カッパの日記 

2019年1月

19.1.1 勤我信念

 今年も目標はこれだ。
 己の信じる道を突き進む。
 「格好つけてんじゃないよ!ただの我が儘だろ!!」と言われそうだが、言いたい奴には言わせておこう。
 ただ、あまり回りに迷惑を掛けぬように心がけはしたい。
 皆さん。ヨロシクね。

 紅白はつまらなかった。
 最後はそれなりに盛り上がったが、最初は幼稚園の演芸会か?と思うばかり。
 知らない人の知らない歌を聴かせられてもね〜。
 え?これが世代の相違ってもので酒か。
 まあ、そろそろ老いの域に入ろうかという私。大人しくしておこうか。

 さて、2019年。
 どんなドラマが待っているのだろうか?
 もちろん、主役は私で酒よ。

19.1.2 正月

 穏やかな年明けだった。
 空は快晴。まるで私の心のように澄んでいた。

 我が家に届いた年賀状を確かめてから出発したため、辛うじて午前中に事務所到着。
 生徒達からの年賀状に目を通す。最高に嬉しい瞬間だ。
 いろいろと近況報告が記されていた。
 お!結婚。え?第二子誕生?
 目出度い話が多かったので一安心。
 数枚の年賀状が不達で戻ってきたのは残念だが、仕方ないのかな。

 授業終了後、急いで実家へ。
 母は元気だった。
 すっかり年老いてしまったが、いつまでも元気でいて欲しい。
 もっとゆっくりすべきところなれど、次男の風邪が母に感染してもいかんと、早々に引き上げた。
 え?どうせ、早く呑みたかったんだけだろうってか?
 慥かにそれもあるけどね。

 我が家に戻り、さあ乾杯。
 体調不良の次男は、お茶だったけどね。
 私だけがどんどんできあがっていく。
 それでも、次男とたくさん話ができた。
 こんなに話したのは久し振り。ひょっとしたら初めてか?
 少しだけ近づけたようで嬉しい。

 幸せになるぞ!今年の個人的な目標で酒。

19.1.3 正月終了

 楽しい時間はお終い。息子達は行ってしまった。
 私もお仕事本格モードに突入。
 朝から、ひたすら問題を解きまくった。
 大分、錆び付いていた。もっと賢くならなければ・・・。

19.1.4 大吉

祈願2019  今日は合格祈願。
 行き先は、もちろんいつもの安倍文殊院だ。
 ちょうど住職のお姿が見えたので、ご挨拶。
 「年に一度だけやけど、本当に早いですな〜」とくり返し仰ったのは、お礼参りに来ない不義理を暗に咎めておられるのか?
 いやいや、善意のご挨拶と受け止めておこう。
 しかし、心なしかお痩せになったようで、心配だ。私がこんなに太ったのに。(って、関係ないか)
 初めて、住職の息子さんに祈祷してもらった。慥か私の息子達と同世代だったはず。立派に務めておられた。

大吉  生徒達のことはしっかりお願いしてきたし、絵馬もちゃんと掲げてきた。(字が汚いのはご愛敬だけど)
 帰り際、ハニーと引いたおみくじは、なんと2人とも大吉!
 大吉なんて、ものすご〜く、ものすご〜く、久し振りだ。この前がいつだったか記憶にないくらい。
 嬉しいから、調子に乗ってUPしちゃおう。
 文言は私にふさわしいことが書いてあったし、項目も素晴らしかった。
 願望は叶うそうだし、学業も結果がついてくるとある。
 いいことだらけやん。金運上昇なんて書かれていたの、初めてかも。
 実現すれば嬉しいな。

19.1.5 鍋キューブ

 当初の予定では、祈願の後に教室に戻らねばならなかったのだが、スタッフの厚意により直帰を許された。
 それを聞いて、喜ぶハニー。いや、戸惑うハニー?
 「今晩何にする?」と聞いてきた。
 我が家の「今晩何にする?」は「今晩『何鍋』にする?」なのだ。
 「何でも良いよ」と答える私。
 「『鍋の素』見て考えようか」とハニーの提言。
 大きく頷く私。首を上下に1080度は振ったな。

