<820> 2009.4/5〜2009.4/12

 穏やかな春の日。ゆっくり桜でも眺めて過ごせたらなと思うことがあります。しかし、現実は毎日朝から晩まで授業。まあ、この職業の宿命でしょう。決して嫌でやっているわけではありませんし、ハードな毎日(と言っても、春休みは夏や冬に比べれば断然楽なのです)の中にも、楽しいことや嬉しいことはあります。一番の喜びは生徒達が一生懸命学習に取り組んでいる姿を見ることです。時として裏切られることもありますが、今年は5年生がなかなか気合いが入っていて、私を秘かに喜ばせてくれています。また、嬉しいことと言えば、卒業生に会うことです。今年も数人が訪ねてきてくれました。在学当時は彼らに厳しいことばかり要求してきた私ですが、それでも遊びに来てくれるのは嬉しい限りです。昔の教え子らに助けられるのも妙な話ですが、正直彼らからエネルギーをもらいながらやっております。だから、卒業生諸君。もっともっと会いに来ておくれ!

<821> 2009.4/13〜2009.4/19

 まさに春爛漫。抜けるような青空が広がり、吹き渡る風も心地よく、本当に素敵な季節になりました。折しも入学式のシーズン。満開の桜のもと、新しいスタートを切った新入生諸君には心に残る式になったのではないでしょうか。
 さて、春期集中講座も無事終了しました。今年度から、各教科とも宿題や復習のチェックを強化しております。その結果、宿題の提出率は格段に良くなりました。ただ、問題は内容、質です。ただ提出さえすれば良いと思っているような者が、残念ながら各学年とも少なからずいます。一つ明らかになったことがあります。それは、家庭での学習がいい加減な生徒は学力が伸びていないことです。適当な答えを書いたり、写したりするだけでは、力が付かないのは当然と言えば当然でしょう。計算一つを取ってみても然り。少しの努力を惜しんで成果だけを求めようとするのはあまりにも虫が良すぎます。また、授業中に説明を聞かない人が理解できるようにならないのも当たり前のことです。
 しかし、正直に申せば、これほどまで顕著に差が付いているとは思っておりませんでした。家庭学習が疎かになっている生徒たちには、早急に対策を講じ、指導していきたいと考えております。  

<822> 2009.4/20〜2009.4/26

 街中からピンクが消えたと思えば、今度は眩しいばかりの緑。自然は私たちを和ませてくれます。けれども、現実は目まぐるしい毎日。慌ただしく過ぎていきます。
 今週も先週に引き続き、学習への取り組み方のお話です。(気が進まないな〜)
 学力を伸ばすためには何が必要か。保護者会の度に申し上げておりますし、この欄でも何度も書いておりますので、改めて言うまでもないでしょうが、3点あります。
 まずは授業をしっかりと聞くこと。次が復習。家庭学習で差がつくことが多いです。そして最後に、今挙げた2つをうまく行うために必要なのが相互理解です。本人と私たち、本人と保護者、そして私たちと保護者がお互い相手のことを考え、その間に信頼関係が成り立っていなければ、勉強はともすればただの苦痛に終わってしまいます。もちろん、何もしてこない生徒を認めるわけにはいきません。授業は聞かない、復習はしない、では絶対に力はつかないのですから。ただ、厳しく責めるだけでは効果がないことも分かっております。事情を鑑み、適切なアドバイスをしていきたいと思います。ご家庭でも協力よろしくお願いいたします。

<823> 2009.4/27〜2009.5/3

 最近、外の陽気とは裏腹に、心の弾まない日々が続いていました。何をしても面白くない。何を見ても感動しない。何とかしなければと思いながらも、どうしようもなく、悶々とする毎日。生徒達にも良い影響はないから、早く立ち直らなければと、気持ちばかりが焦っていました。
 どうやら原因は、自分自身にあったようです。いろんな事が思うように行かない状況に苛立ち、それらを全て他人のせいにしていました。典型的なダメ人間です。
 問題自体は一向に解決しておりませんが、先ずは気持ちから改めてみようと考えております。考えるより、まず行動ですね。ファイト〜!オ〜!

