<740> 2007.7/21〜2007.8/3
 さあ、夏期集中講座の始まりです。みなさん、気合いを入れてがんばっていきましょう。
 6年生諸君。目標はしっかり設定できていますよね。大げさではなく、この夏で全てが決まります。「がんばる」と言うだけではいけません。がんばるためには目標が必要です。目標なくして、がむしゃらにやっても効果は上がりません。また、目標を実行するためにはきちんとした計画が不可欠です。そして何よりも大切なことは、絶対にやり抜くんだという強い意志を持つことです。精一杯、努力しましょう。
 5年生諸君。今の君たちはとても中途半端な状態です。やるべき事は解っているのだけれど、今ひとつ気乗りしない人。また、人から言われないと何もしようとしない人。与えられたことさえすればそれでもう十分と思い込んでいる人。そんな人ばかりのように思えてなりません。一言でいえば、自主性・自発性の欠如ということになるのでしょうが、前向きな気持ちがないから成績も伸びないのです。学力が低いことを咎めているのではありません。意欲的に学習に取り組んでいる人が少ないことが情けないのです。この長期の休みをうまく使って、積極的な学習態度を身につけてください。
 3年生と4年生。夏休みは勉強ばかりではないはずです。きっと楽しいことがいっぱいあるでしょう。いろいろなことに積極的に取り組んで下さい。大切なのは時間を有効に使うことですよ。だらだらと過ごさず、オンとオフを上手く使い分けるようにしましょう。
 私はと言えば、君たちに偉そうに言える状況ではありません。現在、明日からの準備に追われているところです。初日から徹夜明けで突入という事態は避けたいのですが・・・。
<741> 2007.8/4〜2007.8/17
 夏休みが始まってまだ2週間。正直すでに少しへばりぎみです。というのも、事務所のクーラー故障のため、冷房なしの生活を余儀なくされておるのです。なんて事を言うと、「え?我が子がそんなひどい環境で勉強させられているの!」と血相を変えられる方もおられるかもしれませんね。ご安心下さい。教室は大丈夫です。私達のいる部屋だけです。
 蒸し風呂生活もそろそろ1週間。でも、不思議なもので大分体も慣れてきました。最初はネクタイなんてとんでもないと思っておりましたが、今は平気。これも、ある保護者の方が差し入れて下さった扇風機のおかげです。ありがとうございます。
 思えば17年前はもっと暑かった。これは、初心に返ると言いながらなかなか改まらない私に天が与えた懲らしめだ、と謙虚に受けとめたいと思っております。
 さて、低学年のみなさんはしばらく授業がありませんね。後半にはまた元気な顔を見せて下さい。ただ、まだ生活のペースがつかめていないと思われる人も少なくありません。ここで崩れてしまっては、2学期から大きく遅れることになります。早く態勢を立て直し、規則正しい毎日を送るよう心掛けましょう。
 6年生諸君。君たちからは危機感が全く感じられません。一体何を根拠に楽天的に構えているのでしょう。私には信じられないのです。はっきり言って、全てが足りません。勉強の質も量も、熱意も根性も気合いも。計画や目標すらいい加減な人もいますね。後悔したくないのならば、早く改めなさい。過ぎ去った時間は取り返せないのですよ。
<742> 2007.8/18〜2007.9/2
 暑い暑いと言いながら、夏休みも残すところ2週間足らずとなりました。皆さんお元気ですか。充実した日々が過ごせたでしょうか。
 私は、高校時代のOB会・HOPES同窓会と嬉しいイベントが続き、また算数オリンピックの応援で上京した際に広中先生とお会いできたことや昔の教え子との再会を果たしたことなど、個人的にはとても充実していたと思います。体の方は少々疲れ気味ではありますが、精神的にはとても元気です。まだまだがんばれますよ。
 もっとも、依然として煮え切らない生徒たちには頭を悩ませています。しかし、いくら言っても分かってもらえないのであれば、これ以上は仕方ないと、ある程度クールに対応しようかと思っております。最終的には本人の問題。非常に残念ではありますが、そろそろ時間的にもリミットです。努力せずいつまでも夢みたいなことばかり言っている人には現実の厳しさに気づいてもらうことも必要ではないでしょうか。もちろんこれはごく少数の人の話で、ほとんどの生徒たちは精一杯がんばっています。努力の成果は必ず現れてきます。さあ、あとひとふんばりです。
