<570> 2003.12/20〜2003.12/31
 「冬の厳しさが好きです。寒風にさらされていると、心まで引き締まる思いがします」
 こんな事を言っていた時期もありました。今でも暑いより寒い方が好きですが、もうだめです。よっぽど体調がよいときでないと、寒さを楽しもうなどという気にはなれません。今年は、ここまでは暖かい日が多くて助かっておりますが、油断は禁物。みなさんも体調には十分ご注意下さい。
 さて、冬休みが始まります。クリスマスやお正月と楽しい行事が続き、また帰省する人も多いことでしょう。けれど、生活のリズムだけは崩さないようにして下さい。学校がないからといって、夜更かしをしたり昼ごろまで寝たりするのはやめなさい。ふだんは時間に追われて勉強が雑になってしまっていた人も、休みの間はいつもより時間があるのですから、余裕を持ってできるはずです。しっかりとした計画を立て、丁寧にやっていきましょう。全ては自分の気持ち次第です。
 もちろん、6年生は楽しい冬休みなどと悠長なことは言っていられません。現段階で、安心できるような人は一人もいません。冬休みはまとまった時間がとれる最後のチャンスです。泣いても笑ってもあと1ヶ月。苦しいでしょうが、歯を食いしばり、最後の最後までガンバリ抜きましょう。決して大げさではなく、1分1秒を大切にして下さい。
<571> 2004.1/1〜2004.1/11
 あれよあれよという間に、今日はもう大晦日。2003年も終わりです。例年通り、年の瀬という実感もなく、慌ただしく終わろうとしております。
 先ずは、今年の反省を。年頭に立てた目標は、「自分に厳しく、他には優しく」でした。自分なりには何とか実行できたようにも思いますが、どうだったでしょうか。生徒たちには「え〜?どこが優しいねん!」と言われるかも知れません。ただ、甘い=優しいではありません。おそらく理解してはもらえないでしょうが、まあ、いいか。
 個人的には、う〜ん、微妙なところですね。事故を起こしてしまい、多くの方々に心配をかけました。それでも、大したこともなくすんだのは幸運だったのだと思います。
 さて、2004年はどんな年になるでしょうか?良い年にするのもしないのも、すべては自分次第。生徒たちに偉そうに言う前に、精一杯のことをがんばりたいと思います。
 6年生諸君。入試が近づくにつれ、様々な思いがあるでしょうが、とにかく今はがんばるだけです。健康に注意して、最後の仕上げに全力をつくしましょう。
<572> 2004.1/12〜2004.1/18
 いよいよ入試が始まりました。結果もすぐに出てきます。厳しい現実が待っているかもしれません。しかし、どんな結果であろうとも、それをあくまで一つの事実として受け止め、浮かれず、落ち込まず、次の目標へと向かって欲しいと思います。
 保護者の方も、しばらくは落ち着かない日々が続くことでしょう。しかし、気をつけていただきたい。言うまでもなく、入試を受けるのは本人です。ここまで勉強してきたのも本人です。ですから、何が起ころうと全ては本人の責任です。先ずはそのことを、親子ともども十分に理解する必要があります。ところがよく、自分(=親)ががんばってきたのだと勘違いをされ、結果に対して、子ども以上に大騒ぎをしたり取り乱したりなさる方がおられます。入試が終われば、先ず、本人のここまでの努力を讃えてあげてください。また、その段階で反省すべきところがあれば謙虚に反省をさせて下さい。そして出てきた結果を、あくまでも冷静に受け止めてください。決して結果だけで評価しないようにしていただきたいと思います。結果が人間の価値を決めるのではありません。途中の過程において、いかに頑張れたか、精一杯のことができたか、その努力が全てです。本人に対して正しい評価をしてあげることこそが、まわりの者(親や私ども)の使命だと思います。
 中学入試は最終目標ではありません。勉強の本来の目的は、人間として正しい判断ができる能力を身につけること、人生の目的を見つけることにあります。入試はそのための勉強をどこで行うかを選択するだけのことで、合格したらそれで終わりというわけではありません。本当の勉強はこれから始まるのです。
 さあ、6年生諸君。最後の最後まで歯を食いしばって頑張って下さい。泣くのも笑うのも全てが終わってからにしましょう。
<573> 2004.1/19〜2004.1/25
 珍しく雪が積もった朝。その日は大学入試センター試験の初日でした。受験生達はベストを尽くせたでしょうか。