<824> 2009.5/4〜2009.5/10

 先日、四天王寺中学校・高等学校に行ってまいりました。女子校に足を踏み入れるのは滅多にないことで、卒業生達に会えるかと淡い期待を抱いておりましたが、あいにくその日は全校遠足の日。生徒は一人もいませんでした。それでも、校舎内に入ることは叶わず、校門のそばの待合室みたいな所に通されただけでした。
 前置きが長くなりましたが、今回の訪問の目的は教育講演会のお願いです。お会いする方は、四天王寺高等学校教頭の小谷良二先生。私がこれまでお会いした四天王寺中学校・高等学校のどの先生よりも親しみやすく、また、卒業生や生徒の保護者の中にも四天王寺高校を卒業された方はたくさんいらっしゃいますが、その方々からお聞きする先生の名前では圧倒的に小谷先生が多かったためか、私は一方的に親近感を抱いておりました。しかし、親しくお付き合いさせて頂いている仲ではありませんので、いささか緊張しておりました。小谷先生の方も私の顔と名前くらいはご存じだっでしょうが、「一体、何の用で来たんだ?」とやや警戒されているようでした。
 単刀直入に、依頼の件をお伝えすると、初めは「私より他の人の方が・・・」と仰っていましたが、重ねてお願いすると「ご期待に添えるかは自信がありませんが」と快くお引き受け下さりました。
 お話を伺っているうちに、小谷先生が私の想像通りのいやそれ以上に気さくなお人柄で素敵な方だと分かり、嬉しくなりました。
 講演のタイトルは『子育てのコツ』−親として・教育者として−と決まりました。ご多忙とは存じますが、万障お繰り合わせの上、ご出席頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。

<825> 2009.5/11〜2009.5/17

 あっという間に連休は終わってしまいました。生徒諸君にとって充実した時間だったでしょうか。
 非情と思われるかも知れませんが、HOPESでは祝祭日は関係ありません。平常通り授業を行っております。この連休中、低学年では欠席が目立ちましたが、5年生や6年生となると、流石ですね。ほぼ全員が出席していました。遊びたいのもがまんして、エライぞ!君たち!と言おうと思った矢先、何人かの6年生のMYDOノートを見てショックを受けてしまいました。(勉強量が)ほとんどいつも(平日)と変わらないのです。いや、明らかに少ない者もちらほら。何と言うことでしょう。外出をしなかっただけで、休日の時間をゆったりと楽しんでいたようです。もちろん全員がではありませんし、済んでしまった事は仕方がありませんが、受験生としての意識の低さに愕然としてしまいました。ああ、こんなことすら私が一つずつ言わなければならないのかと、情けなく思います。
 ネットで見つけた言葉の引用(抜粋)ですが、一度読んでみて下さい。

 次のような銀行があると、考えてみましょう。
 その銀行は、毎朝あなたの口座へ86,400ドルを振り込んでくれます。同時に、その口座の残高は毎日ゼロになります。つまり、86,400ドルの中で、あなたがその日に使い切らなかった金額は、すべて消されてしまいます。
 あなただったらどうしますか。もちろん、毎日86,400ドル全額を引き出しますよね。
 僕たちは一人一人が同じような銀行を持っています。
 それは時間です。
 毎朝、あなたに86,400秒が与えられます。毎晩、あなたが上手く使い切らなかった時間は消されてしまいます。それは、翌日に繰り越されません。それは貸し越しできません。毎日、あなたの為に新しい口座が開かれます。そして、毎晩、その日の残りは燃やされてしまいます。もし、あなたがその日の預金を全て使い切らなければ、あなたはそれを失ったことになります。過去にさかのぼることはできません。あなたは今日与えられた預金のなかから今を生きないといけません。だから、与えられた時間に最大限の投資をしましょう。そして、そこから健康、幸せ、成功のために最大の物を引き出しましょう。
 時計の針は走り続けてます。今日という日に最大限の物を作り出しましょう。
 1週間の価値を理解するには、週刊新聞の編集者に聞いてみるといいでしょう。
 1時間の価値を理解するには、待ち合わせをしている恋人たちに聞いてみるといいでしょう。
 1分の価値を理解するには、電車をちょうど乗り過ごした人に聞いてみるといいでしょう。
 1秒の価値を理解するには、たった今、事故を避けることができた人に聞いてみるといいでしょう。
 10分の1秒の価値を理解するためには、オリンピックで銀メダルに終わってしまった人に聞いてみるといいでしょう。
 だから、あなたの持っている一瞬一瞬を大切にしましょう。
 そして、時は誰も待ってくれないことを覚えましょう。昨日は、もう過ぎ去ってしまいました。
 明日は、まだわからないのです。
 今日は与えられるものです。
 だから、英語では今をプレゼント(=present)と言います。