 そこで、見慣れぬもの発見。
 「鍋キューブ」(名称はメーカーによって異なるらしいが)
 「何じゃこりゃ?!」と頭の中に?が10個ほど並ぶ。(??????????で酒ね)
 「ああ、これって、サンマがCM出ていた奴ちゃうの?」
 当たりだった。
 けど、種類が多すぎて、なかなか絞れない。
 だって、お勧めの具がみんな同じなんだも〜ん。
 取りあえず「海の幸」的なキューブを選択。
 楽しみだな〜と帰路に着いた。

 帰宅後、直ぐに鍋の準備に取りかかるハニー。
 が、次の瞬間。叫び声が!
 「このキューブ。足りないかも?」
 説明書には1粒を180mlで溶かせとある。
 8粒入りを買ったから、約1リットル半に飽和させれば良いのだ。
 しかし、ハニー曰く「いつも使う水の量はそんなもんじゃない」らしい。
 ハニーは再び、寒風吹きすさぶ中、鍋キューブを求めて出かけていった。

 正直告白。
 海の幸が売りでも、生臭さが勝っていれば、それって過剰アピールじゃん。
 慥かに、着眼点は素敵だと思う。
 従来の鍋の素に比べて重くない=高齢者の買い物にはありがたい。
 1人分1粒で大丈夫らしい=大家族が稀になった現代、独身者にも重宝される。
 今後も需要はきっと伸びると思う。価格的にもさほどの割高感はない。
 けど、もっと味には気を使って欲しい。
 鍋の魅力=色々な具材のシンフォニー なのだから。

 なんて、生意気言ってごめんなさい。
 けど、ホント。生臭かったんだも〜ん。

19.1.6 成長

 今日は入試激励会。
 今一つその気になり切れていない今年の6年生。彼らの心に灯をつけるラストチャンスだ。
 そのために、先輩達も駆けつけてくれた。

 久し振りに会う27期生。
 1年前は応援される立場だったのがウソのように逞しくなっていた。
 ポチャポチャだったのに、すっきりとスマートになった子。
 声変わりもし、背も高くなっていた子。
 ますます可愛らしくなって、これからが楽しみな女の子。
 体の大きさにはあまり変化がないが、受け答えの様子から明らかな成長が感じられた子。
 こちらが振った、辛い質問にも嫌な顔せず答えてくれた。
 嬉しいな。
 みんな、どんどん大きくなっていく。

 28期生諸君よ。
 これで目が覚めなきゃ、ホンマあんたらダメで酒よ。
 さあ、あと10日。最後の最後まで、もっとあがこうぜ!

19.1.7 七草

 春の七草を言える生徒は多い。
 「みんな、かちこいね〜!じゃ、春の七草を食べたことある?」と聞くと
 「え〜!」と驚きの表情を見せる。
 「ほら、今日おかゆに入っていたでしょ」と言われて、初めて「あ〜そうか」と納得する。
 七草がゆの具=春の七草だとは知らなかったようだ。
 正に、机上の勉強だけで終わってしまっている。
 いけないな〜。理科ってもっと身近なはずなのにね。
 などと、偉そうに言っている私だが、見て判別できるのは、ナズナ・スズナ・スズシロ位のものだ。
 今朝の食卓には、七草がゆならぬ、七草雑炊が出されていた。
 美味しくいただいたが、味で判別できたのはスズナ(蕪)とスズシロ(大根)だけだった。
 情けな〜・・・。

19.1.8 入試応援

 講習会が終わっても、ゆっくり寝てなんかいられない。
 今朝は入試の応援だ。

 訳あって2時間ほどしか眠っていない。
 それでも疲れた顔は見せられない。
 だって、私の役目は生徒に平常心を取り戻させることなのだから。
 しかし、付き添えるのは、試験が始まる数分前まで。
 始まってしまえば、私はもう何もできない。
 祈るような気持ちで、ただ時が過ぎるのを待つだけだ。
 不思議と眠気は一切感じなかった。