 私が受験したのは、もう25年も前のことです。当時は共通一次と言われていました。その制度が始まった元年でした。思えば、いい加減な受験生でした。英語・数学・国語はまだましでしたが、理科と社会は全くだめ。それなのに、ろくに対策を講じようともせず、何とかなるだろうと高をくくっていました。結果は予想通り。理科・社会は半分ほどしか得点できませんでした。努力をせずに結果ばかりを求める、典型的なだめ人間だったのです。そのくせ、変に自信を持っていて「自分はやればできるんだ」などと思っておりました。中途半端な努力(いや、努力とよべるものではありません)の後には、後悔しか待っていませんでした。それでも反省しようとはせずに、また同じ事のくり返し。ごまかしと言い訳の毎日。楽なことばかりを追い求め、どんどん志を下げていきました。私が生徒達に厳しさを要求するのは、その当時の後悔からかも知れません。自分のことを棚に上げて、偉そうに言える身分じゃないのですが、生徒には同じ思いをして欲しくないのです。
 寒くなってきました。みなさん、体調には十分注意してくださいね。
<574> 2004.1/26〜2004.2/1
 厳しい寒さが続く中、今週はいよいよ入試本番。6年生諸君。体調には十分注意してください。
 6年生の授業も今週限り。悩まされ続けた学年だったため、よけいに寂しく感じます。
 みんなよくがんばりました。先ずは、ここまでやり通した彼らをほめてあげたいと思います。辛いことも多かったでしょう。遊びたいのも我慢し、見たいテレビもあきらめ、眠たい目をこすりながら毎日毎日遅くまでやっているのに、なかなか終わらない宿題。泣きたくなりそうにもなったでしょう。自分では怠けているつもりじゃないのに、いつも叱られる。一体どれだけがんばればいいのだろう。納得できないことも多かったはずです。
 それでも、とうとうここまで来たのです。あとは思いっきりやるだけ。培ってきた実力を惜しむことなく発揮してきて下さい。努力の成果は必ず現れます。さあ、行ってらっしゃい。
 本当は不安で不安でたまりません。けれども、生徒達を信じて心静かに結果を待ちたいと思います。
<575> 2004.2/2〜2004.2/8
 いよいよ新学年のスタートです。各自、決意を胸に、きっと希望に燃えていることと思います。精一杯がんばっていきましょう。特に新6年生。徹底的に鍛えてあげます。信じてついて来てください。中には不安を覚えている人もいるでしょうが、心配は要りません。私たちは無茶なことは要求しません。先輩達もがんばってこられたのですから、君たちも大丈夫です。目標に到達できるかどうかは、全て自分の気持ち次第です。
 新入会の人たち。最初、ペースをつかむまでが大変かと思いますが、分からないことはどんどんお尋ね下さい。授業の受け方や宿題の仕方、何でも結構です。早く慣れて下さい。
<576> 2004.2/9〜2004.2/15
 泣いたり笑ったりの1週間でした。HOPES13期生の受験が全て終わりました。みんなよくがんばりました。自分の持っている全てを出し切れたのではないでしょうか。
 第一志望の学校に合格できた人たち。本当におめでとう。努力が喜びにつながって、よかったですね。今の喜びを忘れずに、これからも精進を続けて下さい。惜しくも夢がかなわなかった人も、精一杯がんばってきたのです。くよくよすることはありません。堂々としていればよいのです。胸を張って生きていきましょう。
 いずれにせよ、決して結果だけで判断しないでもらいたいと思います。合格したから偉いとか、不合格だったからダメだとかいうことは絶対にありません。また、学校が君たちを育ててくれるのではありません。中学校に合格したら後は学校に任せておけば大丈夫、なんて思っていると大変なことになります。大切なのは今後、自分がどれだけがんばれるかです。これで終わりではないのです。
 君たちは、ここまで周りの人たちに守られながらやってきました。しかし、これからは自分の力で歩いていくことになります。自分でしっかり考え、自分の意志で行動して下さい。困難にぶつかっても自分で乗り越えていかねばなりません。例えば、勉強をしようがすまいが、それは君たちの自由です。その代わり、その責任もすべて君たちにかかってきます。もうだれも注意しません。私たちの役目はここまでです。私が偉そうに言うのもこれが最後。これをもって卒業ということになります。君たちがたくましく成長していくことを心から願っております。