<743> 2007.9/2〜2007.9/8
 夏期集中講座が無事に終了しました。6年生で最後に体調を崩した者がいて心配しておりますが、概ねみな元気にこの夏休みを乗り切れたのではないでしょうか。私自身、一夏を健康に過ごせたことに感謝しております。
 精一杯がんばった6年生。その成果は必ず現れてきます。すぐにではなくとも「あれ?できるやんか」と自分に力が着いてきたことを実感するときが、近いうちに来るはずです。その日を楽しみに、これからもさらなる努力を続けて下さい。しかし、甘さを捨てきれず、中途半端なまま終わってしまった人もいます。非常に残念に思います。過ぎてしまった時間は戻りません。それでも「何ともったいないことをしたのか!」と気がつけばまだよし。中には反省もないまま同じことを繰り返す者もいるのかと思うと、情けなくなります。
 低学年でも、真剣に学習した者と言われるからやっただけの者との差は、徐々に大きくなってきております。同じことを同じ時間かけてやっても、取り組む姿勢次第で効果は全くちがってきます。例えばある1問を解いて間違えたとしましょう。ただノルマのようにこなしている人は、「あ〜あ、間違えた」と正解を書き込むだけです。次に同じ問題をやったとしても、おそらく間違えるでしょう。一方「どこがおかしいのだろう。どうして間違えたのだろう」と考え直した人は、たとえそのときは時間がかかっても、次は正解できるようになってきます。そうして、少しずつではありますが、確実に力を着けていくのです。常日頃「ていねいな学習を心がけなさい」と言っているのは、こういうことなのです。むやみに時間をかけることではありません。次につながる時間の使い方をするのが大切なのです。では、いい加減になってしまうのは、何が原因で、またどうすれば防げるのか。このことを書き出すと少々長くなりますので、今度の保護者会にて詳しく申し上げたいと思います。
<744> 2007.9/10〜2007.9/16
 ホームページで日記(「カッパの日記」をよろしく)を書き出してから、個人的な出来事は日記に、勉強のことはHOPES通信にと、書き分けるようになってしまいました。厳密に区別しているわけではありませんが、ネタがかぶるのでいつの間にかそうなったのです。そのため、このコーナーが堅い話ばかりで面白くなくなってしまい、最近は読んでくれる人が以前に増して少なくなったようです。大切なことを書いているはずなのですが、注意ばかりしていると「ああ、またか」と思われ、聞いてもらえなくなる母親の小言と同じようなものなのでしょう。(お母さん達ごめんなさい)当の本人達は、自分の事が書かれているのにも気がついていないようです。思いあまって、この前「お前のこと書いてんで。読んだんかい!」とある生徒に問い糺したところ、「読んでない」とキッパリと言われてしまいました。ショック!!これではいかん。逆効果です。今後はもう少し工夫していきたいと思っております。
 さて、次男の学校の文化祭に行って来ました。(とってつけたような展開やな〜)授業があるため、午前中に少しいただけですが、結構楽しむことができました。自由な校風で知られるこの学校。今年のテーマは『人生の寄り道』。素敵な言葉だと思います。生徒や保護者にも会うことができました。高校2年生になる教え子は文化祭の実行委員らしく、2晩学校に泊まり込んだと言っていました。そうなのです。多くの人は表面上の派手さに目を奪われ、面白かったとか今一つだったとか言いますが、裏方さんは大変なのです。どんなことにでも、真剣に打ちこむことは素晴らしい。などと呟きながら会場を後にしました。
<745> 2007.9/17〜2007.9/23
 先日の全体保護者会は、たくさんの保護者の方に参加いただき、無事終了いたしました。 紙面を借りてではありますが、御礼を申し上げます。
 午前中の部は低学年。まだ時間的に余裕があるためか、保護者の方も割とリラックスして聞いてくださりました。各学年ともそれぞれ問題を抱えており、その原因と対策について話をさせていただきました。
