<490> 2002.4/22〜2002.4/28
 何かとあわただしい1週間でした。個人保護者会でお母様方とお会いするだけでなく、訪ねて来られた中学校の先生、私が会いに出かけた先生、小学校の授業参観で会った先生、遊びに来てくれた卒業生たち、そして飛び込みの営業の人まで、実に様々な人と会いました。元来、人見知りの激しい方で、人と会うのはあまり得意ではありません。以前は、自分が相手にどのように思われるのかを、意識しすぎていたのでしょう。必要以上に自分をよく見せようとして、疲れていたのかもしれません。ところが、最近は知らない人と会うことも苦ではなく、むしろ楽しみに思えるようになってきました。話をしていると、その人物の色々なところが見えてきて、なかなかおもしろいものです。もちろん、会って元気になる場合だけではありませんが・・・。今回の1番良かったのは、やはり卒業生が遊びに来たこと、そして最悪は小学校の授業参観でした。まあ、その話はいずれまたそのうちに。授業参観といえば、今週は保護者対象勉強会があります。私が試されると思うと緊張しますが、気負わず普段通りの授業をさせていただこうと思っております。みなさま、よろしくお願い致します。
<491> 2002.4/29〜2002.5/5
 先日の保護者対象勉強会には、ご多忙中にもかかわらずご出席いただき、誠にありがとうございました。ただ、出席いただいた方はわずかに20名と少々さびしい勉強会でした。
 今回取り上げたテーマは、算数が「損益売買算」、国語は「物語文」でした。「損益売買算」は、お金に関する割合の問題で、主婦にはなじみが深いテーマだと思います。ただ、生徒たちには、品物の価格が何種類もあること自体理解できず、なかなか難しいようです。中学入試では重要なテーマで、非常によく出題されます。HOPESでは4年生から学習する内容です。今回は6年生の基本演習コースの教材をそのまま使用しました。全部やる予定でしたが、時間的な制約もあり、無理でした。お母様方には大変急がせることになってしまい、申し訳ございませんでした。それでも、よく理解して下さっていたと思います。いつもお子様に「さあ勉強しなさい」「早くしなさい」と言っておられるかも知れませんが、たまにはこのように立場を変えてみるのも面白いでしょう。
<492> 2002.5/6〜2002.5/12
 みなさん、連休はいかがお過ごしでしたか。今年は特に好天続きで、自然の中で楽しまれた方は最高だったのではないでしょうか。私は厄除け祈願(今年は後厄)に出かけたり、母校の文化祭に出かけたりと、いつになく午前中から動き回りました。厄除けの方は時期はずれ(本来なら初午の日に行くべきものなのですが、行けずじまいで今に至っておりました)だったため人は少なく、ふだんは入れない所にまで案内してもらい、得をした気分でした。お祓いも心なしか丁寧でした。
 文化祭には卒業以来ですので20数年ぶりになります。古い校舎は昔のままでしたが、新校舎ができていたり、軟式のテニスコートが中庭になっていたりと、随分と様変わりしていました。新校舎はなんと土足禁止で、何かイメージにあわんなぁと思いましたが、大変きれいで驚きました。自由な校風は、今も引きつがれているのでしょう。生徒たちも全体にのびのびとした感じで好感が持てました。研究発表はレベルの高いものが多かったので、文化祭=模擬店というイメージはなく、感心しました。数学研究部でもらった問題は完成度の高いすばらしいものでした(まだ解けていません)。ただ、いくつかの塾の見学ツアーが個人的には目ざわりでイヤな感じがしたことと、知っている先生にほとんどお会いできなかったことが残念でした。あちこちと歩き回り、ものすごく疲れましたが、結構いろいろな人と出会ったり、意外な発見があったりと楽しい時間をすごせました。
 さて、6年生にとって連休は全く無関係。ひたすら勉強に没頭したことと思います。のんびりするのはいつでもできます。けれども一所懸命できるチャンスはそう多くはありません。がんばりましょう。
<493> 2002.5/13〜2002.5/19
<494> 2002.5/20〜2002.5/26
 よく雨が降ります。なかなか風薫る5月とはまいりません。今の私の状態と似ています。疲れがたまっているのか、体も、心もすっきりしません。
 精神状態がすぐれない原因は一部の生徒にあります。この場で申し上げるべきことではないのでしょうが、私ももう限界です。