<826> 2009.5/18〜2009.5/24

 今回は6年生のこと。先日、2回目の個人保護者会を行い、全員の保護者とお会いしました。
 前回行ったのが2月でしたから、それからもう3ヶ月も経ったのですね。3ヶ月も経てば状況は大分変化しているはずです。ところが、問題点はほとんど改善されていませんでした。何と言うことでしょう。中には、明らかに気が緩んでしまっている者や、目標を見失っているのかと思えるような者もおります。
 もちろんその子達には何度も注意をしてきましたが、いかんせん、塾と家庭とでは圧倒的に家庭で過ごす時間の方が多いのです。いくらなんでも家までついていって注意するわけにもいきません。せいぜい休み中の朝の電話かけくらいなものです。当然の事ながら、復習と宿題がいい加減な生徒の学力は伸びておりません。以前にこの欄でも指摘させてもらいましたが、該当する者に限って「え?誰のこと?ぼくは知らんで〜」という顔をしています。
 その者たちに共通しているのは、時間の使い方が下手なことです。では、なぜ時間が上手く使えないのか。そもそもやるべき事が見えていない。行き当たりばったりにやるからやり残しが出る。復習がいい加減だから実力は定着しない。当然、やることは一向に減らない。完全な悪循環ですね。
 先ずは、計画を立てるところからやり直してみましょう。今までと同じことをくり返していては、何の進歩も望めませんよ。

<827> 2009.5/25〜2009.5/31

今回の新型インフルエンザ騒動。(騒動と言って良いのでしょうか?)幸い私たちの生徒には感染した者はいないようですが、それはあくまでも現在のところ。予断は全く許されない状況です。
 結局、数日間の休講を決定しましたが、正直申してずいぶんと悩みました。ご存じのように、HOPESは生徒数は多くありません。6年生など10数名。さらにそれを2クラスに分けて授業を行うのですから、人ごみにも何にもあたりません。しかし、それでも遠方から通っている者もおり、絶対に大丈夫かと言われれば、おそらくとしか言えません。6年生はまだしも、低学年は3学年が一斉に集まる日もあります。安全を第一に考え、休講とさせていただきました。今後も状況を見ながら対応していきたいと考えております。いろいろなご意見があるとは思いますが、ご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。  

<828> 2009.6/1〜2009.6/7

 新型インフルエンザの影響で授業を休講にしたため、突然数日の休みが手に入りました。しかし、とりたてて計画があるわけもなく、時間を持て余すばかり。授業がないというのはつまらないものですね。楽でいいじゃないですかと言われそうですが、はっきり言って苦痛でした。おまけに、低学年の算数の授業が2回も飛んでしまい、その調整に頭を悩ましております。
 さて、休講日明け。久しぶりの授業を楽しみにしていた反面、内心不安もありました。それは生徒達の状態です。健康状態もさることながら、むしろ精神面が心配でした。生活習慣が乱れてしまっていないか、緊張が緩んでしまっていないか、などです。
 悪い予感はあたるもので、案の定、低学年はたるみきっていました。中には明らかに連休ぼけのような状態の者もいました。宿題(といっても授業はなかったのですから、本の宿題だけなのに)をほとんどまたは全くやっていない。がっかりしました。学校が休み、塾も休み。これ幸いにと遊びほうけていたのでしょうか。さすがに5年生や6年生にはあまりいませんでしたが・・・。
 このような生徒達をどのように指導していけばよいのでしょう。言われないと何もしない。そのくせ、注意されるのは極度にいやがる。努力から逃げ出し、楽ばかり求めようとする。最終的には本人の自覚を待つしかないのでしょうが、それは一体いつのことなのでしょう。だれかが厳しくしなければと思い、くり返し注意してきましたが、正直いささか疲れてしまいました。指導することの難しさを痛感しております。

<829> 2009.6/8〜2009.6/14

 早くも6月です。いろいろと忙しくなってきました。当然のことですが、のんびりとしている時間などありません。日々の業務はもちろん、生徒達のこと(学力および学習に取り組む姿勢など)、カリキュラムの見直し、行事や講習会の予定、人員配置など、解決していかねばならぬことばかりです。若い頃の私ならおかしくなっていたかも知れませんが、幸い(?)いろいろな経験を積んできたおかげで、対処する術は知っております。
 そりゃそうですよね。来週でまた一つ年を取るわけですから。50目前にして些細なことで狼狽えていては話になりません。
 今の一番の願いは・・・。気持ちよく授業をすることです。生徒諸君。協力よろしくね。

6tgb

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