 まず必要なことは、現状を認識すること。そして、次はその原因を考えることです。様々なケースがあり、一概には言えませんが、共通しているのは本人のモチベーションの低さです。言われるからやる。やらないと怒られるから仕方なくやる。これでは効果はありません。では、何故そうなるのか。それは、何のために勉強するかが分かっていないからです。もちろん、3年生に勉強の目的を説いても理解してもらえないでしょう。3年生や4年生ならば、学ぶことの楽しさを知っていれば十分です。ところが、その楽しさも知らず、ただやりなさいと言われるからつまらなくなるのです。では、5年生以上ならどうでしょう。本来の勉強の目的とはいささか異なりますが、具体的な目標を持つことが必要になってきます。それも、身近な目標と大きな目標の2つ。身近な目標は、少しの心がけで達成できるものが良いでしょう。たとえどんなものであれ、実行できれば充実感につながります。その積み重ねが、生活習慣まで改善するのです。一方大きな目標は、継続的な努力が不可欠なもの。志望校を決めるのも一つの方法でしょう。それらをはっきりと定めるのです。目標があればがんばれます。言いかえれば、目標がなくてはがんばれないのです。目標が定まったら、あとは実行あるのみ。その際に注意すべきは、集中力の妨げとなるものは排除すること、と申し上げました。
 6年生の部では、午前とはうって変わって重苦しい空気が漂いました。この期に及んで本気になりきれない我が子を歯がゆく思いながらも、どうすることもできず時間だけが過ぎていく。保護者の方の苛立つ気持ちは嫌というほどわかります。私も全く同じ思いです。本気にさせる魔法の呪文でもあれば、それほど楽なことはないのですが、現実と向き合うより方法はありません。ただ、山登りに例えるならば(登山もしないくせにゴメンナサイ)、もう8合目あたりまでは来ているのです。これからは、彼らの精一杯を最大限認めながら、励ましていくしかないのだと思います。
<746> 2007.9/24〜2007.9/30
 彼岸の入りもすんだというのに、まだまだ暑い日が続きます。折しも、運動会のシーズン。連日の練習でみんなかなり疲れています。この容赦ない太陽の光が、生徒達の体力を奪いつくしてしまわないかが心配です。本番でも、張り切りすぎて熱中症などにならぬよう、十分注意して欲しいと思います。
 さて、周りの心配をよそに、当の6年生達は・・・。いたって暢気です。一体何を根拠に楽天的に構えていられるのでしょうか。志望校に届いていない現実を合格判定テストや模擬テストなどではっきりと示されているにもかかわらず、この期に及んでまだ何とかなると甘く甘く考えているようです。すべてを自分に都合良く解釈しています。勉強方法に問題があると散々指摘されているのに、一向に改めようとせず、復習も宿題もいい加減。いまだに、叱られるから仕方なしにやるといった有様。それでいて、志望校は変えたくないと言います。言っていることとやっていることが全く一致していません。
 とうとう業を煮やした私は、全員と時間をかけて話をしました。おどしやおだては一切抜き。本音で話したつもりです。みな、真剣に受け止めてくれたように思います。今度こそ彼らの本気に期待したいものです。ただ、問題は時間的なことです。実際、タイムリミットは過ぎています。はたして間に合うだろうか。甚だ心配です。しかし、本気には本気で応えなければ。残り100日余り。全力で取り組んでいきましょう。
<747> 2007.10/1〜2007.10/8
 折角の運動会。あいにくの雨で延期になった学校が多かったようです。自然には勝てません。しかし、この日のために練習を積んできた生徒達。また6年生にとっては最後の晴れ舞台。どうせなら、大勢の保護者の見守る中で頑張らせてあげたかったように思います。
 さて、いよいよ10月です。朝晩は急に涼しくなってまいりました。季節の変わり目。体調には十分注意して下さい。調子が悪いときは、無理をせずにしっかり休養をとりましょう。
 運動会が終われば、落ちついた毎日が戻ってくるはず。しっかりと地に足をつけ、真剣に取り組んで下さい。6年生諸君。改めて言うまでもありませんが、慌ててやってもろくな事はありません。あせらず一つずつ仕上げていきましょう。
<748> 2007.10/8〜2007.10/14
