<1150> 2016.3/14〜2016.3/20

 先日の全体保護者会には、多数ご参加下さり、誠にありがとうございました。
 新学年が始まって一ヶ月あまり。そろそろ生活のリズムもつかめた頃ではないでしょうか、と言いたいところですが、なかなか簡単にはいかないようです。言うまでもなく、私どもの役割は、生徒達に学力をつけること。そのために注意しなければならないことは実に数多くあります。授業の受け方。復習・宿題のやり方など。しかし、具体的なことは、直接生徒達に伝えていきます。ですから、今回は、保護者としての立場を中心に、いかに応援していけばよいのかなどを話させていただきました。
 私は生徒を引っ張り上げます。しかもかなり強烈に。ご家庭ではお子様を押し上げて下さい。強制力でこちらの言うことに従わせようとしても無理があります。大切なことは、相手を理解すること。認めてあげることです。
 先ずは、お子様のことをよく見て下さい。今、どのような状態にあるのか。何を考えているのか。彼らが発している危険信号を見逃さないで下さい。その次は、話を聞いてあげて下さい。そして話し合っていただきたい。当たり前ですが、子ども達は大人に比べて圧倒的に経験が不足しています。何も知らないと言っても良いでしょう。そんな彼らに判断を委ねるのは危険です。それでも、先ずは話を聞いていただきたい。その上で、押しつけるのではなく、正しい道を示してもらいたいのです。一緒に考えるのも効果的でしょう。例えば、「どうして勉強をするのか。しなくてはいけないのか」などを。
 私たちも協力させて頂きたいと考えております。そして、その協力関係が、早く信頼関係にまで高められることを願っております。

<1151> 2016.3/21〜2016.3/31

 まだ肌寒い日もありますが、街中では梅の花が咲き、木蓮の花も開こうとしています。春は確実にそこまで来ているのですね。
 私は一足早く、春の気分を満喫いたしました。と申しますのも、昨日は25期生の卒業記念パーティ(通称たこ焼きパーティ)。保護者の方々にも参加いただき、穏やかで楽しい時間を過ごすことができました。春は始まりの季節。卒業生達の顔は喜びにあふれ、希望に輝いておりました。送る立場としてはいささか寂しい気もしますが、彼らのこれからの人生が輝かしいものであることを信じ、涙を堪えて見送らせてもらいました。
 さて、春期集中講座の始まりです。全体保護者会でも申し上げましたが、休みの間は時間的にはかなり余裕があります。ただ、その時間を有効に使えるかどうかは、本人の気持ち次第です。生徒諸君にとって、この春休みが充実したものになることを願っております。

<1152> 2016.4/1〜2016.4/10

 少しずつですが、街の色がピンクに染まり始めました。その割には肌寒い日が多く、(これを花冷えと言うのですね)、なかなか春爛漫とはならないようです。
 私の心も季節と全く同じです。授業をしていて「ああ、楽しいな」と感じる時もあれば、「なんでこんな事しているんだろ」と情けなくなる時もあります。責任転嫁だと思われるでしょうが、私の感情は生徒たちの学習に取り組む姿勢次第で大きく変わってきます。がんばっている生徒にはとことん応援したくなりますし、こちらも元気になります。一方、やる気の感じられない生徒を相手にする時は莫大なエネルギーが必要です。
 授業中に積極性が見られない生徒は家庭学習においてもいい加減です。何故でしょう。理由は明白。早い話が、授業中に話を聞きもしない者が、解けなかった問題(解こうとしなかった問題)を家庭に持ち帰っていくら考えようが、理解できるはずはないのです。理解力の差は、学力の差が原因ではありません。意欲の違いが全てです。
 あえてもう一つ原因を挙げるならば、(これも結局は意欲の問題なのですが)時間の使い方の上手い下手です。時間を有効に利用できていない人たちに共通していることは、計画の甘さ、計画性のなさです。行き当たりばったりのことをしているから、やり残しができるのです。その人たちは、MYDOノートを活用できていません。いや、ろくに利用もしていません。ほとんど何も書いていないのですから。非常に残念です。
 やり方次第、意識の持ちよう一つで、学習効果は大きく変わってきます。幸い、春休みはまだ半分残っています。今一度、生活習慣を含め、勉強に取り組む姿勢など、自分を見直してもらいたいと思います。