 どうして、努力しようとせずに誤魔化すのでしょう。楽な方へ楽な方へと逃げています。困難に立ち向かおうとする意欲は全く感じられません。それ以前に、勉強や宿題は、困難なことではありません。やるのが当然、できて当たり前のことです。それを期限の直前まで放置しておきながら、量が多いとか、難しいとか言うのは、言い訳にもなりません。
 また、なぜその場しのぎの嘘ばかりつくのでしょう。1つ嘘をつけば、その嘘を隠すためにまた次の嘘をつかなければならなくなります。そんな簡単なことも分からず、同じことを繰り返しています。親を騙し、先生を誤魔化し、自分に嘘をついて、何が楽しいのですか。いちいち注意をしない先生もいるでしょう。けれどそれは、君たちが自分で間違いに気づくのを待っているからなのです。うまくいったなんて思っていること自体愚かです。
 友人からはよく「もっと経営に徹したらいいのに」と言われます。確かに、細かいことは気にせずにいつもニコニコとしていれば、生徒ももう少し増えるかも知れません。けれども、嘘をついて平然としているような子に、ご機嫌をとってまで勉強させようなんて思いません。真っ平ゴメンです。子供相手に厳しすぎると思われる方は、私どもにお子さまをお預けにならずにどうぞ他の方法をご検討下さい。ただ誤解のないように申し上げておきますが、成績が悪いから責めるようなことは一切いたしません。本人が精一杯の努力をしてさえいれば、できない問題があっても、また少しくらいのやり残しがあっても構いません。私が求めているのは、優秀な生徒ではなく、一生懸命がんばる生徒です。どうかご理解いただいた上で、おつき合いをお願いしたいと思います。
<495> 2002.5/27〜2002.6/2
<496> 2002.6/3〜2002.6/9
 年間休講日に、久しぶりに若野先生とお会いしました。先生のことを改めて紹介する必要はないかと思いますが、新入会の保護者の方はご存知でないかも知れません。前帝塚山学園中学高校校長で現在大阪学芸中学高校校長でいらっしゃいます。昨年の教育講演会で話していただきましたので、みなさまの記憶に新しいことと思います。先生とは10数年のおつきあいになります。いつも真剣に教育のことをお考えになっておられ、その前向きな姿勢には本当に頭が下がります。お会いするたびに「生徒達に学力をつけるためには、もっと教師の資質を向上させないといけない、カリキュラムも工夫しなければいけない」などと話しておられました。今回も、現在取り組んでいられる改革について熱く語ってくださいました。大阪学芸高校1期生(今春卒業)の大学進学状況についても伺いましたが、本当に素晴らしい実績でした。「まだまだこれからや」とおっしゃってましたが、きっと実現なさることと思います。もちろん、先生とは堅い話ばかりしているわけではございません。もっとくだけた話が大半なのですが、その内容はここでは秘密です。
 この休講日には小旅行にも出かけました。それについては、少しだけホームページのHOPES広場に載せておりますので、時間がございましたらお読み下さい。雷鳥を間近で見られて幸運でした。
 さて、いよいよ6月になりました。最近の気候はいよいよ夏という感じがします。6年生諸君は、第1回の合格判定テストも終わり、少しは気持ちも引き締まってきたかと思います。テストの結果ですが、現段階の判定に一喜一憂していてはいけません。夢を現実にするために努力しているのです。あきらめてはいけません。復習すべき所はしっかりとおさえ、弱点は必ず補強しておきなさい。それさえ怠らなければ、現時点で不可能なんてことは何もありません。ただ1番怖いのは、何も対策を立てずそのままにしてしまうことです。さあ、がんばりましょう。
<497> 2002.6/10〜2002.6/16
 先日の教育講演会にはお忙しい中多数ご参加頂き、誠に有り難うございました。