 学校説明会のシーズンです。保護者の皆さん、お忙しいとは思いますが、この機会を逃がされることのないよう、計画をお立て下さい。低学年の保護者の方も「まだ早い」などと仰らずに、積極的に参加されることをお勧めします。と申しますのも、各学校とも日程がこの時期に集中しており、あれこれ行こうと思っていても同じ日だったり、急な用事で行けなくなったりということがよくあります。我が家の場合は3年計画で妻に参加させましたが、年にせいぜい数校行くのが精一杯でした。また、先入観や固定観念は捨て、いろいろな学校を訪ねていただきたいと思います。我が子には関係ないと思われる学校にも是非お出かけ下さい。先ずは実際に自分の目でご覧になることです。その上で、お子様に合わないとお感じになったら、候補から削除すればよいだけのこと。世間の評判とは違う意外な一面が見えてくることもあります。3・4年生の間は特定せず広く見て回る。5年生でご家庭の方針に合う学校を絞り込み、6年生では実際に受験する可能性のある学校だけをもう一度参加する。というのが理想的ではないかと思います。
 次に、説明会に参加するときに注意すべき点を申し上げます。(あくまでも私見です)ほとんどの学校は、自分たちの良い所しか話しません。悪い所は見せません。素晴らしい点ばかりに心を奪わず、冷静に総合的にご判断下さい。また、進学実績ばかりを謳う学校は要注意です。数字は当然の事ながら変化します。良いときもあれば悪いときもある。まして、ある年の成績が素晴らしかったとしても、それはその学年が優秀だっただけのこと。教師や学校全体が素晴らしいとは限りません。出口の数字より、その学校ならではの特長や指導方針をしっかりと伝えようとする学校の方が信用できます。学校行事一つを例に挙げても、生徒主体なのか、学校主体の運営なのかで、意義が大きく違ってきます。勉学はもちろん重要ですが、それ以前に通って楽しくなければ意味がありません。大学予備校を選ぶのではないのです。この学校に通えば、自分の子がきっと成長するだろうと思える学校をお選び下さい。学校選びは親の務めです。偏差値の高い学校・入学試験の難しい学校が良い学校ではありません。きっとお子様に適した学校が見つかると思います。素晴らしい出会いを期待しております。
<749> 2007.10/15〜2007.10/21
 先週、5年生と6年生に合格判定テストを実施しました。
 5年生にとっては、範囲を限定しないテストは初めて、その上試験時間も長く、いささか手こずったのではないでしょうか。さて、その結果ですが、例年より良くないだろうと思っていたところ、まさに予想通りでした。成績がふるわない原因ははっきりしています。学習方法に問題があるのです。この欄でも再三再四書きましたが、言われたことを仕方なくやっているようでは、力はつきません。そもそも、ある瞬間だけ必死になることを「がんばる」と思っているようでは話になりません。がんばると言うのは、継続的に努力することです。そして、努力を続けるには目標と計画が必要です。全員と話をしたところ、幸い志望校はみな決まっているようです。それならば、あとはしっかりと計画を立て実行するのみです。くれぐれも、今の6年生のように口先だけにならないようにしてもらいたいと思います。
 その6年生ですが、とうとう入試本番まで100日を切りました。にもかかわらず、いまだに本気になれない人が何人もいます。心配していた通り、目標に届かないと思うとその目標自体を下げる人が出てきました。もちろん、軌道修正・進路変更は悪いことではありません。しかし、とことんやりもしないで「このままじゃ届かないよ」と言われただけで「じゃ、変えます」と言うのではあまりに情けないではありませんか。この調子だと、入試直前にはまた志望校の変更があるかもしれません。全員の保護者とお会いしましたが、やりきれない思いが消えず、疲労感が残っただけの2日間でした。
 どうして理解してもらえないのだろうかと、ずいぶん落ち込みました。何もかもイヤになり、自棄になりかけましたが、私を信じてついてきてくれる子もいるんだと、その生徒の顔を思い浮かべて、思い止まりました。しかし、現実問題として、時間が残っていないのは事実です。まさに、待ったなしの状況です。今後は真剣に取り組めない人のことは一切かまいませんので、そのつもりでいて下さい。

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