<1220> 2017.10/2〜2017.10/8

 今日は、最近授業をしていて感じたことを書かせてもらいます。
 みなさんは、「思考」と「作業」の違いについて考えたことがありますか。あるいは、この2つの明確な違いに気がついていますか。保護者の方々なら、私が言わんとしていることをお分かりいただけるかと思いますが、多くの生徒たちは、この2つを完全に混同しています。
 え?良く分からないですか。では、算数を例に挙げて説明しましょう。問題を解くためには、先ず式を立てますね。式を立てるには考えないといけません。これは「思考」です。そして、答えを出すには、立てた式を計算する必要があります。この計算は「作業」です。「思考」なくして「作業」は成り立ちません。けど、たまに、答えを出す作業だけをして、「できた。分かった」と勘違いしてしまう生徒がいるのです。
 授業では、ある程度真似をしていけば解けるように教材が作成されているため(特に私の教材では、例題の次は例題と数字を変えただけの問題を出すことが多い)、形だけをなぞっていけば正解に辿り着くことができます。しかし、そこでももっと考えてもらいたいのです。「作業」だけに満足せず、しっかり「思考」をしてもらいたいのです。「思考」している人と「作業」だけしている人との差は、復習したとき(または宿題をしたとき)にはっきりと現れます。「作業」だけで問題を解いてきた人は、出題の表現を少し変えられただけでお手上げ状態になります。当然ですね。考えていないのですから、頭の中には何も残っていません。一方、「思考」してきた人は基本事項を応用することができます。
 もっと具体的な例を挙げましょうか。解けない問題に出会ったとき、説明を聞きますね。その際、板書された図や式を写す必要がでてきます。そこでも「思考」と「作業」の差が現れます。ただ、数字だけを書き写してる人は「作業」しかしていません。次に同じ問題を解いても正解できるとは限りません。しかし、自分の考えとどこが違うのか、自分の式の何がおかしかったのかを確認しながら式を比べている人は「思考」しています。ですから、次に似たような問題に出会ったときに、過去の失敗を修正することができます。授業中のちょっとの違いが、結果的にとても大きな差になることがお分かり頂けたでしょうか。
 私が生徒諸君に求めたいのは「思考」です。常々言っていますよね。「答えが出たときに賢くなるのではない。考えているときに頭は鍛えられるのだ」と。授業の受け方一つで、「思考」は単なる「作業」に変わってしまいます。しかし、また「作業」を「思考」に変えることも可能です。家庭学習においても同じ事が言えるでしょう。「作業」にかかる時間と「思考」に要する時間に大きな差はありません。どちらが得かは言うまでもないでしょう。
 みなさん、ぜひ「思考」をして下さい。効果は必ず現れます。

<1221> 2017.10/9〜2017.10/15

 秋たけなわ。運動会もほとんどの学校で終わったようですね。今年はけがをする生徒もおらず、ほっとしております。2学期は何かと行事が多く慌ただしいですが、一番のイベントが終了し、生徒諸君も少しは落ち着きを取り戻せるのではないでしょうか。
 6年生は入試本番まであと100日を切りました。ダラダラしていては仕上がりませんよ。残り時間も考慮に入れながら、けど1つ1つていねいに、確実に仕上げていきましょう。ただ、あくまでも健康第一。無理をしてはいけませんよ。
 低学年の諸君もそろそろ本気を出してもらいたいと思います。勉強するにも良い季節になったことですしね。

<1222> 2017.10/16〜2017.10/22

 「物言えば唇寒し秋の風」
 松尾芭蕉の句です。皆さんもご存知でしょう。
 では、その意味は?
 高学年の人なら知っておくべきですが、低学年の人もいますので、お教えしましょう。 人の短所を言ったあとは寒々とした気持ちにおそわれる、ということらしいです。
 正に、私の毎日そのものです。寒々どころか、毎回、私の心は凍りついております。いつも生徒達には偉そうに言っていますが、私は他人を批判できるほど立派な人間ではありません。ですから、生徒を叱ったり、注意したりした後は、暗澹たる気持ちになります。それでも、誰かが言わねばこの子はダメになると思い、叱責します。しかし、本音を言わせてもらえれば、わざわざ嫌な気分になりたいはずはありません。責任放棄かとなじられそうですが、正直、何もかも放り出したくなるときはあります。何度注意しても一向に改まらず、手抜きやウソ、ごまかしはエスカレートするばかり。そんな時は、その子の良いところを思い出したり、がんばっている他の生徒のことを考えたりして、何とかこらえるようにしておりますが、泣きたくなるような心境です。
 現在も似たような状況です。本当は、今回この欄を休載にしようかと思っておりました。本心を隠して適当なことを書いてもウソっぽいですし、正直に書けば愚痴になるのは明らかですしね。しかし、敢えてそのまま書かせてもらいました。
 生徒諸君。誰しも思い当たるところはあると思います。私の気持ちなんてどうでもよいのです。けど、君たちのことを一番愛している君たちの親も同じ思いで、君たちが変わってくれることを待ち望んでいるのですよ。親のために頑張りなさいとは申しません。勉強は全て自分のためにすることですからね。しかし、君たちのウソがまわりを不幸にしていることを、少しは意識しても良いのではないでしょうか。