 さて、どんな結果になるのだろう。
 良い結果だと信じたいが、これだけは時の運もある。
 しかし、結果はどうであれ、彼らを称えてあげたい。
 なーに、何も恐れることはない。まだ始まったばかりなのだからね。

19.1.9 TV

 睡眠不足の日は続く。
 講習会中はまだ早く上がれる日もあったが、平常だとそうはいかない。
 教室滞在時間14時間以上なんてざらだ。まあ、あと2週間だけどね。

 とは言っても、TVを見るくらいの時間はある。
 楽しみにしていた「はじめてのおつかい」をちょっとずつ見ている。
 せいぜい1話が限界なれど、やっぱりイイね。
 「息子達も大きくなったから、もうあんまり感動もしないね」などと、ハニーに嘯いてみても、気がつけばボロボロに泣いている私。
 子どもの純粋さにはいつも心を打たれる。

 「はじめてのおつかい」だけでなく、他にも見たい番組はある。
 「チコちゃんに叱られる」はもちろんのこと、「探偵ナイトスクープ」「家売るオンナ」「昭和元禄落語心中」(放映は終了しているけどさ)などなどね。
 え?多すぎる?TVの見過ぎだろうってか?
 慥かにね。けど、まあ、許しておくれ。寝る間を惜しんで見ているわけじゃないからさ。

19.1.10 更新

 最近、日記の更新が滞っている。
 忙しくて書く時間が無かったり、ぼんやりしているうちに数日が経っていたりと、昨日はまとめて3日分書いた。(今日もこれから2日分を書くつもり)
 まさに、粗製濫造。
 もともと文才も無い私如きが、駄文を書き連ねているのだから、せめてもう少し丁寧に書くべきなのだが、ままならない。
 卒業生の年賀状には、「毎日読んでいます」とか「たまに拝見しております」などとあったけど、どうしようかな〜。
 10年間書いてきた矜恃もあるのだが、意地だけでは維持できない。(脳のブレーキが壊れているので酒よ。ごめんなさい)
 ま、読者の皆様。あまり期待せずに読んで下さいね。
 更新が滞っていても許してね。

19.1.11 吸入

 数日前からリレンザを飲んでいる。(インフルエンザに罹ったのではないから、ご心配なく)
 いや、普通の薬なら飲むが正しいのだろうが、あのリレンザなるもの、ご存知だろうか。
 飲むのではなく、吸うのだ。
 特殊な吸入器で吸い込む仕様になっている。
 ところが、何故かなかなか上手くいかない。
 どこか使い方を間違っているのかも知れないが、吸い込めないのだ。
 白い粉がそのまま残っているときもある。
 そんな時は、なめて服用しているのだが、それでも良いのだろうか?
 まあ、薬の効果は気のせいということで・・・。(医者のみなさま、暴言お許しを)

19.1.12 失望

 何回騙されたことだろう。
 まさか、この期に及んでまでとは思わなかったが・・・。
 もういい。もう、何も言うまい。
 残念だが仕方ない。

19.1.13 写真集

チコちゃん  どうして買ってしまったのだろう。
 そう、中身も確かめもせずにね。
 「チコちゃん」の名前だけに惹かれてしまった。
 もっとアカデミックな内容だと思っていたのに、騙された〜。
 こんなのただの写真集じゃないか。しかも、巨大な頭の5歳児のね。
 まあ、可愛いことは可愛いけどさ。フィギアのポーズにウットリなんてできるか?
 アイドルやタレントの写真集も買ったことの無い(あったらあったで無気味だが)のに、初購入がチコちゃんとはね・・・。