<1153> 2016.4/11〜2016.4/17

 春休みが終わりました。新学年のスタートです。在校生へメッセージを書くべきなのですが、先ずは卒業生のみなさん。入学おめでとうございます。入学式はいかがでしたか。満開の桜の下で行われた入学式は、さぞ感慨深いものだったでしょう。今の新鮮な気持ち、何の混じりけもない純粋な感動を忘れることなく、これからの学校生活を張り切って過ごしてもらいたいと思います。
 さて、在校生のみなさん。目標の設定はできていますか。人は、目標がなければがんばれません。目標がまだ曖昧な人は、早急に設定して下さい。その際、小さな目標と大きな目標をそれぞれ持つことをお勧めします。小さな目標は、達成できれば次の目標に向かえばよいのです。どんどん進んで下さい。ただし、大きな目標はあくまでも変えることないように。たとえ困難な道でもけして諦めずに、少しずつでも近づいていきましょう。そんなことは分かっていると言う人も、今一度自分の目標を確認して下さい。そして、もし目標実現の妨げになっている何かがあれば、それを排除、もしくは改善すればよいのです。
 さあ、迷ったり悩んだりしている時間はありません。目標が決まったら、その実現に向かって突き進むのみです。みなさん。がんばりましょう。

<1154> 2016.4/18〜2016.4/24

 今回の話は、生徒諸君にはピンとこないかも知れませんが、それを承知であえて書かせていただきます。
 この世の中で一番大切なものは何でしょう。はい、正解。もちろん、人の命ですね。
 では、その次に大切なものは何でしょうか。この答えは人それぞれかも知れませんね。愛を選ぶ人もいるでしょうし、お金を選ぶ人も多いのでは。けど、私にとってそれは『時間』です。なぜなら、時間は絶対に戻って来ません。取り返すことができないからです。
 若い頃は、時間の大切さが分かりませんでした。「時間なんていくらでもある。あくせくする必要はない。それより、今は自分の好きなことを思う存分楽しめば良いのだ」とね。必死に何かをやる事が格好悪いように思え、その言い訳としてそのように考えていたのかも知れません。しかし、その結果、私は貴重なものをたくさん失いました。いや、失ったと言うのは間違いですね。得ようとする努力すらしていなかったのですから。改めます。たくさんのチャンスを逃しました。それでも当時は後悔していませんでした。「自分の思い通りに生きて、何がいけない」と、開き直っていたのです。ただ、心のどこかに「これで良いのか?本当に満足しているのか?」と、引っかかりとでも言えば良いのでしょうか、漠然とした疑問が残っていたことも事実です。今ならはっきりと分かります。「あの頃の考えは、自己弁護に過ぎない。がんばらなかった自分を言い訳し、弱い自分をかばっていただけなのだ」と。ああ、なんて格好悪かったのでしょう。しかし、今さら何を言っても始まりません。失われた時間は二度と戻って来ないのですから。
 生徒諸君。君たちは時間が無限にあるものだと思っていませんか。たしかに君たちは若い。時間をたくさん持っています。けれど、一人一人に与えられた時間は無限ではありません。永遠に続く命がないように、時間も永遠ではありません。なのに、君たちの時間の使い方はあまりにもったいない。刹那的に生きなさいと言いたいのではありませんが、時間は貴重なものだという意識を持って行動してもらいたいと思います。

<1155> 2016.4/25〜2016.5/1

 思わず「ぎょえ〜!」と叫んでしまいました。もう5月なのですね。早い、早過ぎます。
 毎日を精一杯生きているつもりですが、目先の仕事に追われ、それ以外のことが全くできていません。「え?それで良いじゃないの」と思われるでしょうが、この状態は危険なのです。生徒諸君には難しい話かも知れませんね。視野が狭くなると、全体が見渡せなくなります。例えば、目の前だけ見ていると、遠くから車が猛スピードで接近していても気が付かず、事故に遭うかも知れませんよね。それに似た状態と言えば分かってもらえるかな。
 生徒の指導においても、同じような事が言えます。日々の学習状況をチェックするのはもちろん大切ですが、たまには少し離れて眺めてみることも必要です。今その子がどちらを向いているのか、どの方向に進もうとしているのか。いや、進んでいるのか、止まっているのか。精一杯なのか、いい加減なのか。進むスピードは人それぞれです。スピードだけに目を奪われ、その子を評価してしまうと、とんでもない間違いをしてしまうかも知れません。大きな目でその子の状況を把握するためにも、こちらに心の余裕がなくてはならないのです。例えば、宿題をしてこない生徒を叱るばかりでなく、その原因を見極めないことには問題解決にはつながりません。(分かってはいるのですが、実行は難しい。反省!)
 日常業務をもっと手際よくこなし、少しでも余裕のある状態を目指したいと思います。

