伸ばすべく、学習指導・生活指導に取り組まれておられます。
 先生は仰いました。
「学校は、子どもたちがいつか一人歩きをするとき、未来の夢をつかむために必要な武器を与える場だ。スポーツも学力もその武器に他ならない。しかし、スポーツで生きていくのは誰もができることではなく、学力を身につけることこそが未来を切り拓いていく最善の方法である。そのために学校がとる方法はいろいろあるが、世間一般の進学校の方式(上位3分の1の生徒を徹底的に鍛え上げ、全体を引っ張っていく)では潰れてしまう生徒がいることも確か。冨士では、そこで潰されてしまいそうな生徒を支える教育を行っている」と。学校創設者の精神や初代校長の思いが今も脈々と受け継がれているようです。
 一方、先生は家庭をとりまく現代の風潮に疑問を投げかけられました。
「親が子どもと友達みたいになってしまっている。友達には責任がないから、一緒に楽しむだけで、嫌なことは言わない。現代の親は、勇気を持って叱ることが必要なときでさえ、子どもを叱ろうとしない。それはその子の将来を真剣に考えておらず、目先しか見ていないからだ」と言われました。先週私がこの欄で申し上げたことと同じ内容でしたので驚きましたが、とても嬉しく思いました。「この10年いや20年で大きく変わってしまった」と嘆かれた上、「本来、学校と保護者は対立すべきものではない。同じ方向を見て、子どもを支えていかなければならないのに、信頼関係が壊れかけている」と指摘なさいました。大人の責任とは、子どもに己の生き様を見せ、正しい方向に導くこと。それを放棄してはいけないと改めて感じました。
 保護者と子どもの間の適切な距離がどれくらいかということは、私にとって永遠の課題でした。近くなりすぎてもいけないし、ほったらかしでもいけない。ちょうど良い距離を保つのは難しいことです。その意味では、親元を離れ、自分で考え、自分で行動するしかない環境に、子どもを置くのは一つの方策と言えるかも知れません。ただ、どこへでも出せば良いと言うわけにはまいりません。預けるなら信頼できる所へと考えるのは保護者としては当然のことでしょう。
 先生は寮についても、詳しいお話をなさりました。具体的な例を挙げられ、私たちの不安を取り除こうとして下さいました。「トラブルは当然ある。傷つくこともあれば、傷つけてしまうこともある。けれど、相手の痛みを分かることで人は優しくなれる。傷ついたことを乗り越えて人は強くなれる。周りから大事に守られて、傷つかないで大きくなることはけっして幸せなことではない」と仰いました。「けど、寂しくはないですか」と私が尋ねると、「新しいことを体験して成長していくときに、寂しさを感じているヒマはない」と言われました。「寮は楽しいですよ」と断言なさったのは、これまで取り組まれてこられた寮教育への自信の表れだと感じ、安心いたしました。
 私は、冨士とHOPESは似ていると考えておりました。少人数制だし、生徒一人一人との関わりを一番大切に考えている等と思っておりました。しかし、それは私の思い上がりでした。今回のお話を伺って恥ずかしくなりました。私たちの取り組みは、まだまだ足りません。冨士中学校・高等学校の足もとにも及びません。己の至らなさを反省するとともに、これからの目標が見えてきたように思いました。
 さて、今回の説明会の様子はビデオに撮影してありますので、ご希望の方はお申し付け下さい。DVDを貸し出しいたします。

<895> 2010.11/8〜2010.11/14

 あれよあれよという間に時間だけが過ぎ去っていきます。今年はいつまでも暑く、秋が短かったせいもあるのでしょうか、特に早いような気がします。
 現学年のことだけでも頭が痛いのに、そろそろ冬休みの予定や来年度のことまで考えていかねばならない時期になってまいりました。と言っても、今年度大幅に改訂したので大きな変更はないのですが、一度徹底的に問題点を洗い出し、見直したいと思っております。
 さて、昨年の同じ時期、この欄に次のようなことを書いておりました。現在と全く同じ心境なので、あえて再掲いたします。(ネタがないからと言うわけではありませんぞ)

 夢を見ることは素敵なことです。未来予想図なんて言葉もありますね。私の好きな言葉です。自分の将来を夢見て、その目標に向かってがんばる。何と素晴らしいことでしょう。しかし、ここで勘違いをしてはいけません。未来を想像するのは構いませんが、実際はまだ何も始まっていないのです。夢を見ているだけでは何も変わりません。夢の実現に向けて実際に行動を起こさないことには、何も得られないのです。目標達成までの道のりは楽なことばかりではありません。当然、苦しいことや辛いこともあるでしょう。しかし、それを乗りこえてこそ、達成したときの喜びが大きいのです。そもそも楽をして得られるものはわずかです。
 今の生徒諸君を見ていると、夢を見ているだけで、それに伴う努力を怠っているように思えてなりません。