 生徒達の反応もいまいちで酒た。
 そりゃそうだわな。トホホ。

19.1.14 スマホ

 相変わらずスマホの調子は悪い。
 検索ができなかったり、ラインが送れなかったりくらいなら、まあ良いのだが(実際はあまり良くはないが)、電話が受けられなかったりかけられなかったりだと本当に困る。
 受験シーズンを迎え大いに不安だが、ショップに行く時間も無いので、無事を祈るばかりだ。

 不便で役に立たないものを持っていても仕方ないからということもあるが、実は今年からスマホをいじるのを止めている。
 電車の車内でいい大人がスマホの画面に見入っているのも格好悪いし、スマホに費やしている時間がなんとムダであるかに、ようやく気がついた次第だ。
 その分、本を読むことにした。
 おかげで、以前のペースを少しずつ取り戻しつつある。
 できれば、年間100冊は読みたいな。

19.1.15 本音

 入塾説明会にて、思わず本音をもらしてしまった。

 本来ならば、元気いっぱい、やる気満々のポーズで「私は、教育に全てをかけております」的なアピールをすべき所なのだろうが、
 「受験って一体何なのでしょうね。私は何のためにこんなに必死になっているのだろうかと、ときどき思うのです」と言ってしまったのだ。
 「楽ばかりを求める生徒を相手に、ウソやゴマカシに付き合いながら、無理矢理勉強させたって何になるのでしょう。いくら言っても届かないもどかしさに悩んでおります」とね。
 営業的には最悪だ。まして、初めてお目にかかる人を相手に言うセリフではない。
 けど、本当にそう思うのだ。
 今の6年生達だけではない。現代の風潮と言ってしまえばそれまでなのだろうが、彼らから意欲を感じなくなってしまった。
 自ら求めない者が、何を得られるというのだ。努力もしないで、結果ばかりを欲するんじゃない。

 実際、自分を馬鹿だと思う。
 金のためと割り切れば良いじゃないかと、言う奴もいる。
 笑わすんじゃない。それならとうの昔に辞めている。
 儲けにもならないのに、骨身を削って必死にがんばっているのは、金のためなんかじゃない。
 私はかすかな希望に縋って生きているのだ。
 今は分かっていない彼らでもいつか気がつくのではないかと。
 何にかって?
 もちろん、努力することの尊さにだ。
 精一杯がんばった後に待っている喜びを知った者は強い。
 残念ながら、世の中、努力が全て報われるとは限らない。
 しかし、結果で判断するのではなく、自分の精一杯を尽くせたならば、悔いは無いはず。
 何にも代えがたい素晴らしい体験だと思う。今後の人生の支えにも成るだろう。
 だから、私は伝えたい。彼らに努力することの本当の意味を。

 こんな私の想いを、永遠に気がつかない奴もいるかもしれない。いや、むしろその方が多いだろう。
 笑いたければ笑えば良いさ。そんな奴らにとって所詮私などは道具に過ぎないのだから。
 それでも構わない。たとえ1人でも分かってくれる者がいてくれれば、この想いはきっと繋がっていくはず。
 そう信じて、私は生きている。
 そう。そして、自分のできる精一杯をやるだけだ。

19.1.16 眠い

 前日には偉そうなことを書いてしまったが、正直少々疲れている。
 どれほど疲れているかと言えば、そうで酒ね。
 お酒を呑む気にもならない。テレビなんて見たいとも思わない。そんな時間があれば、少しでも休みたい。
 ね。重症でしょ。
 実際、呑んでいないし。テレビも見ていない。食欲もあまり湧かない。(それでも体重は減らないのはなじぇ)

 疲労の理由は単純。単なる寝不足だ。
 講習会中は仕方ない。朝一から授業があるのは当然だしね。
 けど、講習会が終われば、例年ならば少し楽になるのだが、今年はそうじゃない。
 自習に来る生徒達のために、連日朝から教室に詰めているからだ。
 授業はしないが、質問が出れば即対応できるようにとね。

 けど、一向に誰も質問に来ない。
 何でやねん。ほんまに情けない。
 ま、しゃーないか。
 お!やっと一人が質問してきたぞ!