<1223> 2017.10/23〜2017.10/29

 秋の長雨が続いています。先週などは、半日少し晴れただけで、ずっと雨でした。一体どうしてなのでしょう。「はい、『女心と秋の空』と言うからです」ブッブー、違います。理科でも学習したはずですよ。この時期は、2つの気団(小笠原気団とオホーツク海気団)が押し合いへし合いしており、そのために前線(秋雨前線といいます)ができて、雨が続くのです。分かりましたか。
 そこになんとまた台風が近づいております。今回の台風はやたらと強力で大型らしいです。只今の時刻は12時30分。まだ近畿には接近していませんが、外は大雨。風も強くなってきました。さて、午後の6年生の授業をどうしましょうか。本音を申せば、強行したい。けど、もしもの事があったら大変だ。う〜ん。いつものことながら悩みます。
 しばし様子を見ながら、もう少し考えたいと思います。ということで、今回はこの辺で。
 (17時30分。終了時刻を早めることに決定しました)

<1224> 2017.10/30〜2017.11/5

 今年はよく台風が来ます。先週の台風21号で最後かと思っておりましたら、現在22号が接近中。おかげで、秋の好天を楽しむ間もなく、涼しさを通り越して、いつの間にか寒くなって参りました。しかし、それもそのはず、もう11月なのですね。
 巷では東京五輪まで1000日などと言われておりますが、そんなことはどうでも良いのです。私には残り3ヶ月を切った入試の方が気がかりです。6年生諸君。今一度目標を確認し、気を引き締めてください。目先の事ばかりに追われ、一番大切な復習がおざなりになっている人がいます。
 低学年の中にもペースを乱している人が少なからず見られます。今週の休講日を上手く利用して、態勢を立て直してもらいたいと思います。私もこの機会に、頭の中を整理したいと考えております。

<1225> 2017.11/6〜2017.11/12

 秋たけなわ。ようやく秋らしいさわやかな天気に恵まれました。
 この時期、文化祭が行われた学校も多いようです。出かけた人は楽しめたのではないでしょうか。志望校ならもちろん、そうでなくても受験の候補に挙がっている学校ならば、学校の雰囲気を知るには良い機会ですので、積極的に足を運ばれることをお薦めします。今年は行けなかった人も、このような機会を逃すことのないよう、今後は是非、予定に入れておいて下さい。
 一方、既にプレテストも始まっております。「え!プレテストって何?」低学年の人には耳慣れない言葉でしょうが、10年ほど前から実施する学校が増えてきました。本番の入試は年が明けてからですが、その前にリハーサルとでも言えば良いのでしょうか、入試を体験してみてはと、学校が行ってくれるテストのことです。学校側にすれば、自校をアピールする良い機会になります(実はそれだけのためではないのですが)し、受験生側にすれば入試の難度を知る絶好の機会で、本番に近い入試の雰囲気も味わうこともできます。もちろん、プレテストでの成績が本番の入試に直結するわけではありませんが、プラスの評価をしてくれる学校もあります。全ての中学校が行っているものではなく、絶対に受けなければならないとは申しませんが、利用できるならば使ってみたい制度だと思います。受験生は気合いを入れて臨んで下さい。低学年の方は、ご参考までに。

<1226> 2017.11/13〜2017.11/19

 紅葉の美しい時期になりました。季節は確実に秋から冬に移ろうとしているのですね。今の気候、私は好きなのですが、心配事もあります。それは寒くなるにつれて、風邪をひいたり、体調を崩したりする生徒が増えてくることです。
 特に受験生は、健康に最大限の注意を払って下さい。外出時のマスク着用はもちろんのこと、帰宅後の手洗い、うがいは絶対に怠らないこと。家や塾内だけでなく、学校でも手洗いうがいの励行に努めて下さい。それでも、もしも調子が悪くなった場合は、十分休養を取ること。君たちは若いから大丈夫でしょうが、無理をしてこじらせでもしたら大変ですからね。インフルエンザの予防注射も忘れずに。今年はワクチンが品薄だとか。私も早めに予約をしておこうと思います。

<1227> 2017.11/20〜2017.11/26

 いきなり寒くなってしまいました。まだ11月でこの冷え込み。今年の冬は厳しい寒さを覚悟しなくてはいけなさそうです。みなさん、健康には注意して下さいね。
 しかし、外は寒くても心は熱くありたいものです。生徒諸君。はつらつパワーで寒さなんて吹き飛ばしてしまいましょう。
 今週は至って簡単ですが、この辺で。

<1228> 2017.11/27〜2017.12/3

 いよいよ12月。受験生にとってはもちろんのこと、私にとっても正念場を迎えました。
 冬期集中講座のみならず、来年度のことも考えなければなりません。日々の授業は当然ですが、もう一歩のところまで来ている、けどまだ届いていない6年生諸君の学力をどう伸ばすか、課題は山積みです。
 しかし、大丈夫。私は今静かに燃えております。最後の仕上げを失敗するわけにはまいりません。何が何でも全員の希望を叶えるべく、全力で取り組みたいと考えております。

<1229> 2017.12/4〜2017.12/10

 冬期集中講座の時間割を作成致しました。
 年が明けるとすぐに入試が始まります。6年生にとってはこの講習会が最後のふんばりどころ。文字通りラストチャンスとなります。一分一秒を無駄にせず、目一杯がんばってもらいたいと思います。
 その6年生を中心に時間割を組みましたので、やや変則な日程となりました。他学年の人たちにはご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。

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