<896> 2010.11/15〜2010.11/21

 とうとう、入試まで後2ヶ月となりました。6年生諸君はいま必死の思いで最後の仕上げに取り組んでいることでしょう。限られた時間の中で懸命にがんばっている彼らを見ていると、こちらまで切ない気持ちになってきます。ただ、この時期になって、勉強方法がぶれてしまっている人がいるようです。今日はそのお話をさせてもらいます。低学年の人達も、自分には関係ないなんて思わずに、読んで下さいね。
 まず、残り時間が少なくなってきたからと言っても、勉強のスタイルを変える必要はありません。今まで通り、授業の復習を中心に取り組んで下さい。ここで重要なことは、「ただやっているだけ」に終わらないことです。算数や理科の計算問題などで、答えを書き写すだけの行為がいかに無意味かは今さら言うまでもないでしょう。数字が持つ意味、式が示す内容を完全に理解するよう努めて下さい。時間がないからとささっと仕上げ、表面上だけ分かった気になっていても、何の役にも立ちません。たとえ時間がかかろうが、理解できるまで絶対に投げ出してはいけません。何故なら、次に似たような問題をすることがあるとすれば、それは入試本番なのですから。理科や社会の知識分野の整理でも同じことが言えます。あやふやになっている事柄をきちっと頭に入れなさい。次はないのです。「絶対に覚えるんだ」という意識を持って復習や宿題に取り組むことが大切です。これまでに大量のことを学んできたはずです。なのにきちんと整理されていないため、頭の中から必要な情報を引っ張り出せないでいる人がいます。もったいないと思いませんか。何度も同じ所を間違えたり、未だに漢字で書けなかったりするのは、うっかりではありません。普段の学習が不完全だからです。しかし、もう一度ちゃんとやり直せば、それらの知識は完全なものになるはずです。目的意識を持って、真剣に取り組みましょう。
 次に、志望校の過去問題演習についてです。過去問の演習は出題形式や出題傾向を把握するために、絶対に必要です。多くの中学校では、その学年を担当する教師が問題の作成に当たります。中には毎年同じ先生方が作成することもありますが、大抵はローテーションが組まれています。数年に一度似たような問題が出題されるのはこのためで、また、作成チーム内に共通した考え方が存在するケースも多いので、各学校とも出題傾向は毎年それほど変わりはないのです。1年分を解いただけでは出題パターンはつかめませんが、数年分(少なくとも6年分)すれば、その特長が十分見えてくるはずです。過去問の演習においても、やりっ放しは無意味です。必ず復習して理解しておきましょう。ひどい場合は、点数だけに気を取られ、合格最低点に達した、届かなかったと一喜一憂している人がいます。点数はあくまでも参考程度にとどめ、時間配分や解答形式に慣れることに重点をおいて下さい。なお、可能ならば、本番と同じような時間帯(=午前中)に演習してもらいたいものです。その方が練習になります。
 「時間がないのにあれもこれもできない。復習と過去問、どちらをすればよいのか?」という質問をよく受けます。どちらか一方に限定すること自体が無茶な話ですが、私は「復習中心で」と答えております。スポーツに例えれば、練習をしないで試合ばかりしていても、さほど上手くならないのと同じことです。そもそも「時間がない」と感じることがすでに焦っている証拠です。特にこの時期、絶対にしてはいけないことが3つあります。それは、『焦ること』『慌てること』そして『諦めること』です。だれでも条件は同じ。気持ちをしっかりと持って、一つ一つていねいに仕上げていきましょう。
 さあ、苦しいのもあとわずか。最後の最後まで歯を食いしばってがんばりましょう。

<897> 2010.11/22〜2010.11/28

 最近、穏やかな天気が続いております。爽やかな秋空のもと、紅葉を眺めながらのんびりと過ごせたら素敵だろうなあなどと考えておりましたが、そんな悠長なことを言っていられなくなってまいりました。
 入試まであと50日あまり。前回は、この欄で勉強方法について書かせてもらいましたが、生徒達にあまり変化は認められませんでした。言ってもダメ、書いてもダメ、一体どうすればよいのでしょうか。改善されるのを気長に待つ?そんな余裕はどこにもありません。いくら言っても分かってもらえないのは、悲しいことです。真意が伝わらないばかりか、誤解されて、恨まれて・・・。けど、それでも言い続けていくしかないのでしょうね。
 悩みの種は、6年生ばかりではありません。どの学年も、多かれ少なかれ問題を抱えています。いつになれば、自らの意志で勉強に向かうようになるのでしょうか。本当に頭が痛いです。
 そんな状況にもかかわらず、来年度の準備にも取りかからねばなりません。しかし、正直申して実感がわかないのです。先ずは現在の問題を解決しなければ、何も始まらないような気がして・・・。
 どうも、ぼやきばかりの気分の悪いコメントになってしまいました。どうぞお許し下さい。