19.1.17 最終授業

 今日で6年生の授業が終わる。
 最後の授業。泣くかも知れないな。
 だから、泣く前に書いておこう。

 正直、物足りなさを禁じ得ない学年だった。
 「何でやねん。何で分かってくれへんねん!」
 生徒達を叱った後は、いつも情けなさと悔しさでひどく落ち込んだ。
 一人一人は憎めない良い子なのだが、やってることは中途半端の一言に尽きた。
 ズルやゴマカシのオンパレード。全員が宿題の答えを写してきたこともあったな。
 そんなことをしていても、力が着くはずないのに、同じ事を繰り返す。
 厳しくしてもダメ。甘やかしてもダメ。結局は、本人が自覚するしかないのだ。
 どうなのだろう。果たして何人が自分の愚かさに気付いたことか。
 こりゃあかんわ。と、何度も諦めかけた。
 その都度、今度こそと思い直して向き合うが、また騙されて、裏切られる。
 まるで、親の心境だった。

 それでも、最後のこの日を迎えることができた。
 思えば、私が厳しくするから、彼らは逃げだそうとしていたのかも知れない。
 彼らは、彼らなりに、あれで精一杯だったのだろう。

 現実の厳しさ。
 大人はそれを知っている。
 けれど、子ども達にとっては、それは他人事。自分とは無関係だと思っている。
 ある意味、仕方の無いことだとは思う。自分が体験して、自分が傷ついて、それで学んでいくしかないのだから。
 その試練に耐えられるだけの力(学力だけではない、精神力も人間力も含めて)が培われていれば良いのだが。
 ともあれ、私ができることはここまでだ。
 あとは彼らが自らの力で歩んで行くだけだ。

 彼らの人生に、幸多かれと願うばかりだ。
 あじゅ〜!

19.1.18 違反?

 ハニーが交通違反で取り締まられた。
 一時不停止だそうだ。納得いかないよな〜。

 私にも経験がある。
 5年ほど前だったが、確実に減速して、左右も確認しているのに、完全に停止していないから違反だと言われた。
 私は大分ごねた(2時間ほど絶対認めないと言い続け、捺印もしかった)が、所詮はムダな抵抗だった。
 (あの時の悔しさは今も覚えている。若い警官に「あなたは即刻免許を返上すべきだ」とまで言われたもんね)

 その時は警官が2人いたが、ハニーはバイクに乗った警官1人だったらしい。
 それって、裁判までいったらどうなるか分からないケースではないか。(おそらく負けるけどね)
 しかし、大人しい性格のハニー。言われるままに違反を認めたそうだ。

 貧乏人から金むしり取って嬉しいか?
 もちろん、違反は良くないことだ。
 けど、聞けば通行人もいない道だったらしい。実害なんて全くないじゃないか。
 教え子には警官もいるからあまり悪くは言いたくないが、卑怯だとは思わないのかな。

19.1.19 いざ、決戦!

 先ほど、会場に向かう生徒達を見送ってきた。
 体調を崩している者はいない。
 よし、大丈夫だ。
 ここまで培ってきた全てを出して闘ってこい!

 さあ、そろそろ試験開始時間だ。
 みんながんばれ!

19.1.20 一喜一憂

 まだ入試2日目なれど、早くも結果が届き始めた。

 第一志望に合格できた人。おめでとう!
 努力が最高の形で実を結び、この上ない喜びだろう。
 私も嬉しい。
 この喜びを忘れず、これからも精進を続けてもらいたい。

 一方、無念の涙を呑んだ人もいる。
 でも、まだ終わった訳ではない。
 悔し涙を流すのは、全てが終わってから。
 まだまだこれから。今は、歯を食いしばってがんばれ!
 応援するぞ。人の真価は苦しい時にどれだけ踏ん張れるかだ。
 根性見せたれ!がんばれ!