<1156> 2016.5/2〜2016.5/8

 とうとう5月。世間は連休ですね。生徒諸君もいろいろと計画があるのではないでしょうか。家族や友だちとの貴重な時間を楽しんで下さい。けれど、私の心は正直全く弾んでおりません。いえね、休めないからと拗ねているわけではありませんよ。何かを楽しむ心境になれないだけなのです。やることが多いのが一番の理由ですが、やはり年を取ってしまったのでしょう。最近は、思いついたことをすぐに実行するだけのエネルギーが少なくなったように感じます。せめて、感動する心だけは失わないようにしたいと思います。
 さて、連休を楽しめない人は私の他にもたくさんいるでしょう。例えば、君たち。そう、6年生諸君です。
 酷な言い方になりますが、今の君たちにはのんびり過ごす時間などありません。毎年、「受験生には祝祭日は関係ない」と言い続けてまいりましたが、特に今年のメンバーは、例年になく厳しい状況です。とにかく勉強の量が少ない。質も不十分。こちらが提供している課題を完全にこなしている人は皆無と言っても良いでしょう。(いや、1人だけいるかな)理由を問えば、「時間が無いから」と異口同音に唱えます。しかし、時間が足りないからと質を低下させてどうするのですか。時間がないなら作りなさい。計画を立て、その実行に精一杯時間を使いなさい。計画も立てずにダラダラとした挙げ句、「できませんでした」と言うのでは話になりません。彼らに共通しているのは、過去の反省を次に活かせていないことです。例えば、春休み。時間には余裕があったはず。なのに、大量のやり残しが生じました。何故ですか?何が足りなかったのですか。反省もせず、「まあ、次がんばればいいや」と、軽く考えているから同じ失敗をくり返すのです。この連休は、遅れを取り戻すには絶好の機会です。自分に言い訳をせず、時間を有効に使って下さい。

<1157> 2016.5/9〜2016.5/15

 その人は、いつもあなたを見ていました。あなたが眠っているときも、起きているときも、泣いているときも、笑っているときも、いつも微笑んで、優しい眼差しを投げかけてくれました。
 時には一緒に泣いてくれました。一緒に喜んだり、怒ったりもしてくれました。
 あなたが困っているときには、救いの手をさしのべてくれました。
 あなたががんばったときには、あなたを褒めてくれました。
 あなたが過ちを犯したときは、あなたを叱りましたが、最後はあなたを抱きしめて許してくれました。
 その人の願いはただ一つ。それは、あなたの健やかな成長です。

 「母の日」に因んで、書いてみました。
 特別なことはしなくても構いません。心の中の「ありがとう」を忘れずにいましょう。

<1158> 2016.5/16〜2016.5/22

 風薫る5月。まさに、その通りの素敵な季節になりました。(少し暑いくらいですが)
 みなさん、お元気ですか。私も元気です。ところが最近、保護者の方からよく言われるのです。「先生、大丈夫ですか?」と。それ程、疲れているようにみえるのでしょうか。
 慥かに体は楽ではありません。けれど、疲労困憊と言うほどでもありません。じゃ、精神的な疲労?生徒たちの不甲斐なさを思うと、安閑とはしていられないのは事実。気が休まる暇など有りません。しかし、これは毎年のことです。(いや、今年は例年になく厳しい状況ですが)長い間生徒指導に携わってきたのです。この程度のことで音を上げていては、指導者の資格はありません。
 
ですから、みなさん。どうぞご心配なく。心配して下さるなら、生徒諸君。私に何度も同じ注意をさせないで下さい。ただ、本人がいくら大丈夫だと言っても、指摘されるということは大いに反省せねばなりません。時間的にも苦しい状態ではありますが、心を亡くすことなく、明るく元気に頑張りたいと思います。(子どもの言い訳みたいですね)

<1159> 2016.5/23〜2016.5/29

 書くことに窮して、以前の通信から引用しております。

 夢と目標の違いを知っていますか?
 「夢は願っているだけでいい。その夢を実現させるために努力を始めた時、初めてそれ は目標になる」のです。
 君は、本当に目標を持っていますか?

 夢や希望を持つことは大切です。けれど、ただ夢を見ているだけでは何も変わりません。「○○になりたい」と、口にするのはたやすいこと。だれもが身に覚えがあるでしょう。しかし、言っただけで夢は実現できません。全ての努力が必ず報われるとは限りませんが、夢を叶えることができた人は、全員が努力した人です。目標を持って行動してこそ、初めて夢は実現できるのです。
 みなさん。目標を持ちましょう。そして、行動しましょう。簡単なことではありません。けれど、目標は、障害や失敗を乗り越えた時こそ道が開けるのです。
 どうか、真剣に考えて下さい。                                 <HOPES通信1111号>

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