<898> 2010.11/29〜2010.12/5

 先日の勤労感謝の日は、雲一つない晴天。絶好の行楽日和でした。各地にお出かけの方も多かったのではないでしょうか。
 その日、私たちは理科工作教室を催しました。テーマは「万華鏡を作ろう」。20組限定で先着順とさせてもらったのですが、予想に反して申し込みが少なかったのは、少々残念でした。結局、参加者はお父さんお母さんを含め15人でした。
 講師には私の高校の先輩に当たるMさんにお願いしました。M先輩とは以前同じ職場で働いていた事もあり、今でもお世話になっています。とても優しい方です。
 ところで、みなさんは万華鏡を作られたことはありますか?もちろん私は初めて。今回は生徒として参加させていただきました。
 お店などで見かける万華鏡は筒状のものが多いのですが、今回作るのは立方体型。
 おおよその手順は次の通りです。
 1.立方体を作る6枚の板(鏡)を用意する。
 2.6面のうち3面に下絵を描く。デザインは自由。
 3.下絵にそって、鏡のウラ面を彫っていく。
 4.面を貼り合わせ、立方体を作る。
 5.色を塗ったり、セロハンを貼ったりして、完成!
 1が一番大変な作業なのですが、全て先輩が用意して下さいました。私たちは、ただデザインを考え、それを彫っていくだけ。しかし、どんな絵を描けばどんな像が出来るのか仕上がりが予想できないだけに、結構悩みました。結局、先輩の作品を参考に見よう見まねで「まあやってみましょうか」ということに。ある程度のセンスは必要でしょうが、出来栄えなんて気にしない気にしない。楽しけりゃそれで良い?と取りかかりました。元来不器用な私には、難しい作業もありましたが、やってみると面白い。夢中になってしまいました。
 生徒達もとても喜んでくれました。驚くなかれ、みなとても器用で上手なのです。色を上手く使ったり、光を巧妙に取り入れたりと、正直言って私(=とてもお見せできる代物ではありません)よりはるかにレベルの高いものばかり。出来上がった作品を友達と見せ合って、みなご満悦の様子でした。
 先輩のおかげで楽しい時間を過ごすことが出来ました。
 今後も、学年を問わずに楽しめる催しを行いたいと考えております。どうぞご期待下さい。

<899> 2010.12/6〜2010.12/12

 寒くなる、寒くなると言われていますが、穏やかな天気が続いていますね。(私が鈍いだけでしょうか?)しかし、生徒達の中には風邪を引いている人が増え始めてきました。各自、予防には十分注意を払って下さい。
 6年生の全体保護者会が終了しました。早いもので今回が最終でした。3年生の頃からずっと参加して下さった方(いや、ご兄弟の時代をふくめるともっと長い方もいらっしゃいます)ともこれで最後かと思うと、いろいろと感慨深いものもありましたが、今は感傷にひたっている場合ではありません。それほど事態は深刻なのです。
 誰一人として安心できる者はいません。仕上がりの悪さは全て復習の甘さが原因です。加えて科目間のアンバランス。一つ一つを丁寧に仕上げていくしか方法はないのですが、時間がない時間がないと焦るばかりで、弱点は依然として補強されていません。さらに、過去問への取り組みの遅れ。この時期は、受験する可能性のある学校の過去問に幅広く対応してもらいたいのですが、中には一つの学校しかやっていない者もいます。準備を怠って成果ばかりを望むのは、あまりにも虫が良すぎます。第二志望以下の学校を甘く考えてはいけません。受験さえすれば合格できるなんて都合の良い学校はどこにもないのです。復習もせなあかん。過去問も解かなあかん。そんなん時間的に無理や!と言うのであれば、合格も無理でしょう。
 とにかく、今しかできないのです。できるだけのことを精一杯やりましょう。だからと言って、手当たり次第に無茶なことをしてはいけませんよ。しっかり計画を立て、残された時間を最大限に有効活用して下さい。

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