19.1.21 終了

 塾生の入試終了。
 あっという間の3日間だった。

 生徒達も良い経験をしただろう。
 喜び、悲しみ、悔しさ、後悔、反省、そして希望と自信、達成感、感謝、理解、友情などなど。
 言葉では言い尽くせないほどの多くのことを実感できたはずだ。
 人はこのような自分の体験を通してのみ成長できる。

 それにしても酷な制度だ。
 数年間の努力がたった数時間のテストで判断されるのだから。
 だけど、私は思うのだ。
 いや、だから私は思うのだ。
 結果が全てではない。結果で人の価値は決まらない。
 君の精一杯の努力は必ず君の人生の支えになるとね。

 え?私は一体誰に語っているのだろう。
 とりあえず、今日で私の戦闘モードも一旦オフだ。

19.1.22 習慣

 早起きはもうしなくても良いはずなのに・・・。
 今朝も5:00には目が覚めてしまった。
 慣れとは恐ろしいものだ。
 そりゃそうだ。1月以上も続いたのだからね。
 まあ、流石に4:00起きなんてことは少なかったけどさ。

 朝刊に、灘の入試問題が載っていた。
 試しに挑戦してみたが、結構すらすら解けた。
 特訓の成果が現れたかな。って、私が解けても仕方ないのだが・・・。

 昨日の日記には、戦闘モードをオフになどと書いたが、よく考えたら私にオフはなかったのだ。
 いや、そもそも(精神的な)オフなんて許されていないのだ。
 だって、今日から新6年生の授業が始まる。
 のんびりなどしてはいられない。あと1年しかないのだからさ。
 さあ、がんばるべ。

19.1.23 スタート

 新6年生の授業スタート。
 みな気合いが入っていた。(一部、眠そうにしていた者もいたが、悪いがそんな奴は放っておく)
 この調子ならば、何とかなるかな。

 しっかりついてこい。
 お前達の気持ちは受け止めた。応援するぞ!

19.1.24 発表

 合格発表。私がその場に居合わせるのは珍しい。(30年以上この仕事に携わっているが、自分の息子の時を含めてもまだ数回だ)
 最近は、ウェッブでの発表も多いしね。

 しかし、昨日は偶々予定が入っていなかったので、とある学校の合格発表を見に行った。
 到着したのは、掲示の10数分前。
 既に、人だかりができていた。
 回りは騒がしかったが、目を閉じてひたすらその時を待つ。
 歓声とともにひときわ騒がしさが増した。
 お!貼り出されたようだ。

 同行してくれたハニーがこちらを振り返り、ガッツポーズ。
 あった!
 私もこの目で確かめた。
 たしかにあった。

 嬉しかった。涙が溢れてきた。
 ようやく約束を果たすことができた。(誰と交わしたわけでは無い。私が勝手に心に決めていただけなのだが)
 信じてついてきて下さり、ありがとうございま酒た。

19.1.25 スーツ

 オーダーしたスーツが出来上がってきた。
 折しも今日は全体保護者会。早速、そのスーツで臨んだ、嬉しがりの私。

 もちろん、誰も褒めてはくれない。
 そもそも、端から期待なんてしていないが、それでも本人は気分が良い。
 そのせいもあるのか、割と上手く話ができたのではないだろうか。
 は眠そうにしている方もおられたので、満点の出来でないのは慥かだが、今の心情をそのまま話すことができたと思う。
 涙を見せてしまったのは失態だったかな。
 それでも、終了後、一人の方から「先生、気力充実ですね」と声をかけてもらったから、ある程度はこちらの気持ちが伝わったのではないか。
 まあ、いつも以上にドッと疲れたけどね。