<577> 2004.2/16〜2004.2/22
 新学年が始まり2週間。みなさん、新しい時間割にはもう慣れましたか?今回は授業をした感想です。
 新6年生。大変元気があって嬉しく思います。例年この時期は、「本当にやっていけるのだろうか」と少し不安になる生徒がいます。おっかなびっくりやっているせいでしょうか、宿題をしても残しがちで、復習をやってもたいてい不完全です。ところが、今年はそのような子がとても少ない。むしろ「大変かも知れないけれど、何とかするんだ!がんばるんだ」という気迫を感じます。これが大切なのです。たとえ学力的に今はまだまだでも、その気持ちがあれば大丈夫です。必ず伸びていきます。授業は活気がありますし、質問も積極的にしてくれます。質問があるのは、家庭での学習をしっかりしている証拠です。これからも今の気持ちを忘れずがんばっていきましょう。
 新5年生からもやる気が感じられます。人数は極端に少ないですが、言い換えれば、意欲的な生徒が残ったということで、私は気にしておりません。注意力散漫な生徒がいなくなったおかげで、授業にも集中できます。今のメンバーをしっかり鍛えていこうと思っております。
 新4年生。相変わらず元気です。3年生から来ている生徒にとって、今学習していることは一度習ったことばかりで、復習に当たります。ですから、簡単に感じることも多いでしょう。しかし、「わかってる。わかってる」と軽く考えていると大変なことになります。ていねいに復習して下さい。新入塾の人たちは、知らないことばかりで大変かも知れません。最初は時間もかかります。分からないことが多くて泣きたくなることもあるでしょう。けれど、いっぺんに全部理解しようとしなくてもいいのです。少しずつの積み重ねが最後には大きな力となります。学習方法などでどうすればよいか分からないときは、遠慮なくたずねて下さい。
 新3年生。まだ学校では2年生。あまり多くのことを要求するのは無理なのかも知れません。しかし、授業を受けるにあたっての最低限のルールやマナーだけは分かっておいてもらいたい。それは「人の話をしっかり聞くこと」と「自分勝手なことばかりを言わないこと」です。元気なのは大いに結構。けれど、勉強と遊びの区別だけはつけましょう。まあ、少しずつ覚えていって下さい。
<578> 2004.2/23〜2004.2/29
 またもやパソコントラブル?です。今回は持ち運びに使っていた鞄のベルトが突然切れるという、ちょっと信じられない事がおこりました。金具の部分がスパッと切れた(割れた)のです。鞄は当然落下し、中のパソコンは・・・。ボディには穴が開き、CDドライブが動かなくなってしまいました。修理に出しましたのですが、2週間はかかるとか。もう嫌になっちゃいます。仕方なく先代のパソコン(息子に譲ったもの)に再び登場してもらい、急場をしのいでおります。しかし、何から何まで一から設定し直さなくてはならず、大変面倒です。また、修理に出す前にバックアップをとっておこうと思い、ファイルをいじっておりました。ところが、何とホームペ−ジの写真をすべて消してしまったではありませんか。とんでもない事をしでかしてしまいました。もう大変。しばらくは睡眠不足が続きそうです。あ〜あ!
<579> 2004.3/1〜2004.3/7
 春期集中講座の時間割を考えました。一応作ってみましたが、今年は予定が組みにくかったです。まず、各学校で春休みの期間が違うこと。仕方のないこととはいえ、始まりが1週間も違うのです。さらに、奈良県の小学校は春休みが短く、12日間しかない学校もあります。春期集中講座は最低でも16日間必要なのですが、これではどうしようもできません。さらに困ったのは、予定を教えて下さらない方の多いこと。2週間前からアンケート用紙を配っているのに、ひどい学年では提出者が1/3以下でした。もう少し協力していただきたいと思います。(小学校に電話1本するだけでいいのですから)また、出席できない日をお知らせいただいた場合、できるだけ調整したいと思っています。しかし、正直に申し上げて、今回はその気力が起こりませんでした。あまりに休む日が多すぎて、これでは調整は不可能です。ご家庭の方針には口を出すつもりはありませんが、低学年とはいえ、もう少し真剣に受験と向き合って欲しいものだと感じました。後で困るのは、生徒たちなのです。今回はやや、文句いいバージョンでした。

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