 実に素晴らしいお話でした。両先生とも一見大変真面目そうで、冗談など言いそうにもないように思われたのですが、一旦話を始められると、面白い、面白い。よくもまあ次から次へと話が尽きないものだと感心いたしました。保護者の方もその巧みな話術に引き込まれていきました。両先生のお人柄が、そのまま奈良学園の自由な校風を表しているように思えました。始終笑いの絶えない楽しい会でしたが、もちろん面白いだけではありません。重要なことも数多く話されていました。「自由とは、単に強制を受けないことをいうのではなく、自分の意志で行動することであり、そのためには意欲を持って取り組むことがとても大切である」という話には、大変共感をおぼえました。また、学校を選ぶ際には、先ず保護者の方がご自分の目で、その学校の雰囲気、生徒の様子をご覧になり、自分の子がその学校に合うかどうかをよく考える必要があるともおっしゃっていました(入学してからこんなはずじゃなかったというのは、お互いに不幸です)。
 あっという間に時間が過ぎ、講演会は大変な盛り上がりのうちに無事終了致しました。今回は保護者の方々もいつになく静かに聞いて下さいました。先生方とはそのあと、お食事もご一緒にさせていただきました。その席でも大変興味深いお話を伺えたのですが、その内容についてはここでは秘密です。
 なお、当日欠席された方のために、講演会の様子をビデオに撮影しております。数に限りがございますが、貸し出しご希望の方はお申し込み下さい。
<498> 2002.6/17〜2002.6/23
 算数オリンピック事務局長の若杉栄二氏とお会いしました。大阪に仕事で来られた際に、無理を言って時間を取っていただきました。電話でお話ししたことやメールのやりとりをしたことはあったのですが、お会いするのは初めてです。どんな方だろう?怖い人だったらいやだな。以前、メールで無茶苦茶失礼なことを書いたことをきっと怒っていらっしゃるだろうな。等と緊張して待っていました。そこに現れたのは、飄々とした感じの紳士。ホッとした瞬間、ドッと汗をかいてしまいました。
 お話を伺っているうちに、お考えになっていることも理解でき、誤解していたことを恥ずかしく思いました。私のことも分かっていただけたのではないかと思います。ただ、「予想していた通り、真面目な方ですね」と言われたのには参りました。「全然、違います。ただの酔っぱらいです」と強く否定しておきましたが、まあ良い方に誤解されているのなら構わないでしょう。氏のご考案なさった「アルゴゲーム」の遊び方などを教えてもらっているうちに、時間はどんどん経っていきました。その後のご予定をお聞きしたら、ある小学校を訪ねられるとのこと。もっとお話をお聞きしたかったので、「ご案内いたします」と、迷惑覚悟でその学校までご一緒させていただきました。時間が少なかったのがとても残念でしたが、またお会いできる日を楽しみにしたいと思っています。
 お土産に頂いた「アルゴゲーム」を、実際に生徒たちとやってみました。大変面白いものでした。論理的思考能力はもちろんのこと、集中力・記憶力も必要とし、かつ、人とのコミュニケーションもはかれる素晴らしいゲームだと思います。生徒たちも、みんなとても楽しそうに遊んでいました。早速注文いたしましたので、ご希望の方はHOPESまでお申し込み下さい。
<499> 2002.6/24〜2002.6/30
 ワールドカップ、日本チーム残念でした。決勝トーナメントの対トルコ戦をテレビで観戦しましたが、チャンスが何度もあったのに、なかなか得点できず、じりじりしました。結果は惜敗。しかし、敗れたときにこそ真価が現れると思っておりましたので、メンバーたちの試合後の様子を注意して見ていました。数年前の「ドーハの悲劇」と呼ばれた試合では、敗れた後いつまでもグラウンドから立ち上がろうともせず、大変後味が悪かったのを覚えています。やるだけのことをやったのだから、結果にこだわらず堂々としていればよいのに、情けないと思いました。けれども、今回はさわやかでした。ずいぶん日本サッカーも進歩したな、というのが正直な感想です。個人的に、サッカーは嫌いではありません。高校生のころは、雑誌まで買っており、テレビでよく外国の試合を見ました。実際に試合を見に行ったこともあります。ただ、昨今の熱狂ぶりにはついていけません。どうして、あんなに大騒ぎするのだろう。何で暴れるのか、理解できません。今回も大阪での3試合、どうなることかと心配しましたが、生徒たちには影響がなかったようで、ホットいたしました。
 さて、早いものでもう6月も終わろうとしています。いよいよ夏です。生徒たち(特に6年生)は少しずつ気合いが入ってきたように思えます。この調子でがんばりましょう!

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