 たまたま、挨拶に来られた保護者と卒業生。
 彼と写真に収まることもかなったし、このスーツ、縁起が良いのかも。

19.1.26 

 ド〜ン!
 通勤途中の車内でのこと。ぼーっと考えごとをしていたところ、大きな音で我に返った。
 辺りを見わたすと、目の前に男性が倒れている。
 仰向けにひっくり返り、反応はない。
 慌てて、緊急通知ボタンを押そうとするが、どこにあるかわからない。(実は目の前にあったのだが、動転していると見えないものだ)
 車掌を呼びに走ろうかと思った矢先に、男性が意識を取り戻した。
 周りの「大丈夫ですか?」の呼びかけにも返事をしている。
 「少し疲れていたようで」との声が聞こえてきた。
 「え〜!」(←これは私の心の中の叫び)
 立ったまま意識を失い、転倒しているのに、少し疲れていただけ?そんなことってあるの?
 幸い、その後は譲ってもらった座席で普通にしていたから、大事には至らなかったのだろうが、本当に驚いた。
 私の疲労なんて比較にならないなと、呆れるやら、感心するやら。
 まあ、とにかく、健康第一で酒ね。

19.1.27 感謝

 世間一般の企業とは異なり、我が塾業界は1月が年度末になる。(恐らくだけどね。他は知らんからさ)
 私自身、1週間前と今では、比べるまでもなく、緊張具合が全く違う。
 100%満足とは言い難い結果ではあったが、当面の悩みから解放されてホッとしているのも事実だ。
 こんな幸せな気分に浸ることができるのも、偏に私を信じて下さった保護者のおかげだ。
 本当にありがとうございま酒た。

 受験学年ではない、低学年の生徒達も、この時期に1学年進む。
 当人達には違和感があるだろうが、まあ、そこは許してもらいたい。
 超低学年のアルゴクラブにも同じ事が当てはまる。
 しかし、「お世話になりました」「ありがとうございました」等々と言われると、私の方が戸惑ってしまう。
 と言うより、私はアルゴにはほとんど関わっていない。
 時間があるときに、偶に顔を出すだけだ。(大抵、ブーイングと共に引き下がる)
 そう、アルゴクラブの生徒にとって「般若先生=呑ちゃん」ではない。「般若先生=ハニー」なのだ。
 それほど、今年度はハニーに頼り切っていた。

 そのハニー。
 年度末だからと、生徒達から謝意を告げられ、あまつさえプレゼントまで頂き、いたく感激していた。
 もちろん、保護者の気配りであることは言うまでもないのだが、流石に手紙までもらったら泣いても仕方ないだろう。
 (値札つきのプレゼントには、苦笑するほかなかったけどね)

 有り難い話じゃないか。
 純粋な生徒達と接することによって、私たちはエネルギーを頂いている。
 感謝するのは、こちらの方なのだ。
 この気持ちを忘れずに、これからも生徒達とつきあっていきたいと思う。

19.1.28 美談

 昨夜は保護者(兼元生徒)との慰労会。
 「兄弟合わせて9年間お世話になりました」と言われたときは、流石に胸が熱くなった。

 意外な話を聞いた。
 兄が6年生の時のこと。
 帰宅がしょっちゅう遅くなるので、問い糾したところ、近所のうどん屋にほぼ毎回のように立ち寄っていたことが判明。
 お茶を頂いたり、うどんをご馳走になったりしていたらしい。時には友達も一緒だったという。
 しかも、一切お金は払っていなかったというではないか。
 家族でその店に行くことはあったらしいが、それでも月に1度程度。
 まさか、息子が入り浸っていたとはつゆ知らず、祝勝会をその店で開いたときに初めて聞かされたとのこと。
 青天の霹靂とは、正にこのことだろう。

 私もその店には何度か行ったことがある。
 昼時だったが、いつも賑わっていた。そりゃ、かなり美味しかったものね。
 しかし、そのお店は今はもうない。
 まさか、私の生徒達のせいで経営が傾いたのではと、一瞬不安がよぎったが、高齢のため店をたたまれたそうだ。
 彼らが大人になって、あのうどんの味を懐かしむ日は来るのだろうか。
 そして、もし、もう一度食べてみたいとなったなら・・・。
 う〜ん。探偵ナイトスクープに頼むしかないね。

 他にもたくさん面白い話を聞いたが、後半の記憶は例によってすっ飛んでいる。
 朧気ながら、北海道行きを約束したような気もするのだが、果たして実現可能だろうか。

19.1.29 値上げ

 ショック!
 毎年、卒業記念に贈っている万年筆が値上げされていた。しかもこの1月からだという。
 かといって、グレードを下げるわけにも、別のメーカーにするわけにもいかない。
 兄弟で違う物だとやっぱおかしいでしょ。
 悔しいけれど、仕方ない。
 あ〜あ、なんかイヤだだな〜。

19.1.30 無責任

 またやってしまった。
 会ったこともない人に対して、言いたい放題。
 いやね、初めは丁寧に話していたのよ。
 けど、相手の上から目線の言い方にカチンときてさ、その後はダメ。たまっていた不満が一気に噴き出した。

 誰にケンカを売ったのかって?
 とある学校の、おそらくお偉い先生にだ。

 入学前の生徒に宿題を出す学校は結構多い。
 大抵は、本を何冊か読みなさいとか、感想文を書きなさいとかだ。
 偶に、算数の復習をさせる場合もあるが、習ってもいない英語を独学でやってきなさいという学校は稀だ。
 しかし、今回のケースは常軌を逸していた。(少なくとも私にはそのように思えた)
 例えば、数学。
 数学は代数と幾何に分かれる。
 代数では、正負の計算・文字式やその計算が、小学校時代には登場しない分野となる。
 初めて数学を学ぶ者にとって、ここをスムーズに乗り切れるかどうかで今後の展開が大きく変わってくる。
 それほど大事なテーマなのに、その学校は本を1冊与え、自分で理解しなさいという。
 何という無茶ぶりだろうか。
 まだある。
 社会に関しては素人の私だが、その学校は3教科の受験を認めている。もちろん4教科でも受験できる。
 3教科受験の生徒は社会を全く勉強していない。(昔の私だ)
 当然、社会を勉強してきた者と全くしてきていない者では、入学後に大きな差が現れる。
 学校側の言い分は、学力の均一化を図るためとのことだったが、いくらなんでも公民の一分野を全て独学で賄えというのは、無茶ではないか。
 材料は渡しましたよ。身に付いていないのはあなたが悪いのです。とでも言いたいのだろうか。
 それなら、入試制度も統一すべきだ。2本の物差しで測っておきながら、片方を否定するのは筋が通らない。

 「いつもこんな宿題を入学前に課しているのですか」と尋ねると、「今年からです」との返事。
 「即刻やめるべきです」と一応言わせてもらったが、ムダな抵抗であろう事は分かっている。
 「だから、塾様に協力をお願いしているのです」
 卒塾生のフォローをして欲しいと言うのだ。
 卒業生に依頼されたのであれば、断るわけにはいかない。しかし、本来ならば学校がすべきことを、何故こちらに押しつけるのか。
 あまりにも無責任すぎる。
 「教材は提供します。それに、今後の塾生確保に繋がるのでは」と偉そうにぬかしやがる。
 「教材なんか要りません。そもそもうちは中学生は預かっておりませんし、そんな時間はありません。次年度の入試はもう始まっていますからね」
 だいたい、その学校は入学後は塾に通う必要なしを標榜してきたではないか。
 しかし、これ以上言っても状況は悪化するだけだろうと、電話を切った。

 それにしても残念だ。卒業生も何人も入学しているというのに。
 指導方針のブレは過去にもあったから、仕方ないのだろうが、とことん私とは相性が悪いのだと思う。

19.1.31 大坂巻

 差し入れに、太巻きを頂いた。
 もの凄く太い。
 そりゃそうだ。よく見ると、巻き寿司の周りを更に巻いてあった。
 お分かり頂けるだろうか。巻き寿司の中に巻き寿司が入っているのだ。
 写真を撮っておけば良かったかな。けど、もう食べちゃったもんね。

 大坂巻というらしい。
 新大阪や天王寺の駅構内で販売されているようだ。
 大層、美味しゅうございま酒た。満腹で酒。ご馳走さまで酒た。

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